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明けましておめでとうございます!

如何お過ごしでしょうか?例年になく忙しい12月から、毎日外出予定の年末年始で全然安らぎません。今日はこれから親戚と千葉で飲み会です。明日は浅草で初詣&焼き肉。そしてもちろん4日は仕事です。12月はひたすらレポートを書き上げる日々でブログ書くためのインプットが圧倒的に足りてません。今年の目標も全然考えてません。明らかに脳ミソが疲れている感じです。誰か休みと胃薬をください。inzaiです、明けましておめでとうございます!

2015年のJ-REITがどうだったかというと、1月に分かりやすく東証REIT指数2000ptでピークを打って夏場にかけて1800ptあたりで下値が固まりかけたふりをして底抜け。一気に投資家を振り落とし、年末にかけて戻りきれないけど日銀が何とか押し上げてくれました。

賃貸マーケットのボラティリティは低くてむしろ凪に近い状態が続いているものの、株式市場が勝手に一喜一憂しました。今後数年に渡って供給過剰が懸念される物流REITへの成長期待が大きく剥落し、オフィスREITは夏場に疲れが出たものの何とか踏ん張りました。これもそもそもオフィスのテナントの動きが目に見えて活発化するのは秋以降であって、いつも夏場は方向感出ないんで勝手にマーケットが大騒ぎしただけです。住宅REITはユニークというか、割安感が出るまでは完全に放置されて、材料がなくなると元気になるパターンが何回かありました。商業とホテルは世の中のインバウンドに対する解釈に素直に反応して大きなうねりが1回。

というわけで2015年をまとめるとインデックスは全然儲からないけど各社ではそこそこ大きな動きが出て面白かった1年でした。一定のところで割り切って短い期間で売り買いやっとけば何か儲かっている感じ。ファンダメンタルズは安定していることが前提としつつも、ファイナンスとか決算とかそういうセンチメントのところで攻められるか我慢できるかがリターンを伸ばせるかどうかの違いだったのでないかと思います。そういう意味では、バイアンドホールドで割り切っている(配当と若干のキャピタルゲインで十分な)投資家にとっては悪くない時間だったのではないでしょうか。MVPは分かりやすい買い場を提供してくれたジャパンホテルリートとMID。ヘルスケアリートは12月中旬以降にP/NAV0.9倍まで売り込まれて戻ってくれたのでここからさらに頑張ってくれるようなら敢闘賞です。

ただ、全体的には、J-REITが低位安定に留まり、日本株で堅調だった内需関連も途中で大半を手放したので、新興国の損を埋めきれず非常にストレスの溜まった1年でした。半分くらいがキャッシュで、どこの資産を見ても下値が固まった感じがしないので、それを投入するタイミングが掴めず。ここ数年の売却益と配当益を思い出して、「無理しなくてもトータルでは損じゃない」と自分に言い聞かせてました。

そんなわけで2016年頭は色々と難しい局面。J-REITはいきなりラサールの物流REITのIPOが新聞で報道されました。結構なサイズでプロロジスと同じくらいの規模なんですかね、これ?日銀のJ-REIT取得は総額900億円は変わらずながら上限が5%から10%に引き上げられてマーケットは好感した動きで大納会では強烈に上昇した局面もありました。ちょっと過熱感のある状態から2016年が始まります。こういう微妙な空気のときって我慢してきた大手REITも動くことが多いですし何というかここで買っても大して儲からなそうな雰囲気しかありません。これなら海外REITの方がマシな気もします。J-REITは分析は明日ですが、やっぱ頭が疲れているなと。。

日銀の追加緩和(補完)、サプライズないっちゃないですけども。。

来たで日銀3倍マーン!と叫んでからもう1年が過ぎましたか。inzaiです、こんばんわ。南アフリカリートは3%下落してます。

上のドキュメンタリーコンテンツからアマゾンで本を買っていただいた方、とてもありがとうございます!一緒にスミダ式国際経営―グローバル・マネジメントの先進事例も買ってらしたようなんですが、アマゾンの内容が「あらゆる電子機器の必須部品となるコイルのリーディングカンパニーで、日本初の「委員会設置会社」としても知られ、世界15か国に事業展開。自動車用のABSコイル、キーレス・エントリー用コイル分野で世界No.1シェアを獲得している。その軌跡と経営戦略を八幡滋行CEOに聞く」となっててクソ面白そうです。スミダと言われるとピンときませんがスミダコーポと言われると、ああという感じです。上場一部の会社で本社が晴海トリトンXタワーというのは知ってます。トリトンと言えばトップリートの決算が18日にリリースされてますが何とも言えない内容。食堂をコンバージョンしたフロアも無事に埋まったようですし、悪い話はありませんけどもなかなか波に乗り切れないもんだなと。みずほ信託に抜かれるわけにはいけない住友信託がそろそろ本気出してくるのではないか。まだか、まだなのか。

ちなみにアマゾンでスミダ式で検索すると何故か2番目が日本軍歩兵の戦闘技術―1941‐1945。これまた面白そうですが、レビューでは「日本軍の専門書は多数出ているのでその中では普通」といったニュアンスで書かれてました。深い世界があるようです。J-REITなんかまだまだですね。

さて、日銀の追加補完。久々に日銀のホームページつながらねーよ状態で、緩和なのかどうか分からないまま一旦上がっていって、やべー小粒だよって往復ビンタにドロップキックお見舞いされたような株式市場でした。J-REITはしっかりと上昇。買入総額が年間900億円というのは従前と同じペースながら一銘柄あたりの保有上限を5%から10%に引き上げることが好感された市場のアクションとなりました。

J-REIT市場の時価総額10兆円なので900億円ということは1%弱、NBFで言うと70億円強を日銀が更に買ってくれるわけで悪い話ではありません。国が自社株買いやってくれるのですから大変ありがたい話です。ただ、個人的には5%の保有上限を変えずに大手未満の銘柄をインパクト付けて買っていって欲しかったです。J-REIT取得の目的がリスクプレミアムの縮小と言うならそこだろうと

NBFとかJREを買ってもそんなに不動産市況は活発にならないと思いますよ?ひょっとしたら、そういうのを期待してこの半年間やってみたけどあんまり効果なさそうだし、なんか青森とか山形の物件まで買い始めちゃったから、インデックスに近い買い方に戻そうかって話なのかもしれません。このままだとどう計算しても年間900億円買うのは来年一杯なのは事実。AA格のREIT ETFの方が良かったんじゃないかなあと思わなくはないですけど10%まで枠を広げるのは思い切った行動でそこはとても評価したいところです。

結局のところ2016年前半でけりを付けるつもりが間に合わなかったので取得枠を拡大したという意味では、日銀の目論見は外れているもののその点は既にコミットしているので問題ない、それを踏まえてあとは技術的なところを修正したと日銀は言ってますが本音でそう考えてそうですね。緩和の延長もなにも緩和政策そのものの期限は明示したこともないし何も矛盾してないだろうと。FRBだって利上げするけどQEの方は絞り込んでないでしょ?CPI2%に到達させると言ったけど、それだって到達してもJ-REIT売るなんて言ってないよね?と言われるとそうだなあと不思議な説得力があります。

株式市場の反応は、ど う み て も 緩 和 足 り て な い だ ろ !? ですけどね。

年末に向けてNISAの余った枠がREITに流れ込む可能性もあるかと思うとわくわくします!でも準大手以下の銘柄にとっては残念な話です。ロングショートのカバーの後の展開次第ですか。米国REITは1.2%下落してますがどうなることやら。

J-REIT分析 2015年12月13日&南アREITがえぐい

1日で13%下落するとかマジえぐい。引けにかけて戻りましたがそれでも2日で20%。日経平均が1日2000円ずつ下がるとさすがに恐怖。inzaiです、こんばんわ。

J-REITは一週間で1.4%下落しました。
セクターで見ると、こんな感じ(騰落率、配当利回り)。
差があるようなないような。
オフィス -0.5% 3.75%
住宅 -1.4% 3.92%
商業/ホテル -0.9% 3.66%
物流 -1.0% 3.57%

一方、サイズで見ると、大型株が売られているのが顕著。
投信かETFの解約っぽい売りでよく下げてますもんね。
小型 0.0% 4.11%
中型 -1.0% 3.62%
大型 -1.9% 3.36%

来週はCOP関連銘柄が中心になるんでしょうな。
J-REITは厳しい環境が続くんですかね。

というわけでJ-REIT分析です。

8951 日本ビルファンド投資法人 566000 -0.9% 0.5% 2.77% 7,992億円
12月決算ということもありしぶとい価格推移。JRE見ると期待せざるを得ないということなんでしょうか。そろそろ本気出して欲しいけど、、サプライズは無理かなあ。

8952 ジャパンリアルエステイト投資法人 566000 -0.7% 0.7% 2.83% 7,411億円
ぼちぼち。長い目で見ると出遅れ感も大きいですしね。

8953 日本リテールファンド投資法人 221300 -4.8% -3.4% 3.72% 5,648億円
何故か上がって何故か落ちてきました。時価総額がこれで配当がこれってのは野村マスター同様、図体だけが大きくてもって評価なのか。私募を本格化させるというのもポジティブではないんでしょうな。

8954 オリックス不動産投資法人 154300 -3.1% -1.7% 3.56% 3,581億円
こういう2番手優良銘柄に厳しい1週間でした。

8955 日本プライムリアルティ投資法人 415500 -0.7% 0.7% 3.13% 3,627億円
下がりそうで下がらない。配当落ちが怖い銘柄になってきました。

8956 プレミア投資法人 117200 -0.2% 1.2% 3.78% 1,544億円
決算発表前に何とも言えない動き。増益幅が大きかったので期待も膨らんでます。

8957 東急リアル・エステート投資法人 147600 -0.9% 0.5% 3.31% 1,443億円
JPRと並んで他のREITより突出した感じが残ってます。渋谷の開発は素直にプラスということでいいんだろうか。

8958 グローバル・ワン不動産投資法人 435000 -1.1% 0.3% 2.56% 843億円
ロケット上昇後は一段落。来年は大きく利益伸ばしますがそれでも利回りは3%くらい。さすがに上値を追う雰囲気はまだ出てません。

8960 ユナイテッド・アーバン投資法人 156600 -2.9% -1.5% 3.68% 4,309億円
あの物件取得では如何とも期待は膨らみません。

8961 森トラスト総合リート投資法人 205100 -0.9% 0.5% 3.35% 2,707億円
20万円はなんとか維持できそうな雰囲気です。期待剥落も一巡した感じあります。

8963 インヴィンシブル投資法人 66600 -6.6% -5.2% 3.03% 2,127億円
インバウンドはとりあえず売っとけ的な流れですので。

8964 フロンティア不動産投資法人 477000 -5.5% -4.1% 3.81% 2,366億円
日本リテールファンドともども売り込まれてます。あれか。これもインバウンドなのですか。全然上がってなかったのに。今更ツタヤの話でもないでしょうし。

8966 平和不動産リート投資法人 83400 -1.3% 0.1% 4.16% 793億円
POを何とか乗り切ったようなまだ危ういような。横浜は評価難しいなあ。

8967 日本ロジスティクスファンド投資法人 228600 -1.8% -0.3% 3.47% 2,012億円
いまはこんなもんだと思います。

8968 福岡リート投資法人 204100 0.7% 2.2% 3.44% 1,525億円
流れに歯向かってるけど強いです。インバウンド銘柄の中では過熱感もないし、オフィスも良いし安定してます。

8972 ケネディクス・オフィス投資法人 554000 -0.7% 0.7% 3.69% 2,243億円
一足に先に調整してました。プレミアと並んで決算が待ち遠しい10月決算。

8973 積水ハウス・SIレジデンシャル投資法人 108900 -0.5% 1.0% 3.88% 1,109億円
商業を売ってからが心配ということなのか。いまいち物足りない動き。この銘柄は何回もダイナミックに動いておりますからね。

8975 いちごオフィスリート投資法人 88200 2.1% 3.5% 3.99% 1,249億円
我らがいちご。しっかりした動きです。

8976 大和証券オフィス投資法人 608000 -0.5% 0.9% 3.17% 2,943億円
特に違和感ない動き。

8977 阪急リート投資法人 124800 -3.2% -1.8% 4.03% 746億円
権利落ちしてから一瞬しっかりした動きで「おお?」と思いましたがいつも通り。やっとホテルが買い時になって動けるのかどうか。

8979 スターツプロシード投資法人 170400 -0.3% 1.1% 4.72% 296億円
スポンサーは好調です。リートも色々できると思うんだけどなあ。

8982 トップリート投資法人 461500 0.9% 2.3% 4.23% 812億円
なんだかんだで安定した動きになってくれません。みずほ信託のREIT参入でちょっとはやる気みせてくれないものか。

8984 大和ハウス・レジデンシャル投資法人 249900 1.0% 2.4% 3.62% 1,869億円
出遅れ感があると戻る。でも強くはならない。一時はセクターの先頭を走っていただけに残念です。

8985 ジャパン・ホテル・リート投資法人 89200 -1.8% -0.3% 3.05% 2,805億円
あれだけ短期間に走ったのだから休憩はしょうがない。インヴィンシブルと違うところを見せられるのか。てか年1回の12月銘柄をここで売るのは難しい。

8986 日本賃貸住宅投資法人 79600 -2.1% -0.7% 4.22% 1,305億円
大和証券がいよいよ乗り出してきました。私募REITとの利益相反などは如何に。まずは負債コストを削減ですな。

8987 ジャパンエクセレント投資法人 133700 -0.4% 1.0% 3.71% 1,691億円
これだけ全然動かないのも珍しい。

3226 日本アコモデーションファンド投資法人 411500 -4.2% -2.8% 3.71% 1,994億円
ここで売られるか?誰かまとめて売りたかった人がいるんだろうか。

3227 MCUBS MidCity投資法人 369000 -0.4% 1.0% 3.71% 982億円
なかなか40万円は遠い。数字が出ればってとこでしょうか。市場は冷静です。

3234 森ヒルズリート投資法人 152300 -0.8% 0.6% 3.24% 2,391億円
こちらも上がりそうで上がらない。この辺の銘柄はさすがに3%見えてくるとストッパーあるんですかね。

3249 産業ファンド投資法人 563000 0.4% 1.8% 3.29% 1,985億円
12月だと買われます。いつも年前半に豪快なPO見せてくれますしとりあえず配当との二重取り狙いなのか。

3263 大和ハウスリート投資法人 489500 -0.2% 1.2% 3.66% 1,717億円
スポンサーが好調過ぎると出番がありません。動かないのでバリュエーションは楽でいいです。

3269 アドバンス・レジデンス投資法人 259100 -1.9% -0.5% 3.47% 3,368億円
小動き。

3278 ケネディクス・レジデンシャル投資法人 301500 -1.5% -0.1% 4.03% 1,053億円
ケネディクスだし慎重に構えてて損はない、のか。配当利回りはまだ4%。

3279 アクティビア・プロパティーズ投資法人 506000 2.2% 3.6% 3.42% 2,805億円
あのPOじゃ上がるのはしょうがない。銀座で期待感も高まっているのでしょうか。

3281 GLP投資法人 118900 -2.9% -1.5% 3.83% 3,084億円
2016年に積極的に買われる気がしない。供給過剰は息の長いテーマです。

3282 コンフォリア・レジデンシャル投資法人 234200 -1.7% -0.3% 3.61% 1,110億円
まあこんなもんかと。

3283 日本プロロジスリート投資法人 216100 -0.4% 1.0% 3.63% 3,740億円
LTV下げていて正解!という動きになりつつあったのですが。

3287 星野リゾート・リート投資法人 1206000 -0.9% 0.5% 3.38% 941億円
インバウンドなのか微妙なライン。ホテルはなあ。

3290 SIA不動産投資法人 465000 -1.2% 0.2% 4.72% 349億円
みずほ信託に何か期待できるのか。でも、あれくらいの規模の方が一生懸命やってくれるんじゃないかなあ。どんだけ証券からゴリゴリ来るのか次第か。

3292 イオンリート投資法人 140200 -1.1% 0.4% 3.73% 1,528億円
14万円を行ったりきたり。

3295 ヒューリックリート投資法人 165700 1.0% 2.4% 3.45% 1,294億円
外国人?このREITは売られる時と買われるときのタイミングがよく分かりません。

3296 日本リート投資法人 297000 0.1% 1.5% 4.75% 1,164億円
最近静かですね。そもそも何月決算なのかよく分かっていない。

3298 インベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人 101800 0.4% 1.8% 4.89% 552億円
マーケットはシビアというかもうちょっと優しくてもいいのではないか。

3308 日本ヘルスケア投資法人 181100 -0.4% 1.0% 4.41% 132億円
どこまで下がるんでしょうねヘルスケア関連は。妙案がまったくありません。

3309 積水ハウス・リート投資法人 129500 1.0% 2.4% 3.79% 1,028億円
気が付けば上がっている不思議なリート。

3451 トーセイ・リート投資法人 114300 0.4% 1.8% 5.35% 180億円
POは成功なんでしょう。完全に独自の道を歩んでます。

3453 ケネディクス商業リート投資法人 252500 0.8% 2.3% 4.84% 897億円
アナリストの目標株価で上がったり下がったり。

3455 ヘルスケア&メディカル投資法人 110500 -1.3% 0.2% 4.14% 133億円
ジリジリ上がってます。社長が頑張っているのが一番大きい。やっぱIRですよ。

3459 サムティ・レジデンシャル投資法人 87300 -1.2% 0.2% 4.03% 143億円
とりあえずここは次の一手見ないと分からないです。はい。

3460 ジャパン・シニアリビング投資法人 149900 1.6% 3.0% 3.42% 127億円
4%くらいは欲しい。

3462 野村不動産マスターファンド投資法人 148000 -1.5% -0.1% 3.51% 5,509億円
ブラックロックが買うほど劇的な何かがあるとは思えないんですか流動性とかが大きかったのでしょうかね。ポートフォリオ再構築がマネタイズすれば化けることも可能ではあります。

3463 いちごホテルリート投資法人 124700 7.3% 8.7% 3.19% 165億円
階段状に上がっていきます。他のホテルに比べるとまだ過熱感が足りないような。

 

 



再び、J-REITがいきなり急落しましたな&地銀の不動産融資が監視強化へ

12月2日も急落してたJ-REITがまたも急落しました。inzaiです、こんばんわ。2日に比べると全然迫力のある売りではありませんが、米雇用統計が強くてUS-REITしっかりで安心感が広がりつつあったのに何故か投げ売り。指数にして15ptくらいで最後にはすんなり戻りましたが、なんとなくボラティリティが高くて気持ち悪いです。2日の記事で踏ん張りどころだけど逃げる準備してるってことを書きましたが踏ん張り継続です。とは言え、エマージング関連のアセットは結構ボロボロです。全部が悪いわけではありませんが、原油関連はねえ。売り一巡感のあるところで仕込んだものがジリ貧。利益乗ってもうまく利益確定できないし損切りも下手。ぐぬぬ。

あと、一部で話題になってる金融庁による不動産向け融資の強化。地銀向けにやるとか言ってますが、WSJが11月に報じたものの後追いがなぜこのタイミングで出てくるのか。内容はともかく、アパートローンとか住宅ローンとか含めて結構えげつない状況になっているので注目度は高いです。年収倍率とかそういうのは遠い昔の話になっており不動産は最悪手放せば良いやと、マンション価格が下がらないことを前提とした神話に近い妄信が蔓延ってますので、売ればトントンだけど金利低いからオリンピックまでに我慢しようとかジリ貧まっしぐらな話がこれから増えてくると怖いです。原油も上がるシナリオが何もないことくらい分かってますが、アセットミックスの観点からちょっとくらい持っててもいいやと同じレベルの発想。書いてて苦しい。良く知ってるアセットだと損切りも簡単なんですが。

それはともかく、どういう風に監視強化するのか分かりませんが、今まで意識的にジャブジャブだったのを引き締めるとなると怖いです。正常化するだけのつもりが一気に冷えていくのは良くある話。金利引き上げや担保価値の見直しでもダメージは当然大きい。最悪でも損は出ないが利益も出ないだけで済むというバックストップがあるから投資できるわけでそれが揺らぐとお金の流れは止まります。どこにも恐怖感を与えず引き締められれば良いのですがそんな妙案はありません。現物の不動産は流動性がありませんし、株式市場と違って予兆管理とか出来ないからほんと怖い。

では地銀向けの強化がJ-REITに影響があるのかどうか。率直な感想としては、REITは2008年の反省を活かして備えをしているところが多いので多分大丈夫かなあと言うシナリオは作れますが、でもトラブルには巻き込まれるんだろうなと。総じてLTVは抑え気味で運営されてますし、分配金も今の水準を維持するだけならPOは必要ありません。2008年に比べるとレバレッジが大きくかかっている世界はREITよりももちょっと濁ったところの不動産マーケットではないかと思うので直撃は避けられそう。スポンサーも業績悪化くらいで済むでしょうしクレジットには響かない。しかし残念ながらどこかの金利が上昇すればJ-REITの調達金利もいつか上がります。地銀がJ-REITに貸してる金額はわずかなものですが、貸し手が減れば金利は絶対に上がります。9月決算のREITを見ていると平和不動産リート以外は金利低下の影響はかなり限定的になっておりますが、それでも金利が上昇に向かうと成長要因がマイナス要因になるわけでこれは大きい。民泊が規制されて、マンション投資も難しくなれば住宅REITにとっては悪い話ではありません。でも、不動産価格が下がるって明らかにメリットよりデメリットの方が大きい。実力で減配になったとき、J-REITの魅力的な配当利回りはどこなのか。そして株式市場の配当利回りはどこで安定するのか。選挙の話が出てきたのは、本格的に景気悪くなる前にやっとくかということなんでしょうかね。



J-REIT分析 2015年12月4日

11月8日から12月4日までのパフォーマンスです。
事情により、作ったのに記事にできませんでした。

8951 日本ビルファンド投資法人 571,000 0.18% -1.23% 2.76% 806,252
8952 ジャパンリアルエステイト投資法人 570,000 2.89% 1.48% 2.79% 746,307
8953 日本リテールファンド投資法人 232,400 2.88% 1.47% 3.65% 593,131
8954 オリックス不動産投資法人 159,200 -1.12% -2.52% 3.51% 369,456
8955 日本プライムリアルティ投資法人 418,500 6.90% 5.49% 3.12% 365,351
8956 プレミア投資法人 117,400 0.34% -1.06% 3.78% 154,615
8957 東急リアル・エステート投資法人 149,000 1.64% 0.23% 3.30% 145,662
8958 グローバル・ワン不動産投資法人 440,000 9.59% 8.18% 2.55% 85,272
8960 ユナイテッド・アーバン投資法人 161,300 -2.48% -3.88% 3.62% 443,797
8961 森トラスト総合リート投資法人 206,900 0.49% -0.92% 3.28% 273,108
8963 インヴィンシブル投資法人 71,300 -0.14% -1.55% 2.90% 227,710
8964 フロンティア不動産投資法人 505,000 4.77% 3.37% 3.67% 250,480
8966 平和不動産リート投資法人 84,500 -4.63% -6.03% 4.07% 80,372
8967 日本ロジスティクスファンド投資法人 232,700 2.47% 1.06% 3.44% 204,776
8968 福岡リート投資法人 202,600 6.24% 4.84% 3.45% 151,342
8972 ケネディクス・オフィス投資法人 558,000 2.20% 0.79% 3.67% 225,926
8973 積水ハウス・SIレジデンシャル投資法人 109,400 -0.55% -1.95% 3.87% 111,381
8975 いちごオフィスリート投資法人 86,400 4.10% 2.69% 4.03% 122,370
8976 大和証券オフィス投資法人 611,000 0.66% -0.75% 3.13% 295,724
8977 阪急リート投資法人 128,900 -0.54% -1.95% 3.96% 77,018
8979 スターツプロシード投資法人 170,900 2.70% 1.30% 4.71% 29,698
8982 トップリート投資法人 457,500 0.22% -1.19% 4.26% 80,520
8984 大和ハウス・レジデンシャル投資法人 247,400 1.19% -0.22% 3.64% 184,991
8985 ジャパン・ホテル・リート投資法人 90,800 3.65% 2.25% 3.03% 285,496
8986 日本賃貸住宅投資法人 81,300 1.50% 0.09% 4.18% 133,337
8987 ジャパンエクセレント投資法人 134,200 1.98% 0.57% 3.71% 169,689
3226 日本アコモデーションファンド投資法人 429,500 2.51% 1.10% 3.63% 208,102
3227 MCUBS MidCity投資法人 370,500 8.02% 6.61% 3.70% 98,5623234
森ヒルズリート投資法人 153,600 3.02% 1.61% 3.23% 241,158
3249 産業ファンド投資法人 561,000 2.56% 1.15% 3.30% 197,788
3263 大和ハウスリート投資法人 490,500 3.37% 1.97% 3.68% 172,018
3269 アドバンス・レジデンス投資法人 264,200 -0.11% -1.52% 3.43% 343,460
3278 ケネディクス・レジデンシャル投資法人 306,000 2.07% 0.66% 4.00% 106,821
3279 アクティビア・プロパティーズ投資法人 495,000 -1.20% -2.60% 3.43% 274,361
3281 GLP投資法人 122,500 2.08% 0.68% 3.77% 317,739
3282 コンフォリア・レジデンシャル投資法人 238,300 5.02% 3.62% 3.58% 112,907
3283 日本プロロジスリート投資法人 217,000 -0.14% -1.54% 3.61% 375,573
3287 星野リゾート・リート投資法人 1,217,000 1.00% -0.41% 3.37% 94,936
3290 SIA不動産投資法人 470,500 0.32% -1.09% 4.69% 35,335
3292 イオンリート投資法人 141,700 -2.34% -3.75% 3.72% 154,481
3295 ヒューリックリート投資法人 164,000 2.31% 0.90% 3.47% 128,084
3296 日本リート投資法人 296,700 2.84% 1.44% 4.75% 116,235
3298 インベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人 101,400 3.15% 1.75% 4.71% 54,980
3308 日本ヘルスケア投資法人 181,900 -9.50% -10.91% 4.41% 13,266
3309 積水ハウス・リート投資法人 128,200 2.81% 1.40% 3.80% 101,791
3451 トーセイ・リート投資法人 113,900 -1.21% -2.62% 5.36% 17,985
3453 ケネディクス商業リート投資法人 250,400 7.42% 6.02% 4.86% 88,955
3455 ヘルスケア&メディカル投資法人 111,900 0.63% -0.78% 4.11% 13,484
3459 サムティ・レジデンシャル投資法人 88,400 1.84% 0.44% 4.01% 14,439
3460 ジャパン・シニアリビング投資法人 147,500 -4.10% -5.50% 3.44% 12,501
3462 野村不動産マスターファンド投資法人 150,200 -2.78% -4.19% 3.50% 559,046
3463 いちごホテルリート投資法人 116,200 3.92% 15,338