オリンピック決定!めでたい!マドリッドの追い上げもありどうなることかと思いましたが、なんとか押し切りました!あとは野球が種目として認められれば言うことなしなんですが、レスリングの方が優勢なんでしょうか。WBCが日本で開催されることは当面ないでしょうから、海外の野球を生で見る数少ないチャンスなんですがねえ。
そして、当然のことながら話題になるのは株式市場のどこにチャンスがあるか!?このブログでは8月下旬に「東京はないんじゃないかなあ」と書いたものの、あのタイミングで腹を括ったところでポジションを構築するには遅すぎて結局何もできなかったので(先週の株安&マドリッド有利の報道があったところでデベロッパー株を買い増したくらい)、ここから改めて考えないと。
さっそく某掲示板では急募!五輪銘柄!というスレも立っていて、ニュアンスとしては「今から買っても遅いよ!」という意見が多数の模様。私個人の意見も同様で、5月以降の数ヶ月にわたる調整相場で売り枯れの雰囲気もある中で、それなりにエネルギーは溜まっていると思いますが、一方で円安一巡感、ネタ切れ感から五輪銘柄(≒内需)は四六時中マーケットに張り付いているような人はそれなりにポジション持ってるのかなと。
経済効果3兆円と言っても、2020年までという期間、そして日本のGDP550兆円を考えると景気を劇的に押し上げるわけではありませんし、消費税増税のインパクトをカバーするには全然足りません。大半の競技場はモノレール沿いの埋立地に作られるので地域の再開発には寄与しません。言ってみれば「落選するよりは当選する方が良いよね」くらいのイメージ。経済効果が大きかったはずのアテネ(2004年)、北京(2008年)、ブラジル(2016年)の株式市場の体たらくを考えると、中長期なマクロ経済への影響は言わずもがなで、おめでたい雰囲気ではなく、個別企業へのインパクトを見ていくことが重要になります。
そういう意味で参考にしやすいのが岡三証券のスポーツイベント指数(五輪関連)と東京五輪株指数。岡三証券の限界なのかメディアへの露出が多くないのでぶっちゃけこの2つの指数が違うのが一緒なのかよく分かりませんが、HP見る限り前者は五輪に直接関係する企業、後者は前者を含めたメリットを得られる企業が含まれているようです。
前者だと、オリンピックのワールドワイドパートナーのパナソニック、JOCゴールドパートナーのアサヒビール、ヤフー、味の素、JOCオフィシャルパートナーの大和ハウス、明治HD、丸大食品、クボタ、日清食品、日清オイリオ、後者は記事を読む限り、横河ブリッジ、三井不動産、太平洋セメントなどインフラ関連も含まれているようです。TBSってやたらアンチ安部、アンチ五輪の報道してるなという印象だったんですが、あれでも五輪メディアパートナーなんですね。なんだろう、社内で派閥争いでもしてるのでしょうか。。
何にせよ、岡三証券はリテール中心の会社ということもあって、私自身、全然この指数をケアしてませんし、これからもケアしませんが、他の証券会社のものも含めて五輪銘柄を並べてみるのも面白そうですね。そんな面倒くさそうなことはこのブログでは絶対やりませんが。
今回のオリンピック、シンプルに考えるともっとも恩恵に預かれるのは観光産業でしょう。訪日2500万人に向けて今年も着々と訪日外国人数が増えている中で、どれだけの人が放射能に恐れているのか分かりませんが、ある意味でIOCのお墨付きをもらったことで、日本への興味、というか観光に至るまでのプロセス(情報収集とか)が一層整備されてくると思います。
先週号のダイヤモンドで特集されていたように足元では絶好調の東京ホテルマーケットですが、ここからホテルの供給数が増えなければ客室単価を上昇させられるフェーズに移行できます。主要な一等地で既に開発が進んでることを考えるとニューオータニやオークラあたりの建替は十分にありえそうですが、ロンドンのように中堅ホテルが劇的に増加することは考えにくい(あれは景気サイクルの波に乗ってしまったがための悲劇と言う面もありますが)ので、バリュエーションが切り上がりつつあった観光関連は押し目買いでいいのかなと。もちろんジャパン・ホテル・リートに死角なし。
スポーツ関連はどうなんでしょうかね。サッカーのW杯含めて大きなスポーツイベントってしょっちゅうやってる気がするので、なでしろジャパンのようなブームが来てもパイの取り合いになるだけのような。
ここから年末にかけて証券会社がどのように営業かけていくか分かりませんが、NISAのために温存しておいたフローを刈り取りにいくのか、もう取れるときに取ってしまうのか。前述のように深追いは厳禁ですが、雰囲気ってやつはギア入ると恐ろしいインパクトになりますし、オリンピックの件で安部さんへの評価がさらに高まると日本株の一段高はありえるのかなと。企業の中間決算発表が始まる10月中旬までは遊べる相場になってほしいなあ。いずれにせよ慎重に利食い先行のつもり。