月別アーカイブ: 2016年6月

BREIXTとJ-REIT

消化不良のまま何となく大丈夫じゃないか、という非常に危険な空気のまま月曜を迎えることにげんなり。inzaiです。こんばんわ。

EU離脱がリーマンショックそのものなのか、パリバやベアスターンズのような兆候に過ぎないのか、その場合、本丸はどこになるのか。考えることが多すぎます。

平和を維持するために複雑になり過ぎた世界情勢に対する不満が爆発した形で、UKのみならず米国、イタリア、スペイン、フランス、オランダ等々の国々で同じことが起きております。これを治めるには、現在の状態が以前よりも良好であることを証明しなければならないのですが、SNSの普及もあり自分より幸せな人間の存在がより鮮やかに確認できる現代では一度ドン底に落ちるまではこのトレンドは反転しないでしょう。

既存体制への不満、それが未来永劫続く不安、既得権益に対する嫌悪感、妥協に妥協を重ねた結果として身動きが取れなくなっている国際社会に取り残される懸念。景気が悪い国ほどその傾向が強くなるのは当然のことで、このままジリ貧になるくらいなら何を変えたいという気運が台頭するのはあまりにも当然です。まさに日本の民主党政権で起こったことですが、世の中の仕組みを知らない素人が政権握っても何も出来ないことは歴史が証明しております。

米国がブリカスぶりを発揮したUKに救いの手を伸ばした場合に、EUと米国の間で何が起きるのか。また、EU内の対立は一休憩ですが、発言権の増すドイツは南欧諸国に対するハードルを上げるのか下げるのか、ハードルを下げたところで反EUの気運が下がるわけもなく、かと言って財政健全化を進めないとEUの体力は落ちる一方なわけで、通貨ユーロを採用している優良国が出て行かれるとそれこそ解体待ったなしです。解体される時は南欧諸国がデフォルトする時でそれはそれは未曾有の大惨事。冷静に考えると、その前に南米やASEANでの通貨危機、デフォルトが先かもしれません。外貨準備はたっぷりありますがこれから減る一方ですからね。下げ止まりの絵が見えない限りリスクは取れません。関税引き上げなんかやろうものなら貿易細って世界大戦に突入。過去とまったく同じパターンになります。

そういう意味ではゲームチャンジャーになり得るのは米国、中国、ロシアあたりですが、この辺の話はまたいずれ。

で、J-REIT。

こちらはとりあえず休憩です。リーマンショックの時と同じで有象無象のREITが上場し始めたと思ったらこれですよ。REITなんて誰でも運用できるやん的なノリで大江戸温泉リート、さくら温泉リート、イデラリート、マリモ地方創世リートあたりが準備完了という状況だったのである意味では僥倖です。適度な利回りで上場してくれれば何とかなります。マーケットの多様性も大事なのですが1回もPOファイナンス出来ないようなIPOだとそれはそれで困るので。

既存のREITは外国人の売りが止まるまで休憩。ここでナンピンする気はまったく起きません。この16日の記事の通りフェアバリューが近づいてきたなあという雰囲気があるのみです。

BREXIT直前、東証REIT指数があわや1800pt割れ・・

今日くらい大人しくしとくかと思いきやJ-REITは朝から(正確には昨日から)売られ続け、久方ぶりの1800pt割れ直前となりました。インヴィンシブル売られ過ぎ。inzaiです、こんばんわ。いいぞ、もっと下がれ。あんな高値で物件買うREITはいらん。

昨秋以降のオフィスREITはファンダメンタルズが強すぎて笑いが止まらないという状況でしたが、稼働率がドライブの要因だっただけに、3月決算のJRE以降はピークアウトした感があります。プレミア然り、POを発表したジャパンエクセレント然り。

ジャパンエクセレントのPOは一体なんなんでしょうね。せっかく築古の物件を売ったのに、買ったのは代官山のオフィス。しかもCR3.6%てNBFの南青山を思い出したのは私だけでしょうか?坪単価見てもかなり突っ込んだ価格。普通の見た目のビルがかつての六本木ヒルズより高い価格になってませんかね?海老名とか赤坂ガーデンシティとか西本町とかなんで未だにこんなに含み損があるのか忘れてしまったのか。これで大幅に増配になるならともかく、とにかく微妙。あー。

オフィスがグロース期待剥がれている最中。住宅の外部成長はもっと厳しいし、ホテルも円高で苦しそう。物流はパイプラインが豊富なので大量供給に目をつぶれば短期的にはまだマシかもしれん。そんな値動きですね。

東証REIT指数の利回りが3.5%。プレミアが3.75%、アドバンスレジデンスが3.6%、トーセイが5.7%。なんとなくフェアバリューが近づいてきた音がします。あくまでフェアバリューね。NBFとか見るとインデックスはもう少し下もありそうすし。

肝心の自分のポジションとしてはドル円を損切りして、戻りが大きそうな株式に振り向けるつもりにしてますが、タイミングは外しそう。まあ色々と仕切りなおりということで。

BREXITは勝負あり!?

買っても売っても儲からない。inzaiです。こんばんわ。

かと言ってポジション整理するほどしこっているわけではないので、どうにも動けません。BREXITで大変なことになっても良いようにドル円をちょっと整理したくらい。ちょうど半分がキャッシュポジションで、日本株は短期トレードのものがトータルでは若干の含み損になっているけど、ここから大きく下げたら買い場だし、今年作ったポジションも含み益のものがあるのでこのまま24日まで走ろうかと思ってます。

わざわざイベント前まで引っ張ってるポジションがある時点で上手く行ってないということではあるのですが、BREXIT実現せずで上がれば深追いせずに早めに売ろうかと思ってます。EU、エマージングが持ち直しそう(というかもう下げなそう)な気配がある一方で米国は一気にテンション落ちてきましたし(そもそもこれまでのFEDが謎の強気だった)今後も山あり谷ありでしょう。

ただ、エマージングのポジションがちょっと難しく、当然のことながらやられてはいますが、2014年のピークから半分近くまで指数が下がったことを考えると、含み損は15%くらいなので、粛々と積み立てしていくか、一度距離を置くか悩み中。大統領選のグダグタ、米国企業の利益捻出ぶりを見ていると、今後数年間はアメリカを敬遠して、素直にリバウンドが取れそうな国が素直に動くことが増えるはず。蚊帳の外に置かれそうなのは日本も同じで、その中で底力ある国は今後も粛々と買い進めていくつもりです。今こそ円高を前向きにとらえる時期(やせ我慢)

J-REITは引き続きあんまり魅力を感じません。最低限のポジションのみ。バリュエーション上の割高感と今後の需給悪化を考えると海外勢が素直に戻ってくるとは思えないし、日銀の追加取得もやる度に売り圧力が強まっているので、安くなるを待つつもり。政府にも日銀も何も期待してません。個別では頑張ってる銘柄も多いので安直に売りたくはありませんが、今の不動産価格はあまりにファンダメンタルズから乖離してます。アジアの住宅じゃあるまいしあんな利回りで買ったらリーシングとか修繕とか大変過ぎ。

J-REITのテクニカルには

久々に気合入った売りでしたね。マザーズとはレベルが違うのが救いですが。。。inzaiです。こんばんわ。海外勢からすれば、ファンダ、バリュエーション、需給、テクニカル、いずれの面でもショートの条件揃ってます。トレンドラインが下向いて1900pt戻せなかった6月9日が分かれ道。ここからスピード出ると上乗せしてきます。今日のJRFはやばかった。

長いチャートでみると1750ptあたりにサポートラインがありますが、これはちょっと傾きが急なので短期的にここまで来てしまうと止まればラッキー。当てにはしない。現実的には25日線が一番重要で、明日もう一回下に抜けると文句なしにここがレジスタンス。仮に明日頑張ることが出来ても5日線に抑えられるだろうから、1週間くらいで遅かれ早かれ25日線に頭を押さえられる展開になるんだろう。

1800ptは分配金利回り3.5%でキリが良いところではあるし、50日線でサポートされるとすれば、明日月曜に今日くらい下げ幅で調整は浅めに一巡した場合。その時はBREXITならずで反発というのが希望的なメインシナリオ。でもその場合も1800pt台後半はやれやれ売りなので回転早め。そのタイミングで大型IPO出てくると正直しんどい。

本当に下を見るなら1600ptだけどここで買うなら横ばってから。落ちてくるナイフは掴めない。そういうのを考えると、夏は欲張る必要ないかなあ。大相場の後の調整局面は怖い。欧州株でやられた後だけに慎重になります。ここまで来るとBREXITでドルは90円、東証REIT指数1400ptまで来てくれないかなあ。