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J-REIT分析 2016年2月21日

ここから先は米国株の調子次第かなあ。inzaiです、こんばんわ。昨年11月から調整幅は相当なものですが、利上げ初期の調整としては歴史的にも普通の値幅に留まっております。ただ、リセッションに突っ込むとあと20%くらい下がる、というのがこれまでの歴史の動きです。

なので警戒せざるを得ない、と言いますかここから短期間で米国の景気が持ち直す訳がない。選挙戦の真っ最中だし、そもそもトランプ、クリントン、サンダースで何がどうなると言うのか。国を背負ってる感じがまるでしない。オバマはまだ国の代表、という雰囲気もありましたが、他のメンツはなんとも我が強いと言うかこの微妙なバランスで成り立っているグローバルな政治情勢を上手く乗り切れると思いません。

それでもブッシュに比べるとマシだし、オバマが極端にバランス型だったので(文化的に失敗できない大統領だったというのもあるでしょうけど)国としてはその反動もあってああいうメンツが支持されていると思えば、強いアメリカが蘇ってくるかも、という期待もあるのですが、やっぱ現実的にはせいぜい一気に孤立主義に傾くリスクが高まるとしか思えません。その場合、みんな沈んでアメリカだけ現状維持で、なんとも言えないアメリカの独り勝ちになる可能性も出てきます。

そういうことをうだうだと考えると、キャッシュを多めに持ったまま動きたくないわけでございます。1月17日にポジション調整してても下がったらやっぱり辛い、というところから117円、111円でドルを買いヘッジした他は、不動産、自動車、アジアREITあたりをチョロっと買い増したくらい。戻り局面で不動産はあっさり手放して、今ここ。マザーズの空振りはちょっと勿体なかったかなと思いますが、2月に入ってからはほとんど動いてません。世間では4.5億円を溶かした方もいらっしゃるようですが、私は眠るのがもったいないくらいでそこそこエンジョイしております。

と、そうは言っても昨年のピーク時比では年収分くらいは溶かしております。J-REITも20%下落してたらと思うとぞっとする。あと毎月分配型の投信。下落局面ですごいことになるのは目に見えてましたがいざ目の前にするとインパクト大。そもそも設定時の基準価額から上昇する可能性が低い商品設計で、下がっても運用はされているので配当とプレミアム分は稼いでいるし、損出しには持ってこい(NISAで買うものではない)の商品ではありますが、トリプルエンジンとか基準価額3000円なのに毎月100円出しててこれから先、どうなるのかすごい楽しみです。

そんな中、J-REITは今日も日経さんにネガティブな記事が書かれてましたが、非常に堅調なパフォーマンスをたたき出しております。配当だけでは説明しにくいちょっと行きすぎな銘柄があるのも事実。でも耳を澄ませばバブルの足音がしてきている気がしなくもないし、下がってない商品をわざわざ売るバカがどこにいるんじゃい!と言わんばかりの値動きです。しょうもないことを長々と書いていたら時間がなくなったのでより一層のショートコメントです。数値は価格、1月17日比の騰落率、配当利回りです。

8951 日本ビルファンド投資法人 649,000 4.3% 2.55%
12月期の決算良好。次の見通しは控え目な気もします。

8952 ジャパンリアルエステイト投資法人 658,000 3.1% 2.48%
とりあえず下がったら買っとけ的な。

8953 日本リテールファンド投資法人 261,200 2.6% 3.23%
一時に比べるとまともな評価に。でもそこまでか?

8954 オリックス不動産投資法人 169,100 0.8% 3.30%
逆に一時に比べると微妙に低い。ホテルを言いだすタイミングが悪かったか。

8955 日本プライムリアルティ投資法人 442,500 2.3% 3.00%
決算は特に材料もなく。

8956 プレミア投資法人 137,100 1.9% 3.36%
グランパークのシンガポールレストランでは1日70羽の鶏が捌かれるそうですよ(豆

8957 東急リアル・エステート投資法人 163,600 15.8% 3.01%
すごい強かった。

8958 グローバル・ワン不動産投資法人 448,000 5.5% 3.30%
もうここまで織り込むのかと。

8960 ユナイテッド・アーバン投資法人 173,800 5.7% 3.39%
アップサイドを織り込みにくい雰囲気。なぜ?

8961 森トラスト総合リート投資法人 201,100 0.5% 3.49%
日経では弱気なコメントがでてました。ちょっとびっくり。

8963 インヴィンシブル投資法人 69,800 -4.9% 3.64%
悩ましい動き。

8964 フロンティア不動産投資法人 503,000 2.9% 3.82%
すっきりしない。

8966 平和不動産リート投資法人 89,300 7.6% 3.98%
やや出遅れ感もありました。

8967 日本ロジスティクスファンド投資法人 242,600 1.3% 3.32%
物流は期待薄になってます。

8968 福岡リート投資法人 196,900 0.1% 3.56%
インバウンドの反動に悩まされてます。歩合も多いしね。

8972 ケネディクス・オフィス投資法人 635,000 4.3% 3.28%
ほんとマーケットは絶妙な値決めしますね。

8973 積水ハウス・SIレジデンシャル投資法人 117,500 14.2% 3.61%
値動きだけ見ると誰かが投げたんでしょう。

8975 いちごオフィスリート投資法人 82,300 -7.4% 4.23%
うーん、もうひと頑張りほしい。

8976 大和証券オフィス投資法人 712,000 3.5% 2.77%
流れ来てるなあ。

8977 阪急リート投資法人 134,800 3.4% 3.85%
強いと思わせてマーケットに付いていけないの繰り返し。

8979 スターツプロシード投資法人 165,400 -2.1% 4.87%
うん。いつも通り。

8982 トップリート投資法人 433,500 -0.1% 4.57%
この銘柄に投資して負けたら言い訳できないし。

8984 大和ハウス・レジデンシャル投資法人 243,100 -1.6% 3.70%
レジは完全に置いてけぼり。

8985 ジャパン・ホテル・リート投資法人 92,000 1.0% 3.61%
伸びきれないけど売りこなし中。

8986 日本賃貸住宅投資法人 85,700 5.2% 3.97%
4%の壁。

8987 ジャパンエクセレント投資法人 143,700 7.3% 3.51%
こんなもん。

3226 日本アコモデーションファンド投資法人 424,500 -1.5% 3.67%
住宅REITには3.5%の壁が。

3227 MCUBS MidCity投資法人 340,000 -4.4% 4.08%
産業ファンドの東雲買ってくれませんか?

3234 森ヒルズリート投資法人 164,100 7.9% 3.10%
気持ちちょっと出遅れ。大和オフィスに負けちゃうかー。

3249 産業ファンド投資法人 525,000 -6.6% 3.60%
そういうリスクを含んだ銘柄です。たまにはあるさ。これからもあるかもしれませんけど。

3263 大和ハウスリート投資法人 469,000 1.1% 3.81%
2月決算。どうなるのか。

3269 アドバンス・レジデンス投資法人 276,200 6.0% 3.30%
やっぱりマーケットはちょっと歪んでるよなあと。

3278 ケネディクス・レジデンシャル投資法人 305,500 9.0% 4.01%
70bpかー。

3279 アクティビア・プロパティーズ投資法人 560,000 3.7% 3.07%
社長のファン急増で人気化か。

3281 GLP投資法人 121,300 3.6% 3.81%
ついにマイナス金利。でも、あのインパクトはそこじゃない。当局と業界でうまくまとめてくれると思いますけど。

3282 コンフォリア・レジデンシャル投資法人 230,000 6.3% 3.70%
40bp。そんなもんかな。

3283 日本プロロジスリート投資法人 241,300 12.9% 3.27%
持ち直してきました。20万円割れとかどう考えてもおかしいだろうと。

3287 星野リゾート・リート投資法人 1,320,000 10.3% 3.16%
こちらも持ち直し。インバウンド銘柄ではないと言ってるとか。

3290 SIA不動産投資法人 430,000 -4.1% 5.14%
みずほ信託プレミアムは剥がれました。

3292 イオンリート投資法人 132,200 5.4% 4.11%
本体があの決算だったのとあの物件取得価格ではねー。

3295 ヒューリックリート投資法人 181,200 3.5% 3.14%
気づいたら下がってて気づいたら上がってる銘柄。

3296 日本リート投資法人 275,900 0.5% 5.12%
Twitterで何かとネタにされるリート。

3298 インベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人 99,500 -3.6% 5.11%
日本リートと同じでは報われない。

3308 日本ヘルスケア投資法人 170,500 0.2% 4.76%
もう良く分からないです。このセクターは当面材料もでないんじゃいか。

3309 積水ハウス・リート投資法人 128,100 -1.7% 3.80%
悪くない。

3451 トーセイ・リート投資法人 112,500 -1.9% 5.43%
IPO価格近辺では粘る。

3453 ケネディクス商業リート投資法人 261,700 6.8% 4.65%
良いのか悪いのか。次のファイナンス次第。

3455 ヘルスケア&メディカル投資法人 102,000 -0.3% 4.12%
だからよくわから(ry

3459 サムティ・レジデンシャル投資法人 85,800 3.9% 6.04%
すいません、この銘柄は良く分からないので利回りは今期×2で出してます。固定資産税は含まれているようですが全額かどうか分かりません。目論見書見るの面倒ですし。

3460 ジャパン・シニアリビング投資法人 137,900 1.0% 3.88%

3462 野村不動産マスターファンド投資法人 152,700 3.2% 3.55%
面白いところにいます。

3463 いちごホテルリート投資法人 121,000 -11.5% 3.75%
すごい上に行って戻ってきました。なんだったんだあれは。大量保有たくさんでてますね。おもちゃか。

3466 ラサールロジポート投資法人 106,900 なし 3.93%
ボチボチの船出。

日本株が暴落、今年何度目なのか

ろくに親孝行してませんでしたが日本郵政グループ株を買うのだけは死ぬ気で止めました。inzaiです、こんばんわ。2015年の新規投資も絶対やるなと言ったのもファインプレーだと思ってますがその忠告が素直に聞きいれられたのかは分かりません。

今日も今日とてよく下がります。昨日の17000円での粘り腰はなんだったのか、ってか昨夜夕方からの急変は何なのか。レポートだけでここまで下がるって投げに近い動きとは思いますが、とりあえず115円、16000円割れってのが2月に来るなんてまったく覚悟してない領域でしたので、ここら辺はずっとリアルタイムで見ておきたい気分です、とか書いてたら突っ込んできてますな。

日本郵政グループのIPOから始まったこのマイナス金利の協奏曲。ほんと色々と凄い。10年後あたりには911と同じで陰謀論とか書かれてそうです。外部要因も1月に中国株の暴落ふたたび、2月にディストレスの整理が一巡したと思わせておいてもう一回南欧とかほんと苦しい。この2つは速やかに手を打ったと思わせておいて、やはり徹底的にやるには色々と時間が足りなかったということでしょう。国家レベルの膿みがそんなにスムースに出るわけないということですか。次はエマージングの通貨危機とアメリカのCLO暴発、そしてゆっくりと日本のデフレ再来で幕を閉じる。そんなハリウッド級の展開が用意されてるのかもしれません。増税と追加緩和、郵貯EXITがセットなのは読めてて個人向け国債あたりをリストラして財務健全化くらいまではあるかと思っておりましたが、マイナス金利で歳出削減は分かりませんでした。あとメトロを上場させなかったのもちょっと意外。そこは東京と国の争いがあったのでしょうかね。

J-REITもこうなると無傷では済まないでしょうね。POのない退屈な時間を満喫できるといいなあ。

ラサールロジポートでござーる…

そういうのあったなあと思ったら意外に設定が細かくてびっくりしました。inzaiです、こんにちは。バザールでござーるのデザイナーってだんご三兄弟と同じだったんですね。全然知りませんでした。

無事に払込価格も決まって運用会社の人も一安心のラサールロジポート、いちごホテルの時も書きましたがほんとIPOの情報が充実するようになりました。色んな人が色んなこと書くので情報が多いほど良いってもんではありませんけど、ケネディクスレジデンシャルの時ってほんとに上場すんの?ってくらい情報なかったです。客観的な数値データが入手できるようになっただけでも有難い。今でもそこらへんの情報格差は何んとかならんのかいと思いますが、それでもましになったあと思います。

専門サイトも東京IPOくらいしかなかったのがLet’s IPOが始まっていたり、マザーズが冷え込んでもこれくらいの情報の厚みはずっと欲しいところです。

このラサールロジポート、第一印象はと言うと、相模原、橋本の取得価格が高い!東扇島が古い!北柏の流山のPMってトーセイかよ!日本のラサールって思ったよりビジネス小さい!の4点です。

それでも配当利回りが4.2%ということもありIPO発表直後は割安感に欠けるようにみえるプロロジス、GLPあたりが大きく売られましたが、仮条件は目論見書記載の10万円に対し下に幅を取った92,000円~100,000円。マイナス金利直後に申込があったことから難なく10万円で決まってますけども、この経緯を見ると今後も山あり谷ありの道のりになるのではないでしょうか。

最大の懸念点はラサールがデベロッパーではなくてファンドであること。ファンド系の運用がデベロッパー系の運用に必ず劣るとは思いませんが、ことJ-REITでは高い評価を得られてません。SIAしかりインベスコしかり、2008年前の新興不動産系しかり。ラサールも2008年から2011年まで、アセットマネージャーズの後を継いでラサールリートという商業REITに取り組んでました。そして日本リテールファンドに吸収されました。残っているのはケネディクスくらい。こちらも苦労したものの規模を大きくすることで(あと影のスポンサーにも面倒見てもらって)今の立場を築き上げました。そういうのを見るとどうしてもグループ全体のAUMがデベ系に比べて見劣りするファンドは小さなマイナス点が積み重なっていって苦労していることが多いです。

ラサールはプロロジスと並んでいわゆる先進的物流施設では日本のパイオニアではありましたが(と目論見書にも書かれてます)ファンド系の宿命として出口でJ-REITに物件売却しているため(GLP、日本ロジスティクス、福岡、産業ファンドなど)、現在のAUMはプロロジス、GLPに大きく劣後しており、今後、外資系や国内金融系からまとまって取得すればその差を埋めることは不可能ではありませんが、その状況はこれからも変わらない可能性が高いです。背景は知りませんけども橋本、相模原が三菱地所との合弁というのもそういったところをついつい連想してしまいます。

幸いIPOの価格が10万円で決まったので上場時のLTVは30%台後半。これを引き上げれば配当利回りは4.5%まで伸ばすことも可能ですが、ガバナンスが効かないその時の取得価格がどうなるのか想像もつきません。彼らは今後もファンド形式でエクイティを集めねばならず、そうすると現在スポンサーが抱えている物件をIPOの時より低い値段で入れてくることは大事なお客さんの信頼を失うことに直結します。産業ファンドのように小粒な物件を集めることもしないでしょうし、東扇島のように利回りが取れる物件もマーケットには存在しないでしょう(ある意味ではあればオーパーツだと思ってます)。さてどうしたものか。

ラサールのNOI利回りは4.9%、プロロジスのNOI利回りは5.5%。でも配当利回りはプロロジス3.32%、GLPが3.79%。ラサールとはIPO相応のギャップがあります。その時のマーケットの状況次第でしょうなあ。