東証REIT指数は1700pt割れ

2万円を超えた日経平均、まだ何とかなっているマザーズに比べるとしんどい一か月でした。inzaiです、こんばんわ。当ブログの最終週の見出しはこんなですからね。ネガティブなニュースしかないです。こんな頻度で書くのも久々。

6/25 J-REITはきっちり年初来安値、逆カタリストは来たけど…
6/26 東証REIT指数は今日も下げ
6/27 東証REIT指数は6日ぶりに反発!しかしまたも高値買いが!
6/28 東証REIT指数はマイナス金利導入後の上昇を全て吐き出す!

6月30日はアセットアロケーションのウェイト調整などで期末で買いも入ってくるのではないかと期待もあり、1700ptで粘りを見せたときは、中途半端なところで粘るならがっつり下げておこうぜと思って冷や冷やしましたが、無事に下抜け。

節目のという意味でも1700ptは下抜けだし、悪夢のような2015年秋を起点とした上昇トレンドの崩れという意味でも下抜けだし、BREXIT、米大統領選と少しずつ下値を切り下げてきた下方トレンド継続という意味でも下抜け。サポートラインとかないです。当面は戻り売りとの争いです。

投信からの資金流出は少しずつ止まり始める兆候も出てますし、プレミアのようにクラッシュしかけている銘柄もあり、まったく調整が進んでいないわけではありません。でもプレミアってリーマンショックのときもそうでしたが、いち早く投売り出てた銘柄なんですよね。スポンサーがNTT都市開発になったのは2010年なんで別物と言えば別物ですけど、競争力の低い物件と高値買いでポートフォリオの質が低いのは相変わらず。NTT都市開発に罪がないとまでは言いませんけど、まあこのポートフォリオならこれくらいの利回りと値段で良いんじゃないかって思える水準が皆一緒なんでしょうね。いきなりピカピカには生まれ変わりませんか。

あとクラッシュ気味で言えば野村マスターと日本リテールファンド。6月決算銘柄ボロボロなのはやむなしですが何も関係のない両者の売りは外国人と機関投資家のロスカットなんでしょうか。この2銘柄も時価総額が大きい割りに雑な物件取得やブレブレな経営方針が災いして下げ相場になるとまず売られる銘柄の筆頭です。

色々述べましたが御託は置いといて次にどうなるかが重要です。幸いリスクオフの材料は山積みで、まず都議会選挙は酷い結果になりました。都に対してファイティングポーズを取ってる小池知事&都民ファーストが何をやってくれるのか、何をやらないのか。失策続きだった小池知事への人気を見ると、前例を覆して人気集めれば良いやって行動が沢山出てくるでしょう。

何だかんだ注目されながら国政と地方政治は別物というアクションだった諸外国と違って、日本は分かりやすい悲観シナリオが構築しやすいだけに、株安と円高が怖い。どっかからリスクオフ来るだろうと思っていて、都議選は危ないという話は前々から出てましたがここまで大敗するとやばい。持ち直すには自民党が見直されるしかなく、小池さんのむちゃくちゃぶりでそういう空気もちょっとあったのですが、自分自身、ここまで差がつくとはなあと。マーケットでは自民党じゃなきゃ現実的に都政回せないなという空気の中で、こういう結果というのはほんとまずい。そして一足飛んで自民党崩壊=日銀の緩和終了です。ただでさえグローバルの緩和縮小で日本だけが単独で緩和継続というギリギリの立場だけにこれはしんどい。

本質的に国政とは切り離して良い問題なので、日銀の実弾投入が止まるのはまだまだ先の話で株とJ-REITをしっかりと買い続けてくれるはずですが、この悲観シナリオはまじで怖い。

タイトルの東証REIT指数1650ptが来るまで待とうというのはかなり本気ではあるもののもっと先の話かと思ってました。来週は気合いれてやらな如何かもしれませんな。J-REITよりも円高で海外REITが割安になる方が早いかもしれないと思ってます。