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東証REIT指数は-2.58%安!エネクスインフラは3日で-12%安!

美味い物が食べたいのですがお酒に滅法弱くなってしまったのとそもそもほんとに時間がない。inzaiです、こんにちわ。最近は時間が出来たら一人で神楽坂で飯食ってます。新宿某さんに連れて行ったもらったトーキョーサワースタンドとかカリーナカリーナとか。慣れてみると、フラッと入ってアラカルトで数品とお酒と言うのはとても楽しいです。そんなに食べてないのにコースと同じくらいお金かかるのがアレですが。十二国の白銀の墟 玄の月 第三巻も出たし、明るい店内でダラダラ過ごしたい。

さて、8日のJ-REITは久々の大幅安。売買代金1,000億円超えはインデックスイベントを除けば過去最高ではないでしょうか。すごく売りが出ましたが買いもすごかった。年初から30%上昇したのにまだまだ買い需要も死んでないと見るか、買いがあれだけ出たのに売りに押し切られたと見るか難しいところ。

価格水準としては、数日前からジリジリ下げていて、そっから大幅安ということで1カ月ぶりの安値まで調整しました。10月のETF設定額は過去最高でしたが、そのほとんど(11月勢も)が含み損になったというのはあんまり良くないですね。

前回の更新で「ショックには弱いところまでバリュエーションが切り上がってます」と書いており、8日はそこから想定された範囲内の動きではあります。10月25日までに今年のマーケットを先導していた銘柄に息切れする一方でそれまで見向きもされなかった銘柄が急騰する異常なマーケットになって指数の上昇率が鈍化していたのが前回の更新時で、そこから調整するかと思いきや、住宅や大型のオフィスが再度出直りかけて「おお?ほんとにリーマンショック前の高値まで頑張っちゃう?」という展開からの大幅安。

そこで大型株が下げてたら一旦お休みだったのですが、下の通り8日の騰落率一覧を見る限り今年のマーケットを支えてきた資金が逃げたというよりは、この2か月で異常なマーケットを作ってきた資金が引いた感じ。

マザーズも朝から弱かったし、信用買い残も増えてたインフラファンドはもっとえぐい。エネクスインフラが11月6に付けた上場来高値は119,500円なのに8日の終値は103,000円。手垢の付いてない小型銘柄の常ではありますが、なんと言うか無駄に被害者が出る市場構造はなんとかならんものかと。インフラファンドのようになまじ配当利回りの高い銘柄がジリジリ上げてるとすごく美味しいポジションに見えるのは分かりますが、高配当の継続性とかちゃんと見る人は見ているので、いやまあ語ると長くなるので止めておきます。

なんにせよ上昇が大きければ下落も大きいのが株式市場なので特段驚くような動きではないけども、バリュエーションが切り上がってて、その背景にあった金利が完全に上昇モードというか、低下の限界を試しただけに、どこまでもグロースを追い求めるのは難しいという当たり前の話を確認しただけのこと。下げが止まれば買いが戻ってくるしょうけど戻り売りも当然多い。来週の金曜にかけても売り買い交錯しそう。

 

11月8日の騰落率
2971 エスコンジャパンリート投資法人 -4.50%
3308 日本ヘルスケア投資法人 -4.49%
3493 伊藤忠アドバンス・ロジスティクス投資法人 -4.39%
3462 野村不動産マスターファンド投資法人 -4.21%
8984 大和ハウスリート投資法人 -4.14%
3476 投資法人みらい -4.07%
3492 タカラレーベン不動産投資法人 -3.91%
3459 サムティ・レジデンシャル投資法人 -3.88%
3466 ラサールロジポート投資法人 -3.77%
3455 ヘルスケア&メディカル投資法人 -3.65%
8963 インヴィンシブル投資法人 -3.60%
8979 スターツプロシード投資法人 -3.59%
3451 トーセイ・リート投資法人 -3.58%
3473 さくら総合リート投資法人 -3.51%
3470 マリモ地方創生リート投資法人 -3.44%
8967 日本ロジスティクスファンド投資法人 -3.43%
8964 フロンティア不動産投資法人 -3.33%
3453 ケネディクス商業リート投資法人 -3.18%
3463 いちごホテルリート投資法人 -2.98%
8957 東急リアル・エステート投資法人 -2.95%
3227 MCUBS MidCity投資法人 -2.86%
8952 ジャパンリアルエステイト投資法人 -2.86%
8986 日本賃貸住宅投資法人 -2.85%
3283 日本プロロジスリート投資法人 -2.81%
3298 インベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人 -2.79%
3472 大江戸温泉リート投資法人 -2.75%
8955 日本プライムリアルティ投資法人 -2.72%
8958 グローバル・ワン不動産投資法人 -2.71%
8961 森トラスト総合リート投資法人 -2.71%
3290 Oneリート投資法人 -2.67%
8985 ジャパン・ホテル・リート投資法人 -2.57%
3234 森ヒルズリート投資法人 -2.54%
2972 サンケイリアルエステート投資法人 -2.48%
3478 森トラスト・ホテルリート投資法人 -2.47%
8954 オリックス不動産投資法人 -2.47%
3309 積水ハウス・リート投資法人 -2.45%
3468 スターアジア不動産投資法人 -2.43%
8951 日本ビルファンド投資法人 -2.43%
3278 ケネディクス・レジデンシャル投資法人 -2.40%
3287 星野リゾート・リート投資法人 -2.38%
3295 ヒューリックリート投資法人 -2.28%
3269 アドバンス・レジデンス投資法人 -2.24%
3226 日本アコモデーションファンド投資法人 -2.17%
8960 ユナイテッド・アーバン投資法人 -2.15%
3296 日本リート投資法人 -2.11%
3292 イオンリート投資法人 -2.06%
8953 日本リテールファンド投資法人 -2.01%
3249 産業ファンド投資法人 -2.00%
3471 三井不動産ロジスティクスパーク投資法人 -1.99%
8977 阪急リート投資法人 -1.94%
3487 CREロジスティクスファンド投資法人 -1.90%
8987 ジャパンエクセレント投資法人 -1.87%
8966 平和不動産リート投資法人 -1.83%
8972 ケネディクス・オフィス投資法人 -1.78%
8975 いちごオフィスリート投資法人 -1.71%
3279 アクティビア・プロパティーズ投資法人 -1.57%
3481 三菱地所物流リート投資法人 -1.55%
8956 プレミア投資法人 -1.38%
3281 GLP投資法人 -1.32%
8968 福岡リート投資法人 -1.30%
8976 大和証券オフィス投資法人 -1.29%
3282 コンフォリア・レジデンシャル投資法人 -1.28%
3488 ザイマックス・リート投資法人 -0.91%

J-REIT分析 2019年10月27日

オールブラックスがあんな惨敗を食らうなんて驚き。inzaiです、こんにちは。2019年のテストマッチでは出足の早いディフェンスに苦戦する試合がいくつかあり、追い詰められた時の脆さは弱点ではありましたが、そこを執拗に突いてきたイングランドは流石でしたね。ボーデン・バレット等のスタープレイヤーに仕事させず、キックコンテストはひたすらセブ・リースを狙って、仮にファインプレーが出てもオールブラックスが波に乗れない試合運び。すごかった。際どいボールがほとんどイングランドに入ってしまったのは神様、ちょっと残酷すぎるよーと思ったけど。

ティア1の国際試合ともなると、基本的にどこも隙がないチームですが、それでも南半球がスタープレイヤーを中心とした試合運びをなりがちなのに対し、北半球は組織をガッチガチに固めて手堅く勝ちに行く。戦略がハマると強いのは南半球ですが、こういう緊張感のある一発勝負では北半球の強さが目立ちます。個人技に優れたフランスが北半球で冴えないのもそんなところなのかなと。ただ、南半球の典型的なチームだった南アは徹底的に組織を鍛えて強くなりましたし、アイルランドやウェールズはキックを使ったアンストラクチャーでイングランドに勝ってきました。あと3試合、どんなプレーが見られるのか楽しみです。

さて、前回の記事で紹介した全宅ツイの書籍。発売前の勝手な感想ではあまりに無責任なので少しずつ読んでおります。

そんな中でひと際目立つのが実況! 会社つぶれる! !
そもそも、このブログは不動産取引を扱わないし私も勘所ないので業界で噂の劇薬裏技集 不動産大技林と言われてもなあという感じですが、この本だけは上場企業寄り。巻末のしくじり不動産名鑑だけで1500円の価値があります。会社名、破綻に至った経緯、負債総額を眺めているだけで目頭が熱くなります。高い?でも東洋〇済やダイ〇モンドの不動産特集なんてもっと中身ペラペラなのに700円ですからね。個人的にはアーバンコーポとパシフィックは1ページずつ割いて欲しかったけどあんまりピックアップされてなかったのが残念。あとスルガのモンゴル事業。やたらモリモトに注力されていたのは関係者がいたからでしょうか。モリモト、まだ現役バリバリで頑張っているのに。

さてさて、前置きが長くなりました。月に1度は更新したい当ブログ。前回が9月上旬だったので10月下旬ならギリギリセーフ。11月は中旬に更新できそうな感じです。私生活がちょっとアレなんですよね。

東証REIT指数はYTDで+26.7%。前回の更新で「ピークに近い動きで変調も出てるけど最高値更新して欲しい」と書きましたが、東証REIT指数は前回比+5.8%で市場最高値まであと16%に迫ってきました!!ただ、J-REITだけが頑張っているわけではなく米国REITもYTDで+26%、出遅れていた欧州も最大手Unibail Rodamcoがこの1か月半で+21.5%。J-REITだけが過熱しているわけではないので何かの弾みで独歩高というのも夢ではなくなってきました。

では冷静にマーケットを見てみるとどうなのか。この1か月半の動きを見てみると、騰落率下位に名を連ねているのはこれまで指数を引っ張ってきたオフィス、住宅の大手がずらり。投資口利回りが3%を切ってくるとグロース期待があってもさすがに上値が重くなってます。そもそも業績改善のバッファがほとんどなく賃貸市場頼みなのでショックには弱いところまでバリュエーションが切り上がってます。なにもJ-REIT買わなくても株式ランキングでは業績のダウンサイドリスクが小さいのに配当利回りが4%を超える銘柄がゴロゴロしているので(もちろん業績悪化を織り込んでいるものもある)目移りしてしまうといったところもあるのかも。でも、これまで抑制的だった物件売却などJ-REITにはまだまだ取り得る戦略もあるので、売るに売れない。そんなマーケットストラクチャーなんでしょうね。

パフォーマンス(9月6日~10月25日の騰落率/利回り)
東証REIT指数 5.8%
3308 日本ヘルスケア投資法人 23.9% 3.71%
3493 伊藤忠アドバンス・ロジスティクス投資法人 17.8% 3.64%
8953 日本リテールファンド投資法人 16.4% 3.64%
2971 エスコンジャパンリート投資法人 16.1% 5.20%
8977 阪急リート投資法人 13.8% 3.48%
3249 産業ファンド投資法人 13.6% 3.60%
3292 イオンリート投資法人 13.5% 3.90%
3492 タカラレーベン不動産投資法人 12.7% 5.24%
3481 三菱地所物流リート投資法人 12.3% 3.32%
3487 CREロジスティクスファンド投資法人 11.7% 4.23%
3472 大江戸温泉リート投資法人 11.4% 4.82%
3470 マリモ地方創生リート投資法人 11.0% 5.12%
3309 積水ハウス・リート投資法人 10.7% 3.14%
3451 トーセイ・リート投資法人 10.6% 4.95%
3466 ラサールロジポート投資法人 9.8% 3.87%
3476 投資法人みらい 9.8% 4.89%
3227 MCUBS MidCity投資法人 9.6% 3.20%
3290 Oneリート投資法人 9.3% 4.61%
3279 アクティビア・プロパティーズ投資法人 9.3% 3.43%
3278 ケネディクス・レジデンシャル投資法人 8.9% 3.64%
3295 ヒューリックリート投資法人 8.9% 3.34%
8956 プレミア投資法人 8.8% 3.34%
3298 インベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人 8.4% 3.48%
3281 GLP投資法人 8.3% 3.54%
3234 森ヒルズリート投資法人 8.2% 3.16%
3462 野村不動産マスターファンド投資法人 8.2% 3.20%
8979 スターツプロシード投資法人 7.8% 4.20%
3287 星野リゾート・リート投資法人 7.7% 4.39%
8984 大和ハウスリート投資法人 7.0% 3.61%
3463 いちごホテルリート投資法人 6.8% 5.68%
8964 フロンティア不動産投資法人 6.4% 4.35%
8960 ユナイテッド・アーバン投資法人 6.3% 3.20%
8975 いちごオフィスリート投資法人 6.2% 3.76%
8987 ジャパンエクセレント投資法人 6.2% 3.15%
8966 平和不動産リート投資法人 5.3% 3.45%
3296 日本リート投資法人 5.0% 3.79%
3453 ケネディクス商業リート投資法人 4.9% 4.32%
8955 日本プライムリアルティ投資法人 4.8% 2.88%
3471 三井不動産ロジスティクスパーク投資法人 4.6% 2.86%
3283 日本プロロジスリート投資法人 4.6% 2.97%
3468 スターアジア不動産投資法人 4.1% 4.72%
3478 森トラスト・ホテルリート投資法人 4.0% 4.73%
8986 日本賃貸住宅投資法人 3.9% 3.84%
8968 福岡リート投資法人 3.9% 3.94%
2972 サンケイリアルエステート投資法人 3.8% 4.02%
8951 日本ビルファンド投資法人 3.7% 2.66%
3473 さくら総合リート投資法人 3.7% 4.13%
8985 ジャパン・ホテル・リート投資法人 3.7% 4.34%
3269 アドバンス・レジデンス投資法人 3.3% 3.03%
3455 ヘルスケア&メディカル投資法人 2.9% 4.61%
8972 ケネディクス・オフィス投資法人 2.9% 3.19%
8957 東急リアル・エステート投資法人 2.6% 3.13%
8954 オリックス不動産投資法人 2.2% 3.09%
8952 ジャパンリアルエステイト投資法人 1.8% 2.75%
3226 日本アコモデーションファンド投資法人 1.6% 2.84%
3488 ザイマックス・リート投資法人 1.6% 4.47%
8976 大和証券オフィス投資法人 1.4% 3.10%
8963 インヴィンシブル投資法人 1.4% 5.13%
8967 日本ロジスティクスファンド投資法人 1.3% 3.49%
3282 コンフォリア・レジデンシャル投資法人 -0.1% 2.97%
3459 サムティ・レジデンシャル投資法人 -0.6% 4.49%
8961 森トラスト総合リート投資法人 -1.3% 3.72%
8958 グローバル・ワン不動産投資法人 -5.7% 3.14%

 

 

東証REIT指数は2,246.76ptと5日続伸で高値更新!&全宅ツイから書籍販売!

台風と言えばコロッケ。inzaiです、こんばんわ。不動産業界では知らない人はモグリと言われる全宅ツイ。要は不動産業界関係者によるツイッターの集団なのですが、なんと10月12日に書籍が6冊発売されるようです。個人的に楽しめそうなのが、ほぼ違法な不動産テクニックだけが載ってそうな業界で噂の劇薬裏技集 不動産大技林、あくのさんとか言うレイザーラモン似の方が会社を潰す実況! 会社つぶれる! !、もはや毎年恒例で下手なESGファンドよりよっぽど社会貢献している、ネタと見せかけて社会批判を繰り広げるクソ物件オブザイヤー。この3冊は間違いなくJ-REIT投資家は読む必要があると思います(もちろん発売前なので内容は私の勝手な想像です)。10月12日と言えば18年ぶりとなる白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記 の発売日で本屋に行くでしょうし、アマゾンで予約している方も台風で配達遅延になる可能性が高いので本屋に行った方が良いし、ぜひ今からでもアマゾンをキャンセルして本屋に行きましょう。

さて、J-REITは連日の高値更新。とりあえず何でも良いから買っとけば簡単に5%上昇するマーケットになってきました。完全に壊れてます。大してアップサイドのないPOを発表しても投資口価格は上昇するし、全然成長してない決算発表しても投資口価格は上昇するし、何ならクソみたいな月次業績を発表しても投資口価格が上昇します。期待されてたFTSEインデックスは4回に分けて組み入れなので完全にインパクトないイベントになってしまったけどそれでも上昇するし、オフィスの空室率も上昇する気配を見せてますがそれでも投資口価格は上昇します。

上昇する理由としては地銀と系統がアホみたいにETFを買ってるからで、1日で100億円とか買ってきますからね。もうね、ほんとアホかと。ここで慌てて買うって今まで何やってたのかっていう話ですよ。でも、こうなってくると分配金狙いで買ってた投資家も売れなくなってきます。売ってしまうと買い戻せませんから。しかし、冷静に考えると2%もない分配金を惜しんで売らないって何かが間違ってるんです。惜しむ必要なんかまるでなくきっちりバリュエーションして割安なものを買いに行けば、J-REITなんて消去法的に書い候補から消えるんですが、お祭りなんでそういうことはもはや考えられないんですよね。ちなみに私も日銀がマイナス金利導入してからはいつか来るであろうお祭りが来たら全力で踊るつもりだったのですごく楽しんでます。下がったときに何で売らなかったの?と詰められると言い訳できないけどしょうがない。

とは言え、さすがに変調が少しずつ出てきます。分配金利回り2.5%が見えてきた大手オフィス&物流はさすがに厳しくなってきました。この2週間は置いてけぼりになりつつあります。で、そういう大手銘柄を売って出遅れている中小型銘柄を買うと、インパクトが出てしまうんで何買っても儲かるこんなマーケットになります。ピークに近い動きほんといつも通り。

何も考えなければ、稼働率がほぼ100%で賃料引き上げも出来てて絶好調のオペレーションを数年間維持してて利益成長してて、下がったら日銀が買ってくれるのに利回りが3%もあるJ-REITってほんと素晴らしいアセットに見えますが、それだったらもっと早くこういう状況になってるわけで、今ころになってこういう状況になったのはそれなりの意味があるんですが、気にしたら負けというのも事実なんで難しい。マーケットが理論通りに動くなら誰も苦労しません。せっかくだから史上最高値をガツンを更新して欲しいですね。

スターアジアがさくら総合へのTOBを制す!

夏の暑さも一巡したのでしょうか。inzaiです、おはようございます。今年は夏らしいこと何もしなかったかな。。。

さて、5月10日のスターアジアがさくら総合リートに敵対的買収を発表!さくら総合リートからのレスポンスはなし、産業ファンドがPOを発表!から始まったスターアジアリートによるさくら総合リートへの買収は、ホワイトナイト投資法人みらいの参入により委任状合戦に発展し、昨日10時から始まった第一投資主総会を経て、第二投資主総会に引き継がれ夜19時に無事決着。スターアジアの完全勝利と相成りました!

9時間に渡る総会の流れはこんな感じです。Twitterで追えるなんて素晴らしい世界になりました。志賀先生、なんちゃらソルジャーさん、その他の皆さん、そしてスターアジアグループの皆さん、お疲れさまでした。あと他のREITの方もちらほら潜り込んでたようですね。

16時から第2総会へ。

本音言うとスターアジアが勝ったのは意外でした。なんだかんだで個人中心の美人投票になりますしみらいのメインスポンサーである三井物産がネームを活かして勝つのかなと思ってましたが、さくら総合の経営陣が上場以来なにもしてこなかったどころが投資主に損失すら与えた事実、みらいと合併したところで三井物産というネームを活かしきれない現状が酷評されたというところでしょうか。スターアジアはすごく頑張って頭使ってますし、メザニン投資とかすごき評価してますし、不動産のプロだけあって勝負に行っても大事なところはぎりぎり外さない感じは個人的にも好きですしサイズが小さい間はこっちのが上手く運用できるでしょうけど、ある程度大きくなれば金利コスト含めて物産パワーが炸裂したと思うんですがね。いや、物産のネットワークは立派過ぎて、さくらの物件クオリティでは「物産さんのお願いでもそんなところにテナントで入るのは無理ですわ」ときっちり断るテナントも多そうか。

と言うことで、議決権行使助言会社のISSがスターアジアの提案全てに反対を表明したように、手続き面含めて雑なところがあり、実際の決着も投資口数ベースでは全投資口数の45%程度の参加者しかおらず、これが投資主の総意とは思えないところもあるのですが、決着は決着。スターアジアの方が合併条件良かったのはホワイトナイトに対抗したからで、そういう意味ではTOB手続きを経て、さくら総合の投資主がしっかり報われたのは資本市場が機能した何よりの証拠。さくら総合の投資口価格もほぼP/NAV1倍まで上昇してますしね。。。あれ?なんでスターアジアがTOB仕掛けたんだっけ?

ちなみに5月10日から昨日までの投資口価格推移は東証REIT指数が+10.52%、さくら総合が+11.44%、そしてスターアジアが+4.70%。次はスターアジアがこの買収に対して評価される番ですね。