狭小住宅&日興J-REITフェア

inzaiです、こんばんわ。デベ出身の先輩から絶対に読めと言われていた狭小邸宅、週末に体調不良でゴロゴロしていたこともあり一気に完読しました。一戸建て販売業者の現場が舞台の作品で、モーレツ営業で業績絶好調のなんちゃらハウスがモデルと巷で噂の例の本です。

ざっくり紹介すると最初から最後まで新人が罵倒され続ける話です。暴力はもちろん、勢いで罵倒されたり、理詰めで罵倒されたりします。心が痛くなったり、これ使えるなと思ったりしますが、とりあえずこの本の魅力の9割は罵倒の台詞のバリエーションです。

キャラ、シナリオは悪く言えば薄っぺらい、よく言えばリアル。同僚であっても出自やキャリアが良く分からない人と削り合うなんてザラにあります。現実では過去の回想シーンなんて挿入されませんし、分かり合えるなんてほとんどない。そういう微妙なバランスが楽しめます。個人的には、社会人半年で染まりすぎて、大学時代の同期と価値観が合わなくなって戸惑いを覚える様に共感を覚えました。サラリーマンが世田谷区に庭付き戸建てでBBQ?と嘲笑して周りドン引きするシーンとか素敵。

もちろん販売業者の手口も赤裸々に紹介されてますので、気になる方は是非!

あと、日興J-REITフェアに行ってきました。JRE、ケネディクスオフィスは7割方埋まっていた感じです。JPRは全体のコマ数が減る時間帯ということもあり随分長く行列が出来てましたが、病み上がりということで断念。朝からフルに6コマ参加すればクオカード1000円もらえるとのことですが流石にそれは厳しかった。

会場全体の年齢層はARES主催のJ-REITフェアよりやや若い印象。J-REITへのアクセスを考えた時、発注先である証券会社の方がダイレクトな接点があるからでしょうか。ARESは色々と宣伝してますけど、そもそも広告媒体ってJ-REITに興味ないひとは目に付いてもスルーしちゃうんですかね。ちなみにノベルティ関連ではARES主催のセミナーの方が圧倒的に充実してます。文房具は大体揃います。

で、セミナーの内容としては、JREもケネディクスオフィスも自己紹介のような35分間でありました。どんなものに投資しているのか、運用方針はどうで、格付はどんななのか。JREはよく言えば真面目、悪く言えば工夫がない感じで、個人投資家の人は、AA格と言われてもどのくらい安全なのか分からないし、大型ビルとか言われてもピンと来ないのではないかと。何が魅力なのかも良く分からない。でも資料は充実してて良かったです。あの個別物件の賃料推移を見るとまだまだアップサイドある気がしますよね!ケネディクス・オフィスは妙に場慣れしているというか、数字を上手く定性情報に落とし込んでました。会場のビルが何坪でうちが主に投資しているビルがは何坪で、こういうリスクがあるので物件のサイズで利回りが違っててみたいなことが印象に残ってます。

ただ、J-REITのプレゼン全体に言えることですが、マザーズ銘柄と違って情熱が足りません。同業者から「なんてこと言うんだこいつ」くらいまで風呂敷を広げようとは思いませんが、狭小邸宅の名台詞、「いいか、不動産の営業感はな、臨場感が全てだ。一世一代の買い物が素面で買えるかっ」くらい言って欲しいです。「1年後にここでお会いするときにはこんな利回りで買えるかどうか分かりませんね。巨大な某年金が買おうとしてますから」とか言ってみて欲しいです。なんで不動産はこういう煽り営業が許されて、金融商品はダメなんでしょうね。