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クラッシュする海外物流REIT

GWは如何お過ごしでしょうか。inzaiです、お久しぶりです。世界の金融市場が金利上昇で激震している中、J-REITがなかなか調整する兆しを見せないこともありブログ更新がすっかり遠のいております。

魔のGWを乗り越え5/6の東証REIT指数もまさかもプラス。しかし変調が出ているとすれば物流REITでしょうか?5/6のワースト3は三井不動産ロジ、日本プロロジス、GLPの主要物流REIT。この3銘柄が2%下落してても指数がプラスという異常事態。

背景には6月からインバウンド観光解禁ネタもあるのでしょうけど、欧米の物流REITがクラッシュしているのも一因でしょう。

世界最大手のPrologisがこんなチャート。

欧州最大手のSEGRO。

いずれも4月28日比で20%の大幅下落です。

4月28日になにがあったか。そうAmazonの決算ですね。コスト高で冴えない決算での言い訳か、20年、21年に設備と人員拡張を最優先で進めた結果、もう設備投資は不要、と言うかかなり余剰のキャパを抱えているとCFOが明言しました。実際、22年1QのAmazonの設備投信は大きくペースダウン。

物流セクターのファンダメタルズは絶好調ですが、アマゾンの存在感が他社の焦りを誘発していたのも事実。アマゾンが止まれば逆回転の可能性すらあります。特に日本の物流施設業界は10年前には10社いるかいないかだったのに今や70社が参入する超過熱状態。今後の供給ペースは過去最大級が2年連続。昨年から大型物件のリース不調の話も聞こえてましたが、Amazonのペース鈍化も背景にあったのでしょう。

仮に物流REIT大手が下落すれば、賃料下落が止まらないのに利回りが低水準なままの住宅REITが引きずられる可能性もあります。頼みのホテルも既に2019年比で10%~15%ディスカウントのところまで回復。そうすると指数を牽引する主体が不在となります。さてどうしたものか。

 

 

 

ワクチン効果なくJ-REITは+0.25%、不動産株指数は+6.93%!

いやー、すごいですね。ここまでJ-REITと不動産株指数の差が開いたのは見たことない。年初来パフォでもそんなに違ってないのにこんなに開くか。何がすごいって海外勢はJ-REITと不動産株は分けて考えないので純粋にデベロッパーが買われたってことです。特に三井不動産+11.8%しゅごい。ホテルや商業を抱えてるから売られるのはしょうがないけどここまで戻すか。J-REITだとインヴィンシブルが+16%。おいおいワクチン浸透するまで1年かかるけどオペレーター体力もつかな?Gotoトラベルの補給は持つか。大して日本プロロジス、GLPは-8%前後の下げ。利回り3%台前半の銘柄が1日で8%下げるってかなりきつい。投資してる意味ない。海外は大手REITが+30%とかゴロゴロしててemaxis欧州リートインデックスは+10%。当面はボラが上がりそうなので楽しめそうです。

各銘柄の当日の騰落率を載せておきます。

銘柄名 前日比率
日本プロロジスリート -8.19%
GLP投資法人 -7.85%
伊藤忠アドバンスロジ -7.18%
産業ファンド -5.67%
日本ロジスティクスF -4.94%
GXロジJリートETF -4.72%
CREロジスティクスファンド -4.45%
ラサールロジポート投資 -4.32%
日本アコモデーションF -4.24%
SOSILA物流リート投 -4.21%
三菱地所物流REIT -4.14%
タカラレーベン・インフラ投 -2.52%
コンフォリア・レジデンシャル -2.42%
ケネディクスレジデンシャル -2.14%
アドバンス・レジデンス -2.09%
三井不ロジパーク -1.89%
大和証券リビング投 -1.85%
ヘルスケア&メディカル投資 -0.86%
いちごグリーンインフラ -0.66%
カナディアン・ソーラーインフラ -0.51%
平和不動産リート -0.50%
積水ハウス・リート投資 -0.40%
サムティ・レジデンシャル -0.39%
マリモ地方創生リート -0.27%
日本再生可能エネ -0.19%
東京インフラ・エネルギー 0.00%
森ヒルズリート 0.15%
ヒューリックリート投資法 0.21%
ケネディクス・オフィス投資 0.32%
スターツプロシード投資 0.35%
エスコンジャパンリート 0.35%
グローバル・ワン不動産 0.40%
プレミア投資法人 0.50%
大和ハウスリート 0.62%
ONEリート投資法人 0.65%
東急リアル・エステート 0.73%
サンケイリアルエステート 0.82%
森トラスト総合リート 0.84%
日本リート投資法人 0.85%
ケネディクス商業リート 0.94%
スターアジア不動産投 0.96%
トーセイ・リート投資法人 1.12%
日本電信電話 1.12%
日本プライムリアルティ 1.13%
星野リゾート・リート 1.17%
阪急阪神リート 1.22%
大江戸温泉リート 1.24%
タカラレーベン不動産投 1.40%
いちごオフィスリート投 1.41%
イオンリート投資 1.47%
福岡リート 1.54%
ジャパンエクセレント投資 1.70%
投資法人みらい 1.72%
ザイマックス・リート 1.77%
ユナイテッドアーバン投資 1.93%
インベスコ・オフィス・Jリート 1.95%
API投資法人 2.03%
大和証券オフィス投資 2.11%
フロンティア不動産投資 2.30%
野村不動産マスターF 2.71%
オリックス不動産投資 3.97%
日本ビルファンド 4.36%
森トラスト・ホテルリート投 4.52%
ジャパンリアルエステイト 4.75%
MCUBSMIDCITY 5.12%
日本リテールファンド 5.48%
いちごホテルリート投資 6.07%
ジャパン・ホテル・リート 11.61%
インヴィンシブル投資法 16.08%

東証REIT指数は1700pt割れ

2万円を超えた日経平均、まだ何とかなっているマザーズに比べるとしんどい一か月でした。inzaiです、こんばんわ。当ブログの最終週の見出しはこんなですからね。ネガティブなニュースしかないです。こんな頻度で書くのも久々。

6/25 J-REITはきっちり年初来安値、逆カタリストは来たけど…
6/26 東証REIT指数は今日も下げ
6/27 東証REIT指数は6日ぶりに反発!しかしまたも高値買いが!
6/28 東証REIT指数はマイナス金利導入後の上昇を全て吐き出す!

6月30日はアセットアロケーションのウェイト調整などで期末で買いも入ってくるのではないかと期待もあり、1700ptで粘りを見せたときは、中途半端なところで粘るならがっつり下げておこうぜと思って冷や冷やしましたが、無事に下抜け。

節目のという意味でも1700ptは下抜けだし、悪夢のような2015年秋を起点とした上昇トレンドの崩れという意味でも下抜けだし、BREXIT、米大統領選と少しずつ下値を切り下げてきた下方トレンド継続という意味でも下抜け。サポートラインとかないです。当面は戻り売りとの争いです。

投信からの資金流出は少しずつ止まり始める兆候も出てますし、プレミアのようにクラッシュしかけている銘柄もあり、まったく調整が進んでいないわけではありません。でもプレミアってリーマンショックのときもそうでしたが、いち早く投売り出てた銘柄なんですよね。スポンサーがNTT都市開発になったのは2010年なんで別物と言えば別物ですけど、競争力の低い物件と高値買いでポートフォリオの質が低いのは相変わらず。NTT都市開発に罪がないとまでは言いませんけど、まあこのポートフォリオならこれくらいの利回りと値段で良いんじゃないかって思える水準が皆一緒なんでしょうね。いきなりピカピカには生まれ変わりませんか。

あとクラッシュ気味で言えば野村マスターと日本リテールファンド。6月決算銘柄ボロボロなのはやむなしですが何も関係のない両者の売りは外国人と機関投資家のロスカットなんでしょうか。この2銘柄も時価総額が大きい割りに雑な物件取得やブレブレな経営方針が災いして下げ相場になるとまず売られる銘柄の筆頭です。

色々述べましたが御託は置いといて次にどうなるかが重要です。幸いリスクオフの材料は山積みで、まず都議会選挙は酷い結果になりました。都に対してファイティングポーズを取ってる小池知事&都民ファーストが何をやってくれるのか、何をやらないのか。失策続きだった小池知事への人気を見ると、前例を覆して人気集めれば良いやって行動が沢山出てくるでしょう。

何だかんだ注目されながら国政と地方政治は別物というアクションだった諸外国と違って、日本は分かりやすい悲観シナリオが構築しやすいだけに、株安と円高が怖い。どっかからリスクオフ来るだろうと思っていて、都議選は危ないという話は前々から出てましたがここまで大敗するとやばい。持ち直すには自民党が見直されるしかなく、小池さんのむちゃくちゃぶりでそういう空気もちょっとあったのですが、自分自身、ここまで差がつくとはなあと。マーケットでは自民党じゃなきゃ現実的に都政回せないなという空気の中で、こういう結果というのはほんとまずい。そして一足飛んで自民党崩壊=日銀の緩和終了です。ただでさえグローバルの緩和縮小で日本だけが単独で緩和継続というギリギリの立場だけにこれはしんどい。

本質的に国政とは切り離して良い問題なので、日銀の実弾投入が止まるのはまだまだ先の話で株とJ-REITをしっかりと買い続けてくれるはずですが、この悲観シナリオはまじで怖い。

タイトルの東証REIT指数1650ptが来るまで待とうというのはかなり本気ではあるもののもっと先の話かと思ってました。来週は気合いれてやらな如何かもしれませんな。J-REITよりも円高で海外REITが割安になる方が早いかもしれないと思ってます。

 

Chart Break! 東証REIT指数が年初来安値を一瞬更新

今日はとあるセミナーでトラウマをほじくり返され続けました。inzaiです、こんばんわ。いやもうほんとヤレヤレ売りとかナンピン禁止とか心が痛い。

そんな反省が活きてきそうなくらい荒れかけているのがJ-REIT市場。今日は4月14日に付けた1726.89ptを一瞬だけ割りました。そこでピタッと止まったのは面白かったのですが、戻りも限定的で愛でたくサポートラインをがっつり下回ることに。ここが2番底という可能性もゼロではないです。でもチャイナショックのあとのサポートラインや2014年10月の上放れとかそういう節目をブレイクするまさに転換点となる可能性もあります。出来高は5月末すら上回っており何の抵抗もなくズルズルという感じではないのは良い事ではあるものの月半ばだとまだ毎月分配型の売りも残ってそうだし、ここで自然に反発というのは期待していいのか微妙。昨日書いた阪急リート&アクティビアも下落継続だし今のJ-REITはまさに落ちてきたナイフ。ここで掴むのは勇気いります。ずーーーとJ-REITにはネガティブでしたがこの辺からそろそろ真面目に分析してポジション作り始めてもいいのかなと思い始めてきた水準。やっときたよー。

本日は奇しくもFOMC待ちで期待100%織り込み済みの割には今年最大級に米債のポジションが偏ってますし、先ほどのCPIはまさかの大幅下ブレでドル安進行。もうどっちに行ってもおかしくない状況で、ひょっとすると頭を整理するためにポジションを手仕舞いラッシュが来たりなんてワクワクしてます。サプライズインデックスがボロボロの割りにリスクオン状況が続いているのでやっぱりマクロに逆らっちゃいかんなあと動きになったりしませんかね?

 

いちごホテルリートが10%の爆騰!

円高怖いしホテルとか商業は触りたくないなと書いた次の日にホテルREITが軒並み爆騰!inzaiです、こんばんわ。

寄り付きから買い気配でやっちまった感はあったのですが、昨日の暴落相場でも年初来安値を更新しなかったことで、買うならこのタイミングってことなんでしょう。どこが買ったのか気になりますが最後まで買ってたのでそれなりに気合の入った買いで明日以降続くは何とも。ショートセルの買い戻しだったりしないかなあ。でもそれだったらもっと短時間で激しいか。それにしても久々にすごいの見たなあ。ちなみにいちごインフラの仮条件は95000円-100000円。やっぱ下はバッファ見てきましたね。タカラレーベンと比べると一長一短あり長い目で見ればいちごの方が安定しているのですが、その長い目ってのがいくらなんでも長すぎる。そこらへんが難しい。ヒューリックのヘルスケアみたいにポートフォリオの分散的な意味合いでREITが持つのが良いのかもしれませんね。

とりあえず今晩は米国REITに注目です。金利上昇でボロボロですがマーケットがどっちに行ってるか分かりやすいバロメーター。ドル円も余ってるし突っ込んでみるか休憩するか悩ましい。昨日から悩ましいばっかり行ってますね。トランプと言えば不動産だろうと言いたけど、インフラ投資期待で建設業が上昇しててそれすなわち建設コスト上昇なんでデベには逆な気がするんですよね。