最初、掲示板でヘッドラインを見た時「まあ、ないな」と思いました。ごめんなさい。
新社名は新日鉄興和不動産で、興和不動産が社長を出すそうです。合併後の規模は業界で10位前後とのこと。
興和不動産の筆頭株主が新日鉄都市開発である以上(資本提携で)、それほど不自然な流れではありません。ただ、良くも悪くも両社とも古い会社で、財閥系のネットワークを活かしつつ、今後も年にいくつかのプロジェクトを消化していくんだろうなあと思ってただけに、このタイミングで動くとは驚きです。
言い方は悪いですが、合併しても業界10位。トップを走る三井不動産や三菱地所のような面の開発を望むべくもないですし、規模のメリットが生きる分譲マンションが得意なわけでもない。統合によるコスト削減はあるでしょうが、オフィス事業で細々と食いぶちを稼ぐだけなら、社長の椅子が二つある方が良かった気もするのですが。
ひょっとしたら、私がREIT中心に物事を考えてしまうので、住信、新日鉄都市開発、王子不動産のトップリートと興和不動産と積水ハウスが中心になっているジャパンエクセレントは全く別物という先入観があったのかもしれません。意識すればすぐに分かるレベルというのもなきにしもあらず。
結果論ですが、「富士銀行の資産運用会社だろ」と見下されていたヒューリックが業界のプレゼンスを急速に高めており、東京建物と比べると飲みこまれる立場の興和不動産に焦りがあったのかもしれませんし(爆弾を抱える東京建物とくっつくのも嫌だったのかも)、住金と合併する新日鉄がコアビジネス以外を売却するのも自然な流れです。
とはいえ、REITと言う意味ではすぐに合併はしないかなと思います。興和不動産主導のエクセレントはともかく、トップリートは住信が易々と承諾すると思えない。
ただ、トップリートの運用会社は新日鉄都市開発が38%持ってるので、さらにエクセレントのメインスポンサーになるのは駄目なんじゃないかと。
考えてみれば、オフィス中心のREIT同士で相性はとても良いと思いますし、ポートフォリオを拡大して負ののれんも入手できるなんて素晴らしい効果です。新日鉄がまだ持ってるであろう、芝浦のブルームタワーとエアタワーを買うこともできるし。
・・・なんだか今すぐにでも合併した方が良い気がしますね。明日、エクセレントは動くだろうなあ。
あ、三菱地所と資本提携している平和不動産はスピードを速めるかもしれません。