外国人にも「ミキショージー」と言われるほど有名な三鬼商事が、毎月恒例の都心5区オフィス空室率を発表。
三鬼商事のHPには毎週第2金曜日にリリースされるが、速報は第2木曜の正午頃に報じられる。どういうルートで流してるんだろうね。
で、数字は過去最悪の9.23%を記録。
メインテナント(三菱マテリアルグループ)が決まったパレスビルも結局は他の床を埋められなかったし、赤坂Kタワーはテナントが決まりそうという話も聞こえてこないまま。
2012年はオフィスの大量供給が予想されていたにも関わらず、「自分が開発やめると他社が恩恵を受けてしまう」ということで引くに引けなかったのがこの結果。
個人的にはここが上期の分水嶺だと思っている。
数字が悪いのはみんな昨年から分かってる。このタイミングで反転するなんて誰も思ってない。難しいのは一部の声の大きい方々言ってる「上期が空室率のピークで2014年にかけて空室率は低下し、賃料も底を打つ」というシナリオがどのように実現するか。
株式市場もREIT市場も年初からオフィスが買われていたし、やや期待先行で走っていたマーケットの感情はどんなものなのか。
結果、空室率はほぼコンセンサスだが、株価の動きはチグハグなものになった。
午後からトップリート、野村不動産オフィス、NBF、森トラストリート、東急リート、そして日銀効果で急騰していたオリックスリートが弱含む一方、なぜかケネディクスリートと大和証券オフィスリートは上昇。
そして、マーケットを先導する三井不動産や三菱地所といったデベロッパーはしっかり値を切り上げた。
ここはREITよりデベロッパーに注目するところなんだろうなあ。空室率10%はさすがに行き過ぎだが、空室率9.5%くらいまでなら許容範囲といったところなのか。
個人的にはあんまりオフィスに賭ける気はしないのだが、なんかあんまりレジレジばっかり言ってるのみ不安になってきた。出遅れオフィス銘柄に注目してみようと思います。JPRとかプレミアとか。