サンケイビルがTOBで爆騰!割安なJ-REITにも資金流入を期待

しません。

もう期待するのもうんざりだよ!
立飛企業、新立川航空機の時もそうだけど類似のニュースに何回裏切られてきたのか!!

サンケイビルの実質PBR(不動産の簿価ではなく時価で評価したPBR)は0.2倍弱。TOB価格は2.5倍のプレミアムを乗せるということで、TOBを仕掛けたフジは実質PBR0.5倍が妥当な線と判断したことになる。

ちなみに実質PBRは、(「会社の保有資産の時価評価(サンケイビルの大半は不動産)」-「負債」)/株価なので、J-REITで使われるP/NAV倍率とほとんど同じ考え方。

なので、不動産の時価=株価であれば実質PBRは1倍という計算になるが、「株主が納得して、邪魔(買収競争参加者)が入らない」価格は実質PBR0.5倍だなと判断したのがここまでの事実。

ファンドがさらにTOBしてきたり、他の主要株主から物言いが付けば価格は上乗せされるかもしれないが、中堅不動産会社のPBRは0.5倍前後、財閥系でも0.7倍前後の現状からするとすんなり勝負あり、むしろ株主にとっては僥倖と言っても過言ではない。

もちろん実質PBR0.5倍でも割安だ、上場させておくのは勿体ないと判断したからこそTOBするわけだが、新興企業と異なり、不動産という物の価値がはっきりしているはずの企業が割安なまま退場していくのは、悲しいけれど事実なのよね。

もちろんPBR1倍が正しい姿と主張する気はさらさらなく、マーケットで付いた価格が正しい価格。割安なものはずっと割安という変えがたい事実を基に、J-REITを運用する側と投資家は如何に業界を存続させることができるのか。

割安に放置されるならもっと割安で買えば良い、ただそれだけのことではあるのだけども。