月別アーカイブ: 2012年4月

野村グローバルREITプレミアム、無茶しよるな・・

まあ、冗談はさておき、そらあかんでしょと。あんなん許したら。

さて、本題。

野村グローバルREITプレミアムという投信が4月19日に設定されます。

何がプレミアムかというと、毎月分配型で周知された海外REITの高配当と、一昨年にブームとなった一方で「投資家は仕組み分かってないんちゃうか?」と問題になった高金利通貨に加えて、コールオプションの売却で得たお金(=プレミアム)も配当しちゃうぜ!というところ。

ざっくり参考資料を見たところ、REITの利回り5%+為替ヘッジプレミアム(スワップポイントみたいなの)7%+コールオプションの売り5%で17%!!

現物保有しつつコールオプションを売却する戦略自体は、カバードコールといってオプションでは極めて基礎的なものですが、これを頻繁に資金が流出入する商品である投信に入れてしまうのはすごいなあと。

いわゆる配当利回り15%を超えるタコ配もどき(法制度上はOKだから)の投信が規制される流れにあるので、早めに投資家ニーズに応えられる高配当商品を!という熱い誠意から生まれた商品なのでしょう、きっと。確かにこれなら運用収益だけで利回り15%も夢じゃないです。

手数料(販売手数料、信託報酬等)、3つの資産に投資するためのポートフォリオ構成コスト、そしてアップサイドを放棄する機会コスト(コールオプション売ってるので、一定以上(10%くらい?)の相場上昇があっても基準価額は増えない)をどう見積もるかで評価は変わりますが、投信で買うと中身が見れないので何とも判断材料がありません。

見えない運用コストが高そうだけどどうなんでしょうかね。

そもそも私は海外REITのデリバティブがさっぱり分かりません。J-REITから判断するに、海外ほどの時価総額なら普通に問題なくトレーディングできそうですが。。。

どのくらいお金が集まるのでしょうかね?同じ野村販社のJ-REIT通貨選択型から資金が逃げなきゃいいのですが。。。

あと、真似するの簡単ですね、この商品。ってか、通貨選択型が流行った時に、さらに利回り上乗せするためにどうしたら良い?って議論した時に、誰もが最初に思い浮かべたスキームです。J-REIT版も遅かれ早かれ出てくるんじゃないでしょうか?流動性考えると機関投資家向けしか販売しないかもしれませんが、J-REITじゃなく日経225のオプション売っても大して収益性変わんないでしょう。

J-REIT 分析 2012年4月15日

あのパフォーマンスで六本木ヒルズに本社移転するんですか…どこのREITとは言いませんが…。やりたい放題ですなぁ!

というわけで2月3月の疲れが一気に出たのか、完全ひきこもりモードのinzaiです。こんにちは。

さて、外部環境に振り回され気味のJ-REIT市場は968.13pt、前週比▲0.8%で週末を迎えました。日銀が2発34億円の買いを入れてこの体たらく。新年度からガンガン資金が入ってくるという噂はどこへ行ってしまったのやらという感じです。

とはいえ、J-REITには関係ありませんが、これから日本株はGWにかけて決算ラッシュ。年度末の着地が見えないとバリュエーションもままならないので、走り出すとすれば今から夏にかけてです。ソニー、シャープとかなり大コケのスタートダッシュですが、消費税、選挙、原発と材料は多いです。

先週の騰落率ランキング。29位までのパフォーマンスが+1%~▲2%のレンジに収まっているので、週末が来たらたまたまこの順番だった感が強いです。全セクター、大型・小型が満遍なくランクイン。

【ベスト10】騰落率/利回り
1位 8959 野村不動産オフィスファンド投資法人 1.04% 5.10%
2位 8953 日本リテールファンド投資法人 0.90% 6.10%
3位 3226 日本アコモデーションファンド投資法人 0.74% 5.17%
4位 8984 大和ハウス・レジデンシャル投資法人 0.74% 5.88%
5位 8968 福岡リート投資法人 0.69% 5.47%
6位 3249 産業ファンド投資法人 0.65% 5.67%
7位 8979 スターツプロシード投資法人 0.17% 6.48%
8位 3234 森ヒルズリート投資法人 0.00% 5.35%
9位 8955 日本プライムリアルティ投資法人 -0.31% 5.61%
10位 3227 MIDリート投資法人 -0.54% 6.66%

ワースト5もよく分かりません。阪急、積水ハウスSIはずっと強かった分の調整、森トラストは三田のリーシングに対する不安感でしょうか。

【ワースト5】騰落率/利回り
29位 8986 日本賃貸住宅投資法人 -2.17% 6.71%
30位 8977 阪急リート投資法人 -2.40% 6.20%
31位 8961 森トラスト総合リート投資法人 -2.55% 5.52%
32位 8985 ジャパン・ホテル・リート投資法人 -3.14% 6.91%
33位 8973 積水ハウス・SI 投資法人 -4.34% 6.13%

今週のオヌヌメランキング。あんまり材料もないのですが、ほとんどのコメントを更新してます。ユナイテッド・アーバン、産業ファンド、フロンティアがアウト。足元での頭を押さえられた感じのチャートが嫌なので。

一方、目を凝らしたい枠に森トラに加えて、オリックス、プレミアを追加。配当落ちとか決算発表を意識しつつという感じです。

いつもなら、J-REITの記事書いているとテンションあがるのですが、どうにもさっぱりです。よし、買いもの行って美味いコーヒーを飲もう!(俺妹持って)。

ちなみに私は圧倒的に桐乃派です。作者に500通のメールを送りつけた例のストーカーはアンチ黒猫だったそうですが、誰萌えだったんでしょうかね。

1位 : 8984 大和ハウス・レジデンシャル投資法人 544,000 548,000 0.74% 5.88% 87,973
大和ハウス系の住宅REIT。負ののれんもあるし、スポンサーのやる気も十分。賃貸マンションの繁忙期で稼働率は注目。心配していない。まだポートフォリオ改善を続けており、大手のこういう筋の通ったところは安心感あります。もうちょっと落ちて来て欲しいが、決算の数字は安心感のある数字だったので調整しないかなあ。

2位 : 8985 ジャパン・ホテル・リート投資法人 18,450 17,870 -3.14% 6.91% 33,225
日本ホテルファンドとジャパン・ホテル・アンド・リゾート(JHR)が合併。株価が上がってしまったので、負ののれんの意味でちょっと戦略練り直しかも。下がれば狙いたい銘柄で、バランスシート見にくいせいか着々と下落中。

3位 : 3269 アドバンス・レジデンス投資法人 154,800 153,900 -0.58% 5.85% 169,290
伊藤忠系の住宅REIT。押し目待ちに押し目なし。そんな2月3月。多額の負ののれんで、もはや株というよりも債券と言っても過言じゃない分配金の安定。15万円割れてこないものか。

4位 : 8952 ジャパンリアルエステイト投資法人 715,000 711,000 -0.56% 4.42% 390,367
建物は立派なんだが…の三菱地所系オフィスREIT。3月の配当落ちでしばらく弱かったが、調整もほぼ完了の雰囲気。アップサイド考えるとここからNBFに劣後することは考えにくい。

5位 : 3234 森ヒルズリート投資法人 325,500 325,500 0.00% 5.35% 75,360
森ビル系の総合型REIT。IPO時からの懸念物件だった六本木ファーストを外して愛宕グリーンヒルズを入れてきた。利回り5%が見えてきたところで休憩。調整入るまでは、ここから先はマーケット並みのパフォーマンス+αくらい。下値は堅いけども。

6位 : 8956 プレミア投資法人 317,000 312,500 -1.42% 6.49% 61,468
NTTがメインスポンサーとなったオフィス・住宅の複合REIT。しょっぱいオフィスが重荷でNTTがどうやって挽回するか。住宅は業界No.1のKEN(スポンサーでもある)が担当。ようやく調整らしい調整が入った。配当落ち後で30万円維持できるかどうか。

7位 : 8973 積水ハウス・SI 投資法人 346,000 331,000 -4.34% 6.13% 38,088
積水ハウス系の住宅REITだが、商業のシェア高いが(これ以上は増やさないらしい)、まさかの浜松プラザを一部売却。大規模なPOすれば一時的には株価下落だが、中期的には間違いなくプラス。個人的(こんなブログで何言ってんだという話ですが)に超注目銘柄。急いで買うこともないですが。

8位 : 8961 森トラスト総合リート投資法人 707,000 689,000 -2.55% 5.52% 166,738
(良い意味で)孤高のデベ、森トラストのオフィス中心のREIT。汐留ビルはJ-REITで一番のビル。契約が固すぎて配当金は上昇しない。三田MTビルを埋められるかどうか。ちょっと厳しいエリアだが、森トラなら森トラならやってくれる。マーケットは駄目な方向で織り込み中。

9位 : 8977 阪急リート投資法人 396,500 387,000 -2.40% 6.20% 33,050
競争激しいが、大阪の商業施設は良い物持ってる。決算は悪くなかったし、開示内容は玄人好みでピカイチ。梅田のポテンシャルは新宿に次いで日本2位、らしいです。40万円くらいまでは怖さもない。

10位 : 8954 オリックス不動産投資法人 379,000 375,000 -1.06% 5.87% 106,663
オリックス系のオフィス中心(大規模ではないが中小型でもない)で、商業、物流、住宅も保有する総合型REIT。LTV上げて来てるだけに、今年に仕掛けるなら8月か。ちょっと投資家に嫌われてる動きだが、決算発表前のエクセレントにも似ているような。。4月中旬の決算待ち。

8951 日本ビルファンド投資法人 760,000 754,000 -0.79% 4.01% 462,202
安定感のある三井不動産系オフィスREIT。J-REIT唯一の利回り3%銘柄だったが、調整中。デベロッパー株に引きずられがちな銘柄だけに、最近は弱い。オフィスマーケットの空室率を睨みながら神経質な展開が続くか。

8953
日本リテールファンド投資法人 121,800 122,900 0.90% 6.10% 231,076
三菱商事系の商業REIT。GMS(イオンなどの郊外型商業施設)も都心型商業も不安。減損懸念の強かった博多リバレインを売却し一段落。ラウンドワンが横浜西口と堺という基幹店の売却を発表。またリテールが公募増資で買うんじゃないかと。

8955 日本プライムリアルティ投資法人 229,000 228,300 -0.31% 5.61% 163,235
東京建物系のオフィスREITと一般的に言われるが、商業も結構多い。東京建物の「虎の子」の土地を取得。LTV上げた感じ見ると6月POですかね。足元のボラは激しいが24万円は超えられず。下げのスピードにヒヤヒヤするが21万円台は意外に突っ込まない。

8957 東急リアル・エステート投資法人 423,500 417,000 -1.53% 5.28% 70,631
東急電鉄系のオフィス、商業の複合REIT。良い物件だけに目を奪われるとろくなことにならない。決算はイマイチ。11000円/期がボトムと思いきや不安が残る業績予想に。スポンサー物件との入れ替えがあると良いのだが。。

8958 グローバル・ワン不動産投資法人 544,000 536,000 -1.47% 4.48% 51,938
近・新・大を掲げる(ほぼ)独立系オフィスREIT。大手町ファーストスクエア埋まるのか注目。大手町FSは3万円台だろうなあ。平河町の固都税を内部成長でカバーできず、不安的中と言わざるを得ない。大きな調整が入れば買い場なのだが。。

8959 野村不動産オフィスファンド投資法人 481,500 486,500 1.04% 5.10% 148,442
野村不動産系のオフィスREIT。財閥系デベを追いかける業界2番手だが、1番との差は大きい。市況が上向けば怖いものはなんてない。年初からの動きではNBFには随分と差を付けられた感じだが、4月銘柄&2番手オフィス人気を感じさせる動きに。50万円で跳ね返された。4月配当落ちは間近。無理はしない。

8960 ユナイテッド・アーバン投資法人 95,000 93,300 -1.79% 5.89% 196,246
日コマを吸収した丸紅系の総合型REIT。負ののれんがあるので今後3年は分配金5500円極めて固いが、アップサイドないのが弱点。上昇相場に付いていけなかったが、その後の値持ちは意外に良い。公募増資が5月なのか11月なのか、オフィスの苦戦を見ると早めにテコ入れもありそうだが。。1年半は空けてくれないものか。。(希望)

8963 インヴィンシブル投資法人 6,780 6,670 -1.62% 6.00% 8,993
住居中心の総合型REIT、オフィス、シニア、商業も。…ちゃんと運用してくれ頼むから。あと変なファイナンスは勘弁で。投資主総会の仕切り直し、資産運用会社の減資。投資家なめんなと言いたい。

8964 フロンティア不動産投資法人 675,000 667,000 -1.19% 5.76% 129,398
三井不動産系の商業REIT。博多の商業(VIORO)を東京建物から100億円で取得。横浜のサミット(底地)もそうだがちょっと高い。社長代わって良くも悪くも「らしさ」が消えつつある。LTV上げてきたし、POは6月かな。三井不動産の中期経営計画を見るとイケイケだが、どっしり構えてほしい。

8966 平和不動産リート投資法人 48,450 48,150 -0.62% 6.44% 33,507
平和不動産系のオフィス・住宅の複合REIT。うまく合併を乗り切った印象。最近、株価は息切れ。45000円で執拗に売っていた流れが、年度末前後で消えた。プレミアと似たポートフォリオだが、どっちが先に利回り6%を切ってくるか。いや、切るならどっちも同じ動くするのだろうけど。

8967 日本ロジスティクスファンド投資法人 712,000 703,000 -1.26% 4.89% 104,044
三井物産系の物流専業REIT。低LTVと高い配当利回り。安心感あり。八千代のテナントは契約延長をゲット。次の一手はLTV上昇かPOか。GLPのIPOも噂されており意識したい。利回り5%割れてから重い。70万円から買うのは勇気いるんです。

8968 福岡リート投資法人 583,000 587,000 0.69% 5.47% 72,230
福岡の大企業(+日本政策投資銀行)のほとんどがスポンサーの総合型REIT。福岡地盤で格付AAの企業って5本もないらしい。本質的には安定型なのにグロースの見込める銘柄を同じバリュエーションってどうなんだろう。博多の天神、博多駅、キャナルの3つどもえの争いはここまで市場にプラスだったが、これからは分からない。

8972 ケネディクス不動産投資法人 306,000 300,000 -1.96% 6.20% 85,965
スポンサーであるケネディクスよりも信頼されていた時期もあったが、スポンサー共々苦しい時期。新社長は未知数。中堅オフィスREITのリバウンド局面で、30万円でお疲れ様感もある。やはり4月に入ってから売り増えてきた。

8975 いちご不動産投資法人 36,350 36,100 -0.69% 6.37% 30,426
良く分からない、いちごグループのオフィス中心の複合REIT。負ののれん+金利コスト低減で期待を持てるREIT。順調に株価回復。物件売却も進めておりやることはやってる。

8976 大和証券オフィス投資法人 221,100 218,500 -1.18% 4.67% 86,482
大和証券に何ができるのか良く分からないオフィス専業REIT。利回りだけでは売買できない銘柄で潜在能力は高い。なんだかよく分からないが、多かれ少なかれ間違いなくアップサイドはある銘柄は時に人気。底値の感触がつかみにくくて厄介だが。

8979 スターツプロシード投資法人 116,000 116,200 0.17% 6.48% 12,547
スターツって良い企業だと思うが如何せん華がない。個人投資家のシェアが高い異色の住宅専業REIT。住宅REITの序列では一番下と思いきや、ケネディクス・レジデンシャルがもっと小さくIPO!時価総額は負けてますが、要はケネディクス・レジが(略。

8982 トップリート投資法人 471,500 466,000 -1.17% 5.28% 72,230
スポンサーは立派だが、何をやってくれるのか良く分からないオフィス中心のREIT。晴海トリトンは厳しいが、やっぱりオフィス人気でると買われる。物件を買い増してPOの準備万端といったところか。新日鉄都市開発の動きが気になる。

8986 日本賃貸住宅投資法人 36,850 36,050 -2.17% 6.71% 47,975
極端な話、そこそこの物件であれば何とかなるのが住宅の良いところ。金利コストの改善も期待。最近の株価は足踏みだが、じりじりと再び上ブレ。ポートフォリオの入替が順調なのはいいこと。

8987 ジャパンエクセレント投資法人 414,500 409,000 -1.33% 5.97% 77,158
興和不動産系のオフィスREIT。決算が思いのほか良かった。興和不動産と新日鉄都市開発の合併という材料も目先一巡。LTV上げてきているが、スポンサーがざわざわしているのでどのタイミングか良く分かりません。

3226 日本アコモデーションファンド投資法人 541,000 545,000 0.74% 5.17% 106,117
三井不動産系の住宅REIT。月初4営業日ほどで前月末の稼働率をリリースする拘りはかなりすごい。三井不動産の新年度入りでPO候補その一。株価は出遅れていたが、足元は強い。深追い禁止だが、50万円台前半くらいなら。

3227 MIDリート投資法人 222,100 220,900 -0.54% 6.66% 40,563
関西電力系のオフィス中心のREIT。大阪の京橋のオフィスが大きな不安。動き遅いし、スポンサーは原発対応で一杯一杯か。安定感もあるし利回り7%は魅力だが19万円台からかなあ。東電の対応見てたら、パナソニックが関電に喧嘩売って京橋からごそっと抜けるとは思えない。

3240 野村不動産レジデンシャル投資法人 426,500 422,000 -1.06% 5.73% 63,695
野村不動産系の住宅REIT。最近は住宅全般が重かったが、40万円をきっちり超えてきた。住宅リート全体が5.5%の壁を抜けられない。野村不動産グループの行く末はどうなるんだろうか。

3249 産業ファンド投資法人 463,000 466,000 0.65% 5.67% 65,535
三菱商事系の物流・インフラ系リート。アップサイドないが下落相場に強いREIT。ここまで素直に上がってくれるとは思ってなかった。

なお、ランキング及びコメントは現時点の好みを表現したものであり、本ブログの情報を用いて行う判断の一切について責任は負いません。どうしても自分の責任で投資したくない方は証券会社や有料の情報をご参考いただくしかないと思います。

証券取引等監視委員会、SMBCの増資情報を漏らした日興SMBCに処分勧告、インサイダー営業!?

朝日新聞の記事よると、営業本部長4人、営業部・店長65人、21の営業部が関与。うち、8営業部・店では30人の個人投資家と4法人に社名と時期を教えていたとのこと。

色々おかしいですよね。どのタイミングでどう流れたのか分かりませんが、もうザルじゃないかと。

そもそも公募増資する発行体からすれば株価が高い方が調達金額増えるから望ましいわけで、そのためだけに四半期報告作って、年中IRしていると言っても過言でもないのに、証券会社が親会社の増資情報を流すとか本気で頭がおかしいとしか思えない。

顧客に「貴方だけには教えますよ」と言ってハートを掴みにいったのか、SMBC株の取得を思い留まらせたのか、むしろ情報を聞いた投資家が空売りしたくなるような勢いで漏らしたのか分かりません。

確かにあの時期はどのメガバンクも資金調達やむなしの状態だったので、チャートもそういう動きになってましたし、君子危うきに近寄らず状態でしたが、これはもうインサイダー以前の問題じゃないかと。SECじゃなくてSMBCが処罰に乗り出すべき。銀行株のETF持ってるのでなおさらそう思います(個人的な怒り)。

日興SMBCのウェブサイトによるインサイダー取引は>こういうことを言うそうなので、インサイダーには該当しないんでしょうけど、ねえ。

外国人投資家の中には、IRを受ける際に「インサイダー情報は一切言うな」と念押しする方もいらっしゃるそうです。まあ、J-REITの公募増資でそういうことがなければそれで良いのですが。。

ケネディクス・レジデンシャルの仮条件が19.0万-19.2万円に決定!わるくない!!

水曜にして体力の限界。inzaiです。明日は魔法使いの夜が出ると思うと体力温存しとかないとな。。

さて、ケネディクス・レジデンシャル(ケネ・レジ)。

仮に下限の19万円で決まったとすると、気になる配当利回りは初年度:年率6.4%、巡航:5.7%くらいでしょうか(過去の記事参照)。

ここのところJ-REIT全体が弱含んでいるとはいえ(日経平均よりはるかにましですが)、スターツ・プロシードや積水ハウスSIに比べるとちょっと高め。ポートフォリオ物件に含み損がないことを考えると財務面での柔軟性はケネ・レジに軍配が上がりますが、LTVは57%くらいとかなり一杯一杯になってしまった印象です。

19万円で上場して、そこから20万円を目指すのはさすが厳しいと思います。では、どこまで売られるか、となるとGW前後でどこまで相場が安定してくれるのか、それに尽きるんじゃないかと。外部環境が荒れるとIPOの売りは吸収できないかもしれません。ぱっと見た感じでは6%以上の配当を取れるので、行ったり来たりしながらレンジを切り下げると思われます。

あと、昨年もGW前後から公募増資がガンガン出てきたので注意は必要かと思います。嫌な季節になってきやがったぜ(言ってみたかっただけです)

J-REIT 分析 2012年4月8日

すいません、ランキングすら書いてないのに、下書きのつもりが記事として表に出てしまってました。
修正というか、こっちが正式版です。

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スギ花粉のピークは過ぎたらしいからマスクなしで外出したら(コンビニ行っただけ)どえらいことになったinzaiです。こんばんわ。

先週の東証REIT指数は975.53pt、前週比1.4%のマイナスとなりました。とはいえ、金曜日の14時から買いが入り、964ptから975.53ptまで急騰したのが真実でして、値が重い1週間だったなあというのが感想です。

日経平均がボロボロだったこと、J-REITの出来高を少なさを考えると、買いが引っ込んだだけで、そこまで売りが増えたとは思えないのですが、来週も売り先行の展開になるかもしれません。みんながこれ以上追いかけていいのか?と悩んでるところに、外部環境の悪化という逆風です。

先週の騰落率ランキングは以下の通り。ワーストは分かりやすく、大型オフィスが中心。主力から2番手銘柄への資金移動は3月最終週あたりから見られてましたが、まだ続いているということでしょうか。

上位は傾向があるようなないような感じですが、1~3月の決算銘柄が少ない印象。アコモ、日ロジは決算とは関係なく安定している銘柄ですが、この水準でも買われますが。あと、下げ相場での産業ファンドの値持ちの良さは異常。ディフェンシブ銘柄が多いですが、先々週上がって、先週頭に売り込まれて、週末にかけて戻ってきたケネディクスもあります。

【ベスト10】騰落率/利回り
1位 : 3249 産業ファンド投資法人 463,000 2.77% 5.70%
2位 : 8967 日本ロジスティクスファンド投資法人 712,000 1.57% 4.83%
3位 : 3226 日本アコモデーションファンド投資法人 541,000 1.31% 5.21%
4位 : 8966 平和不動産リート投資法人 48,450 1.04% 6.40%
5位 : 8972 ケネディクス不動産投資法人 306,000 0.82% 6.08%
6位 : 8960 ユナイテッド・アーバン投資法人 95,000 0.53% 5.79%
7位 : 3240 野村不動産レジデンシャル投資法人 426,500 0.47% 5.67%
8位 : 8977 阪急リート投資法人 396,500 0.38% 6.05%
9位 : 8975 いちご不動産投資法人 36,350 0.14% 6.33%
10位 : 8976 大和証券オフィス投資法人 221,100 0.05% 4.61%

【ワースト】
29位 : 8961 森トラスト総合リート投資法人 707,000 -3.28% 5.37%
30位 : 8951 日本ビルファンド投資法人 760,000 -3.31% 3.97%
31位 : 8957 東急リアル・エステート投資法人 423,500 -3.31% 5.19%
32位 : 8955 日本プライムリアルティ投資法人 229,000 -3.74% 5.59%
33位 : 8956 プレミア投資法人 317,000 -4.52% 6.40%

で、オヌヌメランキング。

為替も北朝鮮もスペインもフランスも、織り込み済みとは言えない状態。ちょっとフラフラしてます。目先の株価調整が長引くとすると、大型オフィスから資金が逃げていくので(まさに今そうなりそうな感じ)、小幅な利益は固めてしまってもいいのかもしれない。この水準ならいつでも買えるんじゃないかと。

1位 : 8984 大和ハウス・レジデンシャル投資法人 544,000 544,000 0.00% 5.88% 87,331
大和ハウス系の住宅REIT。負ののれんもあるし、スポンサーのやる気も十分。賃貸マンションの繁忙期で稼働率は注目。心配していない。まだポートフォリオ改善を続けており、大手のこういう筋の通ったところは安心感あります。もうちょっと落ちて来て欲しい。

2位 : 8985 ジャパン・ホテル・リート投資法人 18,700 18,450 -1.34% 6.69% 34,304
日本ホテルファンドとジャパン・ホテル・アンド・リゾート(JHR)が合併。株価が上がってしまったので、負ののれんの意味でちょっと戦略練り直しかも。下がれば狙いたい銘柄。

3位 : 3269 アドバンス・レジデンス投資法人 157,100 154,800 -1.46% 5.81% 170,280
伊藤忠系の住宅REIT。押し目待ちに押し目なし。そんな2月3月。多額の負ののれんで、もはや株というよりも債券と言っても過言じゃない分配金の安定。15万円割れてこないものか。

4位 : 8973 積水ハウス・SI 投資法人 347,000 346,000 -0.29% 5.87% 39,814
積水ハウス系の住宅REITだが、商業のシェア高いが(これ以上は増やさないらしい)、まさかの浜松プラザを一部売却。大規模なPOすれば一時的には株価下落だが、中期的には間違いなくプラス。個人的(こんなブログで何言ってんだという話ですが)に超注目銘柄。急いで買うこともないですが。

5位 : 3234 森ヒルズリート投資法人 330,000 325,500 -1.36% 5.35% 75,360
森ビル系の総合型REIT。IPO時からの懸念物件だった六本木ファーストを外して愛宕グリーンヒルズを入れてきた。利回り5%が見えてきたところで休憩。そこはひとつの壁なんだと思う。

6位 : 8977 阪急リート投資法人 395,000 396,500 0.38% 6.05% 33,861
競争激しいが、大阪の商業施設は良い物持ってる。決算は悪くなかったし、開示内容は玄人好みでピカイチ。梅田のポテンシャルは新宿に次いで日本2位、らしいです。40万円くらいまでは怖さもない。

7位 : 8964 フロンティア不動産投資法人 678,000 675,000 -0.44% 5.69% 130,950
三井不動産系の商業REIT。博多の商業(VIORO)を東京建物から100億円で取得。横浜のサミット(底地)もそうだがちょっと高い。社長代わって良くも悪くも「らしさ」が消えつつある。LTV上げてきたし、POは6月かな。上昇鈍いので織り込みつつあるんだろう。先週はちょっと不思議な動きでした。

8位 : 8961 森トラスト総合リート投資法人 731,000 707,000 -3.28% 5.37% 171,094
(良い意味で)孤高のデベ、森トラストのオフィス中心のREIT。汐留ビルはJ-REITで一番のビル。契約が固すぎて配当金は上昇しない。三田MTビルを埋められるかどうか。ちょっと厳しいエリアだが、森トラなら森トラならやってくれる。

9位 : 8960 ユナイテッド・アーバン投資法人 94,500 95,000 0.53% 5.79% 199,821
日コマを吸収した丸紅系の総合型REIT。負ののれんがあるので今後3年は分配金5500円極めて固いが、アップサイドないのが弱点。上昇相場に付いていけなかったが、その後の値持ちは意外に良い。再び95000円にトライ!5月銘柄の勢いで5.5%までいけるはず。

10位 : 3249 産業ファンド投資法人 450,500 463,000 2.77% 5.70% 65,113
三菱商事系の物流・インフラ系リート。ここまではあっさり上昇したが、アップサイドがないREITだけに6%の壁に激突。とはいえ下落相場に強いREITでまだ怖さもない。

8951 日本ビルファンド投資法人 786,000 760,000 -3.31% 3.97% 465,880
安定感のある三井不動産系オフィスREIT。J-REIT唯一の利回り3%銘柄だったが、調整中。デベロッパー株に引きずられがちな銘柄だけに、最近は弱い。

8952 ジャパンリアルエステイト投資法人 729,000 715,000 -1.92% 4.39% 392,564
建物は立派なんだが…の三菱地所系オフィスREIT。NBFとのギャップで3月銘柄。短期的なリバウンドの後、トレンドは下向き。まだ長く保有する水準じゃない。

8953 日本リテールファンド投資法人 122,900 121,800 -0.90% 6.04% 229,008
商事系の商業REIT。GMS(イオンなどの郊外型商業施設)も都心型商業も不安。減損懸念の強かった博多リバレインを売却し一段落。ラウンドワンが横浜西口と堺という基幹店の売却を発表。またリテールが公募増資で買うんじゃないかと。

8954 オリックス不動産投資法人 386,000 379,000 -1.81% 5.80% 107,800
オリックス系のオフィス中心(大規模ではないが中小型でもない)で、商業、物流、住宅も保有する総合型REIT。LTV上げて来てるだけに、今年に仕掛けるなら8月か。ちょっと投資家に嫌われてる動きだが、決算発表前のエクセレントにも似ているような。。決算待ち。

8955 日本プライムリアルティ投資法人 237,900 229,000 -3.74% 5.59% 163,735
東京建物系のオフィスREITと一般的に言われるが、商業も結構多い。東京建物の「虎の子」の土地を取得。6月POですかね。足元のボラは激しいが24万円は超えられず、21万円あたりで切り返せるかどうか。10万円台まで落ちるのはちょっと先か。

8956 プレミア投資法人 332,000 317,000 -4.52% 6.40% 62,354
NTTがメインスポンサーとなったオフィス・住宅の複合REIT。しょっぱいオフィスが重荷でNTTがどうやって挽回するか。住宅は業界No.1のKEN(スポンサーでもある)が担当。ようやく調整らしい調整が入った。配当落ち後で30万円維持できるかどうか。

8957 東急リアル・エステート投資法人 438,000 423,500 -3.31% 5.19% 71,732
東急電鉄系のオフィス、商業の複合REIT。良い物件だけに目を奪われるとろくなことにならない。決算はイマイチ。11000円/期がボトムと思いきや不安が残る業績予想に。結果出るまで時間はかかりそう。

8958 グローバル・ワン不動産投資法人 551,000 544,000 -1.27% 4.41% 52,714
近・新・大を掲げる(ほぼ)独立系オフィスREIT。大手町ファーストスクエア埋まるのか注目。大手町FSは3万円台だろうなあ。平河町の固都税を内部成長でカバーできず。不安的中と言わざるを得ない。

8959 野村不動産オフィスファンド投資法人 492,500 481,500 -2.23% 5.15% 146,917
野村不動産系のオフィスREIT。財閥系デベを追いかける業界2番手だが、1番との差は大きい。市況が上向けば怖いものはなんてない。年初からの動きではNBFには随分と差を付けられた感じだが、4月銘柄&2番手オフィス人気を感じさせる動きに。50万円で跳ね返された。

8963 インヴィンシブル投資法人 6,800 6,780 -0.29% 5.90% 9,141
住居中心の総合型REIT、オフィス、シニア、商業も。…ちゃんと運用してくれ頼むから。あと変なファイナンスは勘弁で。投資主総会の仕切り直し、資産運用会社の減資。投資家なめんなと言いたい。

8966 平和不動産リート投資法人 47,950 48,450 1.04% 6.40% 33,716
平和不動産系のオフィス・住宅の複合REIT。うまく合併を乗り切った印象。最近、株価は息切れ。45000円で執拗に売っていた流れが、年度末前後で消えた。

8967 日本ロジスティクスファンド投資法人 701,000 712,000 1.57% 4.83% 105,376
三井物産系の物流専業REIT。低LTVと高い配当利回り。安心感あり。八千代のテナントは契約延長をゲット。次の一手はLTV上昇かPOか。GLPのIPOも噂されており意識したい。利回り5%割れてから重い。70万円から買うのは勇気いるんです。

8968 福岡リート投資法人 594,000 583,000 -1.85% 5.49% 71,738
福岡の大企業(+日本政策投資銀行)のほとんどがスポンサーの総合型REIT。福岡地盤で格付AAの企業って5本もないらしい。今年は地方も面白いかもと思ってるが既に利回り6%切ってきた。本質的には安定型なのにグロースの見込める銘柄を同じバリュエーションってどうなんだろう。

8972 ケネディクス不動産投資法人 303,500 306,000 0.82% 6.08% 87,684
スポンサーであるケネディクスよりも信頼されていた時期もあったが、スポンサー共々苦しい時期。新社長は未知数。中堅オフィスREITのリバウンド局面で、30万円でお疲れ様感もある。やはり4月に入ってから売り増えてきた。31万円から先が厳しい?

8975 いちご不動産投資法人 36,300 36,350 0.14% 6.33% 30,637
良く分からない、いちごグループのオフィス中心の複合REIT。負ののれん+金利コスト低減で期待を持てるREIT。順調に株価回復。物件売却も進めておりやることはやってる。

8976 大和証券オフィス投資法人 221,000 221,100 0.05% 4.61% 87,511
大和証券に何ができるのか良く分からないオフィス専業REIT。利回りだけでは売買できない銘柄で潜在能力は高い。なんだかよく分からないが、多かれ少なかれ間違いなくアップサイドはある。こういうREITは無暗に買われるので、底値の感触がつかみにくくて厄介。20万円は一つの節目か。

8979 スターツプロシード投資法人 117,200 116,000 -1.02% 6.49% 12,525
スターツって良い企業だと思うが如何せん華がない。個人投資家のシェアが高い異色の住宅専業REIT。住宅REITの序列では一番下と思いきや、ケネディクス・レジデンシャルがもっと小さくIPO!時価総額は負けてますが、要はケネディクス・レジが(略。

8982 トップリート投資法人 478,000 471,500 -1.36% 5.22% 73,083
スポンサーは立派だが、何をやってくれるのか良く分からないオフィス中心のREIT。晴海トリトンは厳しいが、やっぱりオフィス人気でると買われる。物件を買い増してPOの準備万端といったところか。新日鉄都市開発の動きが気になる。

8986 日本賃貸住宅投資法人 36,900 36,850 -0.14% 6.57% 49,040
極端な話、そこそこの物件であれば何とかなるのが住宅の良いところ。金利コストの改善も期待。最近の株価は足踏みだが、じりじりと再び上ブレ。ポートフォリオの入替が順調なのはいいこと。

8987 ジャパンエクセレント投資法人 422,500 414,500 -1.89% 5.89% 78,195
興和不動産系のオフィスREIT。決算が思いのほか良かった。昨年は悪いニュースが続いたが、1年間は落ち着きそう。興和不動産と新日鉄都市開発の合併でまだまだ行きますよ的な状況か。金曜日は合併直後の株価まで下落。

3226 日本アコモデーションファンド投資法人 534,000 541,000 1.31% 5.21% 105,339
三井不動産系の住宅REIT。月初4営業日ほどで前月末の稼働率をリリースする拘りはかなりすごい。三井不動産の新年度入りでPO候補その一。株価は出遅れていたが、軟調な相場では産業ファンドと並んで強い。

3227 MIDリート投資法人 225,500 222,100 -1.51% 6.63% 40,783
関西電力系のオフィス中心のREIT。大阪の京橋のオフィスが大きな不安。動き遅いし、スポンサーは原発対応で一杯一杯か。安定感もあるし利回り7%は魅力だが19万円台からかなあ。東電の対応見てたら、パナソニックが関電に喧嘩売るとは思えない。

3240 野村不動産レジデンシャル投資法人 424,500 426,500 0.47% 5.67% 64,374
野村不動産系の住宅REIT。最近は住宅全般が重かったが、40万円をきっちり超えてきた。住宅リート全体が5.5%の壁を抜けられない。

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