金利ボラティリティが上昇でダイナミックヘッジ発動?J-REITはファイナンスラッシュ!

昨夜の米株は大幅下落。ダウが-2.5%、ナズダックも-2%。アマゾン以外は全滅かよ、みたいなマーケットでした。ロングポジションは全部負け。inzaiです、こんにちは。

総じて環境は良くないです。いきなりのクラッシュではなく、ジリジリ来てたところで下げ加速というしんどい展開。カナリア的な位置付けだった債券や債券代替プロダクトの価格は昨年10月に完全に頭打ち。上がりも下がりもしない、ゆっくりとした調整で投資家が浅いナンピンしやすい流れになってしまい、ポジションが悪くなったところで、金利が上に跳ねて急速にマーケットの含み損益が悪化しました。

米株も1月には個人投資家のマーケットシェアが過去最大という話もあり、来るところまで来たなという雰囲気ビンビンで、その後に機関投資家が決算見てから売るという流れ。誰がここから買い支えてくれるのか。米株の時価総額30兆ドルの2.5%下落って、1月ピーク時の仮想通貨が一晩で価値がゼロになったのと同じインパクトですからね。そこからさらに国債、社債、優先株、MLPなどなどがやられているわけで、あんまり良くない。

特に為替と金利はトレンド出ると本当に怖い。イエレンプットが無くなった今、投資家の心理を支えるくれるものが見当たらない。PERは減税等のグロースを織り込んでも割高だし、VIXもずっと上昇しており、上手くスタート切れた売り方も乗せやすい環境なのかもしれません。

ここ数年、価格調整したら買い、ってかそれ以外はアホールドしか儲からない展開だったので、押し目は入ってくるかと思います。定性的には楽観視できる材料は多い(織り込んでると思う人が過半だろうがこういう情報が全部織り込まれることは無い)。でも2008年もこんな感じでした。グロースでバリュエーションがパンパンだったところで、悪くない決算が出たけどみんな売り。iPhoneの販売未達、鴻海の工場23連休の例を見るまでもなく足元の機械、精密の決算は物足りない。

ダイナミックヘッジの一斉発動で一気に下がり、売りが売りを呼ぶ流れになればプロダクトによってはボトムアウトも早い。しかし、米株はかなりの高値まで突っ走ってしまっているので、変な押し目で粘りに粘ると長期化するかも。こういう時、頼りになるのはドル円のリスクオフですがかなり先行して反応していたので短期トレンドのシグナルにはしにくい。

個人のポジションとしては、やや張り気味、と言ってもキャッシュ比率は30%。こういうイベント前は50%まで引き上げることが多いので、体感的にキャッシュジャブジャブではありません。先々週から先週にかけて自動車株、ひふみ投信、中国株を売却しましたが、一部の利食いで留めてました。売り時かと思ったけど、モメンタムから降りるのは難しいし、そこで降りて痛い目あってたのでなかなか思い切れず。含み益に惑わされて先送りにした感あります。月曜は安く始まるので、そこで短期リバウンドあればもう少し落とす、ってかそれしか方法がありません。

2017年に大きく調整したJ-REITはまだ余裕有り気。ファイナンスも消化できてます。改めて整理すると凄いペース。少しずつ金額が大きくなっているのは気掛かりですね。
CRE(IPO) 230億円
マリモ 44億円
ザイマックス(IPO) 220億円
コンフォリア 53億円
サムティレジ(第三者割当)151億円
スターアジア 57億円
三井不動産ロジ 135億円
阪急リート 51億円
MCUBS 118億円
野村マスター 200億円