日本商業開発が底地に特化した「JINUSHI ファンド」の第一号投資案件をローンチ

6投資家より約 24 億円の出資を受け、ライフ毛馬店の底地を対象としたファンドを立ち上げたとのリリースが出ました。

昨年12月に資産総額300億円、フルエクイティ(借入金ゼロ)の私募ファンド運用を目指す旨のリリースを行い、それが具体化したもの。

3月16日に組成記念という名目で増配を発表しており(それもどうかと思うが)、特にサプライズはありません。

平成20年に営業開始したライフなので売上も確認できているし、周辺もマンションばかりなので特に問題なさそう。

ただ、日本商業開発が物件を集めてきてファンドを組成し、東急リバブルがアセット・マネージャー、HCアセットマネジメントがこのファンドに投資するためのファンドを運用するスキームは、ちょっと無駄が多いような気がします。

いくら減価償却が不要な底地とはいえ、私募ファンドでやるなら徹底的にローコストでやらないと誰かの収支が厳しくなるんじゃないかと。まあ、不動産マーケットが広いとはいえ、お金使わないと誰も寄ってこないシビアな世界ではありますし仕方ないのかなと。

いや、投資家の事情も分かるんですけどね。こっちのが楽だし。

300億円を目指して、24億円からスタートというのは物件がなかったのか、利回りが低すぎて投資家が集まらなかったのか、投資家の中身が分からないと何とも言えませんが、これだったら非上場REITの方がよっぽど安心できるような気もするんですがどうなんだろう。

上場したばかりのサンセイランディックも底地特化型ですし、マーケット拡大を当て込んでプレーヤー急増中のこのセクター、ちょっと(悪い意味で)注目です。