J-REIT 分析 2012年3月18日

簡単レシピってのも良いけど、時間かかっても上手いレシピがどこかにないものか。自家製ザワークラフトに失敗したinzaiです。こんばんは。

・・・初めて失敗しました。ちょっと漬け汁を捨て過ぎたなあと思っていたのですが、全体的に白くにごってきたのでもう駄目なんでしょう。

さて、東証REIT指数は993ptまで来ました。1000ptまであと少しです。この1ヶ月間、売りは出るけど最後には買いが押し切るパターンが続いてます。金曜日みたいにJPRが急落しても、他の銘柄は動じない。アグレッシブな売りが散発している時点で、「そろそろ良いかな」感はあるのですが日銀は3月一杯はがっつり買ってくると思われます。

さて、先週の騰落率ランキング。プレミアの最後っ屁というわけじゃないんでしょうけど、30万円超えても調整らしき動きはなし。ずっとオヌヌメランキング上位だったので嬉しいのですが、買うものないから出番来た感じも。まだ配当利回り6.4%あるし。

大和、森ヒルズ、平和、ケネ、阪急も2番手オフィス&利回りで買われた感。トップ銘柄の次に2番手にお金が回るのがJ-REITの常。大和はちょっと調整入ったらランキング1位にしてドヤ顔しようと思ってただけに残念ではあります。ランキングの狙いはばっちりでしたが、一応これで一巡したので次の戦略どうしようかと言うところ。

(銘柄/週間騰落率)
1位 : 8956 プレミア投資法人 6.13%
2位 : 8976 大和証券オフィス投資法人 4.96%
3位 : 8963 インヴィンシブル投資法人 4.75%
4位 : 3234 森ヒルズリート投資法人 4.60%
5位 : 8977 阪急リート投資法人 3.96%
6位 : 8985 日本ホテルファンド投資法人 3.88%
7位 : 8951 日本ビルファンド投資法人 3.72%
8位 : 8955 日本プライムリアルティ投資法人 3.71%
9位 : 8966 平和不動産リート投資法人 3.70%
10位 : 8972 ケネディクス不動産投資法人 3.65%

なお、騰落率下位5銘柄は住宅REIT3つとCF成長率の裏付けが弱い2銘柄。分かりやすいけど、逆に言うとマーケットはまだ冷静ということなんですよね。。。ぐぬぬ。

30位 : 8973 積水ハウス・SI 投資法人 1.02%
31位 : 8958 グローバル・ワン不動産投資法人 0.84%
32位 : 8954 オリックス不動産投資法人 0.78%
33位 : 3269 アドバンス・レジデンス投資法人 0.73%
34位 : 3226 日本アコモデーションファンド投資法人 -0.38%

恒例のオヌヌメランキング。ほとんどフルポジ状態だし、利回り7%の銘柄なくなってしまったし、配当安定型REITも6%切ってきたので、本音では休むも相場なんですが。

初めてご覧いただく方には申し訳ないのですが、4位までしか挙げられません。自分に嘘は付けないです。来週からオヌヌメしませんランキングとかにすれば良いのかもしれない。

1位 : 3234 森ヒルズリート投資法人 297,800 311,500 4.60% 5.59% 72,118
森ビル系の総合型REIT。IPO時からの懸念物件だった六本木ファーストを外して愛宕グリーンヒルズを入れてきた。ここから追いかけるのは怖いけど。

2位 : 3269 アドバンス・レジデンス投資法人 151,700 152,800 0.73% 5.89% 168,080
伊藤忠系の住宅REIT。押し目待ちに押し目なし。そんな2月3月。多額の負ののれんで、もはや株というよりも債券と言っても過言じゃない分配金の安定。金曜日の決算発表はぼち
ぼち。配当4500円からどこまで積み上げるか。期待している。

3位 : 8984 大和ハウス・レジデンシャル投資法人 524,000 540,000 3.05% 5.93% 86,689
大和ハウス系の住宅REIT。負ののれんもあるし、スポンサーのやる気も十分。賃貸マンションの繁忙期で稼働率は注目。心配していない。住宅REITは利回り6%弱に収束してきた。

4位 : 8964 フロンティア不動産投資法人 660,000 673,000 1.97% 5.71% 130,562
三井不動産系の商業REIT。博多の商業(VIORO)を東京建物から100億円で取得。横浜のサミット(底地)もそうだがちょっと高い。社長代わって良くも悪くも「らしさ」が消えつつある。LTV上げてきたし、POは6月かな。上昇鈍いので織り込みつつあるんだろう。

8951 日本ビルファンド投資法人 780,000 809,000 3.72% 3.73% 495,917
安定感のある三井不動産系オフィスREIT。ついに配当利回り4%切ってきた。そこまで楽観視できるほどオフィスマーケットは強くないと思うのだが、思ったより空室率の数字が良い。

8952 ジャパンリアルエステイト投資法人 762,000 774,000 1.57% 4.10% 420,746
建物は立派なんだが…の三菱地所系オフィスREIT。NBFとのギャップで3月銘柄。ここまで来たら配当落ちで動き止まったところを狙いたい。

8953 日本リテールファンド投資法人 122,000 124,400 1.97% 5.92% 233,897
三菱商事系の商業REIT。GMS(イオンなどの郊外型商業施設)も都心型商業も不安。減損懸念の強かった博多リバレインを売却し一段落、というか悪材料①の吐き出し。Gビルシリーズとかすっ高値で買ってるしなあ。

8954 オリックス不動産投資法人 383,000 386,000 0.78% 5.70% 109,792
オリックス系のオフィス中心(大規模ではないが中小型でもない)で、商業、物流、住宅も保有する総合型REIT。LTV上げて来てるだけに、今年はどこで仕掛けるか。

8955 日本プライムリアルティ投資法人 223,600 231,900 3.71% 5.52% 165,809
東京建物系のオフィスREITと一般的に言われるが、商業も結構多い。東京建物の「虎の子」の土地を取得。中野とか京橋じゃなくて良かった良かったと思いたいが、油断ならんのがんこのREIT。6月POですかねー。

8956 プレミア投資法人 298,700 317,000 6.13% 6.40% 62,354 NTTがメインスポンサーとなったオフィス・住宅の複合REIT。しょっぱいオフィスが重荷でNTTがどうやって挽回するか。住宅は業界No.1のKEN(スポンサーでもある)が担当。4月を意識して息の長い上昇トレンド。相対的にまだ買える感じもあるが、25万円から追いかけてると今更感も。

8957 東急リアル・エステート投資法人 431,000 435,500 1.04% 5.05% 73,765
東急電鉄系のオフィス、商業の複合REIT。良い物件だけに目を奪われるとろくなことにならない。動きの少ないREITなのでこちらも3月の決算発表まで待ってもいいかな。

8958 グローバル・ワン不動産投資法人 597,000 602,000 0.84% 4.32% 58,334
近・新・大を掲げる(ほぼ)独立系オフィスREIT。大手町ファーストスクエア埋まるのか注目
。大手町FSは3万円台だろうなあ。。天王洲はちょっと注意。

8959 野村不動産オフィスファンド投資法人 465,500 481,000 3.33% 5.16% 146,764
野村不動産系のオフィスREIT。財閥系デベを追いかける業界2番手だが、1番との差は大きい。市況が上向けば怖いものはなんてない。4月銘柄で、ここまで上がるとさすがに利食いも。POするにはもう少し株価欲しいと思う。

8960 ユナイテッド・アーバン投資法人 92,800 94,900 2.26% 5.80% 199,611
日コマを吸収した丸紅系の総合型REIT。負ののれんがあるので今後3年は分配金5500円極めて固いが、アップサイドないのが弱点。上昇相場に付いていけなかったが、その後の値持ちは意外に良い。95000円まで期待していい?と書いたら、1週間でここまで来てしまった。。

8961 森トラスト総合リート投資法人 739,000 758,000 2.57% 5.04% 183,436
(良い意味で)孤高のデベ、森トラストのオフィス中心のREIT。汐留ビルはJ-REITで一番のビル。契約が固すぎて配当金は上昇しない。株価の動き見ていると完全にNBF、JREの次ぐREIT扱い。利回り5%割れ目前まで来るとちょっと重い。

8963 インヴィンシブル投資法人 6,740 7,060 4.75% 5.67% 9,519
住居中心の総合型REIT、オフィス、シニア、商業も。…ちゃんと運用してくれ頼むから。あと変なファイナンスは勘弁で。決算出るけど期待はしない。

8966 平和不動産リート投資法人 44,650 46,300 3.70% 6.70% 32,220
平和不動産系のオフィス・住宅の複合REIT。うまく合併を乗り切った印象。最近、株価は息切れ。いちごもそうだが、利回り6.5%が遠く上がりきれない。地所との提携で何をやるか、それが全て。

8967 日本ロジスティクスファンド投資法人 690,000 709,000 2.75% 4.85% 104,932
三井物産系の物流専業REIT。低LTVと高い配当利回り。安心感あり。八千代のテナントは契約延長をゲット。次の一手はLTV上昇かPOか。GLPのIPOも噂されており意識したい。日ロジの紹介記事アップしました。左の一覧からどうぞ。

8968 福岡リート投資法人 539,000 552,000 2.41% 5.80% 67,924
福岡の大企業(+日本政策投資銀行)のほとんどがスポンサーの総合型REIT。福岡地盤で格付AAの企業って5本もないらしい。今年は地方も面白いかもと思ってるが既に利回り6%。博多の商業は競争の1年か。

8972 ケネディクス不動産投資法人 285,200 295,600 3.65% 6.29% 84,704
スポンサーであるケネディクスよりも信頼されていた時期もあったが、スポンサー共々苦しい時期。新社長は未知数。中堅オフィスREITのリバウンド局面で、30万円でお疲れ様感もある。4月に入ったら売りも出てきそう。

8973 積水ハウス・SI 投資法人 343,500 347,000 1.02% 5.85% 39,929
積水ハウス系の住宅REITだが、商業のシェアも高い(これ以上は増やさないらしい)。大規模なPOすれば一時的には株価下落だが、中期的には間違いなくプラス。期待したい

8975 いちご不動産投資法人 35,200 36,150 2.70% 6.36% 30,468
良く分からない、いちごグループのオフィス中心の複合REIT。負ののれん+金利コスト低減で期待を持てるREIT。順調に株価回復。物件売却も進めておりやることはやってる。

8976 大和証券オフィス投資法人 209,600 220,000 4.96% 4.64% 87,076
大和証券に何ができるのか良く分からないオフィス専業REIT。利回りだけでは売買できない銘柄で潜在能力は高い。なんだかよく分からないが、多かれ少なかれ間違いなくアップサイドはある。こういうREITは無暗に買われる。

8977 阪急リート投資法人 379,000 394,000 3.96% 6.09% 33,648
競争激しいが、大阪の商業施設は良い物持ってる。決算は悪くなかったし、開示内容は玄人好みでピカイチ。梅田のポテンシャルは新宿に次いで日本2位、らしいです。40万円くらいまでは怖さもない。

8979 スターツプロシード投資法人 109,500 112,400 2.65% 6.70% 12,137
スターツって良い企業だと思うが如何せん華がない。個人投資家のシェアが高い異色の住宅専業REIT。住宅REITの序列では一番下なのは当面変わらない。

8981 ジャパン・ホテル・アンド・リゾート投資法人 200,000 207,000 3.50% 3.73% 21,884
日本ホテルファンドと合併を発表。ホテルも競争激しいが割安だと思う。順調に株価切り上がっているものの一休みか。ここまで上がってきてしまった。。。

8982 トップリート投資法人 444,500 457,500 2.92% 5.38% 70,913
スポンサーは立派だが、何をやってくれるのか良く分からないオフィス中心のREIT。晴海トリトンは厳しいが、やっぱりオフィス人気でると買われる。物件を買い増してPOの準備万端といったところか。新年度一発目?

8985 日本ホテルファンド投資法人 221,700 230,300 3.88% 6.43% 13,365
ジャパン・ホテル・アンド・リゾートと合併予定。トラブル続きだったので、これで一段落か。とりあえず4月の合併の際にリリース出ることを期待。

8986 日本賃貸住宅投資法人 37,750 38,350 1.59% 6.31% 51,036
極端な話、そこそこの物件であれば何とかなるのが住宅の良いところ。金利コストの改善も期待。最近の株価は足踏みだが、じりじりと再び上ブレ。ポートフォリオの入替が順調なのはいいこと。

8987 ジャパンエクセレント投資法人 399,500 410,000 2.63% 5.95% 77,347
興和不動産系のオフィスREIT。決算が思いのほか良かった。昨年は悪いニュースが続いたが、1年間は落ち着きそう。40万円は目先行き過ぎと思うが、NBFが上がるとついていっちゃう。

3226 日本アコモデーションファンド投資法人 529,000 527,000 -0.38% 5.35% 102,613
三井不動産系の住宅REIT。月初4営業日ほどで前月末の稼働率をリリースする拘りはかなりすごい。利回り5.5%切ってきたのでPOか何かで調整欲しいが、三井不動産の新年度入りまでお休みかな。

3227 MIDリート投資法人 214,000 216,900 1.36% 6.78% 39,828
関西電力系のオフィス中心のREIT。大阪の京橋のオフィスが大きな不安。動き遅いし、スポンサーは原発対応で一杯一杯か。安定感もあるし利回り7%は魅力だが19万円台からかなあ。東電の対応見てたら、パナソニックが関電に喧嘩売るとは思えない。

3240 野村不動産レジデンシャル投資法人 396,000 403,500 1.89% 5.99% 60,903
野村不動産系の住宅REIT。公募増資で調整した株価を戻し中。日銀銘柄に選ばれたのはちょっとサプライズ。ここまで早かったが、住宅が全般に重い。

3249 産業ファンド投資法人 434,500 448,000 3.11% 5.90% 62,001
三菱商事系の物流・インフラ系リート。ここまではあっさり上昇したが、アップサイドがないREITだけに6%の壁に激突。とはいえ下落相場に強いREITでまだ怖さもない。

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