ヤマダ電機が店舗閉鎖…今さら…

良い季節ですね。数少ない昼から酒飲むにはもったいない時期です。とか良いながら昼から野球場いってビール飲んでたりするんですが。inzaiです、こんばんわ。来週から交流戦はじまるんですもんねえ。ほんと早い。

そんな中アクションに困るヤマダ電機の40店舗閉鎖のニュース。北海道が稚内店、中標津店、東北が栗原築館店(宮城)、関東がつくばみらい店、LABI水戸店、蓮田店、New江東潮見店、東海が名古屋南丹後通り店、関西が枚方店、中四国が熊野店(広島)、新南陽店(山口)、さぬき長尾店(香川)が発表されております。

全概要はまだ分かりません。ホームページでは5店舗閉鎖、リニューアル含めて12店舗の新店情報が出てますがこれに加えて大量閉鎖ってことなんでしょう。

あんだけ店舗出して採算取れてないのは今に始まったことじゃありませんし、いつかはやるんだろうなと誰もが思っていたことです。アウトレット増やし始めたあたりから、「ひょっとして純減になるような店舗閉鎖は意地でもやらないのか?」と思ってましたが、とりあえず緩やかなリストラという無難な道を歩み始めたようで、これで上手くいかなければ加速させるんでしょうけど、小売店にとって売上って何よりも大事な要素なので、もうこれどうしようもないんだろうな、でもどこでバランス取れるかなんて誰にも分からんからやるしかないよなと。経営者ってほんとつらい。

もちろんリートにとっては良い面も悪い面もあります。ヤマダ電機の店舗が全部自前なわけないですからね。特に業界トップなだけに賃料の払いもそこそこ良かったわけで、店舗閉鎖はもちろん賃料下がったりするとアレなわけです。某ファミレスも10年以上前の長期賃貸借契約が今後マーケット賃料水準に下がれば固定費がかなり落ちるって言ってる通り、売上下落する前に、今後の景気が分からないままに締結した長期契約が負担になってるのは事実なんで、テナントにとってはプラスでも大家にとってはマイナスです。

これまでリート保有のヤマダ店舗でそういう事例はなかった気がしますが(たぶん恐らく)、きわどい事例はあります。アクティビアの新橋プレイスは4月にインバウンド向け店舗にリニューアルされて、従来の家電は森トラストリートが保有する新橋駅前MTRビルに集約されました。ユナイテッドアーバンの保有するヤマダ電機テックランド青葉店(敷地)は近隣のテックランドNew青葉店が閉鎖されました。

取得する前からロードサイドの家電なんてヤバイ香りしかないわけで、REITの取得物件はとりあえずは勝ち組と説明できる(言い訳できる)ところばかりなんで、とりあえずの心配はいりませんが、何回の閉鎖サイクルあると引っかかるかもしれませんし、賃料の下げはどこかであるんでしょう。ユナイテッドアーバンのテックランドNew松戸本店、電機テックランド堺本店は本店て付いてるだけあって、オンライン需要にも対応する配送機能ありそうな気もします。そういう意味では日本リテールファンドは幕張プラザテックランドNew幕張本店、テックランド福岡志免本店もまあ大丈夫なpivo 和泉中央(テックランド和泉中央本店)も不安な面子ですが、何かトラブルあるとすると最後かな(危険な決め付け)。ヤマダで終わりかと言えば、ケネディクス商業リートのケーズ、決着付いたけど積水ハウスSIのコジマとか他にもあるっちゃあるしなんとも言えません。それよりも個人オーナーとか事業法人が家主だった店舗が閉鎖されるとマジでダメージでかいです。私募ファンドに入ってたら物件売却とかに繋がってリートにとってありがたい話ですが世の中そううまくはいかないんだろうなあ。