月別アーカイブ: 2018年6月

アンケート結果:J-REIT(個別銘柄)に対する不満・不安を教えてください

いよいよ夏本格化。皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

ご協力いただきましたアンケートの結果発表!非常に興味深い内容となりました。

1位:巡航ベースの分配金開示(分配金への安定性)、2位:決算説明会の質疑応答の開示(REITの本音)と並びました。4位:業績予想は2期先まで開示して欲しい、も1位と同類。REITの評価に直結する項目ですし、対応しているREITとそうでないREITがあるのも、不満が高まる一因なんでしょうけど、実際、質疑応答や決算説明会のコメントを開示している大和証券オフィスや巡航を開示しているプロロジスが高く評価されています。投資家を安心感を高めるためには欠かせない要素。2期先どころから決算発表まで今期の分配金水準すら非開示のREITはボラティリティ高いことが多いです。日本アコモとか。

3位の「投資口の長期保有に対するインセンティブが足りない 」は株との比較でイメージが持ちやすかったのかも。投資主優待導入してる銘柄が少ないので難しいけど、オフィス銘柄は低層階の商業店舗で使えるクーポン発行してくれると良いのにね。みんな物件訪問してくれて一石二鳥。住宅REITは更新料ディスカウントでお願いします。物流は、物流は、株主割当増資くらいしか浮かばない…

個人的には、ほとんど票の入らなかった「平日の投資主総会には参加できないのでREITのIRと話をする機会が少ない 」「社長が数年毎に変わるので信頼できない 」「投資主としてREITのIRにメールで質問したい 」あたりが不満なのですがマイノリティですか、そうですか。

頂戴したフィードバックは今後のブログ運営に活用いたします。次回のアンケートは恐らく「一番分析して欲しい銘柄」になる予定ですが、実施時期は未定。

業績予想は巡航ベース分配金も開示して欲しい 12%
決算説明会の質疑応答を公開して欲しい 12%
投資口の長期保有に対するインセンティブが足りない 11%
業績予想は2期先まで開示して欲しい 10%
業務委託費用の詳細な内訳も開示して欲しい 9%
不動産市況に関するデータが多いが、各REITによるコメントが少ない 8%
不動産の鑑定評価方法を統一して欲しい 7%
物件取得や有利子負債が変動する度にLTVを開示して欲しい 5%
売却益はもっと内部留保して欲しい 5%
目論見書は電子ファイルでも公開して欲しい 4%
海外のように投資口の再投資プランを充実させて欲しい 4%
決算説明会の内容は動画のみではなく文章でも公開して欲しい 3%
各REIT主催の物件見学会を通して物件の特性をもっと詳しく知りたい 3%
決算説明会資料の見方・ポイントが分からない 2%
平日の投資主総会には参加できないのでREITのIRと話をする機会が少ない 2%
社長が数年毎に変わるので信頼できない 1%
投資主としてREITのIRにメールで質問したい 1%

本日の騰落率トップはJPR(2018年6月1日)

東証リート指数 1723.08pt 前日比-0.64%
日本プライムリアルティ投資法人 前日比+1.52%
積水ハウス・リート投資法人 前日比-1.82%

どこまで売りが出るのか。止まる気配がない。ってのは久々の感触です。前日のMSCIイベントはしょうがないにしても、本日の日銀の国債買入減額を受けてJ-REITはリスクオフモード。パリティショックの時に増やした買入額を元に戻しつつあるだけで、すわテーパリングという流れではなく実質的には現状維持というのが本質なのでしょうが、最近はすぐにワーストシナリオを想定して、それに応じたポジションを取ってしまうことが多いマーケットです。イタリア、スペインと大きく揺らいだので皆さん余裕がないのでしょうね。

今日のトップはJPR。昨日の大幅安からのリバウンドとは言え、NBFが再び安値更新したのに比べると粘ったように思います。ただJPR以外の騰落率上位は面白いことに分配金利回り4%以上の銘柄がずらり。要はリバーサルだったと。

そんな中、なかなかグロース材料が見当たらない積水ハウスリートがちょっとずるっと行った感じ。焦れて我慢できない投資家も多かったのでしょうね。