月別アーカイブ: 2020年10月

今日の東証REIT指数は-1.51%、マザーズの-3.41%よりはマシだが

ギリシャートルコの地震すごいですね。被害がどれだけ大きくなるのか分かりません。

昨日は持ち直したかに見えたJ-REIT。今日は激しく売られました。特にホテルがボロボロ。欧州が再ロックダウンモードに入ったこと、トランプが追い上げて接戦になったことなどが言われてますが、8月もこんな感じで月末にかけて不動産関連が売られました。あの時はコロナ懸念の売りで、10月も同じように蒸し返された感じでしょうか。なんにせよ現代において初めてのグローバル規模の流行です。流行りやすい冬にどんなことが起きるのかまったく分かりません。リスクオフになるのも当然っていうかそんなの分かってるんだからここでやるなよって感じです。まあ、みんながリスクオフになったから俺も!というノリなんでしょうけど、クオンツが全盛になってからこんな展開ばかりですね。人間が運用する側は淡々と人間の感性でやってれば大けがはしないんじゃないかと最近開き直りつつあります。機械の後追いは傷を深めるだけです。夜間はあっさり戻ってきているし、この難しい局面で無理にポジションは取らなくてもいいかもしれませんね。日本は火曜が休日なんでそこ狙ってもう一発月曜に来そうじゃないですか?大きな下げが来たら買い、来なかったらスルーくらいが精神衛生上は良いと思います。こんなの予測できないので割安になれば買いと淡々となるしかない。

 

急落したが戻りは鈍く

昨日は「DAX-4%安、欧州REIT-3.5%、これはなかなか」とビビりまくったinzaiです、こんばんわ。今さらながら今週号の東洋経済:熱狂の裏側 不動産ダイヤモンド:ゼネコンの呪縛を読んでいるのですが、ちゃんと週初に読んでおけばよかったなあと後悔。いや、読んでても昨日の不動産株の急落と今日の続落は読めなかったと思うんですが、もう日本はずっと駄目じゃないかと暗くなるような中身で、もっと早い段階で不動産に素直にネガティブになれていたかもしれません。

今日のREITマーケットは全体まちまち、物流REITが終日好調で、ホテルREITがボロボロ。ホテルがダメだったのはコロナ再拡大の予兆もあると思いますが、GOTOキャンペーンが何かがトラブっていることや、そもそも今のRevPARだとホテルREITがどのくらいのDPU出せるか今更ながら考えたのだと思います。そんなこと言うと明日は切り返しそうですが、それでもRevPARが-25%でこの投資口価格だとねえ、、、全体まちまちと書いたのは総合型や商業も途中からしっかりと切り返していて、ひょっとして日本株のバリューリバーサルは外国人主導なのでこっちにもお金回ったきたのか?とちょっと淡い期待を抱いたり(日本の機関投資家はTOPIXベンチマークなのでREITを買わないですが、海外のMSCI、FTSE、EPRAの人は不動産とREITに区別なく買ってくる)。

昨日のボロボロだった海外REITは香港が下げ止まり、シンガポールが続落、南アは寄り付きもボロボロだったけど(たぶん政策のせい)なんとか持ち直しつつあり、欧州は全体でマイナスだけど時価総額の大きい住宅はしっかり。今日の終わりの状況はもうアメリカ次第なので何とも予測できない難しいマーケット。こういう時は何も考えずに寝るに越しことはないですが、この辺で浅い押し目を入れたいスケベ心が出てきます。うーむ。

 

DAX-4%安、欧州REIT-3.5%、これはなかなか

NBFのファイナンスが無事に終わったと見せかけて日本のバリュー株、不動産株が大きく下落。アジアREITも節目割れで、南アREITは連日の大幅下落。そして夜間では欧州株がクラッシュ気味。明日以降のJ-REITは嫌な予感しかしません、inzaiです。まさかコロナショックの2番底がこのタイミングで来るのか。

元々、ここ数年のトレンドは大きなイベントに向けてリスクオフだったので、大統領選に向けてポジションを落とすながらは必然と言えば必然。実際、コロナ後に絶好調で上がり過ぎた上にポジションがきつきつの米テックはずるずる下げてて、世界有数のパフォーマンスだったマザーズもそんな感じで分かりやすかった。その代わり、冴えなかった出遅れセクターには目立った下げはなく、ちょっと下がっても戻る動きだったので油断してたらこれ。

マーケットとは多少距離を置いていた方が冷静に見れるのは基本ですが、簡単そうでなかなかそうはいかない。毎日見ているとなんとなく大丈夫そう、イケると思ってしまう。マーケットの歴史なんて振り返ってみれば基本動作を繰り返してる人が勝つ世界。今のところ今回もそうなりそうです。

ただ、現金待機しているとしても、前回の米大統領選はトランプ勝利のネガティブサプライスで大きく下げて、中期的にレンジが長く続いていたので大きく上振れと分かりやすかった。今回はどうなんでしょう。上に行く余地がそんなにあるのか。バイデンで安心感から上に行って、やっぱり下げってシナリオが一番確度高そう。大きく上がるとしたらトランプ勝利で中国外交もマイルドにってあたりでしょうか。マーケットが簡単な時なんて一度もなかったですが、大きく上げた後のポジションってのは大負けする可能性もあるのでビビります。

 

 

 

NBFのPO受渡日、売買代金は638億円!!

公募増資を発表してから下がり続けたNBF。価格決定日まで10日続落となり、最終的な資金調達額はOA含めて最大1,229億円となりました。当初予定の1402億円からはかなり減りましたが、それでもこの規模は下位REIT5銘柄の時価総額合算よりも大きいわけで巨額。個人が一斉に売り向かう中でNBFは大丈夫なのか?POの受渡日の価格動向が注目されました。

そして受渡日当日である今日の売買代金はなんと638億円。昨日のインデックス組入日に向かって上昇した反動もあり下落率は-1.99%と大きめでしたが、638億円は本日の東証一部の売買代金トップのソフトバンク781億円に次ぐ規模です。2位の任天堂が549億円なので如何にNBFの売買が盛り上がったのか分かります。

だってソフトバンクの時価総額は14兆円。NBFはJ-REIT1位に返り咲いたとはいえ8894億円と1/10以下。それにも関わらずこの売買代金。しゅごい。

NBFはこれからMSCI最小分散指数の売り、年末から年始にかけて例年通りJ-REIT市場のファイナンスラッシュ、そして大型オフィスのリーシング激化(グリーの7億円の解約違約金の話はすごい)でNBFの港区のビルから退去するかもと言われるなんちゃらクスなど向かい風が続く中で、なかなか簡単にはいかない需給環境ですが、利回り感はかなりこなれてますし、これだけ売買をこなした流石。こんだけ買ったら、もう買う人いないやんけ?って、それは明日にならないと分かりません。

住宅REIT WEEKLY REPORT 2020年10月23日

NBFのPOは規模が大きいだけにインデックスイベントも強烈ですね。inzaiです、こんにちは。しかし、もう株式市場全体に投資機会がなさ過ぎてヘッジファンド含めてポジション争いが激しい。しかも、MSCIイベントは下なわけで見切りも早くしなきゃいけない。これで儲けるにはかなりシビアなタイミングが要求されます。一方で、期間のリスクを取ってひたすら逆張りでやってれば比較的容易に報われる気もします。

住宅REIT関連ではアコモが業績予想を引き下げましたがその幅が小さく一安心、投資口価格は反発してます。大和ハウスリートはインデックスイベント云々よりもNBFのファイナンスに巻き込まれている感。しょうがないっちゃしょうがないけど経営側としては振り回されるの辛いでしょう。

今週は⑤住宅REITの稼働率を記載。夏過ぎから一段落とのことですが、前年比ではそこそこ落ちてます。簡単には戻らないかもしれませんし、このまま来年の繁忙期に突入すると値下げ幅も大きくなる可能性も。

あとはホテルREIT。インヴィシブルの9月のRevPARは-56%、東京のGotoトラベルが開始される10月は-50%まで回復見込み。ケイマンの本格稼働は延期。10/23の投資口価格はコロナショック後の高値を抜けてきて36,000円台に来てますが、月次業績に見合ってるのか微妙。コロナショック前の死守する予定だったDPU3400円をベースにすると利回りは9%超になりますが、一口あたりの内部留保は2000円弱なので安直に取り崩すわけにはいかず、RePARがこの水準ではDPUは超低空飛行が続くでしょう。ホテルREITを語る上でGotoトラベル効果はリピーターの喚起が肝で、「旅行は楽しいけどコロナのリスクには見合わない」となればGotoの効果は薄れてしまいますので、欧米諸国のように第2波がどこまで広がるかは引き続き要注目。逆に人が動き始めるようなら、インヴィンシブルは住宅を売却したりしてDPU水準を作りに行ってファイナンスまで漕ぎつけようとあの手この手を使ったりするかもしれませんね。

①価格、利回り、移動平均乖離率

銘柄名 投資口価格 利回り 10/16比 25MA乖離 75MA乖離
日本アコモデーションファンド(3226) 593,000 3.37% 3.13% 0.10% -7.01%
アドバンス・レジデンス(3269) 297,200 3.73% 2.17% -0.66% -6.55%
ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト(3278) 173,800 4.68% 0.99% -2.25% -7.28%
コンフォリア・レジデンシャル(3282) 298,000 3.61% 2.76% -0.16% -6.86%
サムティ・レジデンシャル(3459) 102,300 5.53% -0.20% 0.03% 2.04%
スターツプロシード(8979) 203,500 4.89% -1.21% -0.98% -0.50%
大和ハウスリート(8984) 248,700 4.42% -2.39% -5.17% -8.37%
大和証券リビング(8986) 100,300 4.29% -1.38% -5.38% -4.93%

②会社予想DPU

銘柄名 今期基準 会社予想DPU 翌期基準 会社予想DPU
日本アコモデーションファンド(3226) 2021年2月 10,080 2021年8月 9,910
アドバンス・レジデンス(3269) 2021年1月 5,540 2021年7月 5,540
ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト(3278) 2021年1月 4,066 2021年7月 4,067
コンフォリア・レジデンシャル(3282) 2021年1月 5,330 2021年7月 5,420
サムティ・レジデンシャル(3459) 2021年1月 2,933 2021年7月 2,725
スターツプロシード(8979) 2020年10月 5,420 2021年4月 4,530
大和ハウスリート(8984) 2021年2月 5,550 2021年8月 5,450
大和証券リビング(8986) 2021年3月 2,150

③時価総額、保有不動産価格、含み損益

銘柄名 時価総額 保有物件数 取得価格合計 不動産含み損益
日本アコモデーションファンド(3226) 2,873億円 128物件 3,162億円 978億円
アドバンス・レジデンス(3269) 4,116億円 271物件 4,567億円 1,768億円
ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト(3278) 1,577億円 155物件 2,553億円 475億円
コンフォリア・レジデンシャル(3282) 2,001億円 139物件 2,537億円 560億円
サムティ・レジデンシャル(3459) 606億円 128物件 1,186億円 68億円
スターツプロシード(8979) 516億円 107物件 879億円 120億円
大和ハウスリート(8984) 5,461億円 229物件 8,191億円 1,199億円
大和証券リビング(8986) 2,062億円 218物件 3,037億円 643億円

④住宅REITのプレスリリース
金利スワップ契約締結に関するお知らせ
カテゴリー: 3278 ケネディクスレジデンシャル, 投稿日: 2020/10/23
資金の借入れ及び金利スワップ契約締結に関するお知らせ
カテゴリー: 3278 ケネディクスレジデンシャル,  投稿日: 2020/10/21
第29期(2020年8月期)決算説明会における主な質疑応答を掲載しました。
カテゴリー: 3226 日本アコモデーション, 投稿日: 2020/10/21
「稼働率」を更新しました。
カテゴリー: 3278 ケネディクスレジデンシャル, 投稿日: 2020/10/19
月次稼働率の補足に関するお知らせ
カテゴリー: 3278 ケネディクスレジデンシャル, 投稿日: 2020/10/19
第29期(2020年8月期)決算説明会の動画配信を開始しました。
カテゴリー: 3226 日本アコモデーション, 投稿日: 2020/10/19
「IR情報(開示情報)」に、第29期(2020年8月期)決算短信を掲載しました。
カテゴリー: 3226 日本アコモデーション, 投稿日: 2020/10/19
「IR情報(開示情報)」に、第29期(2020年8月期)決算説明会資料を掲載しました。
カテゴリー: 3226 日本アコモデーション, 投稿日: 2020/10/19

⑤住宅REITの稼働率

銘柄名 2020年9月 前月比 前年比 2020年8月
日本アコモデーションファンド(3226) 96.1% +0.1% -1.2% 96.0%
アドバンス・レジデンス(3269) 96.1% -0.1% -1.2% 96.2%
ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト(3278) 93.7% -1.2% -2.7% 94.9%
コンフォリア・レジデンシャル(3282) 94.5% -0.1% -2.2% 94.6%
サムティ・レジデンシャル(3459) 95.0% +0.1% -1.5% 94.9%
スターツプロシード(8979) 95.6% ±0.0% -0.5% 95.6%
大和ハウスリート(8984) 96.4%
大和証券リビング(8986) 97.8% -0.2% -0.2% 98.1%