J-REIT分析2019年7月21日:東証REIT指数は2000ptで定着しつつある?

参院選選挙はいつになく選択肢がなくて苦しかった。inzaiです、こんにちは。この6年間で何かやってくれた人がいればその方を素直に選びたいところですが、まだ投票期間終わってないのでごにょごにょ。

さて、東証REIT指数はついに大台乗ったと思わせておいて翌12日に2000ptを割れましたが、それは1日だけで、その後はあっさりと2000ptを回復。その後も維持しております。

GW前4/26の東証REIT指数1889ptからは+6.6%上昇。その間の銘柄別リターンはこの通り。

タカラレーベン不動産投資法人 24.97%
物件売却益で分配金を嵩上げしたタカラレーベンが1位、というかその前から高利回り銘柄が買われており、そこに物件入替ニュースで一段高。4月26日のJ-REIT分析で「これ以上は悪くならないんじゃないかな」と書いたけどこんな展開はまるで予想してませんでした(ほんとだよ?)。

三菱地所物流リート投資法人 17.89%
インデックスイベントで大幅高。なんとか言うか不遇なREITですよね。三井不動産ロジと同様に低LTVなのに何してもまったく評価されず、POでボロクソに売られ、その挙句イベント期待でこれかよと。利回りは同じくらいになりましたがFFOで見るとまた違う景色があります。

サムティ・レジデンシャル投資法人 16.77%
大和証券がサムティとホテルREITを立ち上げるので、こちらは住宅として生き残りそうというのがネタでしょうか。日本賃貸住宅がP/NAV割れなのにこちらは好調というのも意味深。もともと持ってる物件のクオリティは高かったけど、大阪というだけで嫌われがちだった。まあ大阪は市況も悪かったしね。

ヘルスケア&メディカル投資法人 16.70%
ヘルスケアはオペレーターさえ問題なければ20年固定で賃料はすこぶる底堅い。インフラファンドがあれだけ評価されているのだからヘルスケアREITがこうなってもおかしなくない。最近はSMBCのサポートを全面に打ち出しているしね。こちらも4月26日のJ-REIT分析で、インフラファンドよりこっちじゃない?とコメントしています。全然記憶ないんだけど、昔のinzaiはすごかった。。。

投資法人みらい 16.65%
合併が着々と進んでます。ミナーラ?あんなもん見に行かなくても冴えないの分かってたでしょ。エスコンやマリモの地方商業はどうなんでしょ。商圏見極めてきっちりやってると思うのだけど。

東急リアル・エステート投資法人 15.14%
産業ファンド投資法人 14.61%
インベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人 12.97%
ザイマックス・リート投資法人 12.79%
日本アコモデーションファンド投資法人 12.65%
アドバンス・レジデンス投資法人 12.08%
コンフォリア・レジデンシャル投資法人 11.96%
日本ロジスティクスファンド投資法人 11.59%
インヴィンシブル投資法人 11.19%
CREロジスティクスファンド投資法人 11.12%
ラサールロジポート投資法人 10.56%
三井不動産ロジスティクスパーク投資法人 10.18%
スターアジア不動産投資法人 10.14%
ジャパンリアルエステイト投資法人 9.89%
森ヒルズリート投資法人 9.44%
Oneリート投資法人 9.10%
エスコンジャパンリート投資法人 9.01%
ケネディクス・レジデンシャル投資法人 8.67%
さくら総合リート投資法人 8.55%
グローバル・ワン不動産投資法人 7.32%
日本プライムリアルティ投資法人 7.08%
森トラスト総合リート投資法人 7.03%
日本プロロジスリート投資法人 6.95%
日本ビルファンド投資法人 6.69%
サンケイリアルエステート投資法人 6.64%
ヒューリックリート投資法人 6.58%
大和ハウスリート投資法人 6.58%
MCUBS MidCity投資法人 6.47%
イオンリート投資法人 6.24%
プレミア投資法人 6.16%
オリックス不動産投資法人 6.14%
トーセイ・リート投資法人 5.82%
日本リート投資法人 5.78%
平和不動産リート投資法人 5.33%
ケネディクス・オフィス投資法人 5.10%
大和証券オフィス投資法人 5.06%
アクティビア・プロパティーズ投資法人 5.05%
GLP投資法人 4.26%
スターツプロシード投資法人 4.21%
野村不動産マスターファンド投資法人 3.99%
星野リゾート・リート投資法人 3.89%
積水ハウス・リート投資法人 3.61%
日本賃貸住宅投資法人 3.26%
福岡リート投資法人 3.23%
日本リテールファンド投資法人 3.00%
森トラスト・ホテルリート投資法人 2.99%
ユナイテッド・アーバン投資法人 2.98%
伊藤忠アドバンス・ロジスティクス投資法人 2.98%
マリモ地方創生リート投資法人 2.87%
阪急リート投資法人 2.56%
日本ヘルスケア投資法人 2.44%
いちごオフィスリート投資法人 2.34%
ジャパンエクセレント投資法人 1.94%

フロンティア不動産投資法人 0.32%
悲しい。天下の三井不動産の商業REITなのに利回りは日本リテールはおろかイオンリートや日本賃貸を上回っています。ケネディクス商業の投資口価格が急落して何とか商業REIT最下位の称号は免れましたけど、ONEリートにも抜かれそう。元JTというのがいまいちやる気になれんのか。

ジャパン・ホテル・リート投資法人 -0.33%
悪くはないけど先行して上昇してたのとインヴィンシブルへの乗り換えで上値抑えられた感じもある。ファンダメンタルズもGWあってこれかあという感じだし、宿泊特化より供給少ないとは言え、その分、普通に景気サイクルの波に振らされやすいので、決して底堅いわけではないわな。

いちごホテルリート投資法人 -0.46%
冴えない。関西のシェア大きいし、こちらもインヴィンシブルへの乗り換えもあったんだろうなと。個人的にオフシーズンのホテルビスタプレミオはすごいコスパ良いです。しかしアコモと言いいちごホテルと言い、なんでここで広島のホテル買うんでしょうね。マーケットのパイ小さいし持ってても持ってなくても良い最たるエリアだと思うけど。サイクルの最後なのかなあ。

大江戸温泉リート投資法人 -1.03%
主要物件の契約変更したり、物件取得が止まったり苦戦している中で7月19日に発表した2020年5月期予想は減配。トップライン維持ながら営業費用が増加。しかし内訳は償却費増以外の理由はまだ分かりません。物件による凸凹が大きくなっているので予想難しい。

ケネディクス商業リート投資法人 -1.71%
冴えないというか3月に上がり過ぎたよね。あれ何だったんでしょうか。先週はレーザービームの下げが出て利回り4.8%超えまで売られたきました。

というわけで、この3か月は優良中小型銘柄と住宅銘柄ががっつり買われた期間でした。統計では海外から資金流入が鈍い、ほんまか?と言われるけど、銘柄ピックもそんな感じですわな。利回り格差はそこそこ潰してきた感あるので、ここから消去法的薄利多売トレードで荒れる相場になるのかな。2007年の時みたいにとりあえず2か月で20%上がるでーって展開になったらそれはそれで。

この上位と下位5銘柄にコメントするのは、手間とアウトプットのバランスが良いので今後はこの形で更新頻度上げていきたいところです。