J-REIT分析」カテゴリーアーカイブ

J-REIT分析 2013年7月29日①

大荒れの相場ですが、気持ち悪い相場だったんでサイドラインに出てたことが幸いして、明日から前向きに戦えそうです。当面は年末までのポジション作りに四苦八苦でしょうか。

で出色々と頭を整理したいのですが、先ほどアメブロの仕様が、、と書いたようにトラブル中。Kernel-Power 41問題でChorme止めてIEに変えた影響だったようでChormeを再インストールで使ってみるな難なく旧環境に戻れました。が、Chormeだとブルースクリーン多発でシミュレーションもできないのでビクビクしながら書いてます(Chromeだけが理由とは限らないのですがChromeでクラッシュ多発だったので)。

とりあえず3000番台コメントです。

日本アコモデーションファンド投資法人 662000 4.20%
三井不動産系の住宅REIT。大川端の含み損がちょっとあれですが、それ以外は物件もオペレーションもスポンサーからの物件取得も文句なし。公募増資でLTV低下、希薄化して、徐々に配当金を押し上げるスタイルなんで分かりにくい点もありますが着々と巡航ベースでは成長してます。と思っていたのですが、春日とか亀戸とか最近のお値段はちょっとやり過ぎな感じもあります。やっぱり昨年から三井不動産系のREITは1歩も2歩も踏み込んでいるような。他のREITがこれやったら、あうあうなんですが。。

MIDリート投資法人 226500 5.55%
大幅下方減配もキャッシュフローへの影響を考えれば「どこまで売るの?」「ゼロでしょ!」にはなりません。この御時世、REITってのはボトムサイドを固めるのはそんなに難しくはないですが、むしろ各社長さんの頭の中ではどうやってアップサイドを投資家に織り込ませるか。その点、阪急とMIDでは選択肢が全然異なります。この2つの序列は見やすいと思ってて良いかと。

森ヒルズリート投資法人 596000 3.26%
持ってる物件のクオリティだけならピカイチ。でも投資家への還元となると色々と問題が多かったREIT。テコ入れ一巡ですが、可能性は全て織り込まれたと言っても過言ではない水準。森ヒルズが安値で物件売ってくれることはない、それだけは前回のPOではっきりしました。今後、過熱する一方のマーケットで、傘下REITとそうじゃない買主でどうやって扱いの違いをはっきりさせるか。REIT以外には売らないとはっきりさせるのも手の一つですが、そこまでスポンサーの財務状況は楽ではないのかなあと。アーク、愛宕はまだ残ってますしね。

野村不動産レジデンシャル投資法人 496000 4.88%
野村オフィス、野村マスターと野村不動産グループの投資家軽視を見せられて「ここだけは大丈夫」と言える投資家がどれだけいるのか。分譲マンション好調なんで種地の確保は問題ないでしょうけど、REITに気遣いできるほど人的、資金的余裕があるのかどうか。ポートフォリオのグレードとしては並なんでキャッシュフローがどうのこうのとはならないと思いますが、グループ外からひたすら買ってるのは分譲種地のバーター取引じゃあるまいなとか、プラウドフラットを手放してしまってるのは野村レジが低利回り物件を買えないから、だけなんだろうかとか。もう邪推の塊です。こういうときの逆張りってうまく行くときが多いのですが。

産業ファンド投資法人 932000 3.44%足元、ちょっと弱い動きになってるのは何なのか。増資ならむしろポジティブですがどっかの物件でついに大型退去の話とか湧き上がっているのでしょうか。あと2、3回POしないとちょっと分散効果がいまいちかなと。今後は完全に産業施設特化型になりそうだがそれが良い。代替性とかテナントリスクは二の次。アメリカ型です。一発来たときが怖いけど三菱商事の力でなんとかするんでしょうきっと。物件取得はそこまでスポンサーに頼ってる感じでもないんですが。

大和ハウスリート投資法人 704000 4.38%
上場時には賛否両論あったものの、BTS型への信頼感は株価が示すとおりで良いんじゃないかと。
次のファイナンスがどういう形になるかですがある程度物件は見えているので心配もいらないだろうと思います。とはいえ、大和ハウスは今後もそれなりにサポートしてくれるようですが、IPO時に比べると物流特化への投資家の期待を裏切るような雰囲気もなきにしもあらず。大和ハウスも大きくPOしちゃったしね。あれは主幹事の皆さんお疲れ様と言いたくなるような内容でございました。”

アドバンス・レジデンス投資法人 213900 4.25%
配当前落ち前に随分と売られた感じ。で今日も今日とて売り込まれました。いつも以上に極端に動いたというよりは戻ってこなかったなあと。ボラが出るとやりやすい銘柄なんで特に心配はしてませんが、20万円でウロウロされるとそこが過度に意識されそうで嫌な感じ。NBFの100万円みたいな。

ケネディクス・レジデンシャル投資法人 230400 4.82%
すでにIPO時のシナリオは大きく崩れた感じです、と前回書いちゃいましたが、スポンサーが腹切ったことでこのREITの運命が大きく変わった…などと言うと褒めすぎですが、でもこれで普通のREITになることが出来ました。LTV、含み損益だけ見ると上位にカウントしても良いような。ある程度は織り込みかけてますが、まだもうちょっとあってもいいかなと。

アクティビア・プロパティーズ投資法人 747000 4.06%
人気があるのかないのか。1流の商業施設と2流のオフィス、どっちを見るかでこのREITの評価は大きく変わってきますが、このくらいなら偏りのない評価というところでしょうか。プロロジ、ケネレジと続けばそろそろ公募増資という意識もあるのかないのか。選択肢が多いとかえってスポンサーも悩んでいるのかもしれません。

GLP投資法人 99300 4.35%
こちらも公募増資でどんな絵を見せることができるのか。ピンキリ両方の物件を取得できるという意味ではプロロジスより柔軟性があるのかもしれませんが、GLPが今後開発する物件を高値で買ってもらうには利回りばっかり言ってられないのも事実。
コンフォリア・レジデンシャル投資法人 684000 4.51% 46075 サイズはケネディクスに抜かれちゃうのかな。スポンサーは着々と物件仕込んでいるので自分のペースで動く人々なんだろうなと。こちらも今日はえげつなく売り込まれました。毎度のこととは言え、なんだかなあと。

日本プロロジスリート投資法人 855000 4.21%
物件は業界トップクラスで良いタイミングでファイナンスできたので一安心。決算も無難ではありますが、思ってたよりマルチテナントの物流ってバタバタする印象があります。いつもバタバタしてた方が急なリスクにも対応できるので会社としては安心感はあるのですが。

野村不動産マスターファンド投資法人 100600 4.18%
IPO価格で行ったりきたり。野村不動産投資顧問が投資家に評価される時代は来るのでしょうか。

星野リゾート・リート投資法人 574000 2.58%さて、このREITはどうしたもんかなあと。需給を動かす投資家もいないでしょうし、一定の固定ファンを考えるとボラも出ないのかなと。かと言って経済性だけでみると買う必要性は全然感じられない。ジャパン・ホテル・リートで問題ないでしょう。開示データ見て上ブレありそうなら飛びついてみたいけども。

なお、ランキング及びコメントは現時点の好みを表現したものであり、本ブログの情報を用いて行う判断の一切について責任は負いません。どうしても自分の責任で投資したくない方は証券会社や有料の情報をご参考いただくしかないと思います。

J-REIT分析 2013年7月21日(超省略Var)

 

J-REIT分析ももろとも消えてので記憶に残っている雑感だけ。銘柄とランキングは関係ありません。

・ケネディクス・レジデンシャル
時価総額2倍の規模の公募増資を断行。ソフトバンクがボーダフォン買った時を思い出してしまいました。J-REITは希薄化せずきっちり配当金を作れる物件取得さえ伴えば、ファイナンスの規模は関係ありません。需給がタイトなこのタイミングなら特段ネガティブな要素は何もありません。資産規模はコンフォリアに追いつくので利回りもタイトになると思います(もう7分は織り込まれた感じ)。ただ、ケネディクスがこれから築浅のレジを供給することはできないので、その辺がちょっとデベ系住宅REITに劣る感じ。SMBCがどれだけ上流にお金流してがっちり掴み取るかがポイントですが、いまはどうなんでしょうかね。

・NBF、JRE
そこそこ価格調整は進んできましたが、利回り3.0%より上はやはり押し目買いが入るようです。でも彼らがそこまで配当金の伸びを志向しているように思えないのがちょっと違和感。住宅や商業のキャップレートを見るとオフィスのCRも下がるんでしょうけど、ひょっとしたらCRのギャップがタイトになる(イールドが寝るとでも言いましょうか)という形で健全な調整になるのかも。それなら自然な姿なんで良いのですが、期待しにくいほどにはデベの皆さんは強欲なんじゃないかなあと。

・JPR、オリックスR、森トラR
利回り4%の中堅オフィス組。際どいラインを彷徨っているのが現実とは言え、NBF、JREとのギャップと住宅REITとのギャップが3月とちょっと違う印象。まあグロース期待が奇麗に剥がれただけなんでしょうけどそもそも3月の時点でグロースを織り込めるちゃんとした背景全然なかったと思うんですが。

・住宅
銘柄間のギャップがほとんどない状態。J-REIT分析で度々書いてたと思うのですが、住宅REITってある一定の規模を超えるとそんなに銘柄間格差ないというのが個人的な考えです。みんなLTV高いし、デベロッパーがいても開発利益がしっかり抜かれてREITに入ってくるし。ケネレジもそこまでもうちょっとと言う感じ。利上げ局面ではクレジットコストは顕著に変わってきますがそこまではまだ切羽詰ってないかなと。

・物流
まあ、POのタイミングでじわじわ差がついてくると思いますが、今のところどれも大して変わらんという認識でいいかと。

要は全体的に銘柄格差のないバリュエーションになってきたのであんまりできることないなあと。いや、丁寧にやれば色々あるんですが、重要なのは世界経済の方向。J-REITのバリュエーションがここから切り上がるのか切り下がるのか。どう見てもバーナンキさんも迷ってるようですし、エマージングも戻り一巡でここから仕切り直し、日本も時限爆弾を無事回収できるか微妙なところ。昨年来でかなりリターン出てるし無理にリスクを取らなくてもいいなじゃないかなあと。ボラは出ると思うので失っても痛くないレベルのポジションで走りたい。こういう相場は一番つかれます。

J-REIT分析 2013年6月9日

久しぶりのオヌヌメランキング。PCを変えたので一から書いたのですが、「こんなに時間掛かるのか?」と疑問だったものの、ブログにしてみてやっぱり1銘柄のコメントが長かったようで。前の2倍くらいあるよ!

最後は力尽きたので相場観、ランキングもまた今度。長い一週間になりそうです。

8951 日本ビルファンド投資法人 3.13% 712,068
業界のボス、三井不動産をメインスポンサーとするオフィス特化型J-REIT。時価総額はJ-REIT最大。日本を代表すると冠するには物足りないポートフォリオが難点(と言ってもJ-REITとしてはずば抜けたクオリティ)だったが、今年に入ってソニー、パナソニックの本社ビル(一部)を
取得してちょっとはグローバルにも胸を誇れるポートに。でも、オフィスの賃料期待と合いまったとはいえ配当利回り2.3%はさすがに突っ込みすぎ。何年後に正当化できるのって話だよ。EMもやってるUS-REITの上位銘柄の方がお買い得。案の定、急落しましたが今は良い感じの水準に落ち着きつつあります。

8952 ジャパンリアルエステイト投資法人 3.06% 588,199
スポンサーの三菱地所って先祖代々大事にしてきた丸の内のオフィスビル群以外に何かあるの?って突っ込みたくなるくらいに「丸の外」では上手くいってない印象が強い。今後も東新宿とか西新宿の築浅ビルを高値で買うんだろうなあと思うとちょっとうんざりする感もありますが、それでもポートフォリオの質としてはNBFと2強ということで良いんじゃないかと。3月に何もしなかったのはびっくりですが、三菱地所の動き(決算予想と固定資産から販売への振り替え)を見ると今年もどっかでファイナンスやるのは間違いないところ。NBFにちょっと置いていかれた感もあるんですが利回りは均衡。

8953 日本リテールファンド投資法人 4.23% 385,275
三菱商事をスポンサーとする商業特化型REIT。J-REIT市場への資金流入で時価総額が大きいこのREITが買われるのはしょうがないとはいえアベノミクスで商業への評価が多少変わったくらいでは説明つかない上がり方してるなあ、と思ったらもう2月初旬のところまで株価が急落。関東財務局への手続きのタイミングを考えると3月にIPOしても良かったイオンREITが最大の需給悪化懸念。イオンモールが大型の公募増資したのでそこが落ち着けば今度はイオンREIT。となると秋くらいまでは引っかかるし、株価急落でアベノミクスの行方も気がかりなんでちょっと強気には。。。郊外型大型ショッピングモールとここ数年でシェアを増やした安かろう悪かろうの物件はやっぱり好きになれない。

8954 オリックス不動産投資法人 4.50% 162,612
社長を交代してテコ入れ中の総合型REIT。芝のオフィスビルには自らがテナントと入って、利回りの高い商業施設で配当金を上乗せして株価を見る限り持ち直しは十二分。オリックス本体も不動産業は一歩置きつつあるので無茶な物件取得もそれほどなかろうし、保有の中型オフィス物件の動向がこれからのポイントの全てと言って過言ではないかも。利回りとしてはこの辺からはまあ妥当なところで本音では5%は欲しいなあと思うけど。

8955 日本プライムリアルティ投資法人 4.11% 233,063
良い所を見れば良いのだが、ちゃんと見ると「あれ?一軍とは言えないか?」となる評価が分かれやすいオフィス中心の総合型REIT。スポンサーの東京建物がガンガン開発しているので、ちゃんとしたマーケット目線で取得してくれればもっとも成長が期待できると言っても過言ではない。中野のキリン本社、京橋、日本橋ときっちりリーシングしてREITに売却してくれればなあ。でも、これまでの経緯と東京建物の余力を考えると期待するのは酷というもの。いやー、POのタイミングが2月、3月でなくて良かった良かった。

8956 プレミア投資法人 5.44% 69,730
NTT都市開発がメインスポンサーのオフィス、住宅のREIT。成長しない、というか背負った物が重すぎて時間が掛かっている上にスポンサーから築古物件がポコポコ入ってくるので、リストラにも時間が掛かっているのが実情。オフィスの稼働率がじり下げで90%を割ってしまった。LTV上げてきて配当金10000円は維持できているが、市況が好転しないとそろそろ厳しい感じ。2013年10月は予想通り1万円割れてしまいそうになってきた。9500円でも利回りはそろそろフェアな水準ではないかと。

8957 東急リアル・エステート投資法人 4.51% 90,788
まあ、こんな感じにならざるを得ないよなあと言った感じのオフィス、商業のREIT。一番苦しい時期は乗り切った感じではあるし他の2番手オフィス銘柄に比べると問題物件がはっきりしている。森トラと同じくアップサイドが期待できない点をバリュエーションにどう反映させていくか。渋谷の大型開発でメリットはあるはず。東京全体が頭打ちになる中で渋谷、東急というブランドは勝ち組に分類されるということでOKかと。公募増資によるポートフォリオ成長が待たれるところではあるが見境なく物件取得に手を出している感もあるし、東急電鉄のバックアップが見えないのがなあ。

8958 グローバル・ワン不動産投資法人 4.51% 53,295
近?新?大?のオフィスREIT。ネットワン退去で悪材料出尽くしと言いたいが、競争激化が避けられない天王洲、名古屋、大阪の物件に明るい未来が見えない。物件入替によるテコ入れも期待したいが、どちらかという時間を買うのが実質的なところ。ちょっと物件を入れ替えたところで根本的な問題点解決できないが、マーケットの評価は「次」を見据えてバリュエーションしてきそう。なんとなく50万円割れは面白いんじゃないかと思ってる。

8959 野村不動産オフィスファンド投資法人 4.41% 156,223
どーすんの、これ?年末の水準まで戻っちゃったよ!駄目だ駄目だと思ってましたが、ここまで駄目になると思ってなかったのが本音。いや、株価アクションとしては真っ当ですが、野村不動産がここまで何も出来ないとは思ってませんでした。時間を買う気もない、というか
その手は東陽町で使い切ってしまってたのかと。あと2,3回はジリ貧覚悟でやると思ってましたが。。スポンサーの開発がクオリティ高いけど値段も高いというのが今のNOFの抱える問題点と相性が悪い。王道としては良いのですが、それを推し進めるには双方力量不足。あと何気にIRが悪いのも問題点だなあと。オフィスREITではダントツ。

8960 ユナイテッド・アーバン投資法人 4.41% 287,720
去年までは安すぎたけど、3,4月は高すぎた。配当金狙いだったのでしょうけど、負ののれんがそんなに沢山残っているわけでもないし3%台前半はさすがに突っ込みでした。公募増資のタイミングはある意味では完璧に近い。15万円とかでやられると後が大変ですがみんながハッピーになれる水準だったと思う。OPAの裁判は今更感もある話ですが、反訴ってことはかなり折り合いつかない感じなんでしょう。出て行ってもらってビックかヨドバシでもいれれば良いじゃないかと思います。OPAの提示した賃料はないわー。

8961 森トラスト総合リート投資法人 4.59% 187,066
んごっ、となった渋谷フラッグの取得。良いもの持ってますが、J-REITは含み益が見込めない水準で買っちゃうとあとで辛くなることがしばしば。ソフトバンクだってケチつけようのない企業ですが、あの単価で次も更新してくれるかと言うとスペックとかの面ですんなり行かないんじゃないかと。たぶん孫さんもいないし。そういう意味では堀野社長もいないのか。目先では2015年が鬼門。まとめて契約更改がきます。果てして神戸製鋼はそのときまで単独企業として生き残っているのか。中長期の固定賃料はこれが怖いでございます。単価問わなければ三田が埋まるのは時間の問題。来年までは大丈夫じゃないかなあと。

8963 インヴィンシブル投資法人 3.14% 17,191
ん?

8964 フロンティア不動産投資法人 4.14% 218,240
業界内でのポジショニングを考えた場合、三井不動産をスポンサーとする商業REITのポテンシャルは高い。JTから引き継いだ物件もそれなりに上手く料理していると思う。ピカピカとは言わないけど、このREITが駄目だったら仕方がない、と言わせるくらいの信頼性。直近で取得した天神、広島などちょくちょく投資家の信頼を裏切るような取得もあるが、たまに池袋のようなピカピカの物件も入れてくれると安心しちゃうのよね。

8966 平和不動産リート投資法人 5.10% 49,875
結局、合併したREITの中でもっとも早くリストラ完了したのはこのREITだったという事実。オフィスはまだ安心はできないものの、東証に振り回されているスポンサーに比べると安心感すらあるので他のREITと違って大事にされてそうな感じが良い。プレミアと似たようなポート構成です
住宅はシングル中心だし、負ののれんもあるし、10年後もほとんど変わってないんじゃないかという心配さえしなければ良いREIT。利回り7%とかお買い得だった水準はもう戻ってこないのか。

8967 日本ロジスティクスファンド投資法人 4.11% 127,872
100万円クラブ入りしたのも束の間。依然としてREITの中ではトップクラスの安定感ですが、
プロロジ、GLPに比べると地味な感は否めない。将来は肩を並べると思ってますが、外国人に認知される日はまだちょっと遠いか。物流業界はバブリーになってますが、ここはそれなりに中長期的な目線で動いてくれると信じたい。ポートフォリオはまだまだ余力もあるし。

8968 福岡リート投資法人 4.39% 101,844
九州財界がバックアップする九州特化型の総合型。博多の商業3割、オフィス3割、その他エリアの商業3割というイメージ(あくまでイメージ)。キャナルシティは駅ビルの新規開業も落ち着き、ポジショニングのためのリニューアルが進んでいるものの、中国、韓国のダメージはそれなりに大きく、テナントの入れ替えもまだ必要になりそう。オフィスはまあまあ。住宅の取得方法を見てるとやっぱ九州では力あるなあと思う。アベノミクスでは主役になれないREITだがエリアNo,1というのは評価して然るべきかと。もうちょっと利回りが欲しい。

8972 ケネディクス不動産投資法人 4.83% 103,731
ケネディクスグループ全体が日興兜町ビルに移転することで2.5フロアは埋まった。ってか最初からやればよかったのに。本当に一棟借りで何とかなると思っていたのだろうか。そう信じた投資家は誰もいなかった、かもしれない。正直、中小型オフィスに明るい未来はないと思う。特に活況を取り戻しつつあるオフィス街を歩いていると表面だけリニューアルしたビルの相対評価がかなり下落しているような気がする。少なくとも賃料上昇するのにエレベーターやトイレだけではどうにもならんのではないかと。15年くらい過ぎたら、MBOで非上場化してヒューリックよろしく片っ端から立て直すことになるんじゃないかなあと思ったり思わなかったり。そんなこと考えてるとそもそもJ-REITには投資できないのですが。

8973 積水ハウス・SI 投資法人 4.69% 71,663
J-REITの中でもっとも手厚いスポンサーを受けているんじゃないかと思われるREIT。他のスポンサー交代系企業が中途半端なところでストップしたのに対し、サプライズだった商業売却も含めて全て順調と言わざるを得ない。スポンサー本体がきっちり中期的な経営プラン通りに順調に伸びているし(中国は懸念だが)、なんだかんだ言ってもプリュスシリーズをきっちり公募増資で買い取れたのが大きい。こんなに短期間で処理してしまうとは、本体の中でもREITの地位が上がってるんじゃないだろうかと。

8975 いちご不動産投資法人 5.07% 54,850
生き残った新興不動産企業のグループで今後は面白いことになりそうな気配もある。
負ののれんも少なくなってきたが、元々マーケットの期待値も低いので多少のネガティブ材料は出尽くし感にも。合併後の再建もほぼほぼ一巡。意外に手堅いオペレーションをしており、嫌いな人は少なそうだと思っている。執行役員(FCレジの時から)がスポンサーと関係の薄い数少ないREIT。

8976 大和証券オフィス投資法人 3.85% 134,769
買い余力残したままここまで来ちゃったなあ、と至極残念なオフィスREIT。独立系で苦しい取得も目立つが少々高値だろうが築古より新しい物件を求める姿は正直、かなり立派だと思う。普通はマーケットの圧力に負ってDPS押し上げにいくところ。このサイクルでは買い逃した感はあるのだがここまで来たら姿勢を維持し続けて欲しい(単にリーシングに自信がないだけかもしれないが)。5年くらいあれば報われる局面もあるんじゃなかろうかと。何気にIRも良い。こういうのは証券会社系。

8977 阪急リート投資法人 5.20% 41,675
どうみても物件入替とか公募増資とかかなり具体的な内容までダダ漏れだったとしか思えないREIT。大きなインパクトのある行動でそこは高く評価したいのだが、こんなにあからさまな動きされると萎える。大阪中心であそこまで買われるって、HEP5売って本社ビルとか西宮ガーデンズ買わない限りありえないよHAHAHA!と笑ってたら本当に入れ替えたし。この流動性でここまで買い上げるって余程確信的な情報がない限り俺には無理です。ちなみにこの水準でも十分なところまで調整しているのではないだろうか。6%が当たり前だった時代も長かったので油断はできないが、まっさらな気持ちでバリュエーションすればOKなところ。

8979 スターツプロシード投資法人 4.97% 25,096
やったねタエちゃん!と言いたくなった公募増資。一度やればあとは何とか続けられるもの。このREITにピカピカな物件などという大層なものは求めてないので、ああいう物件を買い続けて欲しい。ポートフォリオさえ大きくなれば色々と出来るREITだと思うのです。でも利回りはもっと必要。

8982 トップリート投資法人 4.43% 67,193
トップとかプレミアとかグローバルとか半端に大層な名前付けるREITは大成しない法則でもあるんだろうか。トリトンは着々と埋め戻し進んでいるようですが、賃料単価は元には戻らない。デベと違ってグループ内での中期的な位置づけなんてものはないんでしょうね。スポンサーからつまんない物件を高値で買わされるのが
関の山かなあと。

8984 大和ハウス・レジデンシャル投資法人 4.55% 128,433
雑な公募増資でしたが、これまでの頑張りに免じてまあ許そう。ここからどうやってポートフォリオを大きくするかが問題ですが昨年までの丁寧なポートフォリオ構築に比べると目黒と博多はちょっと違う雰囲気がありました。今の住宅の価格上昇を見るとスポンサーが売り惜しみする気持ちは分かりますし、突然J-REITが急騰したので物件の用意が間に合わなかった可能性も。

8985 ジャパン・ホテル・リート投資法人 4.79% 91,352
ヒルトンこの値段で買っちゃったかーと思った人も多かったに違いないですが、負のれんもたっぷりあるし今はポートフォリオを成長させる時期。あのエリアには競合も出てこないでしょうし、トロフィー物件は次に期待。まあ、そもそも何をもってトロフィーというか難しい。マンダリンとかコンラッドを高値で買っても誰も喜ばないでしょうし椿山荘とか明治記念館なら良いのだろうか。個人的には品川あたりのビジネス、観光ともに厚くお客さん取れるところに欲しいなあ。ホテルばっかりは自分で建てないと築浅物件が取得できないので悩ましい。

8986 日本賃貸住宅投資法人 4.32% 89,430
不思議なくらい値持ちいい住宅REIT。再建もほぼ一巡して70億円も負ののれん余ってる時点で懸念材料は何もない。独立独歩の精神で出来ることを着実にやってきた結果。他の住宅REITに劣後する要因はほとんどないところか減損をカバーできると言う意味ではアコモや積水より安定感がある。スポンサーに期待できないので物件取得で配当金を伸ばすのは難しいが、J-REITがそういうフェーズに入るにはまだ先の話。でも、バリュエーションがここまで高く評価される要因がないのも事実なんですが。。

8987 ジャパンエクセレント投資法人 4.52% 121,923
ヒューリックがREIT作ったらみずほ系が3本上場することになります。一社にまとまっていれば、もっとパワフルなデベロッパーとして日本橋エリアを制するのも出来たかもしれないのに。。彼らにすれば社長枠が3つあるほうが重要なんでしょう、きっと。首都圏の物件は多くても、都心は少ない。そういった評価通りのバリュエーションですが更なる下方バイアスはみなくても良いかと。将来的には興和の赤坂開発の資金を捻出することになるのでしょうがもうちょっとポートフォリオをピカピカにしないと難しいファイナンスになると思われ。

あー、しんど。やっと3000番台ですか。久々に一から書くと辛い。どういうREITなのかとかバリュエーションとかほとんど書いてない。雑感に近いものになってますね。さ、気を取り直して。

3226 日本アコモデーションファンド投資法人 4.52% 138,888
三井不動産系の住宅REIT。大川端の含み損がちょっとあれですが、それ以外は物件もオペレーションもスポンサーからの物件取得も文句なし。公募増資でLTV低下、希薄化して、徐々に配当金を押し上げるスタイルなんで分かりにくい点もありますが着々と巡航ベースでは成長してます。共立メンテから学生寮取得するのは完全にストップしてしまったようでちょっと残念。景気が悪くなってきたらまだ買えるようになるのかもしれませんが暫くは我慢。

3227 MIDリート投資法人 3.21% 38,323
大幅下方減配で株価はアベノミクス前の水準に完全に行ってこい。
奇跡は起きなかったというだけ、キャッシュフロー面では影響なしですが、やっぱ配当プロダクトであるJ-REITがこれやっちゃ許されないということなんでしょう。利回りは保守的に見ても6.5%くらいになってます。同じことやるのは早くても2年後くらいだと思うので面白いところ。

3234 森ヒルズリート投資法人 3.47% 142,333
そこまで良いPOだったとは思いませんが、オフィスREITの中ではNBF、JREに次いで完全に3番手扱いに。この株価水準を維持できればみんなが望む森ビル系REITになれるだけにそんなに無理ないところだとは思います。今ならど真ん中の物件買っても配当金は維持できるかなと。

3240 野村不動産レジデンシャル投資法人 4.94% 73,883
まあ、こんなもんでしょう。野村不動産グループの迷走はどこまで続くのか。もうみんな合併しちゃえば良いのに。

3249 産業ファンド投資法人 3.56% 138,755
このREITがEPSグロース期待でこの株価水準なのは問題なし(森ヒルズはちょっと期待大きい気が)。
何を買うかは発表しないと分からないのが難点ですが、とりあえず最新鋭の物流施設を買うことは
もうないでしょう。完全に産業施設特化型になりそうだがそれが良い。代替性とかテナントリスクは二の次。
アメリカ型です。一発来たときが怖いけど三菱商事の力でなんとかするんでしょうきっと。
物件取得はそこまでスポンサーに頼ってる感じでもないんですが。

3263 大和ハウスリート投資法人 4.50% 83,817
上場時には賛否両論あったものの、BTS型への信頼感は株価が示すとおりで良いんじゃないかと。
次のファイナンスがどういう形になるかですがある程度物件は見えているので心配もいらないだろうと思います。

3269 アドバンス・レジデンス投資法人 4.49% 248,620
大丈夫!5%あれば文句なし!

3278 ケネディクス・レジデンシャル投資法人 5.40% 14,801
すでにIPO時のシナリオは大きく崩れた感じです。

3279 アクティビア・プロパティーズ投資法人 4.37% 140,604
一流の商業と2流のオフィス。この闘いはまだ続きますが、この価格水準なら一等地の物件も買えるんじゃないかと。

3281 GLP投資法人 4.89% 162,269
こんなもんだと思います。特に突っ込みどころもなく。

3282 コンフォリア・レジデンシャル投資法人 4.57% 45,401
住宅REITとして割安だっただけ。

3283 日本プロロジスリート投資法人 4.54% 144,921
物件は業界トップクラスで良いタイミングでファイナンスできたので一安心。

なお、ランキング及びコメントは現時点の好みを表現したものであり、本ブログの情報を用いて行う判断の一切について責任は負いません。どうしても自分の責任で投資したくない方は証券会社や有料の情報をご参考いただくしかないと思います。

J-REIT分析 2013年3月20日①

WBC生放送してくださいよ。。。平日午前中のTV番組なんてつまんないだから。こんにちは、inzaiです。ジムで走ってる10時~15時に合わせてくれない限り見ないんですけどね!

それはさておき、水曜の休日って良いですね。良くも悪くもリフレッシュ出来ないのですが、中途半端に仕事を引きずるので考え方の幅が広がる気がします。仕事のことを考えていても気分が軽いというか、特に最近はひたすらアウトプットの日々だったので、寄り道しながら仕事することの大切さを思い出しました。単純にストレスがないだけなのかもしれませんが。

そのついででオヌヌメランキング記事を書きました。が、IPOの影響かちょっと銘柄数が多すぎます。。馴染みの銘柄はスポンサーやアセットタイプの概要を省いたのでなおさら文字数が増えてしまい、とりあえずジャパンエクセレントからプロロジスまでです。いつもはNBFから書くのですが、たまにはプロロジスからと思った結果がこれでございます。今週末は忙しいので続きはなんとか今日中に。。。

8987 ジャパンエクセレント投資法人 645,000 3.80%
株価上昇して手放しても惜しくないREIT、ではあるが、新しく買う人からすれば興和不動産と積水ハウスから良い物件買ってるし、これからも買い続けることが期待できるのでとりあえず持っときたい不思議なREIT。株価も重い板があるのに買い進める人もいる独特なリズム。

3226 日本アコモデーションファンド投資法人 744,000 3.56%
配当金を下げてLTVを下げたことがどう評価されているのか良く分からないREIT。元々、株価水準が高かった中で学生寮を取得し始めて、成長目指すのかと思いきや再び賃貸マンション重視に。まあ三井不動産が仕上げたマンションを優先的に買えるだけでもう勝ち組です。まさに生まれた時から、ってやつです。ちょっと評価され過ぎだったプレミアムが剥げたのか、他のREITがやっと評価されたのか、もしや配当金の実額だけ見てこんな株価になったのか。

3227 MIDリート投資法人 238,900 5.47%
スポンサーのやる気ってのはREITにとって重要なファクターというのを痛感させてくれるREIT。日本の閉じた不動産マーケットを一人で戦うのは大変なことですよ?NBFはパナソニックの本社を買って拍手喝さいなのに、同じパナの主要拠点を持っているこのREITは誰も褒めてくれない。OBPにタワーマンション建てて豊洲みたいにしよう!三井不動産が!

3234 森ヒルズリート投資法人 624,000 3.11%
森ビルを信用できるかどうか。それだけです。あと5年弱は森ビルが賃料を保証してくれるので問題ありません。産業ファンドと同じようなシナリオを描きたいのでしょうけど、如何せん森ビルの物件はグレード高いけど値段も高い、なので成長性はちょっと鈍くなりそう。賃料上昇しても恩恵も限定的。昨年はずっとオヌヌメしてたREITでやっとフェアバリューまで戻ってきたと思ってます。

3240 野村不動産レジデンシャル投資法人 550,000 4.40%
何がしたいのか分かりませんが、野村不動産の資本構成がバタバタしているのと物件買えてないのは関係あるんですかね?プラウドとオハナ建ててる方が儲かるでしょうし、フィービジネスであるはずのアセットマネジメントは景気とのボラティリティも高く本業とのトレードオフにあまりならなそうだし。配当が手堅い、それでいいと思います。
3249 産業ファンド投資法人 977,000 -0.91% 3.23% もう100万円じゃないかのインフラREIT。物流の高機能化が進めば進むほど、グレードへのこだわりが薄いこのREITが安く物件を買えてしまう時代になるんだろううと思います。配当成長性はピカイチですが、ちゃんと物件選択してんのか?ってかCREを標榜する以上、ある程度は付き合いも大事だろうし、そこらへんのバランスが難しい。

3263 大和ハウスリート投資法人 759,000 3.80%
嫌いじゃないけど、GLPとプロロジスに比べると霞んでしまう物流メインの大和ハウス系REIT。同じ物流でも長期安定を目指すこちらは地味な印象ですが、株価は負けじと上昇してございます。もし利回り目線変えずに大和ハウスから物を買い続けたらかなり成長できると思いますが、そこはちょこちょこ商業施設もはめ込まれるんだろうなあと。

3269 アドバンス・レジデンス投資法人 235,500 3.82%
何故か株価が大和ハウスレジや日本アコモに後れを取っていたが、一気に追いついてきたJ-REIT最大の住宅REIT。スポンサーが商社なんでいくら負ののれんがあってもなあ、スパークスと手を組んでもなあ、というのも事実ですが。ただ、こういう上昇局面になると心配もないが期待もしにくいところ。着々と成長していくのを見守るつもりで。

3278 ケネディクス・レジデンシャル投資法人 203,500 5.21% そんなサイズで上場して大丈夫か?と言われてやっぱり苦しくなってきたREIT。配当金維持と言う意味では無問題ですが、なまじNOI利回りが高い物件を集めてしまっただけに、ケネディクスが売りたがっている都心物件をいつまで経っても買える気がしません。株価が吹きあげるにはサイズも足らないし。多少配当金を下げても思い切って大型ファイナンスして見るのも手だと思いますが。。余力がないのでPOするなら期初に合わせると思われ。

3279 アクティビア・プロパティーズ投資法人 844,000 3.70%
東急不動産の商業、オフィスREIT。東急プラザ表参道はREIT随一の物件で、株価上昇でさらに配当金が上積みされるファイナンスが期待されているようです。良いところを見ればどこまでも買えますし、悪いと事を見ると怖くて仕方がありません。株価の動き方もそんな感じです。ただ、ピカピカ物件がそう多いわけではなく(と言っても東急不動産は超一等地の物件をド高値で買っており物はあります)、どうやって成長していくのが良いのか悩ましいところ。

3281 GLP投資法人 97,200 3.82%
シンガポールのソブリンファンドであるGICがスポンサーのREIT。正確に言えば、GICがプロロジスと共同でやってたアジア(日本、中国)の物流開発、運営を経営難に陥ったプロロジスから買い取り、GLPとしてシンガポールに上場させて、そのGLPがスポンサーの物流REIT。サイズはJ-REITの物流では最大。金持ちだけにグレードも良いですが、全部が全部そうでないのも事実。ただ、イメージ通り、強欲というレッテルもあり、このREIT買うならGLP本体買った方が良いという声も大きいです。

3282 コンフォリア・レジデンシャル投資法人 770,000 4.00%
東急不動産がスポンサーの住宅REIT。先行REITに比べるとサイズは小さいですが、1000億円まではすぐに成長できるだけの仕込みはあるはず。物件のグレードは中、運営力も中、含み益は高く評価できます。マーケットが過熱するとスポンサーから高く買わされそうな気はしてますが、多少なら目を瞑ってもいいなかなあと。

3283 日本プロロジスリート投資法人 880,000 3.59%
世界最大の物流デベロッパーであり、US-REITでもお馴染みのプロロジスがスポンサー。最近(ようやく)話題の高機能型物流施設を日本に輸入したのは彼らであり、日本の会社に「倉庫に免震とかwww」と言われようと突き進んだ姿勢は、苦しい時期もあっただけにもちろん評価できる。1物件の平均グレードは物流REITではNo.1と思います。GLPと違ってあまり悪く言う人はいません。米本社も地味な感じらしい。いつか見てみたいです。

J-REIT分析 2013年1月5日②

8951 日本ビルファンド投資法人 923,000 3.27%
三井不動産がメインスポンサーのオフィスREIT。資産規模は日本最大のJ-REITで稼働率の安定感は抜群。物件のクオリティも三井不動産が保有するものには敵わないものの、それでもやっぱり三井らしいプライドが感じられる(全部が全部とは言わないが)。足元、配当金の水準は何とか横ばいを維持。サイクルで行けばそろそろPOの時期だが、この価格なのでLTVと配当金の水準にはかなり敏感にならざるを得ない。LTV下がればポジティブではある。

8952 ジャパンリアルエステイト投資法人 877,000 3.47%
良くも悪くも三菱地所らしさを存分に発揮している日本第2位のオフィスREIT。社長は控えめですが、保有物件やリーシングから漂う俺様感にマーケットはしばしば翻弄される。物件のクオリティではNBFには負けてないし、他のREITとはそれこそ段違い。さすがに3期連続でPOすることはないと思うが、地所の電気ビルヂングの動向とか気になるところ。なかなかNBFの価格に追いつけない(逆転してた時期もあったのに)。

8953 日本リテールファンド投資法人 161,100 4.80%
三菱商事の商業特化型REIT。65%が郊外型(ショッピングモールとか大型スーパー)で35%は都市型(繁華街の路面店舗とか商業ビル)。今はイオン上場のインパクトよりもイオンとイトーヨーカドーの動向が気になって仕方がない。積極出店にしろ閉鎖にしろ無風のまま1年が終わるとは思えない。国内消費も消費税、円安問題で不安定だが、株高が維持できればそれなりの数字で落ち着くはず。利回り5%切ってきたか。。

8954 オリックス不動産投資法人 450,000 4.89%
社長変更も元々実質的に仕切ってた方なので何も変わらないオフィス中心の総合型REIT。金融緩和期でオリックス本体からの重圧は少ない点は安心だが、配当金を安定させるためにはポートフォリオの入れ替えはまだ続けないと厳しいかも。底入れ見えてそうな数字の割には力強い言葉に欠ける点が今後どう変化するか。

8955 日本プライムリアルティ投資法人 252,000 4.80%
東京建物系のオフィスREIT(ちょっと商業とかも保有)。みずほFG本店となる大手町の土地を取得してマーケットの評価は「主要オフィスREITの一角」からちょっと抜けた感じ。配当金6000円の死守を標榜しており、そこまで無茶な目標ではないと思ふ。オフィス開発が続く東京建物としては開発が一段落した頃に大型の公募増資したいだろう。

8957 東急リアル・エステート投資法人 483,500 4.67%
東急電鉄がスポンサーのオフィス/商業REIT。マーケットサイクルを考えるとオフィスと商業の相関性が低い(商業が先行して動く)ことが安定配当に繋がるはずだったが、「東急電鉄なら賃料高くても維持できる」という見込みが甘すぎた。マーケットの絶頂期に取得したオフィスを減損懸念で手放すなど、理論派なんだけど色々と惜しいREIT。開示内容(量)はREITダントツ。多すぎてどこ見たらいいのか分かんない。

8959 野村不動産オフィスファンド投資法人 503,000 4.89%
野村不動産をスポンサーとするオフィスREIT(名前のまんま)。物件を見ると財閥系不動産会社との差を痛感する。古い物件が多いものの、スポンサーが中小型のPMOシリーズをガンガン開発しており、上手く物件を入れ替えてくれることを心から所望。こういう1軍半REITは波に乗ればもうちょっと上値追いかけてもいいところではある。

8960 ユナイテッド・アーバン投資法人 102,100 5.39%
丸紅系の総合型REIT。負ののれんもあって、金利コストの削減余地もまだまだあるのに、オフィスセクターが不安でマーケットの評価が定まらない。年末から一気に出遅れを挽回するような株価推移を見せているが、正直なところ何にも変わってないだけにここら辺で一回降りて、決算見てから買い直したいところ。

8963 インヴィンシブル投資法人 6,340 6.31%
紆余曲折を経た独立系のREIT。この前、バルクで物件を取得してましたが、まあ何がしたいのかよく分かりません。

8964 フロンティア不動産投資法人 767,000 4.69%
三井不動産の商業REIT。最近ちょっと神通力が落ちている印象が強い。博多の物件を高値で取得したり、アウトレットの自社競合で売上が伸び悩んだり。数字の帳尻合わせは抜群なので何の心配もしてませんが、昔ほど「ほっといても良いや感」はなく。商業セクター全体の不安はあるものの、安定感から買いが入ってる点をどう評価するべきか。

8966 平和不動産リート投資法人 58,500 5.54%
スポンサーである平和不動産が大口株主であるファンドから投資口取得をリリースしてから上がりっぱなりのオフィス/住宅REIT。プレミアと良く似たREITなんで限界はあると思いますが、負ののれんを考慮してもちょっと安く放置され過ぎた感が強い。合併銘柄の中では一番にリストラ完了したREITでオフィスのグレードはいまいちではあるものの、配当金の水準は安定しているんじゃないかと。公募増資はちょっとしたサプライズでしたが、よくあの利回りで揃えたなという感じ。歴史ある会社ならではの力強さといったところでしょうか。

8967 日本ロジスティクスファンド投資法人 767,000 4.63%
(物流会社とは違う意味で)物を動かすなら商社に任せとけ!の三井物産をスポンサーとする物流REIT。いまをときめく物流施設にマーケット初期から参入していたので物件の取得利回りはかなり高い。もうお宝と言っても良いくらい。これから後続の物流REITが出てくると言われてますが、このLTVでこの配当金はきっと出ない。難しいのはマーケットが「このLTVを50%まで上げればもっと配当金が出る」というのを期待している感があるバリュエーションですが、如何せんボラが低いREITなんで仕込みが難し。新社長の意見表明に期待したいところ。

8968 福岡リート投資法人 670,000 4.84%
福岡に特化した総合型REIT。スポンサーは福岡財界連合と言うしかないメンツ。そのエリアを牛耳れるスポンサーというのはとても心強い。コア物件はキャナルシティで、その他のオフィス、商業、住宅も収益が安定しているのが主要地方都市の強み。中国、韓国の影響が如何にというところ。短期に修復できるとは思えないのでどうやってカバーしていくか。株価だけ見るとエリア内の強さが評価されてきたように見えます。

8972 ケネディクス不動産投資法人 309,000 5.75%
中規模オフィスでは最大手と認識されていたが、最近は中規模の定義が若干厳しくなっているので、中小規模のオフィスの雄とでも言うべきかもしれない。スポンサーであるケネディクスのメインバンクであるSMBCの100%子会社である日興SMBCが兜町からまさかの退去。取得してから半年くらいだったのに。配当金への影響は1000円ちょっととまさにシャレにならんインパクト。慌てて府中、春日などの物件買ったけど、その場しのぎ感あり。会社側としては全体のリーシングに手ごたえを感じているようで、茅場町の空きはむしろ今後のアップサイドとして期待してほしい模様。内田社長は宮島前社長(現ケネディクス社長)よりも前向きな人なんじゃないかと思えてくる。

8973 積水ハウス・SI 投資法人 402,500 5.15%
積水ハウスがスポンサーの住宅REIT。商業もそこそこ保有しているが最大の問題物件の処理はほぼ目途がたった。小型ながら公募増資も成功させてまさにこれからの色々「らしさ」が出てくると思っている。商業ではなんだかんだイベントが発生するかもしれないが、住宅はスポンサーと一体になって開発している感が強く(口には出してないが大和ハウスに負けたくないんじゃないかと)一定のスピードで成長することが予想される。

8975 いちご不動産投資法人 48,500 5.48%
過度な期待はできないものの、いちごグループのバックアップでそれなりのパフォーマンスは期待できるREIT。どこにでもあるオフィスをじっくり運用するので大きな失敗はないと思うけど狙うときは売り込まれた時だけだなあと。紆余曲折あったもののスポンサーのいちごグループも形になってきており会社としての安心感は増している。

8976 大和証券オフィス投資法人 292,000 3.97%
大和証券になにが出来るのか分からないのですが、とりあえずもっと早く物件取得してLTV上げるはずだったのに仕込み時を逃してしまったREIT。利回りが低いのは彼らが仕事をしてないからであって、LTV45%で利回り5.5%くらいが目指すところじゃないかと思ってます。やってることは意図せざる形で日ロジと同じに。

8977 阪急リート投資法人 428,500 5.60%
名門、阪急電鉄をスポンサーとして関西中心に商業、オフィスなどを保有するREIT。福岡REITは完全にエリア特化型ですが、大阪になると東京資本組も多く独占できないせいか東京の物件もいくつか保有してます。田町のホテルグレイスリーなんかは尖ってて好きですけど。なんだかんだ言って大阪の一等地に商業ビルを持っているので強いと思いますが、北ヤードの影響は避けられない。大阪、名古屋が揺れるのはこれから。

8979 スターツプロシード投資法人 131,500 6.10%
地味だけど地元にしっかりのスターツがスポンサーの住宅REIT。資産規模の小ささがネック。免震の賃貸マンションとか技術はしっかりしてます。個人的には好きですが資金調達力とか見劣りするのは事実。一回大きなPOできれば評価はガラッと変わると思うのですがこの上げ相場でついに踏み出せるかどうか。

8982 トップリート投資法人 377,500 5.56%
踏んだり蹴ったりという言葉が良く似合うREIT。新日鉄と住金が合併して、スポンサーの一角だった新日鉄都市開発が離脱(厳密にはジャパンエクセレントのスポンサーだった興和不動産に吸収)。そしてコア物件だったトリトンスクエアから住金本社が退去。三井住友信託に不動産を信念もって運用できるとは思えないので(彼ら自身は不動産のプロして運用業務やってますが本業ではないので)今後どうするのか。ゆっくりリーシングしていくしかないのですが、AクラスビルがBクラスビルに落ちていくリアルタイムみたいな感じ。

8984 大和ハウス・レジデンシャル投資法人 690,000 4.78%
大和ハウスがスポンサーの住宅REIT。オヌヌメランキングでずっとべた褒めしてた銘柄ですが、さすがに上昇しすぎだろうと。良く分かってないクオンツの連中がグロースだけで買ったりしてるんだろうかと思ってしまう。5%割れでこのLTVってのは色々とギリギリ感があると言わざるを得ない。

8986 日本賃貸住宅投資法人 57,700 4.68%
この株価上昇に戸惑っているのは彼ら自身かもしれない。いや、配当金の水準は当面維持できますし、ファンダ面で心配することはないのですがアドバンス・レジデンスや大和ハウスレジデンシャルと同一レベルってのはある意味重圧ではないかと。まあ、ぶっちゃけ住宅REITなんてのはある一定の規模を超えたら分散効果なんてどれも一緒だから今の株価は正しい反応です。スポンサーの力が使えないので、そういう意味では一番真摯に賃貸住宅市場に向き合ってるプレーヤーではないかと。

8987 ジャパンエクセレント投資法人 507,000 4.81%
興和不動産が支えるオフィスREIT。グレードが素晴らしいものと古いけど立地が良いものを沢山保有している。但し値段は高い。そんなREITです。上値さえ追いかけなければ怖くありません。良いところだけ見るとJPRと同じレベルだが、悪いところを見るとトップリート、そういう不思議なREIT。(不動産について)ちょっとプロ意識が低いという印象をしばしば受けます。

3226 日本アコモデーションファンド投資法人 623,000 4.70%
三井不動産系の住宅REIT。ずーっと株価が伸び悩んでましたが、他の住宅REITの利回りが5%前半に突入してきたところで配当金の上方修正もあり、やっと火がついたように上昇。何の心配もいらないけど利回りだけが不満のREIT。なかなか4.5%の壁は破れません。こちらもサイクル的にも、スポンサーの決算的にもPOしても不思議じゃない。

3227 MIDリート投資法人 209,300 6.81%
関電がスポンサーになったものの、関西財界からの要請だったんだろうなあと思いを日々強くしているREIT。京橋OBP(大阪ビジネスパーク)の高層オフィスビルの需給がここ数年のテーマ。メインテナントのパナソニックは業績に余裕ないので丸ごと退去するリスクはかなり減りましたが、彼らのビジネスのサイズがどうなっていくのかが気掛かり。

3234 森ヒルズリート投資法人 470,000 3.87%
6月、7月に散々オヌヌメしていたオフィスREIT。最近の景気良い上がりっぷりは良く分かりませんが、ついにグローバルワンと合併でもするのでしょうか。スポンサーは森ビルで、ビルのグレードはぴか一。そして大半が森ビルの賃料保証付き。こんなに分かりやすいのはなぜ放置されてたのか。とはいえ利回り4%切ってきたのは脅威。

3240 野村不動産レジデンシャル投資法人 489,000 4.95%
野村不動産がスポンサーの住宅REITで昨年のPOで完全に安定モード。からくりはあるのですが配当金は今後も安定してますし、何の面白味もない(最高の褒め言葉)REITです。住宅REITの中では下位に甘んじてるのは怒り心頭なのかもしれませんが、分譲の方がやる気あるもんなあ。今後はどうするつもりなのか。

3249 産業ファンド投資法人 665,000 4.29%
随分と剛腕を駆使して復活を遂げたREIT。保有物件は物流施設とインフラ施設(JALの飛行機修理工場とか)で長期安定がウリ。スポンサーは三菱商事で築古物件が多いのが気がかりですが、重大なトラブルが起きるとしたらまだまだずっと先の話ではないかと。今後はどんな物件を買うのか分かりませんが、これまで通りの水準で買うとすると分配金はまだまだ伸ばせるはず。

3269 アドバンス・レジデンス投資法人 181,100 4.97%
負ののれんという内部留保をじゃぶじゃぶ言わしているREIT。どうにも使い道がなく正直ちょっと持てあましてるんじゃないかと。スポンサーの伊藤忠も不動産ビジネスはちょっと敬遠気味で無茶はしないでしょうし、配当金はずっと安定。あまりコメントがありませんが、TK出資分もありますし、どっかの節目ではPOするんでしょうか(PO狙ってないREITなんてありませんが)。

3278 ケネディクス・レジデンシャル投資法人 191,700 6.36%
ケネディクスがスポンサーの住宅REIT。ある意味、無茶しなければ誰も住宅REITを運営できるんじゃないかと思わせた意味で彼らの貢献度は果てしない。この資産規模ではちょっと心細いし、上場後の物件取得の動きもちょっと鈍い。この指数の水準でこの利回りってのは評価としてとても悩ましいところ。

3281 GLP投資法人 69,400 5.02%
天下のGLP。シンガポール政府のお金である以上、彼らの目的はリターン以外は何物でもありません。運用会社のスキームもちょっと説明不足な感じです。上場時の巡航ベースの利回りは5%フラットくらい。そこから20%弱も株価は上昇。利益超過分配の押し上げはREIT一覧見ているとどこの情報サイトも明記してないような気がします。Bloombergはさすがグローバルと言いますが、きっちり利益のみの利回り出してます。

なお、ランキング及びコメントは現時点の好みを表現したものであり、本ブログの情報を用いて行う判断の一切について責任は負いません。どうしても自分の責任で投資したくない方は証券会社や有料の情報をご参考いただくしかないと思います。