住宅REIT WEEKLY REPORT 2020年9月25日

スイスダイヤモンドのフライパンはやはり最高だな!inzaiです、こんばんわ。テフロンと違ってダイヤモンドコーティングは長持ちするし、何よりフライパンの厚みがあるので焼きムラが少ない。一度経験すると離れられません【PR】

さて、久々の住宅REIT WEEKLYです。この数週間、ずっと実家に用事があって時間が取れなかったのですがやっと一段落しました。その間に住宅REITの決算発表が相次ぎ、FTSEインデックスで急落したりと色々ありました。

何より気になるのは住宅の稼働率。コロナで下がるのはしょうがないですが夏を過ぎてもなかなか戻ってきません。賃料上昇率が鈍化しつつ稼働率も低迷。ちょっとしんどい感じが出てきました。まあそう思ってたから住宅REIT WEEKLYを8月にいきなり始めたんですけどね!予想通りです!(ドヤ)

投資口価格推移ではアコモ、コンフォリアがきついです。賃料単価が高い、在宅勤務移行のダメージ、外国人の流出の影響を大きく受けています。地方も転勤の動きが止まっててアドレジもきつい。要は住宅は安定と言いつつ、実は大手住宅REITはシクリカルと言うのがよく分かりますね。

この難局をどう乗り越えるかはバラつきがあって、コンフォリアみたいにスポンサーから物件買って利益水準を維持するところもあれば、アドレジは会社予想を下方修正。何が正しいのか悩ましい。個人的には東急REITのように物件入替で含み益を顕在化させて利益水準維持と内部留保を増やしつつLTVは上げないってのが正しいように思います。大和ハウスリートのようにスポンサーからホテル買うのは論外です。ここは相変わらずやっちゃいけないことを平気でぶち込んできますね。

今回の企画は住宅REITの稼働率です。8月/前月比/前年比を記載しております。

①価格、利回り、移動平均乖離率

銘柄名 投資口価格 利回り 9/4比 25MA乖離 75MA乖離
日本アコモデーションファンド(3226) 626,000 3.24% -3.54% -1.52% -3.89%
アドバンス・レジデンス(3269) 312,500 3.55% 0.00% 0.72% -3.09%
ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト(3278) 187,700 4.33% -0.79% 0.26% -1.18%
コンフォリア・レジデンシャル(3282) 308,500 3.48% -4.78% -2.82% -5.61%
サムティ・レジデンシャル(3459) 101,600 5.57% 1.20% 2.86% 0.55%
スターツプロシード(8979) 203,900 4.88% 1.54% 1.48% 0.22%
大和ハウスリート(8984) 266,800 4.16% -2.45% -2.17% -1.71%
大和証券リビング(8986) 111,900 3.84% 4.58% 5.30% 7.71%

②会社予想DPU
コンフォリアは2021年1月期予想分配金を5300円から5330円に上方修正。
ケネレジ、サムティレジは変更なし。
アドレジは5600円を5540円に下方修正。

銘柄名 今期基準 会社予想DPU 翌期基準 会社予想DPU
日本アコモデーションファンド(3226) 2021年2月 10,150
アドバンス・レジデンス(3269) 2021年1月 5,540 2021年7月 5,540
ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト(3278) 2021年1月 4,066 2021年7月 4,067
コンフォリア・レジデンシャル(3282) 2021年1月 5,330 2021年7月 5,420
サムティ・レジデンシャル(3459) 2021年1月 2,933 2021年7月 2,725
スターツプロシード(8979) 2020年10月 5,420 2021年4月 4,530
大和ハウスリート(8984) 2021年2月 5,550
大和証券リビング(8986) 2020年9月 2,150 2021年3月 2,150

③時価総額、保有不動産価格、含み損益

銘柄名 時価総額 保有物件数 取得価格合計 不動産含み損益
日本アコモデーションファンド(3226) 3,033億円 128物件 3,162億円 978億円
アドバンス・レジデンス(3269) 4,328億円 271物件 4,567億円 1,768億円
ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト(3278) 1,703億円 151物件 2,489億円 475億円
コンフォリア・レジデンシャル(3282) 2,072億円 135物件 2,459億円 560億円
サムティ・レジデンシャル(3459) 602億円 118物件 1,099億円 68億円
スターツプロシード(8979) 517億円 107物件 879億円 120億円
大和ハウスリート(8984) 5,859億円 227物件 8,164億円 1,140億円
大和証券リビング(8986) 2,301億円 217物件 3,027億円 643億円

④住宅REITのプレスリリース
住宅REITニュースへのリンクはこちら

資産運用会社における取締役の退任に関するお知らせ
カテゴリー: 8984 大和リート, 投稿日: 2020/9/25

資金の借入れに関するお知らせ
カテゴリー: 8984 大和リート, 投稿日: 2020/9/25

国内不動産信託受益権の取得に関するお知らせ
カテゴリー: 8984 大和リート, 投稿日: 2020/9/25

資金の借入れ(金利決定)に関するお知らせ
カテゴリー: 3282 コンフォリア,投稿日: 2020/9/25

資産の取得完了に関するお知らせ(KDXレジデンス市川)
カテゴリー: 3278 ケネディクスレジデンシャル, 投稿日: 2020/9/24

コミットメントライン契約の締結に関するお知らせ
カテゴリー: 3282 コンフォリア,投稿日: 2020/9/24

資金の借入れ及び既存借入金の返済に関するお知らせ
カテゴリー: 3282 コンフォリア, 投稿日: 2020/9/24

資金の借入れ及び借入金の返済に関するお知らせ
カテゴリー: 3269 アドバンスレジデンス, 投稿日: 2020/9/23

(訂正)「第20期(2020年7月期) 決算説明資料」の一部訂正に関するお知らせ
カテゴリー: 3282 コンフォリア, 投稿日: 2020/9/23

金利スワップ契約締結に関するお知らせ
カテゴリー: 3278 ケネディクスレジデンシャル, 投稿日: 2020/9/18

「稼働率」を更新しました。
カテゴリー: 3278 ケネディクスレジデンシャル, 投稿日: 2020/9/18

第20期(2020年7月期)決算説明会の動画配信を開始しました。
カテゴリー: 3282 コンフォリア, 投稿日: 2020/9/18

第20期(2020年7月期)決算説明会の動画配信を開始しました。
カテゴリー: 3282 コンフォリア, 投稿日: 2020/9/18

資金の借入れ及び金利スワップ契約締結に関するお知らせ
カテゴリー: 3278 ケネディクスレジデンシャル,投稿日: 2020/9/17

アドバンス・レジデンス投資法人 2020年7月期決算説明資料 1/2
カテゴリー: 3269 アドバンスレジデンス,投稿日: 2020/9/16

アドバンス・レジデンス投資法人 2020年7月期決算説明資料 2/2
カテゴリー: 3269 アドバンスレジデンス,投稿日: 2020/9/16

2020年7月期決算短信(REIT)
カテゴリー: 3269 アドバンスレジデンス, 投稿日: 2020/9/16

2020年7月期(第17期)決算説明動画を掲載しました
カテゴリー: 3278 ケネディクスレジデンシャル, 投稿日: 2020/9/15

2020年7月期(第17期)決算説明資料
カテゴリー: 3278 ケネディクスレジデンシャル, 投稿日: 2020/9/15

2020年7月期 決算短信
カテゴリー: 3282 コンフォリア, 投稿日: 2020/9/15

「IR情報(開示資料)」に、第20期(2020年7月期)決算説明会資料を掲載しました。
カテゴリー: 3282 コンフォリア, 投稿日: 2020/9/15

資産の取得に関するお知らせ(コンフォリア東陽町他3物件)
カテゴリー: 3282 コンフォリア, 投稿日: 2020/9/15

「分配金情報」を更新しました
カテゴリー: 3278 ケネディクスレジデンシャル, 投稿日: 2020/9/14

2020年7月期 決算短信(REIT)
カテゴリー: 3278 ケネディクスレジデンシャル, 投稿日: 2020/9/14

資金の借入れに関するお知らせ
カテゴリー: 3226 日本アコモデーション, 投稿日: 2020/9/11

稼働率のページ(2020年8月末時点)を更新しました。
カテゴリー: 8979 スターツプロシード, 投稿日: 2020/9/7

保有資産にかかるエンドテナント賃料の滞納発生状況(2020年7月度)に関するお知らせ
カテゴリー: 8979 スターツプロシード,  投稿日: 2020/9/7

⑤住宅REITの稼働率

銘柄名 2020年8月 前月比 前年比
日本アコモデーションファンド(3226) 96.0% -0.2% -1.5%
アドバンス・レジデンス(3269) 96.2% -0.1% -1.3%
ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト(3278) 94.9% -0.4% -1.5%
コンフォリア・レジデンシャル(3282) 94.6% -0.4% -2.0%
サムティ・レジデンシャル(3459) 94.9% -0.4% -1.6%
スターツプロシード(8979) 95.6% -0.3% -0.1%
大和ハウスリート(8984) 96.4% +0.1% -0.3%
大和証券リビング(8986) 98.7% ±0.0% +1.1%

【住宅REIT WEEKLY番外編】金融機関J-REIT投資主ランキング!(信託銀行は除く)

2019年にJ-REITを大きく押し上げ、そして急落局面では減損に怯えロスカットを連発したと言われる金融機関の現状を集計してみました。決算発表資料からの抜粋なので投資主の保有上位10位(一部は5位や20位までの開示)に限られますが今どうなっているのか、そして今後の難しい局面でどんな売買を見せるのか。とても楽しみですね!(他人事)

保有REIT数/金額の少ない順に並べております。

播州信用金庫 1 銘柄 / 1.9 億円
3472 大江戸温泉リート投資法人 2020年5月期 播州信用金庫 1.20%

株式会社三井住友銀行 1 銘柄 / 4.9 億円
3455 ヘルスケア&メディカル投資法人 2020年7月期 株式会社三井住友銀行 1.3%

株式会社香川銀行 1 銘柄 / 5.1 億円
3487 CREロジスティクスファンド投資法人 2020年6月期 株式会社香川銀行 1.0%

株式会社西京銀行 1 銘柄 / 5.2 億円
2971 エスコンジャパンリート投資法人 2020年7月期 株式会社西京銀行 1.70%

株式会社百十四銀行 1 銘柄 / 12.6 億円
3493 伊藤忠アドバンス・ロジスティクス投資法人 2020年7月期 株式会社百十四銀行 1.90%

株式会社愛知銀行 1 銘柄 / 25.2 億円
3249 産業ファンド投資法人 2020年7月期 株式会社愛知銀行 0.7%

株式会社足利銀行 1 銘柄 / 27.6 億円
3249 産業ファンド投資法人 2020年7月期 株式会社足利銀行 0.8%

株式会社日本政策投資銀行 1 銘柄 / 36.5 億円
3249 産業ファンド投資法人 2020年7月期 株式会社日本政策投資銀行 1.1%

株式会社常陽銀行 1 銘柄 / 40.6 億円
3249 産業ファンド投資法人 2020年7月期 株式会社常陽銀行 1.2%

株式会社横浜銀行 2 銘柄 / 11.8 億円
3487 CREロジスティクスファンド投資法人 2020年6月期 株式会社横浜銀行 1.6%
3488 ザイマックス・リート投資法人 2020年2月期 株式会社横浜銀行 1.8%

大同信用組合 2 銘柄 / 11.8 億円
2971 エスコンジャパンリート投資法人 2020年7月期 大同信用組合 2.10%
3459 サムティ・レジデンシャル投資法人 2020年7月期 大同信用組合 1.00%

大阪商工信用金庫 2 銘柄 / 12.1 億円
2971 エスコンジャパンリート投資法人 2020年7月期 大阪商工信用金庫 3.40%
8979 スターツプロシード投資法人 2020年4月期 大阪商工信用金庫 0.30%

大阪厚生信用金庫 2 銘柄 / 27.5 億円
2971 エスコンジャパンリート投資法人 2020年7月期 大阪厚生信用金庫 7.40%
3459 サムティ・レジデンシャル投資法人 2020年7月期 大阪厚生信用金庫 1.00%

株式会社中京銀行 2 銘柄 / 29.3 億円
3295 ヒューリックリート投資法人 2020年2月期 株式会社中京銀行 0.9%
8977 阪急リート投資法人 2020年5月期 株式会社中京銀行 1.64%

米沢信用金庫 3 銘柄 / 6.0 億円
3470 マリモ地方創生リート投資法人 2020年6月期 米沢信用金庫 1.30%
3472 大江戸温泉リート投資法人 2020年5月期 米沢信用金庫 1.30%
8979 スターツプロシード投資法人 2020年4月期 米沢信用金庫 0.4%

株式会社北國銀行 3 銘柄 / 38.1 億円
3278 ケネディクス・レジデンシャル投資法人 2020年7月期 株式会社北國銀行 1.19%
3481 三菱地所物流リート投資法人 2020年2月期 株式会社北國銀行 1.39%
8957 東急リアル・エステート投資法人 2020年7月期 株式会社北國銀⾏ 0.8%

株式会社群馬銀行 3 銘柄 / 72.8 億円
3234 森ヒルズリート投資法人 2020年7月期 株式会社群馬銀行 0.90%
3249 産業ファンド投資法人 2020年7月期 株式会社群馬銀行 0.9%
3278 ケネディクス・レジデンシャル投資法人 2020年7月期 株式会社群馬銀行 1.23%

株式会社八十二銀行 4 銘柄 / 79.3 億円
3249 産業ファンド投資法人 2020年7月期 株式会社八十二銀行 1.2%
3476 投資法人みらい 2020年4月期 株式会社八十二銀行 1.65%
3493 伊藤忠アドバンス・ロジスティクス投資法人 2020年7月期 株式会社八十二銀行 2.00%
8977 阪急リート投資法人 2020年5月期 株式会社八十二銀行 1.74%

株式会社中国銀行 5 銘柄 / 150.8 億円
3226 日本アコモデーションファンド投資法人 2020年2月期 株式会社中国銀行 1.9%
3249 産業ファンド投資法人 2020年7月期 株式会社中国銀行 1.2%
3478 森トラスト・ホテルリート投資法人 2020年2月期 株式会社中国銀行 0.70%
3481 三菱地所物流リート投資法人 2020年2月期 株式会社中国銀行 2.03%
8964 フロンティア不動産投資法人 2020年6月期 株式会社中国銀行 1.3%

近畿産業信用組合 6 銘柄 / 50.0 億円
3290 Oneリート投資法人 2020年2月期 近畿産業信用組合 1.74%
3451 トーセイ・リート投資法人 2020年4月期 近畿産業信用組合 1.28%
3459 サムティ・レジデンシャル投資法人 2020年7月期 近畿産業信用組合 3.10%
3487 CREロジスティクスファンド投資法人 2020年6月期 近畿産業信用組合 1.3%
3492 タカラレーベン不動産投資法人 2020年2月期 近畿産業信用組合 1.2%
8979 スターツプロシード投資法人 2020年4月期 近畿産業信用組合 1.3%

全国信用協同組合連合会 6 銘柄 / 135.2 億円
3249 産業ファンド投資法人 2020年7月期 全国信用協同組合連合会 1.1%
3466 ラサールロジポート投資法人 2020年2月期 全国信用協同組合連合会 1.06%
3481 三菱地所物流リート投資法人 2020年2月期 全国信用協同組合連合会 1.87%
3493 伊藤忠アドバンス・ロジスティクス投資法人 2020年7月期 全国信用協同組合連合会 2.00%
8964 フロンティア不動産投資法人 2020年6月期 全国信用協同組合連合会 1.3%
8977 阪急リート投資法人 2020年5月期 全国信用協同組合連合会 1.44%

株式会社あおぞら銀行 7 銘柄 / 109.0 億円
3451 トーセイ・リート投資法人 2020年4月期 株式会社あおぞら銀行 1.18%
3453 ケネディクス商業リート投資法人 2020年3月期 株式会社あおぞら銀行 2.23%
8964 フロンティア不動産投資法人 2020年6月期 株式会社あおぞら銀行 1.3%
8966 平和不動産リート投資法人 2020年5月期 株式会社あおぞら銀行 1.3%
8977 阪急リート投資法人 2020年5月期 株式会社あおぞら銀行 1.20%
8979 スターツプロシード投資法人 2020年4月期 株式会社あおぞら銀行 0.5%
8986 日本賃貸住宅投資法人 2020年3月期 株式会社あおぞら銀行 1.70%

【感想】
・DBJもJ-REIT持ってるんですね、ちょっとびっくり。
・SMBCは手仕舞いした印象でしたが流石にスポンサーのREITの投資口は保有ですか。
・IPO銘柄に傘下してる信金信組の多さにもびっくり。
・産業ファンドは上位20名まで公開してるので有力地銀の保有が目立ちますね。常陽や八十二がこれしか保有してないなんて思えないので大手REITが20名まで公開するとランキングも様変わりするかも。
・豊洲に集約する全信連もいつのまにかREITの主要投資家に。
・最多はあおぞら。さすが元日本不動産銀行と言ったところでしょうか。激しく売買してるようで色んなREITの上位10名にしょっちゅう出たり入ったりしてるような。

今回は端折りますが、コロナショック前後の保有口数の推移から色々な台所事情が見えてきますね。

住宅REIT WEEKLY REPORT 2020年9月4日

銀座はやばいらしいですが、宮下パークは大盛況とのこと。全体の需要が落ち込む中で商業エリアも二極化が進む、というかそもそも銀座や表参道で買い物している層が昔から良く分からない。inzaiです、こんばんわ。

J-REITはいよいよFTSEイベントの月となりましたが全然盛り上がりません。需給引き締まりを狙って月初の増資組も居そうな気もしますが今のところ良くも悪くも無風。株式市場のIPOやPOが多いので証券会社はそっちで忙しいんでしょうね。これ、J-REITも売られるパターンなので要注意ですが、イベントあるとポジションも落としにくい。ネガティブなことは言いたくないですが、FTSEイベントが空振りに終わるとがっかり勢の売りと慎重勢の買い見送りも走るのでボラ出ます。欧州は夏休みでコロナ急増、フランスは1日で8000人超えと過去最高、米国は失業率低下でインフレ&金利上昇懸念で揺らぎそう。利回り4パー教&サイクル6カ月教の信者としては慎重にならざるを得ない地合です。

J-REITの個別ネタとしてはユナイテッドアーバンの物流テナント退去。今年買った物件からテナント退去って、しかも関西の不動産企業のポートフォリオ整理で取得した物件から退去て完全に舐められてますよね。誰も手を挙げなかった大型ホテルは地方の大型商業のエクスポージャーを増やしてリスク高まってましたがこういう物件も掴まされてるようだと(ちゃんと出ていく想定で買ってIRでもそう言ってれば良いけど)厳しいですね。ユナイテッドアーバンでリーマンショック後の混乱期を支えた宰田氏は今年からタカラレーベンリートの社長になっており総合型REITの両社のパフォーマンス比較は面白そう。

住宅REITの値動きでは優良銘柄のコンフォリアとアドバンスレジデンスが軟調。決算前の警戒感でしょうか。9月銘柄の大和証券リビングは好調。合併した後の決算月。大和証券オフィスで見せた剛腕を期待してる人がいるのでしょうか。

①価格、利回り、移動平均乖離率

銘柄名 投資口価格 利回り 8/28比 25MA乖離 75MA乖離
日本アコモデーションファンド(3226) 649,000 3.13% -0.15% -1.95% -1.09%
アドバンス・レジデンス(3269) 312,500 3.58% -0.32% -2.73% -4.50%
ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト(3278) 189,200 4.30% 1.83% -1.07% 0.29%
コンフォリア・レジデンシャル(3282) 324,000 3.27% 0.31% -1.79% -1.35%
サムティ・レジデンシャル(3459) 100,400 5.64% 1.31% 2.72% -0.94%
スターツプロシード(8979) 200,800 4.96% -2.29% -0.32% -0.91%
大和ハウスリート(8984) 273,500 4.06% -2.11% -2.24% 0.96%
大和証券リビング(8986) 107,000 4.02% 0.47% 1.26% 5.14%

②会社予想DPU

銘柄名 今期基準 会社予想DPU 翌期基準 会社予想DPU
日本アコモデーションファンド(3226) 2021年2月 10,150
アドバンス・レジデンス(3269) 2021年1月 5,600 2021年7月
ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト(3278) 2021年1月 4,066 2021年7月
コンフォリア・レジデンシャル(3282) 2021年1月 5,300 2021年7月
サムティ・レジデンシャル(3459) 2021年1月 2,933 2021年7月 2,725
スターツプロシード(8979) 2020年10月 5,420 2021年4月 4,530
大和ハウスリート(8984) 2021年2月 5,550
大和証券リビング(8986) 2020年9月 2,150 2021年3月 2,150

③時価総額、保有不動産価格、含み損益

銘柄名 時価総額 保有物件数 取得価格合計 不動産含み損益
日本アコモデーションファンド(3226) 3,145億円 128物件 3,162億円 978億円
アドバンス・レジデンス(3269) 4,328億円 271物件 4,567億円 1,708億円
ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト(3278) 1,717億円 151物件 2,489億円 458億円
コンフォリア・レジデンシャル(3282) 2,176億円 135物件 2,459億円 534億円
サムティ・レジデンシャル(3459) 595億円 118物件 1,099億円 63億円
スターツプロシード(8979) 510億円 107物件 879億円 120億円
大和ハウスリート(8984) 6,006億円 227物件 8,164億円 1,140億円
大和証券リビング(8986) 2,200億円 217物件 3,027億円 643億円

④住宅REITのプレスリリース
「稼働率」を更新しました。(2020年8月末日現在)
カテゴリー: 3226 日本アコモデーション, 投稿日: 2020/9/3
※住宅の稼働率は96.0%と3月末の98.2%からじりじり下がってます。

R-ADR:資金の借入れ及び借入金の返済に関するお知らせ
カテゴリー: 3269 アドバンスレジデンス, 投稿日: 2020/9/2
※折り返しの一部を長期化

「サステナビリティへの取組み」を更新しました。
カテゴリー: 3282 コンフォリア, 投稿日: 2020/9/1
※更新と言われても文字ばかりでよく分からないです。

住宅REIT WEEKLY REPORT 2020年8月28日

2000年前後に発刊された狛犬事典とか古代エジプト神殿大百科とか日本神さま事典を見ると日本て豊かな国だったんだなあと痛感。今は賞味期限が短い本ばかり店頭に並び、生きるのに必要ないけど接点が多い知識の本をじっくり読むという文化はこれから更に薄まるのでしょうね。inzaiです、こんばんわ。まあその頃には生きてないと思いますけど。

さて、安倍さん辞任でJ-REITはどうなるのかと言う話は昨日書いたので、定例コンテンツの1週間振り返り。全体感としては商業とホテルの逆襲で住宅REITは大苦戦。上位住宅REITは1週間で年間利回り相当の値下がりを食らいました。

材料で一番インパクトが強かったのはインヴィンシブルの系列ホテルオペレーターがインヴィンシブルからのサポートなくても6月から黒字だったこと。オペレーターの負債コストは分かりませんが市場の見方は潰れる潰れないから割安感の見極めに一気に変わりました。ジャパンホテルリートが主要オペレーターに対して2021年まで固定賃料を免除したことは賛否両論ですが、2022年に固定賃料が復活することを見ればレンダーも貸し剥がしまでは難しい。

そしてまさかの日本リテールファンドとMCUBS MidCityの合併。系列同士の合併で商業REITが総合型を取得する。実質的には戦略的に煮詰まったMidCityの救済合併ですね。日本リテールファンドは負ののれんを450億円入手できますし、都市型のエクスポージャーも増やせるし、悪くない選択肢です。商業型より総合型の方が海外投資家からの受けもいいでしょう。これまで商業型で頑張ってきたのは何だったのかという気もしますが、日本リテールファンドは商業の安定感も得られないし、良く分かんないREITになりつつあったので現状追認型と考えています。

物件売買では他にザイマックスのライフ福泉、リテールファンドの天神(懐かしい!)、住宅REIT WEEKLY的にはケネレジのKDX市川、商業ですが大和ハウスリートのスポーツプラザ茨木。ただ、金額はそれほど大きくなので市川の利回り4.1%以外はふーんという感じです。

ランキング編では個別物件の含み損益率をリサーチ。1位は大和ハウスの札幌、2位はまさかのスターツの物件でした。1位、2位の時価は簿価の2倍以上ってすごいですね。ちなみに最下位もスターツです。

①価格、利回り、移動平均乖離率

銘柄名 投資口価格 利回り 8/21比 25MA乖離 75MA乖離
日本アコモデーションファンド(3226) 650,000 3.07% -3.70% -2.65% -0.49%
アドバンス・レジデンス(3269) 313,500 3.57% -3.24% -4.34% -4.54%
ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト(3278) 185,800 4.38% -4.72% -3.67% -0.70%
コンフォリア・レジデンシャル(3282) 323,000 3.28% -4.44% -2.85% -1.28%
サムティ・レジデンシャル(3459) 99,100 5.71% 1.02% 1.34% -2.02%
スターツプロシード(8979) 205,500 4.84% 2.44% 1.17% 1.87%
大和ハウスリート(8984) 279,400 3.90% -2.48% -0.28% 3.74%
大和証券リビング(8986) 106,500 4.04% 1.82% 0.80% 5.63%

②会社予想DPU

銘柄名 今期基準 会社予想DPU 翌期基準 会社予想DPU
日本アコモデーションファンド(3226) 2021年2月 10,150
アドバンス・レジデンス(3269) 2021年1月 5,600 2021年7月
ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト(3278) 2021年1月 4,066 2021年7月
コンフォリア・レジデンシャル(3282) 2021年1月 5,300 2021年7月
サムティ・レジデンシャル(3459) 2021年1月 2,933 2021年7月 2,725
スターツプロシード(8979) 2020年10月 5,420 2021年4月 4,530
大和ハウスリート(8984) 2021年2月 5,550
大和証券リビング(8986) 2020年9月 2,150 2021年3月 2,150

③時価総額、保有不動産価格、含み損益

銘柄名 時価総額 保有物件数 取得価格合計 不動産含み損益
日本アコモデーションファンド(3226) 3,149億円 128物件 3,162億円 978億円
アドバンス・レジデンス(3269) 4,342億円 271物件 4,567億円 1,708億円
ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト(3278) 1,686億円 151物件 2,489億円 458億円
コンフォリア・レジデンシャル(3282) 2,169億円 135物件 2,459億円 534億円
サムティ・レジデンシャル(3459) 587億円 118物件 1,099億円 63億円
スターツプロシード(8979) 522億円 107物件 879億円 120億円
大和ハウスリート(8984) 6,136億円 227物件 8,164億円 1,140億円
大和証券リビング(8986) 2,190億円 217物件 3,027億円 643億円

④住宅REITのプレスリリース
資産運用会社の投資助言・代理業の登録申請、並びにこれに伴う組織の変更及び取締役の異動に関するお知らせ
カテゴリー: 8984 大和ハウスリート,  投稿日: 2020/8/28

国内不動産信託受益権の取得に関するお知らせ
カテゴリー: 8984 大和ハウスリート,  投稿日: 2020/8/28

金利スワップ契約締結に関するお知らせ
カテゴリー: 3278 ケネディクスレジデンシャル, 投稿日: 2020/8/27

資金の借入れ及び金利スワップ契約締結に関するお知らせ
カテゴリー: 3278 ケネディクスレジデンシャル, 投稿日: 2020/8/25 |

資産の取得に関するお知らせ(KDXレジデンス市川)
カテゴリー: 3278 ケネディクスレジデンシャル, 投稿日: 2020/8/25 |

 

⑤住宅REIT銘柄の物件、含み損益ランキング

順位 銘柄 物件名 簿価 鑑定 含み損益
1 大和ハウスリート(住宅のみ) ビッグタワー南3条 1,250 2,750 120%
2 スターツプロシード プロシード西新井 3,201 6,900 116%
3 アドバンスレジデンス レジディア蒲田 2,013 3,850 91%
4 アドバンスレジデンス レジディア三越前 1,509 2,840 88%
5 ケネディクスレジ KDXレジデンス
南三条
908 1,700 87%
6 大和証券リビング プロスペクト川崎 1,336 2,400 80%
7 アドバンスレジデンス レジディア木場 1,840 3,280 78%
8 大和証券リビング プロスペクト恩賜公園 1006 1790 78%
9 コンフォリア コンフォリア麻布EAST 1,908 3,380 77%
10 大和証券リビング パレドール円山 592 1040 76%
11 大和証券リビング カレッジスクエア早稲田Ⅱ 191 333 74%
12 日本アコモデーションファンド パークアクシス中呉服町 605 1,050 74%
13 大和証券リビング アクトフォルム浅草 1166 2010 72%
14 大和証券リビング willDo勝川 409 704 72%
15 アドバンスレジデンス レジディア浅草橋 911 1,560 71%

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アベノミクスとJ-REITと私(総括)

2012年1月から始まった当ブログ。安倍政権誕生の2012年12月あたりの記事にはさぞかし所見なぞ書いてるかと思いきや全然そんなことなかったです。2012年9月時点で「民主はいつまでしがみついているんだろうか」と記載しているので12月の選挙はノンイベントという扱いだったんでしょうね。「何が起きた」よりも「それでどう考える」に主眼を置いてるのですが、過去に振り返った場合にその時々の出来事もちゃんと記載しないと読み手(将来の自分)に辛い。反省しました。

さて、安倍首相が健康上の問題から辞任しました。先週から在任最長記録を更新する8/24以降に辞任という噂がある一方、さすがにそんな見えすいた自己実現はかっこ悪いのでは?という話もあり、会見実施日の28日も麻生さんとの長時間の面談と幹事長の否定という両方の材料から何とも言えない状況。でも、二階さんがあそこまで明確に否定するなら来年の総裁期限満了まではやるのかな、と思わせておいて、NHKが14時のニュースで安倍さん辞任の報道。やはり金曜日の夕方に会見やるってことはその後の混乱に備えてということでしたか。分かってても何も出来ないけど、無風ならわざわざこのタイミングではやりませんか。

ではこの後、J-REIT市場にどういう影響があるか。私はプラスの影響を期待しています。

私はアベノミクスの恩恵を享受した側の人間ですが、それでもこの3年間は停滞感がすごく強かったです。近年は政策全般的に抽象論が多く、マイナス面が大きい政策が惰性で継続されていた印象。民主党でボロボロになった日本を立て直した実績はものすごく評価しますが、結局、その次のステップには進もうとしなかったもどかしさがあります。金融緩和とマイナス金利で土台は整えて満足したのか力尽きたのか。停滞感はそのまま外国人の株式売り、上がらない株価が示している通りです。

民主党末期からアベノミクス初期に活発だった国交省の委員会は完全に止まってますし、2008年以降、日銀総裁を送り込めなくなった金融庁、日銀はやる気を完全に失い、勘違い野郎が役所トップに就任して金融マーケットを混乱させるだけ。

金融緩和とマイナス金利に踏み込んだのは間違いなく歴史に残る偉業です。ただ、海外がそれに追随している現状ではアベノミクスの偉業だからと言って安倍さん退陣がマイナスにはならない。むしろ海外はマイナス金利の悪影響の顕在化を嫌って微調整しているのに、矛を収めることが出来ないアベクロコンビは弊害の方が大きかった。あと総裁満期まであと1年続いていたら、民主党末期とは言わなくてもオバマ2期の最後に近い状況まで落ち込んでいたと思います。

そういう意味では、J-REITにプラスの影響もあると思います。仮に何の根拠もなくコロナもなく東証REIT指数が2,500ptまで上昇していたら黒田退陣の可能性もありすごくネガティブだったと思いますが、幸か不幸かコロナでこんな状況です。そもそもJ-REIT買入を始めたのは黒田さんの前の代からなので、あと1年くらいは問題なく継続されるでしょう。ここらでアベノミクスを総括して、きっちりバランスの取れた国策運営を期待しています。

もちろんリスクは大きいです。8年間と言えば小学生5年生が高校3年生に成長する期間。首相交代イベントが存在することは知っていても体験できないまま青春時代を通過する世代すら生まれたわけです。リーダーシップがあることに慣れ切った国がどういう動きを見せるか。十中八九、混乱期しか来ないでしょう。特に安倍さんは外交をすごく頑張っていた。民主党政権で散々こじれていた米国と中国の関係を良化し、世界中を走り回った。次の人はそんなこと出来ないでしょう(そもそも首相になるための準備期間が極めて限られている)。米国と中国が急に手の平を返すとは思えないですが、ボディブローのように削ってくる可能性もあります(仲良くしている方がメリットが大きいと承知しているはずですが)。

おまけにコロナ問題と増税問題もあります。日本が長年顔を背けていた本質的なトラブルがコロナによって時間短縮されただけで、新たな問題ではありませんが、どうやらカンフル剤を打ちまくっても解決しないと実証してしまったわけで、こればかりは自分で自分の身を守るしかない。仮に自分が首相やるとすると個別政策ではやりたいことは沢山あるけど、全体的な方針を述べよと言われたら炎上しそうな分野を全部避けて「世界融和」とか言っちゃいそうだなあ。

次の首相が菅さんなのか、岸田さんなのか、石破さんなのか、(否定しているけど)麻生さんなのか分かりませんが、常識的な感覚を持った政治家だと緊縮財政方面でしょうし、ビジョン持ってればもっと財政出すでしょう、何も考えてなければ今の安倍さん路線を継続する(フワフワした政策の継続)と思います。

黒田さんは辞任もあると思います。2016年1月のマイナス金利とJ-REITで書いているようにマイナス金利導入時から他人事の雰囲気ビシバシ出してましたからね。あとは政井氏とか安達氏とかの普通のおじちゃんおばちゃんも任期満了まで何もやらず黙って去るだけしょう。黒田さんの後をやりたい人は市井にはいないので金融庁OBが出てくると思います、五味氏とか森氏とか来たらお先真っ暗ですが、出しゃばって来そう。。。

なので、来週以降、最初は様子見で少しずつ混乱していきます。マイナスの影響が大きい。やるべきことは多いので、次の首相が良いところは残し、ダメなところを潰すという一つ一つの作業を丁寧にできるか。緊急登板なのだから安倍さん路線の延長で走って欲しい。それを見せてくれれば良いけど無理かなー。パフォーマンスでロックダウンやるとか最悪。一番ありがちなのは首相になって1週間でスキャンダル退任ですけどね。で、混乱に慣れてくれば課題ははっきりしているだけに国政も落ち着いてくるかと。野党は大丈夫、自民党が相当下手しない限り、あるいは小泉氏が離脱して第三党を立ち上げたりしない限り選挙で勝てないでしょう。

あとは、新しい材料、予想外の材料をプラスマイナスしていくだけですが、混乱が増す方向の材料は全てネガティブでしょうねえ。コロナワクチンと言い、潰瘍性大腸炎と言い、ヘルスケアが注目される1年です。

ただ、J-REITは下がるところまで下がっているし、利回り4パー教の巡航1,770ptと下限1,420ptの間をウロウロするくらいかと。わちゃわちゃする時間じゃないです。ちょっと先の話ですし短期的には減税になるので可能性は低いけども海外と同様の柔軟なREIT制度が導入されるとプラス。マザーズは、、、あれ、良く分かんない動きしますよね。