場中に報道された準国産機と言われるB787の事件はちょっと嫌な感じでしたね。にも関わらず大崩れした国内株式市場でトップパフォーマンスだったセクターは空運という不思議なマーケット。年初からボラティリティが上がっており、いつまで利食いをこなせるのか、次の押し目がどこを狙うか神経質な展開が続いております。
そんな中で日本ビルファンドは公募増資の値決日に関わらず確りした動きとなり、終値910,000円でPO価格はそこから2%ディスカウントの891,800円。REITの振り込まれるのは864,500円となりました。
これだけ堅調に推移すればいっそのことディスカウントとかいらないんじゃないかと思いますが、誰も失敗したときの責任は取れませんので2%は続くんでしょう、きっと。
これでNBFは、旧 中央三井信託の本店で今はNEC系のメタルワンが主要テナントのセレスティン芝、SMBC名古屋、大崎、新橋と良い感じのビルを取得した上で、800億円以上の買い入れ余力を残す素晴らしいファイナンスを実現。
株価が高いと順回転に入っていきますね。利回りだけ見ていればという話ですが。
そういう意味では本日発表された産業ファンドのPOはまさに順回転。2012年12月期の予想配当金14263円に対して、2013年6月期は15567円、2013年12月期は16029円とUSリートのような配当成長っぷりを実現。配当利回り4.2%のREITが物件のNOI利回り6%以上の物件を買うのですからそら成長します。LTVを下げる気配もなく強気一辺倒。
築20年ちょっとでシングルテナント、「大企業で潰れなければ問題ない」という物件であり不況期なら怖くて手を出せないところですが、ところがどっこい、三菱商事ですがなにか?と言わんばかりのイケイケぶり。廣本社長時代から何も変わってません。高値で買わないだけましか。まあ結果出てますし、サイズも成長してきたからOKか。
しかし、野村総合研究所は11.5億円で産業ファンドに物件を売って、特別損失が77億円でどんな経営してるんだという話ですね。やれと言われてもこんな無茶苦茶なことはできません。ってか減損してなかったのか。まあ昨年に突発的な事象が起きて値下がりしたことにしときましょう。産業ファンドのプレスリリースをよく読めば書いてるかもしれませんが、それは気づいたときに。
そして100億円の小さいPOなのにグローバルオファリングで海外に行ってしまう産業ファンドの無茶苦茶ぶり。FTSEインデックスがどうのこうのとか言うんでしょうけど、ちょっとアレな感じですよね。エコノミーなら許すが、たぶんビジネスクラス、ヘタしたら社長はファーストかもしれません。
なんだかなあ。