まあ、冗談はさておき、そらあかんでしょと。あんなん許したら。
さて、本題。
野村グローバルREITプレミアムという投信が4月19日に設定されます。
何がプレミアムかというと、毎月分配型で周知された海外REITの高配当と、一昨年にブームとなった一方で「投資家は仕組み分かってないんちゃうか?」と問題になった高金利通貨に加えて、コールオプションの売却で得たお金(=プレミアム)も配当しちゃうぜ!というところ。
ざっくり参考資料を見たところ、REITの利回り5%+為替ヘッジプレミアム(スワップポイントみたいなの)7%+コールオプションの売り5%で17%!!
現物保有しつつコールオプションを売却する戦略自体は、カバードコールといってオプションでは極めて基礎的なものですが、これを頻繁に資金が流出入する商品である投信に入れてしまうのはすごいなあと。
いわゆる配当利回り15%を超えるタコ配もどき(法制度上はOKだから)の投信が規制される流れにあるので、早めに投資家ニーズに応えられる高配当商品を!という熱い誠意から生まれた商品なのでしょう、きっと。確かにこれなら運用収益だけで利回り15%も夢じゃないです。
手数料(販売手数料、信託報酬等)、3つの資産に投資するためのポートフォリオ構成コスト、そしてアップサイドを放棄する機会コスト(コールオプション売ってるので、一定以上(10%くらい?)の相場上昇があっても基準価額は増えない)をどう見積もるかで評価は変わりますが、投信で買うと中身が見れないので何とも判断材料がありません。
見えない運用コストが高そうだけどどうなんでしょうかね。
そもそも私は海外REITのデリバティブがさっぱり分かりません。J-REITから判断するに、海外ほどの時価総額なら普通に問題なくトレーディングできそうですが。。。
どのくらいお金が集まるのでしょうかね?同じ野村販社のJ-REIT通貨選択型から資金が逃げなきゃいいのですが。。。
あと、真似するの簡単ですね、この商品。ってか、通貨選択型が流行った時に、さらに利回り上乗せするためにどうしたら良い?って議論した時に、誰もが最初に思い浮かべたスキームです。J-REIT版も遅かれ早かれ出てくるんじゃないでしょうか?流動性考えると機関投資家向けしか販売しないかもしれませんが、J-REITじゃなく日経225のオプション売っても大して収益性変わんないでしょう。