さすがに嵐の音が&BREIXTを読み解く本

この嵐は一過性の台風だったらいいなあー。inzaiです、こんばんわ。今回は米国ハイイールドや産油国株式のETFが一気に沈んできましたね。数日前からこれまでと明らかに違う動きをしてました。日本株はあまりに乱高下が続いていたのであれで兆候探せというのはちょっと難しい。やっぱり米国のリスキーなプロダクトがこういうときは一番役に立ちます。

私は3月下旬の下落局面でフルポジになって、4月から米国のリスクだけ見てて、それでもそれなりにやられました。日本人からすると日本株が中心で海外プロダクトでリスク分散しようと思っても、グローバルで動くときは円高+リスクオフであんまりヘッジになりません。現金かショートかVIX以外は意味がない。分かっちゃいるんですけど、それでもついつい分散効果というか長期的に大きなキャピタルゲインを期待して、逆張りの海外ポジションを沢山持ってしまいます。エマージングはこの辺から仕込み始めればそこそこ期待値は大きいと思ってるんですけどね。あくまで、平常時の投資は余剰資金の50%までで、というルールですけど。

さて、BREXIT目前にして何回も読み返しているのが資本の世界史 資本主義はなぜ危機に陥ってばかりいるのか。アメリカ人の本はもうお腹一杯な人におすすめです。欧州を中心としたグローバルな経済史&金融史で、内容の中核は米国との比較対比です。アメリカが急成長した裏で欧州各国は何をしていたのか。アメリカ人が常識として世界に広めつつある資本主義は何がおかしいか。人類の歴史と比べて、現時点では何が疎かになって何が忘れられているのか。一つの概念を理解するために対の概念を意識するというのはよくある話ですが、まさにそれ。BREXITが実現しない場合、世界はどう膠着していくのか、BREXITが実現した場合、欧州はどう変わっていくのか。歴史を紡ぐ上でのファクターが頭の中で整理できます。BREXITで経済が崩壊するほど欧州の人間の愚かとは思えないんですけどね。あと1週間、目一杯考えたいです。

J-REITはいつも通り、海外が大きく買い越しで一定期間後に売り越してきて、国内の買いでは吸収できない、ということになりつつあります。ほんといつも通り。J-REITを買わなきゃいけない人なんていないので、売りが増えてきたらそらみんな様子見になります。期待のJRE、ケネディクスオフィスは思ったよりも分配金伸びないし、NBFやADRが必死で長期資金集めているのはそこしか成長余地がないからなんでしょう。なんとなく不動産価格が上がるという期待も剥落してこれからしばらくは正念場。ブログを書く量も増えそうです。