あけましておめでとうございます!&今年の抱負

2012年は相場の怖さと面白さを味わい尽くした一年でした。今のホットなマーケットを見ていると欧州の債務危機と民主党って何だったんだ!?という感じすらあります。

本質的には欧州各国のファンダメンタルズは「最悪ではない」というだけですし、自民党が何かやったか?と思い起こすと何もやってません。漏れ聞こえてくるところでは政権奪われる前の自民党と同じ、自分の守備範囲では思い切りに欠けるちまちまとした政策ばかりです。

与党の至上命題は今夏の参院選までチョンボ犯すことなく乗り切ること。景気を刺激して来年以降の消費税増につなげるのは無理難題、美味しい「財政出動の正当化」を最大限に活用させてもらおうかというのが大多数の彼ら(安倍さんの本音はよく分かりません)の短期的なビューでしょう。

ワーストシナリオは景気底割れ、財政悪化、消費税増の先送り、そして悪い円安と輸入コスト悪化による生活苦。インフラ整備と言っても、みんなが不安なく使用している高速道路やトンネルを整備したところでお金は呼び込めません。

無駄な橋が良いとは言いませんが、今の仙台を見ていると復興需要は「使って終わり」、30年後くらいに「都市のコンパクト化など次に繋げるビジョンをもつべきだった」という批判が目に浮かびます。後世に残ってる話って伝統を大切にしたか思い切り良く次に繋げたかという2択だと思うのですが、被災者の心情を考えると「地震を利用して」という行動は難しいのでしょうね。

いまのマーケットは将来への期待という盲信に近い感情が支配しています。

12月中旬までは円安・株高が進む一方、金融緩和継続に加えて非現実的な安倍発言を冷静に分析していた債券マーケットも年末から踏み上げられる流れです。

米国の財政の崖騒動を「茶番だろ」と冷ややかに見ていた日本の投資家からすれば年末の米株の調整は「茶番を織り込んだ上で次の債務上限問題への冷静な反応」としか見えなかったのですが、蓋を開けてみればバカバカしいくらいに素直に上に反応。大統領選直後のベア相場もそうですが、こんなに分かりやすくて良いのか、これでやられてたら俺がバカみたいだと警戒していたらバカで良かったんだという相場。

これが日本の株高を加速させました。

私自身も散々ブログで「パラパラ利食い」と何度も書いてますが、正直なところ「もっと上がったらそれはそれや!しゃあないわい!!」と開き直れるところまで売りきれてません。

このブログはREITが中心ですが、私の中ではREITはあくまで配当利回り商品(もちろんポート負フォリオの中心を担う商品です)。キャピタルゲイン狙うのは不動産株や銀行株で行くべきと思ってます。REITは何年か分の配当が取れればポジション手仕舞って次のベア相場まで待とうというのが大きな方針。

にも関わらず、このペースなら3月末に13000円、6月末に16000円言ってまううう!と頭では考えているにも関わらず、「降りたら負け」という今の勢いにちょこちょことした動きに留めています。個別銘柄は一切売っておりません。配当利回り7%以上の銘柄はさすがに手放すのが惜しい。

最大の脅威はJ-REITの投信です。ニッセイアセットなどいくつかの投信はずっと資金流入だったのですが、2012年末最終週はなに?どっかでバーゲンでもやってるの?と言わんばかりに個人マネーが流入してました。

本日は大発会は大和ハウスレジやオリックスリートが寄りから買い気配で、また誰か悪戯してんのか?とか思ってたらそのままGO!です。ランチバスケットも二桁の買い需要。

足元ではFOMCの議事録が日本株を除くグローバルマーケットを冷やしてましたが、日本株はおかまいなく。前場はちょこっと冷えましたがすかさず押し目が入りました。

こんな相場が長く続くとは思えませんが、逆張りできる程度には冷えてくれるまでは少しずつ利食うのがシナリオです。キャッシュが溜まるとちょっと下がったら買いたくなるのでそこだけは我慢しないと。

というわけで抱負なのか反省なのか分からない記事になってしまいましたが、今年も何卒よろしくお願いします。

今年こそ企画を消化する、はず。。