経産省幹部の話。
インサイダー取引って課徴金だけかと思っていたら、金商法違反なんだから罰金、懲役もあるんですね。言われてみれば当たり前だが、逮捕もされる。
しかし、モラルの低さ云々以前にレベルがとても低い。妻名義だったら大丈夫という認識も、内規が本人名義のみを対象にしてたことも酷い。インサイダー関連の新聞報道見ていれば、名義なんて関係ないことくらい分るだろうに。「あれ?この内規ザルじゃないか?」と思わなかった法務担当もコンプラ担当も大概だが、本人も内規を守っていれば法律違反でも大丈夫とでも思っていたのだろうか。
ただ、一方で東電やインペックスの増資はもちろん、NBFの12月の株価にしても、客観的に見ていると「真面目に調査したらアウトじゃね?」というのは沢山ある。それを「織り込み済み」として株価を予測するのもまた楽しいし、正直なところ12月の時点で「1月に公募増資するから」と言われても積極的にポジションを落としたいとは思わないけど、どこかの誰かがみんなで「右向け右」やってるのは事実なんだろうなあ。
REITにとって難しいのは、ずっと株価が下落していたNBFがPOのリリース後に上昇しているのに、株価がしっかりしていたADRはリリース後に下がっているという事実。結論変わらないんじゃ、と考えたりしたり。投資家にできることは安く買うことだけです。はい。
(追加)
そういえば、スイス国立銀行(スイスの中銀)のヒルデブランド総裁も奥さんがインサイダー取引やって辞任してましたね。政策によるフラン急落を見越して50万ドルのスイスフラン売り/ドル買いで、6万ドルを稼いだとのこと。信用失墜は免れないものの、犯罪ではないんでしょうね。これは。