月別アーカイブ: 2012年3月

拝啓 積水ハウス様 及び 積水ハウスSI様(浜松プラザ売却に際して)

まず最初に謝罪させてください。

関係者の皆さま、本当に申し訳ありませんでした。
心よりお詫び申し上げます。

あと、住宅メーカーで初めて東京モーターショーに出展てwwwとか
ちょっとネタにしてごめんなさい。

住宅メーカーとしては超一流なのは自他共に認める事実ですが、立派なガーデンシティシリーズのオフィスビルはいつもリーシングに苦労しているし、本業ではないJ-REIT事業には本腰いれないだろうなあ、ペラペラの軽量鉄骨の賃貸マンションを積水ハウスSIリートにはめ込むのは勘弁なw、って少々侮っていたことは、私の知識、経験の乏しさくる誤り以外の何物でもなく、この点については如何なる言葉をもってしても償えません。

この度の浜松プラザの買い取り(全部じゃないけど)は本当に御見それしました。

オフィスや住宅ならともかくとして、勝ち組とは言い難い商業施設、場所は浜松で転用も不可能な不動産をよくぞ買い取ってくださいました。

しかも、売却損が出るからと言ってスペーシア目黒不動前(ミート矢澤のステーキは最高ですよね!)も買い取って、積水ハウスSIリートに売却益をもたらしてくれるなんて、仮に一昨日のREIT掲示板に書かれていても絶対に信じなかったと思います。

正直な話、「浜松プラザの残りもいずれ買い取る」と言われてもまだ信じることができないと思います。それくらい、今回の話は驚きましたし、久々に感動しました。

そもそも、この浜松プラザはジョイントが積水ハウスSIにはめ込んだ物件で、積水ハウスには何の非もなかったはずで(買収した以上、それは分かってたというのは事実でしょうけど)、それをこのタイミング、この価格でバックアップしていただけますか。

ずっと、ずっと、ずーーっと、浜松プラザの減損懸念が積水ハウスSIの最大かつ前代未聞の大惨事を引き起こしかねない爆弾だっただけに、今の私は天に昇る気分です。生きててよかった。

たぶん、三井不動産でもここまで思い切った入れ替えには付き合ってくれないんじゃないかと思います(そもそもこんな物件を買うことはないのかもしれませんが)。

代わりに地方のプライムメゾンばかり入れやがってと思うところがないと言えば嘘になりますが、まあ賃貸マンションは人口さえあれば何とかなります。どうせ首都圏の買ったって賃料がグイグイ伸びるわけじゃありません。

どうぞいつもで公募増資をして、匿名組合出資しているプリュスシリーズをガツンと買って、日本賃貸住宅はもちろん、野村不動産レジデンシャルの資産規模も抜かしてください。市場はあなた方を見捨てません(たぶん)。

なお、謝るだけでは私の気が済まないので、当ブログにおいては積水ハウス及び積水ハウスSIを取り上げるときは必ず「様」を付けて、記事にさせていただく所存です。

今後ともどうぞよろしくお付き合いください(オチなし)

inzai

J-REITはどこで売ってるのか?という検索ワードが意外に多い

前々からちらほらあったのですが、「J-REIT どこでうっている」という類の検索ワードが急に増えました。

J-REITを保有する方からすると、「証券会社に口座開いて、8951とかコード入力して買えばいいじゃん」と思うのかもしれませんが、私も海外のETFを買おうとして苦労した経験があるので、良く分からない商品を手探りで買う時の大変さは良く分かります。

私の場合は100万円分の米ドルMMFを購入して、タイミングを見計らっているうちに、現在に至るなんですけどね…いや、水資源のETFが欲しかったのですが、欧州債務危機でも価格調整があまり進んでなくて、びびってしまいました(遠い目)

76円でMMF買ったので円安に振れた分の利益は享受できたのですが、ダウが欲しければ東証のETFで十分なわけですし、狙ってない利益なんて結果論ですしね。

それはさておき、J-REITってどこで買ったら良いの?という質問は簡単なようでいてとても奥が深いです。

ここで「あーなんとなくややこしい」と思われたら、2度とJ-REITに興味持ってもらえないわけですし、そもそも「日ロジとかNBF買いたいんだよね」というレベルの意識の方に長い説明は不要です。

ちなみにJ-REITとは東証に上場している34銘柄の不動産投資信託のことを指し、「J-REITを買う」というのは4パターンに分類できます。

①個別銘柄を買う
 →気になっている、もしくはおススメされた銘柄が分かっている場合です。大半の銘柄の最小売買単位は20万円~で、主力銘柄となると50万円以上します。株と同様に売買できるので、証券会社に口座作れば、日中はいつでも買えます。日本ホテルファンド(コード8985)は年1回しか配当ありませんが、それ以外の銘柄は年2回配当があります。ただ、配当時期が3月と9月というわけではないので要確認。あと、配当利回りは銘柄によって3.8%~6.5%と大きく変わります。

②J-REIT全体に連動するETF(上場投信)を買う
 →東証には2本のJ-REITのETFが上場してます。四半期分配型(コード1343)と隔月分配型(コード1345)です。間接的に全J-REIT34銘柄を保有していることになるため、毎月分配金が発生しますので、それを隔月か四半期にまとめて受領することになります。最低売買単位は10万円前後で、こちらも株と同様に証券会社の口座を作れば売買できます。①に比べると手数料がかかるため、利回りは両方とも4.5%くらいです。

③J-REITに連動する投資信託を買う
 →34銘柄を間接的に保有するという意味では②と同じですが、1日に1回しか売買できません。その代わり、証券会社はもちろん、銀行でも投資信託口座を開くことで売買できます。ネックは手数料が高いことで、②よりも0.2%~1%以上高いです。

配当利回りは10%以上とアピールしてるものも多いですが、残念ながら①や②よりも多くの配当金を受領できるわけではありません。むしろ手数料が高い分、少ないかも。利回り10%とすると、配当金が4%、残り6%は自分が払った金額が戻ってきているだけのイメージです。なぜ、そんなものが配当利回りとしてアピールできるのか?単に日本の制度でそれが許されているから。腐ってますよね。

④信用取引で個別銘柄を買う
 →上級者向け。やってることは①と同じですが証券会社からお金を借りる分、多くの金額を保有できます。ざっくり3倍。当然、証券会社に借入利息を払いますが(1%~3%)、配当利回りはそれより高いことが多いので、配当利回り6%の銘柄を3倍買えば、金利が2%でも、18%-6%=12%と高利回りを確保できます。トライするなら信用取引のルールを熟読の上で。とても心臓に悪いです。こちらは証券会社で信用取引の口座を開設する必要があります。

・・・全然、初心者向けの文章ではありません。。とりあえず証券会社に口座を開いて、個別銘柄にするかインデックスにするか決める。それだけで良いのですが、冒頭にループの文章ですね。表現が難しい。。。

なお、個人的には①と②の組み合わせが一番バランスが良いと思います。私は楽天証券使ってます。相場にどっぷりの方なら④でもいいかもしれませんが、責任はまったく持てません。③を選ぶ方は申し訳ないですが、色々と勉強された方がいいかもしれません。

でも、J-REITって良く分からんというのは、原因は中途半端な商品性にあるんです。

J-REITと不動産株を区別するかどうかというのは色々悩ましい問題で、米国のように不動産株は全てJ-REITにしてしまうのか、もしくはJ-REITはオルタナの一商品として今のまま中途半端な商品とするのか、もしくは34業種目とTOPIXに入れてしまうのか。

TOPIXの1セクターとすればお金は入ってきますが、オルタナとしての位置づけは失われるし、かと言ってこのままでは新しい道が開けない。

ほんと、頭の痛くなる問題です。

J-REIT 分析 2012年3月18日

簡単レシピってのも良いけど、時間かかっても上手いレシピがどこかにないものか。自家製ザワークラフトに失敗したinzaiです。こんばんは。

・・・初めて失敗しました。ちょっと漬け汁を捨て過ぎたなあと思っていたのですが、全体的に白くにごってきたのでもう駄目なんでしょう。

さて、東証REIT指数は993ptまで来ました。1000ptまであと少しです。この1ヶ月間、売りは出るけど最後には買いが押し切るパターンが続いてます。金曜日みたいにJPRが急落しても、他の銘柄は動じない。アグレッシブな売りが散発している時点で、「そろそろ良いかな」感はあるのですが日銀は3月一杯はがっつり買ってくると思われます。

さて、先週の騰落率ランキング。プレミアの最後っ屁というわけじゃないんでしょうけど、30万円超えても調整らしき動きはなし。ずっとオヌヌメランキング上位だったので嬉しいのですが、買うものないから出番来た感じも。まだ配当利回り6.4%あるし。

大和、森ヒルズ、平和、ケネ、阪急も2番手オフィス&利回りで買われた感。トップ銘柄の次に2番手にお金が回るのがJ-REITの常。大和はちょっと調整入ったらランキング1位にしてドヤ顔しようと思ってただけに残念ではあります。ランキングの狙いはばっちりでしたが、一応これで一巡したので次の戦略どうしようかと言うところ。

(銘柄/週間騰落率)
1位 : 8956 プレミア投資法人 6.13%
2位 : 8976 大和証券オフィス投資法人 4.96%
3位 : 8963 インヴィンシブル投資法人 4.75%
4位 : 3234 森ヒルズリート投資法人 4.60%
5位 : 8977 阪急リート投資法人 3.96%
6位 : 8985 日本ホテルファンド投資法人 3.88%
7位 : 8951 日本ビルファンド投資法人 3.72%
8位 : 8955 日本プライムリアルティ投資法人 3.71%
9位 : 8966 平和不動産リート投資法人 3.70%
10位 : 8972 ケネディクス不動産投資法人 3.65%

なお、騰落率下位5銘柄は住宅REIT3つとCF成長率の裏付けが弱い2銘柄。分かりやすいけど、逆に言うとマーケットはまだ冷静ということなんですよね。。。ぐぬぬ。

30位 : 8973 積水ハウス・SI 投資法人 1.02%
31位 : 8958 グローバル・ワン不動産投資法人 0.84%
32位 : 8954 オリックス不動産投資法人 0.78%
33位 : 3269 アドバンス・レジデンス投資法人 0.73%
34位 : 3226 日本アコモデーションファンド投資法人 -0.38%

恒例のオヌヌメランキング。ほとんどフルポジ状態だし、利回り7%の銘柄なくなってしまったし、配当安定型REITも6%切ってきたので、本音では休むも相場なんですが。

初めてご覧いただく方には申し訳ないのですが、4位までしか挙げられません。自分に嘘は付けないです。来週からオヌヌメしませんランキングとかにすれば良いのかもしれない。

1位 : 3234 森ヒルズリート投資法人 297,800 311,500 4.60% 5.59% 72,118
森ビル系の総合型REIT。IPO時からの懸念物件だった六本木ファーストを外して愛宕グリーンヒルズを入れてきた。ここから追いかけるのは怖いけど。

2位 : 3269 アドバンス・レジデンス投資法人 151,700 152,800 0.73% 5.89% 168,080
伊藤忠系の住宅REIT。押し目待ちに押し目なし。そんな2月3月。多額の負ののれんで、もはや株というよりも債券と言っても過言じゃない分配金の安定。金曜日の決算発表はぼち
ぼち。配当4500円からどこまで積み上げるか。期待している。

3位 : 8984 大和ハウス・レジデンシャル投資法人 524,000 540,000 3.05% 5.93% 86,689
大和ハウス系の住宅REIT。負ののれんもあるし、スポンサーのやる気も十分。賃貸マンションの繁忙期で稼働率は注目。心配していない。住宅REITは利回り6%弱に収束してきた。

4位 : 8964 フロンティア不動産投資法人 660,000 673,000 1.97% 5.71% 130,562
三井不動産系の商業REIT。博多の商業(VIORO)を東京建物から100億円で取得。横浜のサミット(底地)もそうだがちょっと高い。社長代わって良くも悪くも「らしさ」が消えつつある。LTV上げてきたし、POは6月かな。上昇鈍いので織り込みつつあるんだろう。

8951 日本ビルファンド投資法人 780,000 809,000 3.72% 3.73% 495,917
安定感のある三井不動産系オフィスREIT。ついに配当利回り4%切ってきた。そこまで楽観視できるほどオフィスマーケットは強くないと思うのだが、思ったより空室率の数字が良い。

8952 ジャパンリアルエステイト投資法人 762,000 774,000 1.57% 4.10% 420,746
建物は立派なんだが…の三菱地所系オフィスREIT。NBFとのギャップで3月銘柄。ここまで来たら配当落ちで動き止まったところを狙いたい。

8953 日本リテールファンド投資法人 122,000 124,400 1.97% 5.92% 233,897
三菱商事系の商業REIT。GMS(イオンなどの郊外型商業施設)も都心型商業も不安。減損懸念の強かった博多リバレインを売却し一段落、というか悪材料①の吐き出し。Gビルシリーズとかすっ高値で買ってるしなあ。

8954 オリックス不動産投資法人 383,000 386,000 0.78% 5.70% 109,792
オリックス系のオフィス中心(大規模ではないが中小型でもない)で、商業、物流、住宅も保有する総合型REIT。LTV上げて来てるだけに、今年はどこで仕掛けるか。

8955 日本プライムリアルティ投資法人 223,600 231,900 3.71% 5.52% 165,809
東京建物系のオフィスREITと一般的に言われるが、商業も結構多い。東京建物の「虎の子」の土地を取得。中野とか京橋じゃなくて良かった良かったと思いたいが、油断ならんのがんこのREIT。6月POですかねー。

8956 プレミア投資法人 298,700 317,000 6.13% 6.40% 62,354 NTTがメインスポンサーとなったオフィス・住宅の複合REIT。しょっぱいオフィスが重荷でNTTがどうやって挽回するか。住宅は業界No.1のKEN(スポンサーでもある)が担当。4月を意識して息の長い上昇トレンド。相対的にまだ買える感じもあるが、25万円から追いかけてると今更感も。

8957 東急リアル・エステート投資法人 431,000 435,500 1.04% 5.05% 73,765
東急電鉄系のオフィス、商業の複合REIT。良い物件だけに目を奪われるとろくなことにならない。動きの少ないREITなのでこちらも3月の決算発表まで待ってもいいかな。

8958 グローバル・ワン不動産投資法人 597,000 602,000 0.84% 4.32% 58,334
近・新・大を掲げる(ほぼ)独立系オフィスREIT。大手町ファーストスクエア埋まるのか注目
。大手町FSは3万円台だろうなあ。。天王洲はちょっと注意。

8959 野村不動産オフィスファンド投資法人 465,500 481,000 3.33% 5.16% 146,764
野村不動産系のオフィスREIT。財閥系デベを追いかける業界2番手だが、1番との差は大きい。市況が上向けば怖いものはなんてない。4月銘柄で、ここまで上がるとさすがに利食いも。POするにはもう少し株価欲しいと思う。

8960 ユナイテッド・アーバン投資法人 92,800 94,900 2.26% 5.80% 199,611
日コマを吸収した丸紅系の総合型REIT。負ののれんがあるので今後3年は分配金5500円極めて固いが、アップサイドないのが弱点。上昇相場に付いていけなかったが、その後の値持ちは意外に良い。95000円まで期待していい?と書いたら、1週間でここまで来てしまった。。

8961 森トラスト総合リート投資法人 739,000 758,000 2.57% 5.04% 183,436
(良い意味で)孤高のデベ、森トラストのオフィス中心のREIT。汐留ビルはJ-REITで一番のビル。契約が固すぎて配当金は上昇しない。株価の動き見ていると完全にNBF、JREの次ぐREIT扱い。利回り5%割れ目前まで来るとちょっと重い。

8963 インヴィンシブル投資法人 6,740 7,060 4.75% 5.67% 9,519
住居中心の総合型REIT、オフィス、シニア、商業も。…ちゃんと運用してくれ頼むから。あと変なファイナンスは勘弁で。決算出るけど期待はしない。

8966 平和不動産リート投資法人 44,650 46,300 3.70% 6.70% 32,220
平和不動産系のオフィス・住宅の複合REIT。うまく合併を乗り切った印象。最近、株価は息切れ。いちごもそうだが、利回り6.5%が遠く上がりきれない。地所との提携で何をやるか、それが全て。

8967 日本ロジスティクスファンド投資法人 690,000 709,000 2.75% 4.85% 104,932
三井物産系の物流専業REIT。低LTVと高い配当利回り。安心感あり。八千代のテナントは契約延長をゲット。次の一手はLTV上昇かPOか。GLPのIPOも噂されており意識したい。日ロジの紹介記事アップしました。左の一覧からどうぞ。

8968 福岡リート投資法人 539,000 552,000 2.41% 5.80% 67,924
福岡の大企業(+日本政策投資銀行)のほとんどがスポンサーの総合型REIT。福岡地盤で格付AAの企業って5本もないらしい。今年は地方も面白いかもと思ってるが既に利回り6%。博多の商業は競争の1年か。

8972 ケネディクス不動産投資法人 285,200 295,600 3.65% 6.29% 84,704
スポンサーであるケネディクスよりも信頼されていた時期もあったが、スポンサー共々苦しい時期。新社長は未知数。中堅オフィスREITのリバウンド局面で、30万円でお疲れ様感もある。4月に入ったら売りも出てきそう。

8973 積水ハウス・SI 投資法人 343,500 347,000 1.02% 5.85% 39,929
積水ハウス系の住宅REITだが、商業のシェアも高い(これ以上は増やさないらしい)。大規模なPOすれば一時的には株価下落だが、中期的には間違いなくプラス。期待したい

8975 いちご不動産投資法人 35,200 36,150 2.70% 6.36% 30,468
良く分からない、いちごグループのオフィス中心の複合REIT。負ののれん+金利コスト低減で期待を持てるREIT。順調に株価回復。物件売却も進めておりやることはやってる。

8976 大和証券オフィス投資法人 209,600 220,000 4.96% 4.64% 87,076
大和証券に何ができるのか良く分からないオフィス専業REIT。利回りだけでは売買できない銘柄で潜在能力は高い。なんだかよく分からないが、多かれ少なかれ間違いなくアップサイドはある。こういうREITは無暗に買われる。

8977 阪急リート投資法人 379,000 394,000 3.96% 6.09% 33,648
競争激しいが、大阪の商業施設は良い物持ってる。決算は悪くなかったし、開示内容は玄人好みでピカイチ。梅田のポテンシャルは新宿に次いで日本2位、らしいです。40万円くらいまでは怖さもない。

8979 スターツプロシード投資法人 109,500 112,400 2.65% 6.70% 12,137
スターツって良い企業だと思うが如何せん華がない。個人投資家のシェアが高い異色の住宅専業REIT。住宅REITの序列では一番下なのは当面変わらない。

8981 ジャパン・ホテル・アンド・リゾート投資法人 200,000 207,000 3.50% 3.73% 21,884
日本ホテルファンドと合併を発表。ホテルも競争激しいが割安だと思う。順調に株価切り上がっているものの一休みか。ここまで上がってきてしまった。。。

8982 トップリート投資法人 444,500 457,500 2.92% 5.38% 70,913
スポンサーは立派だが、何をやってくれるのか良く分からないオフィス中心のREIT。晴海トリトンは厳しいが、やっぱりオフィス人気でると買われる。物件を買い増してPOの準備万端といったところか。新年度一発目?

8985 日本ホテルファンド投資法人 221,700 230,300 3.88% 6.43% 13,365
ジャパン・ホテル・アンド・リゾートと合併予定。トラブル続きだったので、これで一段落か。とりあえず4月の合併の際にリリース出ることを期待。

8986 日本賃貸住宅投資法人 37,750 38,350 1.59% 6.31% 51,036
極端な話、そこそこの物件であれば何とかなるのが住宅の良いところ。金利コストの改善も期待。最近の株価は足踏みだが、じりじりと再び上ブレ。ポートフォリオの入替が順調なのはいいこと。

8987 ジャパンエクセレント投資法人 399,500 410,000 2.63% 5.95% 77,347
興和不動産系のオフィスREIT。決算が思いのほか良かった。昨年は悪いニュースが続いたが、1年間は落ち着きそう。40万円は目先行き過ぎと思うが、NBFが上がるとついていっちゃう。

3226 日本アコモデーションファンド投資法人 529,000 527,000 -0.38% 5.35% 102,613
三井不動産系の住宅REIT。月初4営業日ほどで前月末の稼働率をリリースする拘りはかなりすごい。利回り5.5%切ってきたのでPOか何かで調整欲しいが、三井不動産の新年度入りまでお休みかな。

3227 MIDリート投資法人 214,000 216,900 1.36% 6.78% 39,828
関西電力系のオフィス中心のREIT。大阪の京橋のオフィスが大きな不安。動き遅いし、スポンサーは原発対応で一杯一杯か。安定感もあるし利回り7%は魅力だが19万円台からかなあ。東電の対応見てたら、パナソニックが関電に喧嘩売るとは思えない。

3240 野村不動産レジデンシャル投資法人 396,000 403,500 1.89% 5.99% 60,903
野村不動産系の住宅REIT。公募増資で調整した株価を戻し中。日銀銘柄に選ばれたのはちょっとサプライズ。ここまで早かったが、住宅が全般に重い。

3249 産業ファンド投資法人 434,500 448,000 3.11% 5.90% 62,001
三菱商事系の物流・インフラ系リート。ここまではあっさり上昇したが、アップサイドがないREITだけに6%の壁に激突。とはいえ下落相場に強いREITでまだ怖さもない。

なお、ランキング及びコメントは現時点の好みを表現したものであり、本ブログの情報を用いて行う判断の一切について責任は負いません。どうしても自分の責任で投資したくない方は証券会社や有料の情報をご参考いただくしかないと思います。

ゴールドマン、時価総額1800億円吹き飛ぶ!

会社で来年度の企画書を打ち続ける→家でPCゲーム→会社で(略という日々を2週間続けたら、右肩が動きにくくなったinzaiです。おはようございます。もうほんと五十肩ってこんな感じなんだろうなと。あと、右肩よりも胃のおかしな痛みの方が気になるところですが、たぶん原因は同じなんでしょう。

さて、ゴールドマンの件。

なんだかんだいっても、株価への影響は3/14に124.52ドルで始まったものが120.37ドルで引けた(前日比▲3.3%)だけ。

そっから2日間は行ったり来たりで、金曜は122.93ドルでほとんどSP500と変わらない動き。年初から35.9%上昇していることを考えると、アグレッシブな利食いが出たわけでもなく、ニュースとしての価値はほとんどなかったとことになる。そういう意味ではタイトルは「GS、800億円吹き飛ぶ!!」くらいにしとけば良かった。

実際、業界の人間と話していても「何を今さら感」がありあり。

むしろ、巨人の契約金の話の方がインパクトでかいです。どうみてもあの情報漏えいは違法でしょう。しかも、ニュースが正しいとすると、あの契約書にアクセスできる人間は極めて限られており、犯人は誰が見ても清○氏じゃないかと。最初の期初会見のときもそうですが、何であんなやり方なんでしょうね。脇が甘いというか、あそこまで捨て身になるなら、もっと会社のルールに沿って正々堂々戦えば良いのに。あと、ナベツネ追いこんだ後をどうしたいのか分からない。自分が後釜になりたいわけでもなさそうだし。

そういう意味で、GSが社内で顧客のことをどう表現してようと彼らは厳しい業界のルールの中でやってるわけで、批判するようなことはないです。SECに和解金払ったりしてますが、あれは黒に近いグレーゾーンが結果的に黒になっただけですし(こういう考え方が批判されるのは承知ですが)、国内大手の証券会社が社内で「お客様は神様です」と思ってるかというとそうではないでしょう。

確かに、GSやMSといった外資系証券会社はがっついてます。手数料払わない顧客には冷たい一方、払いの良いお客さんに対する優遇っぷりは半端ない。バイサイドの人間なら誰しも「うちの会社は金払ってるけど、俺は何の権限もないから気を使う必要ないよ?」という局面を経験したことはあると思います。

国内証券会社が「どこで再会するか分からないし、なんとなく皆と仲良くしておこう」というスタンスなのに対し、外資系はお金だけ(と言いきると語弊もあるのですが)で投資家をランク付けしますから、上から下までそのルールが浸透してます。彼らのクビも手数料次第ですから当たり前です。変に情を入れると悪いことをしようとする奴も出てきますしね。

ただ、個人的にはその方が付き合いやすいです。仕事の付き合いだから、情報の出し入れもシビアに出来るし、自分の価値も分かるんです。さほどお金払ってない時でも、話を聞きにくるようになると、それなりに認めてもらってるんだなと。

逆に「外資系はすぐにお金の話をするから嫌だ。疲れる」という投資家も少なくありません。例外なくサラリーマンタイプで、会社の看板で仕事してると思ってない人間が多く、かと言って冷たくされるとグチグチ言うのですが。誰とは言いませんが。

不安なのは、マスコミがセンセーショナルに取り上げることで、今の日本がこういう「建前と本音で使い分ける」ことを悪と看做すんじゃないかということです。AIJの騒動もあったので大きく取り上げているだけと思いますが、そんなんじゃいつまで経っても個人投資家が育たない。全てのアナリストが誠心誠意をもってレポート書いてるんじゃないんだよと。仕事だから、締切とニーズに追われて、自信もないのにそれっぽいことを書いてるんだよとそろそろ認識してくれると日本も変わるんだろうけどなあ。

【この1カ月で2回目】任天堂が日経にブチ切れ 「日経新聞社の推測に基づいて書かれたものです」

私も昔はそうだったので、日本社会における日経信仰を否定する気はありません。日刊の情報媒体が無かったら無かったで不便ですし。

ただ、社会で然るべき立場になって(と言ってもまだまだペーペーですが)一歩距離を置いて見ると、日経新聞社が如何に良い加減な記事を書いているか良く分かります。

事実をそのまま伝える記事は問題ないのですが(「今頃そんな記事書いてんのww」とかは置いといて)、憶測や今後の見通しを記者が書くともうボロボロ。なまじ自分の知識に自信がある記者が書く記事ほどひどい。都合の良いように事実と関係者の発言を取捨選択し、それっぽい憶測を書いてしまう。

しかも批判記事ほど、「誰誰がこういった」「誰誰が困っている」という発言を根拠とし、業界関係者が「そんなことあったっけ?」というくらいに事実を歪曲して平然と並べます。事実をフェアに並べて憶測するのは良いのですが、「日経さんは良く調べないまま書いちゃったらしい」ということもしばしば。

その度にこっちは午前中を潰して調査する破目に陥るんだよ!!!頼むからありもしない事実を書かないでください。存在しない事実を追いかける作業ほど辛いものはないんですよ(涙

間違ってても謝罪しないから同じこと繰り返すんだろうなあ。。。はあ。。。

で、任天堂。

2月23日に岩田社長がtwitterで、「ところで、月曜日に電子版媒体で当社に対する不正確な報道がありました。このようなことが何度か続いていますが、文脈を無視して恣意的に言葉を抜き出したり、事実と憶測を混ぜて書いたり、まるでゴシップ誌のような手法を採られていることに驚いています」で呟いたのは記憶に新しいのですが、3月16日にTDNET(東証の適時開示情報システム)で「日経産業新聞の記事は日経新聞社の推測に基づいて書かれたものです」という旨をリリース。

東証が「そんなもん言うためにTDNET使うなwww」とか言いそうですが、任天堂はかなりピリピリしているようで。

ちなみに、ネットの情報によると(ページの中ほど参照)、タイトルはデカデカと「任天堂3DS アジアへ」とありますが、その中で事実は「任天堂がアジア事業部を海外事業部から切り離した」という3行だけ。

他はジャーナリストのコメントとか任天堂の売り上げの話だけで、どこにも3DSをアジアで積極展開するなんて話はない模様。当然、社長のインタビューもなし。

普通、こういった「○○会社、○○へ」というのは社内の人間からの漏えいだったりするのだが、それもないのだろう。あるのはたった3行の事実だけ。

ま さ に 日 経 3 行 新 聞 !!(これが言いたかった。しかもパクリ)