今年も1年いろいろありましたが、まっ先に頭に浮かぶのは「なんで俺はユーロ建てプロダクトを一つも持ってないんだー!!!」ってことです。ユーロ圏のファンダ底打ちは1年以上前から言われていたものの、欧州債務危機のところで買いそびれたこと、いきなりのキプロスショック、何よりも低金利に基づく良好なマーケット需給がロジックの背景にあったことから、最後まで踏み切れませんでした。ユーロ円くらい持っておけば良かったのですが、どうしても「だったらドルで良くね?」ともう一人の自分がいて、もうちょっと考えてみればさらにもう一人のinzai Bが「ドル買うならユーロの方が化けるんじゃ」と言ってくれたはずなのにそこまで辿り着けなかった。やっぱ欧州って情報格差が大きいですし自分を説得するのがとっても難しいです。インドや中国は「10年もっときゃ一回くらい含み益なるんじゃね?」と割り切ることができるのですが、そう考えるには欧州はちょっと遠い国なんですよね。これが中南米、アフリカのエマージングやフロンティアならもう考えるだけ無駄無駄、えいやあといくところです。
こうやって書いてますけど、ここでユーロに手を出せるかと言えばやっぱびびってます。明確に利上げモードに入った米国、2015年なのか2016年なのか、QEとのリズムはどうなのか、とかは金利サイドの人間に任せておいて、こっちからすれば「利上げはあっても利下げはない」というこれだけで取れるポジションは決まってます。逆張りなんてあり得ない。そういう意味では逆回転始まるまでまだユーロのポジションとっても良さそうなんですが、ここでまた一人の男が「米国もドイツも未曾有の流動性供給で吹いてるだけなんだからいつか調整あるって」ささやくわけですよ。胸を張って言いますが、10回人生やり直しても去年ユーロのポジションは取れない自身があります。
一方、今年は世界のベストパフォーマーだった日本株は特に反省もありません。改めてブログを読み返してみると2012年12月からパラパラとJ-REITの利食いを入れて3月に高すぎる、この水準ならいつでも買い戻せると見切りをつけて、5月はキャッシュポジションを7割まで増やし、3月に出遅れていた電力株、5月末から6月にかけてJ-REIT、不動産、ついでにUS-REIT、インド株を買い直した(中国株を利食ったのは痛恨)のでまあまあの1年だったかなと。電力株以外は越年です。
改めて自分のブログを読み返してみると、ブログ記事内のリンクが前のブログになってるままだったり、ポジションの全部を書いてるわけじゃない、とか、頭に思い浮かぶままに書いているので、感情がもろに現れることで自分にとってはその時の環境が思い出しやすい一方で、他の人には分かりにくい文脈になってるとか色々反省点はありますが、心に余裕を持ち続けることができたのは良い1年だったかなと。来年は今年よりボラティリティ小さいだろうから回転効かせないとなあ。キャッシュポジションの管理が一層大事になってきそう。
では皆様、良いお年をー。