月別アーカイブ: 2019年7月

インフラファンドについて

ヤクルトのセーフティリードは何点なのか。最近はもう試合終わるまであきらめ気味、inzaiです、こんばんわ。

利回り商品をテーマとする当ブログですがインフラファンドをほとんど取り上げたことがないです。カテゴリから分かるようにタカラレーベンインフラといちごインフラをいくつか程度。現在6銘柄が上場しており、利回りは6%~8%というのは認識してますがいまいち魅力を感じません。J-REIT目線だとまともに運用されているのは先行して上場したタカラレーベンインフラといちごインフラの2社のみじゃないかと。

個別銘柄の印象はこんな感じ。利益超過分配でも良いやって人は見ない方が良いかもしれません。インフラファンドはFIT期間後(間違いなくFITは延長されない)に不安定な時期を迎えるので、早いうちから財務面で工夫してないと後で銀行に足元見られて酷いことになるし、そもそもファイナンスで配当成長するという当たり前のことができてない(投資家からすると上場してファイナンスする意味がない)のが多いのでどうなのかなと。そもそもインフラファンドはファイナンスし続けることが大前提なのに、投資家に貢献しないファイナンスを連発するファンドが多く、頭をひねることが多いです。

タカラレーベンインフラ
安全運転な上、年1回ファイナンスして、きっちり配当成長を実現。手堅い運用を続けるインフラファンド第一号。発電設備の分散、POでの発電設備の取得目線、手元資金を意識しPOに頼らなくても物件取得が可能なキャッシュマネジメント、実績連動賃料のストラクチャー、まさにお手本のようなインフラファンド。レンダーもみずほ、りそな、SMBCが揃っているのは安心感。

いちごインフラ
発電設備の償却年数が18年とかなり短め(他は22年~23年)。その分、減価償却費は多いものの、償却が終わった後のボーナスステージも期待できる。個人的にはインフラファンドかくあるべし、ですが、今の発電設備の市場価格からするとちょっとEPU利回りが厳しい。このファンドが高値が買ってるわけではないのですけどね。財務面で意欲的だったのはとても評価したいけど、株式市場からは評価されたりされなかったり。こちらもレンダーはみずほとSMBC。

日本再生可能エネルギーインフラ投資法人
ファイナンスを繰り返しても配当成長しない、投資家を舐めてるとしか思えないインフラファンド。年々、配当成長してないのに利益超過分配金が増えていってるのは、要はエクイティコストを下回る利回りで発電設備を取得し続けるわけで、それでも投資口価格10万円を維持しているは立派(皮肉)。外部成長が配当にマイナス寄与というのは投資家の資産を棄損しているわけで許されるべきはないのですけどね。(ちゃんと見てないけど)減価償却費は同じくらいのはずなので、仮に利益超過分配金をタカラレーベンインフラと同じ水準にしたら利回りは1.7%くらい低下する計算になります。要はタカラレーベンインフラより投資口価格的には15%ほど過大評価されていると。長期投資には向かないのではないかな。レンダーはSMBC、りそな、三菱UFJもいるけど東スタもいるのね。。。

カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人
パネルから運用まで一気通貫のメーカー型インフラファンド。カナディアンを名乗るけどほぼ中華系のメーカー。嫌いじゃないけど、コアアセットの益城町が地震やら豪雨やらに毎年苦しんでて、しかも出力制御が多いエリアなのでちょっと怖い。3番目にまともじゃないかと思ってましたが配当成長しないファイナンスをやりやがりました。がっかり。でも挽回はできるはず。レンダーはメガ3行揃い踏み。

東京インフラ・エネルギー投資法人
インフラファンドなのにまさかの赤字予想wwww社長が業界でも有名なパワハラ野郎で案の定パワハラ全開で辞任wwwwネタにもならないインフラファンド。レンダーはSMBCと新生がメイン。

エネクス・インフラ投資法人
業績予想見て吹いて、発電設備の価格を見て二度吹きました。ちょうど伊藤忠ロジもこけた時期で、伊藤忠おかしくなったんだろうかって思いました。スポンサーの三井住友信託はトップリートでも豪快にやらかしたので(正確にはびっくりするくらいサポートなかった)基本的に信用してません。レンダーはSMTBオンリー。

 

J-REIT分析2019年7月21日:東証REIT指数は2000ptで定着しつつある?

参院選選挙はいつになく選択肢がなくて苦しかった。inzaiです、こんにちは。この6年間で何かやってくれた人がいればその方を素直に選びたいところですが、まだ投票期間終わってないのでごにょごにょ。

さて、東証REIT指数はついに大台乗ったと思わせておいて翌12日に2000ptを割れましたが、それは1日だけで、その後はあっさりと2000ptを回復。その後も維持しております。

GW前4/26の東証REIT指数1889ptからは+6.6%上昇。その間の銘柄別リターンはこの通り。

タカラレーベン不動産投資法人 24.97%
物件売却益で分配金を嵩上げしたタカラレーベンが1位、というかその前から高利回り銘柄が買われており、そこに物件入替ニュースで一段高。4月26日のJ-REIT分析で「これ以上は悪くならないんじゃないかな」と書いたけどこんな展開はまるで予想してませんでした(ほんとだよ?)。

三菱地所物流リート投資法人 17.89%
インデックスイベントで大幅高。なんとか言うか不遇なREITですよね。三井不動産ロジと同様に低LTVなのに何してもまったく評価されず、POでボロクソに売られ、その挙句イベント期待でこれかよと。利回りは同じくらいになりましたがFFOで見るとまた違う景色があります。

サムティ・レジデンシャル投資法人 16.77%
大和証券がサムティとホテルREITを立ち上げるので、こちらは住宅として生き残りそうというのがネタでしょうか。日本賃貸住宅がP/NAV割れなのにこちらは好調というのも意味深。もともと持ってる物件のクオリティは高かったけど、大阪というだけで嫌われがちだった。まあ大阪は市況も悪かったしね。

ヘルスケア&メディカル投資法人 16.70%
ヘルスケアはオペレーターさえ問題なければ20年固定で賃料はすこぶる底堅い。インフラファンドがあれだけ評価されているのだからヘルスケアREITがこうなってもおかしなくない。最近はSMBCのサポートを全面に打ち出しているしね。こちらも4月26日のJ-REIT分析で、インフラファンドよりこっちじゃない?とコメントしています。全然記憶ないんだけど、昔のinzaiはすごかった。。。

投資法人みらい 16.65%
合併が着々と進んでます。ミナーラ?あんなもん見に行かなくても冴えないの分かってたでしょ。エスコンやマリモの地方商業はどうなんでしょ。商圏見極めてきっちりやってると思うのだけど。

東急リアル・エステート投資法人 15.14%
産業ファンド投資法人 14.61%
インベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人 12.97%
ザイマックス・リート投資法人 12.79%
日本アコモデーションファンド投資法人 12.65%
アドバンス・レジデンス投資法人 12.08%
コンフォリア・レジデンシャル投資法人 11.96%
日本ロジスティクスファンド投資法人 11.59%
インヴィンシブル投資法人 11.19%
CREロジスティクスファンド投資法人 11.12%
ラサールロジポート投資法人 10.56%
三井不動産ロジスティクスパーク投資法人 10.18%
スターアジア不動産投資法人 10.14%
ジャパンリアルエステイト投資法人 9.89%
森ヒルズリート投資法人 9.44%
Oneリート投資法人 9.10%
エスコンジャパンリート投資法人 9.01%
ケネディクス・レジデンシャル投資法人 8.67%
さくら総合リート投資法人 8.55%
グローバル・ワン不動産投資法人 7.32%
日本プライムリアルティ投資法人 7.08%
森トラスト総合リート投資法人 7.03%
日本プロロジスリート投資法人 6.95%
日本ビルファンド投資法人 6.69%
サンケイリアルエステート投資法人 6.64%
ヒューリックリート投資法人 6.58%
大和ハウスリート投資法人 6.58%
MCUBS MidCity投資法人 6.47%
イオンリート投資法人 6.24%
プレミア投資法人 6.16%
オリックス不動産投資法人 6.14%
トーセイ・リート投資法人 5.82%
日本リート投資法人 5.78%
平和不動産リート投資法人 5.33%
ケネディクス・オフィス投資法人 5.10%
大和証券オフィス投資法人 5.06%
アクティビア・プロパティーズ投資法人 5.05%
GLP投資法人 4.26%
スターツプロシード投資法人 4.21%
野村不動産マスターファンド投資法人 3.99%
星野リゾート・リート投資法人 3.89%
積水ハウス・リート投資法人 3.61%
日本賃貸住宅投資法人 3.26%
福岡リート投資法人 3.23%
日本リテールファンド投資法人 3.00%
森トラスト・ホテルリート投資法人 2.99%
ユナイテッド・アーバン投資法人 2.98%
伊藤忠アドバンス・ロジスティクス投資法人 2.98%
マリモ地方創生リート投資法人 2.87%
阪急リート投資法人 2.56%
日本ヘルスケア投資法人 2.44%
いちごオフィスリート投資法人 2.34%
ジャパンエクセレント投資法人 1.94%

フロンティア不動産投資法人 0.32%
悲しい。天下の三井不動産の商業REITなのに利回りは日本リテールはおろかイオンリートや日本賃貸を上回っています。ケネディクス商業の投資口価格が急落して何とか商業REIT最下位の称号は免れましたけど、ONEリートにも抜かれそう。元JTというのがいまいちやる気になれんのか。

ジャパン・ホテル・リート投資法人 -0.33%
悪くはないけど先行して上昇してたのとインヴィンシブルへの乗り換えで上値抑えられた感じもある。ファンダメンタルズもGWあってこれかあという感じだし、宿泊特化より供給少ないとは言え、その分、普通に景気サイクルの波に振らされやすいので、決して底堅いわけではないわな。

いちごホテルリート投資法人 -0.46%
冴えない。関西のシェア大きいし、こちらもインヴィンシブルへの乗り換えもあったんだろうなと。個人的にオフシーズンのホテルビスタプレミオはすごいコスパ良いです。しかしアコモと言いいちごホテルと言い、なんでここで広島のホテル買うんでしょうね。マーケットのパイ小さいし持ってても持ってなくても良い最たるエリアだと思うけど。サイクルの最後なのかなあ。

大江戸温泉リート投資法人 -1.03%
主要物件の契約変更したり、物件取得が止まったり苦戦している中で7月19日に発表した2020年5月期予想は減配。トップライン維持ながら営業費用が増加。しかし内訳は償却費増以外の理由はまだ分かりません。物件による凸凹が大きくなっているので予想難しい。

ケネディクス商業リート投資法人 -1.71%
冴えないというか3月に上がり過ぎたよね。あれ何だったんでしょうか。先週はレーザービームの下げが出て利回り4.8%超えまで売られたきました。

というわけで、この3か月は優良中小型銘柄と住宅銘柄ががっつり買われた期間でした。統計では海外から資金流入が鈍い、ほんまか?と言われるけど、銘柄ピックもそんな感じですわな。利回り格差はそこそこ潰してきた感あるので、ここから消去法的薄利多売トレードで荒れる相場になるのかな。2007年の時みたいにとりあえず2か月で20%上がるでーって展開になったらそれはそれで。

この上位と下位5銘柄にコメントするのは、手間とアウトプットのバランスが良いので今後はこの形で更新頻度上げていきたいところです。

東証REIT指数が2000pt超え!!!!

1塁に盗塁できるようになると聞いて白目。inzaiです、こんばんわ。未だにバレーボールと言えば15点先取のゲームの認識なんですがスポーツの世界がどんどん変わっていきます。

さてさて、東証REIT指数が2007年以来の2,000pt超えとなりました。2007年の時は年初早々に2,000ptを超えてきて、2007年5月には2,600pt到達。5カ月で+30%、すなわち月次リターン6%という凄まじい世界。で、2007年12月には4,000ptを目指したかと言われるとそんなことなくなんと2,000ptに逆戻り。

個別銘柄では、2007年5月にNBFが投資口価格100万円(※2分割考慮後)。2007年5月にリリースした2007年6月期の予想分配金9,600円(同)をベースにすると分配金利回りはなんと2%割れ。10年債利回りが1.8%前後で推移したのでイールドギャップはほぼ0.1%。

NBFはこの後も分配金は伸ばし続け、2007年12月期実績が10,064.5円、2008年6月期実績が11,274.5円となりましたが、この2008年6月期決算発表時の2期予想が10,550円で減配&横ばい。それでも2008年12月期はなんとか11,126円と意地を見せたものの、この時に発表した2009年6月期予想は10,250円と事前予想を下方修正。2008年12月期はNBF南青山という史上稀に見る素っ高値買いをやってしまったこともあり(取得価格310億円で今の鑑定価格が200億円)、投資口価格は2007年の高値100万円から2年弱で半額以下の40万円割れという事態に(リーマンショックを挟んでいることには留意)。

こうして文字にして見るだけでも胃が痛む目まぐるしい時期でしたね。。。

今とりあえず注意を払うべきは、①NBFの2019年12月期予想10,630円は未だにリーマンショック前の数値まで回復してないこと、②投資口価格は75万円とピークの100万円よりはるかに安いこと。

イールドギャップなんてお呪いにしかならないので、まだまだ上があると言うつもりもなければ、冷静な投資家はもう距離置いてるよねというつもりなく、要は何とも言えないところだねというコメントしかできないのですが、2007年と今ではファンダメンタルズがずいぶん違うよなあとしみじみしております。2007年12月期のNBFの調達コストなんて1.59%(今は0.69%)ですからね。年初の利上げモードから随分遠くに来てしまいました。

 

東証REIT指数が1,979.46ptへ

九州の雨、止まりませんね。カナディアンソーラーの主力発電所がある益城町がしょっちゅう出てくるのでドキドキしぱなっしのinzaiです、こんばんわ。

時間がないのでショートコメント。J-REITは5日続伸。2000pt超えたら史上最高値の2600ptまでほぼ空白地帯。どうなることやら。あの時とは外部環境がまったく違いますし、当時見ていた人にしか分からないであろうあの勢いは投資口価格にもファンタメンタルズにもさすがにないですが、シンガポールREITは11月からずっと上昇してきてこの1か月半で+15%高。ワンチャンあるのかないのか。