トンネル事故、インフラ再建民営化プロジェクトの難しさ

こういう事故が起きるといつも思い出すのが、億の近道という金融メルマガで執筆されていた某FMのコラム。まぐまぐの殿堂メルマガなのでご存じの方も多いかもしれません。

ふとした縁もあり、一読者というよりももっと近いところでこのメルマガに関わっていたため、今となってはあの方がペンネームで書いてたか本名だったか記憶があいまいなので「某」とぼやかしますが、阪神大震災の時の感情を書き綴っていたことがとても印象的でした。

阪神大震災後の株式市場。

当たり前のようにS高を付けるゼネコン株。

そこには人間としての温かみは感じられない。

自分が嘆いても何も変わらないのは分かっている。

人それぞれの立場があり、それをたた全うしているだけとは理解している。

でも、それがあるべき姿と言わんばかりのマーケットに憤りと情けなさを感じる。

こんな形の存在が未来永劫残るわけない。

全文は覚えてませんが「へー、こんなことを言う人がいるんだー」とちょっとした被災者としては妙に心に残っております。同時に「そういう感情を持ちながら逃げることの許されないファンドマネージャーという仕事の歪さ」みたいなものも引っかかっていたり(このFM含めて)。

ご多分に漏れず私の朝イチの板にはJ-REIT銘柄なんぞは一つもなく、全部ゼネコン、土木が占めてましたが、感じたのはマーケットは正常だな、という安心感と勝手に盛り上がって勝手に冷めていく虚しさ、といったところでしょうか。なかなかその境地まで達してません。

しっかし、こういうのを見るとあれですね(いつも通りのテンションで)。

従前から主張してますが、公共インフラの民営化なんてのが声高に叫ばれてますが溜まったもんじゃありませんね。そもそも国がやって上手くいかなかったものを反省点も何も整理しないまま「ここから先は民営化のノウハウ活かしてやってねー」というのは無茶ぶりもいいところです。

事業会社が魔法使えるならまだしも、やらなきゃ会社が潰れるからやらざるを得ないだけ。それがあたかもノウハウという安易な言葉で誤魔化されてもねえ。いや、新しいプロジェクトならやりますよ。既存の三セクや公共インフラを公正な競争にさらして強いものだけが生き残る世界にしてくれれば大手はみんなやるでしょう。

でもそうならないのは目に見えてますもん。1からやり直すにはもう先に進み過ぎた。半分くらい捨てなきゃどうにもならん。とりあえず神戸と静岡と茨城の空港は捨てよう。それからだ。

中日本高速道路ってあれですよね。社員が業者から4億円もらってた件で脱税のニュースがありましたよね。そもそも4億円とかいうとてつもない額をもらって涼しい顔しているのがおかしい。よっぽど慣習化してなければ普通は1億円くらいで怖くなるもんだと思います。そういう世界が存在している時点で、もう色々とダメなんだろうなあと思ってしまいます。

駄目だ駄目だといってばかりで何一つ建設的なことを書いてませんが、このブログは一平凡な個人が死に物狂いで何とか生き延びようとするブログです。蹴落とすことはしませんが、手も差し伸べない。そんな感じでございます。