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J-REITが一時6%安、その裏でARESのポイント取得、今年度クリアキター!!

3月末と言えばARESのポイント取得期限で刷り込まれているinzaiです、こんばんわ。ARESのHPってこのタイミングでも全然重くならないんですね。データぶっ飛ばしたとネタにしてごめんなさい。そもそも中学生の夏休みみたいなスケジュールでやってる人間が私しかいないという噂もありますが。

ARESジャーナルは全然見てなかったのですが、複数回にわたり海外不動産特集が組まれておりとても充実した内容でございました。来年度は海外REITやんなきゃならんから非常にありがたい。いいのか悪いのかこれまで散らばっていた情報は全部ARESに集まってきた感じですね。

さて、今日のJ-REITは良い感じに荒れました。昨日3%超の大幅安になったにも関わらず、10時頃にはさらに6%下げるという急降下。昨日のインデックスイベント、海外勢のお休み、来週からの新年度などの要素が見事に噛み合った瞬間でした。Lock stock and 2 smoking barrelsって映画を思い出すほどの急展開なシナリオ。

あれはしょうがない。あららって流れは数カ月に一回ありますが、これだけドカンと来てしまったのは数年に一回あるかないか。ここまでくると恐怖感より滑稽さが出てきます。早く売れー早く売れ―、間に合わんぞー、みたいな。

年度末にきっちり戻ってきたところは腰の強さなんでしょうけど、かえって新年度の出発点が高くなったところが不安材料。ここまで来るとバリュエーションではなくモメンタムとセンチメントだけの世界です。行けるところまで行ってみるかという感じですが、この勢いが年末まで続くわけがない、どこで頭を冷やせるかが目先のポイント。ポジションゼロにしても構わないのが個人投資家の強みだとつくづく思います。早く月曜にならないかなあ。プレッシャーに耐えられません。

今日のREIT-ETF(1345)が変な動きだった件

「御社はこのリスクをどう処理されているのですか?ファットテールリスクの最たるものでなかなか踏み込むのは難しいとおもうのですが。」

「こういうルールを定めて責任者がエクスポージャーの上限を承認しております」

「そこまで対応されているのですか!そのモニタリングのシステム作るのは大変だったでしょう」

「モニタリングはしてません」

「はい?」

「ですから、ルールと上限があるだけです」

「ルールがあってそれぞれの責任者が明確に文書の形で定量的に責任を背負ってるのに、実はモニタリングしてない?」

「そうですね」

そ れ っ て 何 も し な い 方 が ま し な ん じ ゃ ? 

彼らが「これで仕事してる」と本気で思っているのが何よりも怖いです。
こういうバックオフィスはさぞかしフロントには恨まれているでしょうね。

さて、本日のREITは3月の配当落ち(と言っても4ptちょっとだけど)にも関わらすしっかりと寄り付き。ケネディクスリートが買い気配、プレミア、野村オフィスも強い。おいおい4月銘柄だからってそんなに飛ばして大丈夫かい?

などと余裕かましてたら、REITの隔月分配ETFが買い気配から3.3%上昇で始まり爆騰。INAVとめっちゃ差が開いてんですけど、おれ、寄り付きで売り入れてるんだけどひょっとして単位間違えて買っちゃった?でも、どうせすぐに落ちてくるんだろう?などと思ってても全然下がって来ない。INAVも更新が遅れてるのかと思いきやそんなこともなし。

結局、ETFに追い付く形でインデックスが上昇してきて(それでもINAVより40ptくらい下)フィニッシュ。ここ5年で一番不思議な動きでした。東証REIT指数が1700ptに乗せたことよりもこっちの気持ち悪さの方がはるかに上。おかしな設定・解約があるようには見えないし(いつのまにか増えていたのか今日増えたのか調べてません)。

J-REIT分析 2013年3月20日①

WBC生放送してくださいよ。。。平日午前中のTV番組なんてつまんないだから。こんにちは、inzaiです。ジムで走ってる10時~15時に合わせてくれない限り見ないんですけどね!

それはさておき、水曜の休日って良いですね。良くも悪くもリフレッシュ出来ないのですが、中途半端に仕事を引きずるので考え方の幅が広がる気がします。仕事のことを考えていても気分が軽いというか、特に最近はひたすらアウトプットの日々だったので、寄り道しながら仕事することの大切さを思い出しました。単純にストレスがないだけなのかもしれませんが。

そのついででオヌヌメランキング記事を書きました。が、IPOの影響かちょっと銘柄数が多すぎます。。馴染みの銘柄はスポンサーやアセットタイプの概要を省いたのでなおさら文字数が増えてしまい、とりあえずジャパンエクセレントからプロロジスまでです。いつもはNBFから書くのですが、たまにはプロロジスからと思った結果がこれでございます。今週末は忙しいので続きはなんとか今日中に。。。

8987 ジャパンエクセレント投資法人 645,000 3.80%
株価上昇して手放しても惜しくないREIT、ではあるが、新しく買う人からすれば興和不動産と積水ハウスから良い物件買ってるし、これからも買い続けることが期待できるのでとりあえず持っときたい不思議なREIT。株価も重い板があるのに買い進める人もいる独特なリズム。

3226 日本アコモデーションファンド投資法人 744,000 3.56%
配当金を下げてLTVを下げたことがどう評価されているのか良く分からないREIT。元々、株価水準が高かった中で学生寮を取得し始めて、成長目指すのかと思いきや再び賃貸マンション重視に。まあ三井不動産が仕上げたマンションを優先的に買えるだけでもう勝ち組です。まさに生まれた時から、ってやつです。ちょっと評価され過ぎだったプレミアムが剥げたのか、他のREITがやっと評価されたのか、もしや配当金の実額だけ見てこんな株価になったのか。

3227 MIDリート投資法人 238,900 5.47%
スポンサーのやる気ってのはREITにとって重要なファクターというのを痛感させてくれるREIT。日本の閉じた不動産マーケットを一人で戦うのは大変なことですよ?NBFはパナソニックの本社を買って拍手喝さいなのに、同じパナの主要拠点を持っているこのREITは誰も褒めてくれない。OBPにタワーマンション建てて豊洲みたいにしよう!三井不動産が!

3234 森ヒルズリート投資法人 624,000 3.11%
森ビルを信用できるかどうか。それだけです。あと5年弱は森ビルが賃料を保証してくれるので問題ありません。産業ファンドと同じようなシナリオを描きたいのでしょうけど、如何せん森ビルの物件はグレード高いけど値段も高い、なので成長性はちょっと鈍くなりそう。賃料上昇しても恩恵も限定的。昨年はずっとオヌヌメしてたREITでやっとフェアバリューまで戻ってきたと思ってます。

3240 野村不動産レジデンシャル投資法人 550,000 4.40%
何がしたいのか分かりませんが、野村不動産の資本構成がバタバタしているのと物件買えてないのは関係あるんですかね?プラウドとオハナ建ててる方が儲かるでしょうし、フィービジネスであるはずのアセットマネジメントは景気とのボラティリティも高く本業とのトレードオフにあまりならなそうだし。配当が手堅い、それでいいと思います。
3249 産業ファンド投資法人 977,000 -0.91% 3.23% もう100万円じゃないかのインフラREIT。物流の高機能化が進めば進むほど、グレードへのこだわりが薄いこのREITが安く物件を買えてしまう時代になるんだろううと思います。配当成長性はピカイチですが、ちゃんと物件選択してんのか?ってかCREを標榜する以上、ある程度は付き合いも大事だろうし、そこらへんのバランスが難しい。

3263 大和ハウスリート投資法人 759,000 3.80%
嫌いじゃないけど、GLPとプロロジスに比べると霞んでしまう物流メインの大和ハウス系REIT。同じ物流でも長期安定を目指すこちらは地味な印象ですが、株価は負けじと上昇してございます。もし利回り目線変えずに大和ハウスから物を買い続けたらかなり成長できると思いますが、そこはちょこちょこ商業施設もはめ込まれるんだろうなあと。

3269 アドバンス・レジデンス投資法人 235,500 3.82%
何故か株価が大和ハウスレジや日本アコモに後れを取っていたが、一気に追いついてきたJ-REIT最大の住宅REIT。スポンサーが商社なんでいくら負ののれんがあってもなあ、スパークスと手を組んでもなあ、というのも事実ですが。ただ、こういう上昇局面になると心配もないが期待もしにくいところ。着々と成長していくのを見守るつもりで。

3278 ケネディクス・レジデンシャル投資法人 203,500 5.21% そんなサイズで上場して大丈夫か?と言われてやっぱり苦しくなってきたREIT。配当金維持と言う意味では無問題ですが、なまじNOI利回りが高い物件を集めてしまっただけに、ケネディクスが売りたがっている都心物件をいつまで経っても買える気がしません。株価が吹きあげるにはサイズも足らないし。多少配当金を下げても思い切って大型ファイナンスして見るのも手だと思いますが。。余力がないのでPOするなら期初に合わせると思われ。

3279 アクティビア・プロパティーズ投資法人 844,000 3.70%
東急不動産の商業、オフィスREIT。東急プラザ表参道はREIT随一の物件で、株価上昇でさらに配当金が上積みされるファイナンスが期待されているようです。良いところを見ればどこまでも買えますし、悪いと事を見ると怖くて仕方がありません。株価の動き方もそんな感じです。ただ、ピカピカ物件がそう多いわけではなく(と言っても東急不動産は超一等地の物件をド高値で買っており物はあります)、どうやって成長していくのが良いのか悩ましいところ。

3281 GLP投資法人 97,200 3.82%
シンガポールのソブリンファンドであるGICがスポンサーのREIT。正確に言えば、GICがプロロジスと共同でやってたアジア(日本、中国)の物流開発、運営を経営難に陥ったプロロジスから買い取り、GLPとしてシンガポールに上場させて、そのGLPがスポンサーの物流REIT。サイズはJ-REITの物流では最大。金持ちだけにグレードも良いですが、全部が全部そうでないのも事実。ただ、イメージ通り、強欲というレッテルもあり、このREIT買うならGLP本体買った方が良いという声も大きいです。

3282 コンフォリア・レジデンシャル投資法人 770,000 4.00%
東急不動産がスポンサーの住宅REIT。先行REITに比べるとサイズは小さいですが、1000億円まではすぐに成長できるだけの仕込みはあるはず。物件のグレードは中、運営力も中、含み益は高く評価できます。マーケットが過熱するとスポンサーから高く買わされそうな気はしてますが、多少なら目を瞑ってもいいなかなあと。

3283 日本プロロジスリート投資法人 880,000 3.59%
世界最大の物流デベロッパーであり、US-REITでもお馴染みのプロロジスがスポンサー。最近(ようやく)話題の高機能型物流施設を日本に輸入したのは彼らであり、日本の会社に「倉庫に免震とかwww」と言われようと突き進んだ姿勢は、苦しい時期もあっただけにもちろん評価できる。1物件の平均グレードは物流REITではNo.1と思います。GLPと違ってあまり悪く言う人はいません。米本社も地味な感じらしい。いつか見てみたいです。

J-REITフェア2012、これだけは見てください!!

日本ビルファンドが何の物件を保有してるかはウェブサイトを見れば分かりますが、意外に「大手町」や「有楽町」をキーワードにREITの保有物件を探すのは難しい。

そこで、J-REITフェア2012で国際フォーラム行くなら是非見てほしい物件ランキング!です!!

アメブロでの地図の出し方は勉強中なので、住所で勘弁してください。写真はハードディスクに入ってるはずですが見つけられず。いずれもgoogleの画像検索ですぐ出てきます。

①~④は東京駅というか大手町。

①(仮称)大手町1-6計画(底地):JPR(8955)

住所:大手町1-6-6

2012年2月に日本プライムリアルティがスポンサーの東京建物から取得した土地。いま、みずほ銀行大手町本部ビルと大手町フィナンシャルセンターを建設中で見に行っても面白くないですが、立地の良さは十分伝わるはずです。JPRは土地全体の10%を360億円で取得。

「高い」とか「仲介手数料10億円はぼったくり」とか言われますが、私なら400億円出しても買いたい。でも、絶対にグループ外に売却することはない。世の中なんでも金で買えると思うなよ!の良い例です。

②三菱UFJ信託銀行本店ビル:JRE(8952)

住所:丸の内1-4-5

説明不要ですね。物件名=テナント。丸の内の再開発では比較的初期のもので遊びの少ない建物ですが、眺めるだけで「おれがこの建物のオーナーなのか」とため息が出る請け合い。JREは全体の20%を447億円で取得。容積率の売却とか注釈つけるべきでしょうけど今回は省略させてください。

③大手町ファーストスクエア:グローバル・ワン(8958)

住所:大手町1-5-1

イースト棟とウェスト棟で構成されるSクラスと言っても過言ではないオフィス(築10年過ぎるとSクラスと胸を張れないのが市場慣習)。UBS証券とみずほ証券が入っており、東京會館が運営する「宴」がマーケット関係のセミナーでおなじみの会場。

グローバル・ワンは10%、4フロア強を235億円で取得。他の持ち主はNTT都市開発とか東京海上(だったような…)だが、グローバルワンは上層階で皇居の見える一番良いフロアを所有。

欲が出過ぎでちょっと苦戦してますが、一級品は一級品。

④SMBC本店ビル:昔はNBFが所有。

住所:丸の内1-1-2

例外ですが、SMBC本店ビルという日本で有数の賃料負担力のあるテナントの本店。元々はNBFが所有していたのですが、三井不動産に売却して再開発。いつかNBFに売ってくれると信じてます。

⑤~は国際フォーラムの御膝元、有楽町。

⑤有楽町イトシア:JPR(8955)

住所:有楽町2-7-1

有楽町駅直結の超優良立地。持分はわずか2%でパチンコも入る雑多なビルですが、それはそれ。築浅で立派なビルです。地下はデパ地下ぽい雰囲気でお土産探しに最適。

⑥有楽町電気ビルヂング:JRE(8952)

住所:有楽町1-7-1

有楽町駅から徒歩1分。築38年ですが再開発すればバリューは伸びる。JREは10%保有。手放しでは褒められないオフィスビルですが、有楽町で逢いましょうの雰囲気を感じさせる飲食店とか今しか楽しめないでしょう(苦しい)。

⑦銀座グラッセ:フロンティア不動産投資法人(8964)

住所:銀座3-2-15

銀座方面にちょこっと歩き、高速道路を超えれば見えてくる。プランタンと並んでいるので見つけやすいです。三井不動産が注力している銀座でどんどん再開発で建てられたビル。

⑧NBF日比谷ビル(旧 大和生命ビル):NBF(8951)

住所:内幸町1-1-7

帝国ホテルの向こう側でちょっと遠いのですが、NBFが635億円で取得したコア物件。周辺で三井不動産がオフィスを開発しており、ここもいずれ綺麗にすることを期待してます。

他のREITが大丸有(大手町、丸の内、有楽町)の保有するビルが悉く共有とか区分なのに対し、このNBF日比谷ビルと言い、銀座グラッセと言い、三井不動産がスポンサーのREITはきっちり1棟全てを保有。

自分が主導権を持ってるかどうか、これは建物の価値を引き出すには最低限必要な条件だけに、それをきっちり実現している三井不動産はやっぱり素敵だと思う今日この頃です。

「REITバブル」再来の可能性=竹中正治氏

竹中正治って誰?なんでREIT語ってんの?というのは置いといて、5ページに渡る内容を一言で表すと「いくつかの指標を用いたところ、REITは過去平均からやや割高になってきたようだ。でもアジアREIT市場は上昇を続けているから日本も盛り上がるかもしれない」というもの。

いつも思うのだが、何で実務経験を積んだ学者肌の人ってのは、現状分析に第三者が算出した都合の良い数字を用いて、自分好みの結論を導くために適当な海外の動向を拾ってくるのだろうか。それが説得力のある文章だと本気で思っているのだろうか。

とりあえずTMAXとやらの数字の妥当性と海外市場の動向を分析してから確りと文章を書いてほしい、と思う。TMAXの人がどれだけ苦労してそれっぽい数字を作り上げて、そして業界から微妙だなあと思われているか、そしてアジアREIT市場がどれだけギリギリな状況になっているか、少しは生きた情報を載せてほしい。

マスコミがそういう風に編集しているのかもしれないが(まーた、日経に文脈無視してコメント載せられちゃったよ、というのは最早様式美)、ちょっと適当過ぎんよーというのが半分、大事なのは高いか安いかではなく、どれだけ高いか、どういう状況なら正当化できるのか示してほしいというのが半分。

バブルって一言で片づけることは簡単ですが、バブルになるまでは正当な価格上昇なわけで、それをどこで見極めるか、もうちょっと生々しく表現するとバブルでも良いから引き際はどこなのか、バブルの最初から最後まで参加すらしてない人間に次のステージは用意されてないわけで、逃げられない人間としてはそういうところを詰めている人を心の底から頼りにしてます。

PS やっとREITのシェアが半分まで落ちました。でも不動産セクターに乗り換えながらなのであんまりエクスポージャーは落ちてません。1100ptからここまで思いのほか早かった。穀物と電力に行くのは時期尚早かなあ。。