2000年前後に発刊された狛犬事典とか古代エジプト神殿大百科とか日本神さま事典を見ると日本て豊かな国だったんだなあと痛感。今は賞味期限が短い本ばかり店頭に並び、生きるのに必要ないけど接点が多い知識の本をじっくり読むという文化はこれから更に薄まるのでしょうね。inzaiです、こんばんわ。まあその頃には生きてないと思いますけど。
さて、安倍さん辞任でJ-REITはどうなるのかと言う話は昨日書いたので、定例コンテンツの1週間振り返り。全体感としては商業とホテルの逆襲で住宅REITは大苦戦。上位住宅REITは1週間で年間利回り相当の値下がりを食らいました。
材料で一番インパクトが強かったのはインヴィンシブルの系列ホテルオペレーターがインヴィンシブルからのサポートなくても6月から黒字だったこと。オペレーターの負債コストは分かりませんが市場の見方は潰れる潰れないから割安感の見極めに一気に変わりました。ジャパンホテルリートが主要オペレーターに対して2021年まで固定賃料を免除したことは賛否両論ですが、2022年に固定賃料が復活することを見ればレンダーも貸し剥がしまでは難しい。
そしてまさかの日本リテールファンドとMCUBS MidCityの合併。系列同士の合併で商業REITが総合型を取得する。実質的には戦略的に煮詰まったMidCityの救済合併ですね。日本リテールファンドは負ののれんを450億円入手できますし、都市型のエクスポージャーも増やせるし、悪くない選択肢です。商業型より総合型の方が海外投資家からの受けもいいでしょう。これまで商業型で頑張ってきたのは何だったのかという気もしますが、日本リテールファンドは商業の安定感も得られないし、良く分かんないREITになりつつあったので現状追認型と考えています。
物件売買では他にザイマックスのライフ福泉、リテールファンドの天神(懐かしい!)、住宅REIT WEEKLY的にはケネレジのKDX市川、商業ですが大和ハウスリートのスポーツプラザ茨木。ただ、金額はそれほど大きくなので市川の利回り4.1%以外はふーんという感じです。
ランキング編では個別物件の含み損益率をリサーチ。1位は大和ハウスの札幌、2位はまさかのスターツの物件でした。1位、2位の時価は簿価の2倍以上ってすごいですね。ちなみに最下位もスターツです。
①価格、利回り、移動平均乖離率
銘柄名 | 投資口価格 | 利回り | 8/21比 | 25MA乖離 | 75MA乖離 |
日本アコモデーションファンド(3226) | 650,000 | 3.07% | -3.70% | -2.65% | -0.49% |
アドバンス・レジデンス(3269) | 313,500 | 3.57% | -3.24% | -4.34% | -4.54% |
ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト(3278) | 185,800 | 4.38% | -4.72% | -3.67% | -0.70% |
コンフォリア・レジデンシャル(3282) | 323,000 | 3.28% | -4.44% | -2.85% | -1.28% |
サムティ・レジデンシャル(3459) | 99,100 | 5.71% | 1.02% | 1.34% | -2.02% |
スターツプロシード(8979) | 205,500 | 4.84% | 2.44% | 1.17% | 1.87% |
大和ハウスリート(8984) | 279,400 | 3.90% | -2.48% | -0.28% | 3.74% |
大和証券リビング(8986) | 106,500 | 4.04% | 1.82% | 0.80% | 5.63% |
②会社予想DPU
銘柄名 | 今期基準 | 会社予想DPU | 翌期基準 | 会社予想DPU |
日本アコモデーションファンド(3226) | 2021年2月 | 10,150 | ||
アドバンス・レジデンス(3269) | 2021年1月 | 5,600 | 2021年7月 | |
ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト(3278) | 2021年1月 | 4,066 | 2021年7月 | |
コンフォリア・レジデンシャル(3282) | 2021年1月 | 5,300 | 2021年7月 | |
サムティ・レジデンシャル(3459) | 2021年1月 | 2,933 | 2021年7月 | 2,725 |
スターツプロシード(8979) | 2020年10月 | 5,420 | 2021年4月 | 4,530 |
大和ハウスリート(8984) | 2021年2月 | 5,550 | ||
大和証券リビング(8986) | 2020年9月 | 2,150 | 2021年3月 | 2,150 |
③時価総額、保有不動産価格、含み損益
銘柄名 | 時価総額 | 保有物件数 | 取得価格合計 | 不動産含み損益 |
日本アコモデーションファンド(3226) | 3,149億円 | 128物件 | 3,162億円 | 978億円 |
アドバンス・レジデンス(3269) | 4,342億円 | 271物件 | 4,567億円 | 1,708億円 |
ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト(3278) | 1,686億円 | 151物件 | 2,489億円 | 458億円 |
コンフォリア・レジデンシャル(3282) | 2,169億円 | 135物件 | 2,459億円 | 534億円 |
サムティ・レジデンシャル(3459) | 587億円 | 118物件 | 1,099億円 | 63億円 |
スターツプロシード(8979) | 522億円 | 107物件 | 879億円 | 120億円 |
大和ハウスリート(8984) | 6,136億円 | 227物件 | 8,164億円 | 1,140億円 |
大和証券リビング(8986) | 2,190億円 | 217物件 | 3,027億円 | 643億円 |
④住宅REITのプレスリリース
資産運用会社の投資助言・代理業の登録申請、並びにこれに伴う組織の変更及び取締役の異動に関するお知らせ
カテゴリー: 8984 大和ハウスリート, 投稿日: 2020/8/28
国内不動産信託受益権の取得に関するお知らせ
カテゴリー: 8984 大和ハウスリート, 投稿日: 2020/8/28
金利スワップ契約締結に関するお知らせ
カテゴリー: 3278 ケネディクスレジデンシャル, 投稿日: 2020/8/27
資金の借入れ及び金利スワップ契約締結に関するお知らせ
カテゴリー: 3278 ケネディクスレジデンシャル, 投稿日: 2020/8/25 |
資産の取得に関するお知らせ(KDXレジデンス市川)
カテゴリー: 3278 ケネディクスレジデンシャル, 投稿日: 2020/8/25 |
⑤住宅REIT銘柄の物件、含み損益ランキング
順位 | 銘柄 | 物件名 | 簿価 | 鑑定 | 含み損益 |
1 | 大和ハウスリート(住宅のみ) | ビッグタワー南3条 | 1,250 | 2,750 | 120% |
2 | スターツプロシード | プロシード西新井 | 3,201 | 6,900 | 116% |
3 | アドバンスレジデンス | レジディア蒲田 | 2,013 | 3,850 | 91% |
4 | アドバンスレジデンス | レジディア三越前 | 1,509 | 2,840 | 88% |
5 | ケネディクスレジ | KDXレジデンス 南三条 |
908 | 1,700 | 87% |
6 | 大和証券リビング | プロスペクト川崎 | 1,336 | 2,400 | 80% |
7 | アドバンスレジデンス | レジディア木場 | 1,840 | 3,280 | 78% |
8 | 大和証券リビング | プロスペクト恩賜公園 | 1006 | 1790 | 78% |
9 | コンフォリア | コンフォリア麻布EAST | 1,908 | 3,380 | 77% |
10 | 大和証券リビング | パレドール円山 | 592 | 1040 | 76% |
11 | 大和証券リビング | カレッジスクエア早稲田Ⅱ | 191 | 333 | 74% |
12 | 日本アコモデーションファンド | パークアクシス中呉服町 | 605 | 1,050 | 74% |
13 | 大和証券リビング | アクトフォルム浅草 | 1166 | 2010 | 72% |
14 | 大和証券リビング | willDo勝川 | 409 | 704 | 72% |
15 | アドバンスレジデンス | レジディア浅草橋 | 911 | 1,560 | 71% |