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住宅REIT WEEKLY REPORT 2020年11月2日(簡易版)

価格推移だけの簡易版です。さて、明日の今頃はどうなっているか。日本株はなにやら先物が上がってます。最近はリスクオフだとドル高、リスクオンだとドル安で、今は株高&ドル安に動いてます。バイデン&民主党勝利で政策は迷走せずということでしょうか。

①価格、利回り、移動平均乖離率

銘柄名 投資口価格 利回り 10/23比 25MA乖離 75MA乖離
日本アコモデーションファンド(3226) 596,000 3.35% 0.51% 1.14% -5.60%
アドバンス・レジデンス(3269) 302,000 3.67% 1.62% 1.09% -3.89%
ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト(3278) 168,600 4.82% -2.99% -3.69% -9.11%
コンフォリア・レジデンシャル(3282) 298,300 3.60% 0.10% 0.47% -5.70%
サムティ・レジデンシャル(3459) 101,300 5.59% -0.98% -1.22% 1.30%
スターツプロシード(8979) 198,100 5.02% -2.65% -3.55% -2.77%
大和ハウスリート(8984) 241,300 4.56% -2.98% -5.93% -10.33%
大和証券リビング(8986) 100,600 4.27% 0.30% -3.01% -4.42%

今日の東証REIT指数は-1.51%、マザーズの-3.41%よりはマシだが

ギリシャートルコの地震すごいですね。被害がどれだけ大きくなるのか分かりません。

昨日は持ち直したかに見えたJ-REIT。今日は激しく売られました。特にホテルがボロボロ。欧州が再ロックダウンモードに入ったこと、トランプが追い上げて接戦になったことなどが言われてますが、8月もこんな感じで月末にかけて不動産関連が売られました。あの時はコロナ懸念の売りで、10月も同じように蒸し返された感じでしょうか。なんにせよ現代において初めてのグローバル規模の流行です。流行りやすい冬にどんなことが起きるのかまったく分かりません。リスクオフになるのも当然っていうかそんなの分かってるんだからここでやるなよって感じです。まあ、みんながリスクオフになったから俺も!というノリなんでしょうけど、クオンツが全盛になってからこんな展開ばかりですね。人間が運用する側は淡々と人間の感性でやってれば大けがはしないんじゃないかと最近開き直りつつあります。機械の後追いは傷を深めるだけです。夜間はあっさり戻ってきているし、この難しい局面で無理にポジションは取らなくてもいいかもしれませんね。日本は火曜が休日なんでそこ狙ってもう一発月曜に来そうじゃないですか?大きな下げが来たら買い、来なかったらスルーくらいが精神衛生上は良いと思います。こんなの予測できないので割安になれば買いと淡々となるしかない。

 

急落したが戻りは鈍く

昨日は「DAX-4%安、欧州REIT-3.5%、これはなかなか」とビビりまくったinzaiです、こんばんわ。今さらながら今週号の東洋経済:熱狂の裏側 不動産ダイヤモンド:ゼネコンの呪縛を読んでいるのですが、ちゃんと週初に読んでおけばよかったなあと後悔。いや、読んでても昨日の不動産株の急落と今日の続落は読めなかったと思うんですが、もう日本はずっと駄目じゃないかと暗くなるような中身で、もっと早い段階で不動産に素直にネガティブになれていたかもしれません。

今日のREITマーケットは全体まちまち、物流REITが終日好調で、ホテルREITがボロボロ。ホテルがダメだったのはコロナ再拡大の予兆もあると思いますが、GOTOキャンペーンが何かがトラブっていることや、そもそも今のRevPARだとホテルREITがどのくらいのDPU出せるか今更ながら考えたのだと思います。そんなこと言うと明日は切り返しそうですが、それでもRevPARが-25%でこの投資口価格だとねえ、、、全体まちまちと書いたのは総合型や商業も途中からしっかりと切り返していて、ひょっとして日本株のバリューリバーサルは外国人主導なのでこっちにもお金回ったきたのか?とちょっと淡い期待を抱いたり(日本の機関投資家はTOPIXベンチマークなのでREITを買わないですが、海外のMSCI、FTSE、EPRAの人は不動産とREITに区別なく買ってくる)。

昨日のボロボロだった海外REITは香港が下げ止まり、シンガポールが続落、南アは寄り付きもボロボロだったけど(たぶん政策のせい)なんとか持ち直しつつあり、欧州は全体でマイナスだけど時価総額の大きい住宅はしっかり。今日の終わりの状況はもうアメリカ次第なので何とも予測できない難しいマーケット。こういう時は何も考えずに寝るに越しことはないですが、この辺で浅い押し目を入れたいスケベ心が出てきます。うーむ。

 

アベノミクスとJ-REITと私(総括)

2012年1月から始まった当ブログ。安倍政権誕生の2012年12月あたりの記事にはさぞかし所見なぞ書いてるかと思いきや全然そんなことなかったです。2012年9月時点で「民主はいつまでしがみついているんだろうか」と記載しているので12月の選挙はノンイベントという扱いだったんでしょうね。「何が起きた」よりも「それでどう考える」に主眼を置いてるのですが、過去に振り返った場合にその時々の出来事もちゃんと記載しないと読み手(将来の自分)に辛い。反省しました。

さて、安倍首相が健康上の問題から辞任しました。先週から在任最長記録を更新する8/24以降に辞任という噂がある一方、さすがにそんな見えすいた自己実現はかっこ悪いのでは?という話もあり、会見実施日の28日も麻生さんとの長時間の面談と幹事長の否定という両方の材料から何とも言えない状況。でも、二階さんがあそこまで明確に否定するなら来年の総裁期限満了まではやるのかな、と思わせておいて、NHKが14時のニュースで安倍さん辞任の報道。やはり金曜日の夕方に会見やるってことはその後の混乱に備えてということでしたか。分かってても何も出来ないけど、無風ならわざわざこのタイミングではやりませんか。

ではこの後、J-REIT市場にどういう影響があるか。私はプラスの影響を期待しています。

私はアベノミクスの恩恵を享受した側の人間ですが、それでもこの3年間は停滞感がすごく強かったです。近年は政策全般的に抽象論が多く、マイナス面が大きい政策が惰性で継続されていた印象。民主党でボロボロになった日本を立て直した実績はものすごく評価しますが、結局、その次のステップには進もうとしなかったもどかしさがあります。金融緩和とマイナス金利で土台は整えて満足したのか力尽きたのか。停滞感はそのまま外国人の株式売り、上がらない株価が示している通りです。

民主党末期からアベノミクス初期に活発だった国交省の委員会は完全に止まってますし、2008年以降、日銀総裁を送り込めなくなった金融庁、日銀はやる気を完全に失い、勘違い野郎が役所トップに就任して金融マーケットを混乱させるだけ。

金融緩和とマイナス金利に踏み込んだのは間違いなく歴史に残る偉業です。ただ、海外がそれに追随している現状ではアベノミクスの偉業だからと言って安倍さん退陣がマイナスにはならない。むしろ海外はマイナス金利の悪影響の顕在化を嫌って微調整しているのに、矛を収めることが出来ないアベクロコンビは弊害の方が大きかった。あと総裁満期まであと1年続いていたら、民主党末期とは言わなくてもオバマ2期の最後に近い状況まで落ち込んでいたと思います。

そういう意味では、J-REITにプラスの影響もあると思います。仮に何の根拠もなくコロナもなく東証REIT指数が2,500ptまで上昇していたら黒田退陣の可能性もありすごくネガティブだったと思いますが、幸か不幸かコロナでこんな状況です。そもそもJ-REIT買入を始めたのは黒田さんの前の代からなので、あと1年くらいは問題なく継続されるでしょう。ここらでアベノミクスを総括して、きっちりバランスの取れた国策運営を期待しています。

もちろんリスクは大きいです。8年間と言えば小学生5年生が高校3年生に成長する期間。首相交代イベントが存在することは知っていても体験できないまま青春時代を通過する世代すら生まれたわけです。リーダーシップがあることに慣れ切った国がどういう動きを見せるか。十中八九、混乱期しか来ないでしょう。特に安倍さんは外交をすごく頑張っていた。民主党政権で散々こじれていた米国と中国の関係を良化し、世界中を走り回った。次の人はそんなこと出来ないでしょう(そもそも首相になるための準備期間が極めて限られている)。米国と中国が急に手の平を返すとは思えないですが、ボディブローのように削ってくる可能性もあります(仲良くしている方がメリットが大きいと承知しているはずですが)。

おまけにコロナ問題と増税問題もあります。日本が長年顔を背けていた本質的なトラブルがコロナによって時間短縮されただけで、新たな問題ではありませんが、どうやらカンフル剤を打ちまくっても解決しないと実証してしまったわけで、こればかりは自分で自分の身を守るしかない。仮に自分が首相やるとすると個別政策ではやりたいことは沢山あるけど、全体的な方針を述べよと言われたら炎上しそうな分野を全部避けて「世界融和」とか言っちゃいそうだなあ。

次の首相が菅さんなのか、岸田さんなのか、石破さんなのか、(否定しているけど)麻生さんなのか分かりませんが、常識的な感覚を持った政治家だと緊縮財政方面でしょうし、ビジョン持ってればもっと財政出すでしょう、何も考えてなければ今の安倍さん路線を継続する(フワフワした政策の継続)と思います。

黒田さんは辞任もあると思います。2016年1月のマイナス金利とJ-REITで書いているようにマイナス金利導入時から他人事の雰囲気ビシバシ出してましたからね。あとは政井氏とか安達氏とかの普通のおじちゃんおばちゃんも任期満了まで何もやらず黙って去るだけしょう。黒田さんの後をやりたい人は市井にはいないので金融庁OBが出てくると思います、五味氏とか森氏とか来たらお先真っ暗ですが、出しゃばって来そう。。。

なので、来週以降、最初は様子見で少しずつ混乱していきます。マイナスの影響が大きい。やるべきことは多いので、次の首相が良いところは残し、ダメなところを潰すという一つ一つの作業を丁寧にできるか。緊急登板なのだから安倍さん路線の延長で走って欲しい。それを見せてくれれば良いけど無理かなー。パフォーマンスでロックダウンやるとか最悪。一番ありがちなのは首相になって1週間でスキャンダル退任ですけどね。で、混乱に慣れてくれば課題ははっきりしているだけに国政も落ち着いてくるかと。野党は大丈夫、自民党が相当下手しない限り、あるいは小泉氏が離脱して第三党を立ち上げたりしない限り選挙で勝てないでしょう。

あとは、新しい材料、予想外の材料をプラスマイナスしていくだけですが、混乱が増す方向の材料は全てネガティブでしょうねえ。コロナワクチンと言い、潰瘍性大腸炎と言い、ヘルスケアが注目される1年です。

ただ、J-REITは下がるところまで下がっているし、利回り4パー教の巡航1,770ptと下限1,420ptの間をウロウロするくらいかと。わちゃわちゃする時間じゃないです。ちょっと先の話ですし短期的には減税になるので可能性は低いけども海外と同様の柔軟なREIT制度が導入されるとプラス。マザーズは、、、あれ、良く分かんない動きしますよね。

東証REIT指数が1700ptを超えたと思ったが、、、

inzaiです、こんばんわ。

J-REITは数カ月に渡り底堅く推移しており、公募増資が3件600億円が発表されても1700ptをしっかり抜けそうで今日に期待、と思いきや1%安。引けにかけて売りが出ました。細かいリズムとは違うところで雑なフローが走ってる印象です。決算は悪くなかったし、不動産株も大きく上昇したのですが、なんだかしっくりこない1日。

市場全体を見てもリバーサルとモメンタムのスイッチの間隔が短くなってて、次はどういう局面なのか分かりにくい中で、ポジションを維持すること自体がリスク、という一番嫌なフローが垣間見えたと言うべきか。実質金利の上昇、ユーロ高、海外の商業REITの不調、一本調子に上昇するプロダクトがなさそうな雰囲気。あくまで雰囲気ですが。なおマザーズはクソ強いですね。