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住宅REIT WEEKLY REPORT 2020年8月28日

2000年前後に発刊された狛犬事典とか古代エジプト神殿大百科とか日本神さま事典を見ると日本て豊かな国だったんだなあと痛感。今は賞味期限が短い本ばかり店頭に並び、生きるのに必要ないけど接点が多い知識の本をじっくり読むという文化はこれから更に薄まるのでしょうね。inzaiです、こんばんわ。まあその頃には生きてないと思いますけど。

さて、安倍さん辞任でJ-REITはどうなるのかと言う話は昨日書いたので、定例コンテンツの1週間振り返り。全体感としては商業とホテルの逆襲で住宅REITは大苦戦。上位住宅REITは1週間で年間利回り相当の値下がりを食らいました。

材料で一番インパクトが強かったのはインヴィンシブルの系列ホテルオペレーターがインヴィンシブルからのサポートなくても6月から黒字だったこと。オペレーターの負債コストは分かりませんが市場の見方は潰れる潰れないから割安感の見極めに一気に変わりました。ジャパンホテルリートが主要オペレーターに対して2021年まで固定賃料を免除したことは賛否両論ですが、2022年に固定賃料が復活することを見ればレンダーも貸し剥がしまでは難しい。

そしてまさかの日本リテールファンドとMCUBS MidCityの合併。系列同士の合併で商業REITが総合型を取得する。実質的には戦略的に煮詰まったMidCityの救済合併ですね。日本リテールファンドは負ののれんを450億円入手できますし、都市型のエクスポージャーも増やせるし、悪くない選択肢です。商業型より総合型の方が海外投資家からの受けもいいでしょう。これまで商業型で頑張ってきたのは何だったのかという気もしますが、日本リテールファンドは商業の安定感も得られないし、良く分かんないREITになりつつあったので現状追認型と考えています。

物件売買では他にザイマックスのライフ福泉、リテールファンドの天神(懐かしい!)、住宅REIT WEEKLY的にはケネレジのKDX市川、商業ですが大和ハウスリートのスポーツプラザ茨木。ただ、金額はそれほど大きくなので市川の利回り4.1%以外はふーんという感じです。

ランキング編では個別物件の含み損益率をリサーチ。1位は大和ハウスの札幌、2位はまさかのスターツの物件でした。1位、2位の時価は簿価の2倍以上ってすごいですね。ちなみに最下位もスターツです。

①価格、利回り、移動平均乖離率

銘柄名 投資口価格 利回り 8/21比 25MA乖離 75MA乖離
日本アコモデーションファンド(3226) 650,000 3.07% -3.70% -2.65% -0.49%
アドバンス・レジデンス(3269) 313,500 3.57% -3.24% -4.34% -4.54%
ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト(3278) 185,800 4.38% -4.72% -3.67% -0.70%
コンフォリア・レジデンシャル(3282) 323,000 3.28% -4.44% -2.85% -1.28%
サムティ・レジデンシャル(3459) 99,100 5.71% 1.02% 1.34% -2.02%
スターツプロシード(8979) 205,500 4.84% 2.44% 1.17% 1.87%
大和ハウスリート(8984) 279,400 3.90% -2.48% -0.28% 3.74%
大和証券リビング(8986) 106,500 4.04% 1.82% 0.80% 5.63%

②会社予想DPU

銘柄名 今期基準 会社予想DPU 翌期基準 会社予想DPU
日本アコモデーションファンド(3226) 2021年2月 10,150
アドバンス・レジデンス(3269) 2021年1月 5,600 2021年7月
ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト(3278) 2021年1月 4,066 2021年7月
コンフォリア・レジデンシャル(3282) 2021年1月 5,300 2021年7月
サムティ・レジデンシャル(3459) 2021年1月 2,933 2021年7月 2,725
スターツプロシード(8979) 2020年10月 5,420 2021年4月 4,530
大和ハウスリート(8984) 2021年2月 5,550
大和証券リビング(8986) 2020年9月 2,150 2021年3月 2,150

③時価総額、保有不動産価格、含み損益

銘柄名 時価総額 保有物件数 取得価格合計 不動産含み損益
日本アコモデーションファンド(3226) 3,149億円 128物件 3,162億円 978億円
アドバンス・レジデンス(3269) 4,342億円 271物件 4,567億円 1,708億円
ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト(3278) 1,686億円 151物件 2,489億円 458億円
コンフォリア・レジデンシャル(3282) 2,169億円 135物件 2,459億円 534億円
サムティ・レジデンシャル(3459) 587億円 118物件 1,099億円 63億円
スターツプロシード(8979) 522億円 107物件 879億円 120億円
大和ハウスリート(8984) 6,136億円 227物件 8,164億円 1,140億円
大和証券リビング(8986) 2,190億円 217物件 3,027億円 643億円

④住宅REITのプレスリリース
資産運用会社の投資助言・代理業の登録申請、並びにこれに伴う組織の変更及び取締役の異動に関するお知らせ
カテゴリー: 8984 大和ハウスリート,  投稿日: 2020/8/28

国内不動産信託受益権の取得に関するお知らせ
カテゴリー: 8984 大和ハウスリート,  投稿日: 2020/8/28

金利スワップ契約締結に関するお知らせ
カテゴリー: 3278 ケネディクスレジデンシャル, 投稿日: 2020/8/27

資金の借入れ及び金利スワップ契約締結に関するお知らせ
カテゴリー: 3278 ケネディクスレジデンシャル, 投稿日: 2020/8/25 |

資産の取得に関するお知らせ(KDXレジデンス市川)
カテゴリー: 3278 ケネディクスレジデンシャル, 投稿日: 2020/8/25 |

 

⑤住宅REIT銘柄の物件、含み損益ランキング

順位 銘柄 物件名 簿価 鑑定 含み損益
1 大和ハウスリート(住宅のみ) ビッグタワー南3条 1,250 2,750 120%
2 スターツプロシード プロシード西新井 3,201 6,900 116%
3 アドバンスレジデンス レジディア蒲田 2,013 3,850 91%
4 アドバンスレジデンス レジディア三越前 1,509 2,840 88%
5 ケネディクスレジ KDXレジデンス
南三条
908 1,700 87%
6 大和証券リビング プロスペクト川崎 1,336 2,400 80%
7 アドバンスレジデンス レジディア木場 1,840 3,280 78%
8 大和証券リビング プロスペクト恩賜公園 1006 1790 78%
9 コンフォリア コンフォリア麻布EAST 1,908 3,380 77%
10 大和証券リビング パレドール円山 592 1040 76%
11 大和証券リビング カレッジスクエア早稲田Ⅱ 191 333 74%
12 日本アコモデーションファンド パークアクシス中呉服町 605 1,050 74%
13 大和証券リビング アクトフォルム浅草 1166 2010 72%
14 大和証券リビング willDo勝川 409 704 72%
15 アドバンスレジデンス レジディア浅草橋 911 1,560 71%

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アベノミクスとJ-REITと私(総括)

2012年1月から始まった当ブログ。安倍政権誕生の2012年12月あたりの記事にはさぞかし所見なぞ書いてるかと思いきや全然そんなことなかったです。2012年9月時点で「民主はいつまでしがみついているんだろうか」と記載しているので12月の選挙はノンイベントという扱いだったんでしょうね。「何が起きた」よりも「それでどう考える」に主眼を置いてるのですが、過去に振り返った場合にその時々の出来事もちゃんと記載しないと読み手(将来の自分)に辛い。反省しました。

さて、安倍首相が健康上の問題から辞任しました。先週から在任最長記録を更新する8/24以降に辞任という噂がある一方、さすがにそんな見えすいた自己実現はかっこ悪いのでは?という話もあり、会見実施日の28日も麻生さんとの長時間の面談と幹事長の否定という両方の材料から何とも言えない状況。でも、二階さんがあそこまで明確に否定するなら来年の総裁期限満了まではやるのかな、と思わせておいて、NHKが14時のニュースで安倍さん辞任の報道。やはり金曜日の夕方に会見やるってことはその後の混乱に備えてということでしたか。分かってても何も出来ないけど、無風ならわざわざこのタイミングではやりませんか。

ではこの後、J-REIT市場にどういう影響があるか。私はプラスの影響を期待しています。

私はアベノミクスの恩恵を享受した側の人間ですが、それでもこの3年間は停滞感がすごく強かったです。近年は政策全般的に抽象論が多く、マイナス面が大きい政策が惰性で継続されていた印象。民主党でボロボロになった日本を立て直した実績はものすごく評価しますが、結局、その次のステップには進もうとしなかったもどかしさがあります。金融緩和とマイナス金利で土台は整えて満足したのか力尽きたのか。停滞感はそのまま外国人の株式売り、上がらない株価が示している通りです。

民主党末期からアベノミクス初期に活発だった国交省の委員会は完全に止まってますし、2008年以降、日銀総裁を送り込めなくなった金融庁、日銀はやる気を完全に失い、勘違い野郎が役所トップに就任して金融マーケットを混乱させるだけ。

金融緩和とマイナス金利に踏み込んだのは間違いなく歴史に残る偉業です。ただ、海外がそれに追随している現状ではアベノミクスの偉業だからと言って安倍さん退陣がマイナスにはならない。むしろ海外はマイナス金利の悪影響の顕在化を嫌って微調整しているのに、矛を収めることが出来ないアベクロコンビは弊害の方が大きかった。あと総裁満期まであと1年続いていたら、民主党末期とは言わなくてもオバマ2期の最後に近い状況まで落ち込んでいたと思います。

そういう意味では、J-REITにプラスの影響もあると思います。仮に何の根拠もなくコロナもなく東証REIT指数が2,500ptまで上昇していたら黒田退陣の可能性もありすごくネガティブだったと思いますが、幸か不幸かコロナでこんな状況です。そもそもJ-REIT買入を始めたのは黒田さんの前の代からなので、あと1年くらいは問題なく継続されるでしょう。ここらでアベノミクスを総括して、きっちりバランスの取れた国策運営を期待しています。

もちろんリスクは大きいです。8年間と言えば小学生5年生が高校3年生に成長する期間。首相交代イベントが存在することは知っていても体験できないまま青春時代を通過する世代すら生まれたわけです。リーダーシップがあることに慣れ切った国がどういう動きを見せるか。十中八九、混乱期しか来ないでしょう。特に安倍さんは外交をすごく頑張っていた。民主党政権で散々こじれていた米国と中国の関係を良化し、世界中を走り回った。次の人はそんなこと出来ないでしょう(そもそも首相になるための準備期間が極めて限られている)。米国と中国が急に手の平を返すとは思えないですが、ボディブローのように削ってくる可能性もあります(仲良くしている方がメリットが大きいと承知しているはずですが)。

おまけにコロナ問題と増税問題もあります。日本が長年顔を背けていた本質的なトラブルがコロナによって時間短縮されただけで、新たな問題ではありませんが、どうやらカンフル剤を打ちまくっても解決しないと実証してしまったわけで、こればかりは自分で自分の身を守るしかない。仮に自分が首相やるとすると個別政策ではやりたいことは沢山あるけど、全体的な方針を述べよと言われたら炎上しそうな分野を全部避けて「世界融和」とか言っちゃいそうだなあ。

次の首相が菅さんなのか、岸田さんなのか、石破さんなのか、(否定しているけど)麻生さんなのか分かりませんが、常識的な感覚を持った政治家だと緊縮財政方面でしょうし、ビジョン持ってればもっと財政出すでしょう、何も考えてなければ今の安倍さん路線を継続する(フワフワした政策の継続)と思います。

黒田さんは辞任もあると思います。2016年1月のマイナス金利とJ-REITで書いているようにマイナス金利導入時から他人事の雰囲気ビシバシ出してましたからね。あとは政井氏とか安達氏とかの普通のおじちゃんおばちゃんも任期満了まで何もやらず黙って去るだけしょう。黒田さんの後をやりたい人は市井にはいないので金融庁OBが出てくると思います、五味氏とか森氏とか来たらお先真っ暗ですが、出しゃばって来そう。。。

なので、来週以降、最初は様子見で少しずつ混乱していきます。マイナスの影響が大きい。やるべきことは多いので、次の首相が良いところは残し、ダメなところを潰すという一つ一つの作業を丁寧にできるか。緊急登板なのだから安倍さん路線の延長で走って欲しい。それを見せてくれれば良いけど無理かなー。パフォーマンスでロックダウンやるとか最悪。一番ありがちなのは首相になって1週間でスキャンダル退任ですけどね。で、混乱に慣れてくれば課題ははっきりしているだけに国政も落ち着いてくるかと。野党は大丈夫、自民党が相当下手しない限り、あるいは小泉氏が離脱して第三党を立ち上げたりしない限り選挙で勝てないでしょう。

あとは、新しい材料、予想外の材料をプラスマイナスしていくだけですが、混乱が増す方向の材料は全てネガティブでしょうねえ。コロナワクチンと言い、潰瘍性大腸炎と言い、ヘルスケアが注目される1年です。

ただ、J-REITは下がるところまで下がっているし、利回り4パー教の巡航1,770ptと下限1,420ptの間をウロウロするくらいかと。わちゃわちゃする時間じゃないです。ちょっと先の話ですし短期的には減税になるので可能性は低いけども海外と同様の柔軟なREIT制度が導入されるとプラス。マザーズは、、、あれ、良く分かんない動きしますよね。

住宅REIT WEEKLY REPORT 2020年8月21日

雨が降って暑さも一段落、と思ったらそもそももうすぐ9月なんですね。inzaiです、こんにちは。今年の夏の思い出はカワスイ開業くらいですかねー。日本リテールファンドが負け組物件のルフロン川崎にぶち込んだ水族館、皆さんは行きましたか?それはそうと、こりゃやべえと思ったのが姫路の不動産王の苦境。お金を持ち逃げされたから別の不動産会社に一括転貸したら、その会社が家賃を踏み倒しそうになってるとか。借金300億円、どうなるんですかね。というかそんなザルな事業体のままここまで来れたのがすごい。そもそも最近の空室率が30%とボロボロだったそうですが多分これってアパート投資してる人が直面する共通の問題で、築年が古くなるとガクッと収益性が落ちて借金返せなくなるパターン。金貸してる方からすると何でもっと早く手を打たないかなーと思うらしいですが、オーナーは不動産って公開情報がないせいか、自分だけは大丈夫、だってこれまで大丈夫だったもんと思ってしまうそうです。

さてさて、東証REIT指数はまたしても1,700ptで跳ね返されたかと思ったら、21日に2.3%と大幅上昇!まだファイナンスが終わってないので慎重な地合が続くと見せかけてここでこんな動き。株もマザーズも、そして米株も強いから出遅れのJ-REITにも資金が?円奏会がついに火を噴いた?背景はまだ分かりませんが、ファイナンス出て下がったところで押し目狙いだった人が焦れた可能性もあります。FTSEインデックスに向けて金がなった?行くぞ英雄王、資金の貯蔵は十分か?

住宅REITの定例コンテンツ。こうやって見ると大型優勢、やっぱFTSEなのでしょうか。夏休みシーズンということでプレスリリースは2件のみ。アドバンスレジデンスは稼働率を業績予想ライン以上に上げてきたのは流石ですが賃料上昇率は去年を下回ったそうです。そらこんだけ賃料上昇してたことが行き過ぎなので、止まるのは自然ですがマーケットはなぜか全然織り込んでませんよね。どう考えてもオフィスの方が賃料上昇バッファあったし、そもそもJ-REITの狭いワンルームが在宅に向いてるとは思えないです。過度に悲観的になる必要はないですが、オフィスや総合型ともうちょっと利回り格差が縮小しても不思議ではないかなーと。あと申し訳ないですがランキングコンテンツは家庭の都合によりお休みです。

①価格、利回り、移動平均乖離率

銘柄名 投資口価格 利回り 8/14比 25MA乖離 75MA乖離
日本アコモデーションファンド(3226) 675,000 2.95% 4.01% 0.69% 3.63%
アドバンス・レジデンス(3269) 324,000 3.46% 2.69% -2.62% -1.61%
ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト(3278) 195,000 4.17% 2.79% 0.38% 4.87%
コンフォリア・レジデンシャル(3282) 338,000 3.14% 2.89% 0.81% 3.38%
サムティ・レジデンシャル(3459) 98,100 5.77% 1.66% -0.21% -2.88%
スターツプロシード(8979) 200,600 4.96% 0.30% -1.96% -0.09%
大和ハウスリート(8984) 286,500 3.80% 1.13% 2.73% 6.95%
大和証券リビング(8986) 104,600 4.11% 1.06% -0.87% 4.52%

 

②会社予想DPU

銘柄名 今期基準 会社予想DPU 翌期基準 会社予想DPU
日本アコモデーションファンド(3226) 2020年8月 9,780 2021年2月 10,150
アドバンス・レジデンス(3269) 2021年1月 5,600 2021年7月
ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト(3278) 2021年1月 4,066 2021年7月
コンフォリア・レジデンシャル(3282) 2021年1月 5,300 2021年7月
サムティ・レジデンシャル(3459) 2021年1月 2,933 2021年7月 2,725
スターツプロシード(8979) 2020年10月 5,420 2021年4月 4,530
大和ハウスリート(8984) 2020年8月 5,350 2021年2月 5,550
大和証券リビング(8986) 2020年9月 2,150 2021年3月 2,150

 

③時価総額、保有不動産価格、含み損益

銘柄名 時価総額 保有物件数 取得価格合計 不動産含み損益
日本アコモデーションファンド(3226) 3,271億円 128物件 3,162億円 978億円
アドバンス・レジデンス(3269) 4,487億円 271物件 4,567億円 1,708億円
ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト(3278) 1,770億円 151物件 2,489億円 458億円
コンフォリア・レジデンシャル(3282) 2,270億円 135物件 2,459億円 534億円
サムティ・レジデンシャル(3459) 581億円 118物件 1,099億円 63億円
スターツプロシード(8979) 509億円 107物件 879億円 120億円
大和ハウスリート(8984) 6,292億円 227物件 8,164億円 1,140億円
大和証券リビング(8986) 2,151億円 217物件 3,027億円 643億円

 

④住宅REITのプレスリリース
R-ADR:直近のコロナ禍の影響について(2020年7月度)
カテゴリー: 3269 アドバンスレジデンス, J-REITニュース, 住宅REIT | タグ: 3269ADR | 投稿日: 2020/8/21 |

「稼働率」を更新しました。 「稼働率」を更新しました。 「稼働率」を更新しました。 「稼働率」を更新しました。
カテゴリー: 3278 ケネディクスレジデンシャル, 住宅REIT | タグ: 3278ケネレジ | 投稿日: 2020/8/19 |

東証REIT指数が1700ptを超えたと思ったが、、、

inzaiです、こんばんわ。

J-REITは数カ月に渡り底堅く推移しており、公募増資が3件600億円が発表されても1700ptをしっかり抜けそうで今日に期待、と思いきや1%安。引けにかけて売りが出ました。細かいリズムとは違うところで雑なフローが走ってる印象です。決算は悪くなかったし、不動産株も大きく上昇したのですが、なんだかしっくりこない1日。

市場全体を見てもリバーサルとモメンタムのスイッチの間隔が短くなってて、次はどういう局面なのか分かりにくい中で、ポジションを維持すること自体がリスク、という一番嫌なフローが垣間見えたと言うべきか。実質金利の上昇、ユーロ高、海外の商業REITの不調、一本調子に上昇するプロダクトがなさそうな雰囲気。あくまで雰囲気ですが。なおマザーズはクソ強いですね。

住宅REIT WEEKLY REPORT 2020年8月14日

日本株は動いているのにJ-REITだけ夏枯れ。inzaiです、こんばんわ。東証REIT指数は動かないし、住宅REITのプレスリリースも一件だけ。三菱地所物流が公募増資を発表し、2桁近い分配金成長の会社予想を出しましたが、プロロジスが昔に売った物件が価格30%増しで入ってきているし、そもそも分配金利回り2.6%のREITが10%の配当成長しても利回り2.9%でしょ?確かにダウンサイドリスクはほとんどないけどみんな頭大丈夫?暑すぎてやられた?という印象。まあ持ってればチャリンチャリンするのだから欲しい人は買うんでしょうね。街に人混みは戻ってきましたが、空室も出てきてますし、難しいマーケットなのは事実。

今週の定例コンテンツの拡充は住宅REIT保有物件の含み損益額ランキングです。サムティレジは簿価データをエクセルで開示してないので省略しました。気が向いたら追加するかもしれませんが、どうせランキング上位に出てこないから面倒くさいです。市況が悪化したらランキング下位に出てくるかもしれないので載せるかもしれません。ちなみに最下位(含み損最大)の物件はアレでした。うん、知ってましたけど、改めているとアコモのIPOひでーな。主力物件なのに10年以上保有して簿価が取得価格より高いとか頭おかしい。

アドレジもデータ不備が多く面倒でした。レジディア駒沢大学と駒澤大学が混在している、アルティスコート、レジディア緑地公園、レジディア久屋大通Ⅱが旧名のが混じってる。物件数が多すぎるとチェックしてられないのは分かりますが、だったらデータを一覧にしてよ、と思います。結論として、住宅REITの含み益はやっぱりすげえ、です。

①価格、利回り、移動平均乖離率

銘柄名 投資口価格 利回り 8/7比 25MA乖離 75MA乖離
日本アコモデーションファンド(3226) 649,000 3.07% -3.13% -3.77% -0.09%
アドバンス・レジデンス(3269) 315,500 3.55% -4.54% -6.88% -4.21%
ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト(3278) 189,700 4.29% -3.36% -2.89% 2.90%
コンフォリア・レジデンシャル(3282) 328,500 3.23% -2.09% -2.67% 0.74%
サムティ・レジデンシャル(3459) 96,500 5.86% -0.62% -2.93% -4.06%
スターツプロシード(8979) 200,000 4.98% -0.94% -3.31% 0.00%
大和ハウスリート(8984) 283,300 3.85% 1.47% 2.05% 6.43%
大和証券リビング(8986) 103,500 4.15% -4.26% -1.94% 4.44%

②会社予想DPU

銘柄名 今期基準 会社予想DPU 翌期基準 会社予想DPU
日本アコモデーションファンド(3226) 2020年8月 9,780 2021年2月 10,150
アドバンス・レジデンス(3269) 2021年1月 5,600 2021年7月
ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト(3278) 2021年1月 4,066 2021年7月
コンフォリア・レジデンシャル(3282) 2021年1月 5,300 2021年7月
サムティ・レジデンシャル(3459) 2021年1月 2,933 2021年7月 2,725
スターツプロシード(8979) 2020年10月 5,420 2021年4月 4,530
大和ハウスリート(8984) 2020年8月 5,350 2021年2月 5,550
大和証券リビング(8986) 2020年9月 2,150 2021年3月 2,150

③時価総額、保有不動産価格、含み損益

銘柄名 時価総額 保有物件数 取得価格合計 不動産含み損益
日本アコモデーションファンド(3226) 3,145億円 128物件 3,162億円 978億円
アドバンス・レジデンス(3269) 4,370億円 271物件 4,567億円 1,708億円
ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト(3278) 1,721億円 151物件 2,489億円 458億円
コンフォリア・レジデンシャル(3282) 2,206億円 135物件 2,459億円 534億円
サムティ・レジデンシャル(3459) 572億円 118物件 1,099億円 63億円
スターツプロシード(8979) 508億円 107物件 879億円 120億円
大和ハウスリート(8984) 6,221億円 227物件 8,164億円 1,140億円
大和証券リビング(8986) 2,128億円 217物件 3,027億円 643億円

④住宅REITのプレスリリース

KYB株式会社及びカヤバシステムマシナリー株式会社によるオイルダンパーの交換工事の完了に関するお知らせ
カテゴリー: 3278 ケネディクスレジデンシャル, 投稿日: 2020/8/11

⑤住宅REIT銘柄の物件規模ランキング

順位 銘柄 物件名 簿価 鑑定 含み損益
1 日本アコモデーションファンド パークアクシス豊洲 12,225 20,000 7,775
2 アドバンスレジデンス レジディアタワー目黒不動前 14,617 20,500 5,883
3 アドバンスレジデンス パシフィックロイヤルコートみなとみらい オーシャンタワー 11,099 16,400 5,301
4 日本アコモデーションファンド パークキューブ目黒タワー 8,768 13,600 4,832
5 アドバンスレジデンス レジディアタワー上池袋 7,914 12,700 4,786
6 日本アコモデーションファンド パークアクシス御茶ノ水ステージ 8,638 13,400 4,762
7 大和ハウスリート(住宅のみ) ロイヤルパークス豊洲 5,934 10,000 4,066
8 日本アコモデーションファンド パークアクシス辰巳ステージ 6,660 10,700 4,040
9 アドバンスレジデンス パークタワー芝浦ベイワード アーバンウイング 8,916 12,700 3,784
10 スターツプロシード プロシード西新井 3,201 6,900 3,699
11 日本アコモデーションファンド 芝浦アイランドエアタワー 6,685 10,200 3,515
12 コンフォリア コンフォリア新宿
イーストサイドタワー
13,055 16,500 3,445
13 日本アコモデーションファンド パークアクシス日本橋ステージ 6,546 9,690 3,144
14 大和ハウスリート(住宅のみ) パシフィックロイヤルコートみなとみらいアーバンタワー 8,098 11,200 3,102
15 アドバンスレジデンス レジディア日本橋馬喰町 4,998 7,900 2,902

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