上昇して楽観視してるわけじゃないですが、リーマンショックがなぜあれほど深い影響を与えたかというと不透明感、この一言に尽きます。数々の賞を獲得したこの本 フォールト・ラインズ 「大断層」が金融危機を再び招くには詳細に記載されてますが、人類史上最大規模のレバレッジが複雑に絡み合い、恐怖が恐怖を生んだのがリーマンショックだったわけで、今回のコロナショックは言わば普通の不況に分類されるのかなと。ただ、借金は悪、手元キャッシュは天から降ってくる、内部留保は贅肉、ROEこそ至高と言った情報技術の発達と言った過度に中銀の緩和スタンスに寄与した誤った経済、金融知識の広がりが未曽有のショックを呼び込んだのかなと。もちろん、傷あとはリスク許容度の低下という形で残りますが、株式市場は浅はかな投資家を一層したという形で少し健全になったのかなあと思ったり。