3478 森トラホテル」カテゴリーアーカイブ

本日の騰落率トップは野村マスター(2018年4月20日)

東証REIT指数 1710.82 前日比+0.15%
野村不動産マスターファンド投資法人  前日比+1.40%
森トラスト・ホテルリート投資法人 前日比-1.88%

東証REIT指数は4連騰。期初から容赦なく続いていた1700ptの売りに負けずジリジリと上昇してきました。上がる材料があるかといわれると「閑散に売りなし」程度の地合ですがポートフォリオの時価が増えていくのはやっぱり気分が良いです。

トップは野村マスター。2月に大型の公募増資を実施し、その時に2期先予想を出しているので特にサプライズもない決算でしたがしっかり上昇。19日のアコモと言い決算で上がったというよりは、値頃あるから万が一に備えて決算まで待ってた、というのが近いかも。ワーストの森トラホテルは少し残念な決算。16日の記事の通り期待値はそんなに高くないのですが最近は買いも入っていたのでがっかり売りかな。クリティカルなものではありません。たぶん。

本日の騰落率トップは森トラホテル(2018年4月16日)

東証REIT指数 1683.51 前日比-0.65%
森トラスト・ホテルリート投資法人  前日比+0.57%
東急リアル・エステート投資法人 前日比-2.33%

本日はJREのインデックスイベントなので引けに下がることは確定してました。最近は売りで素直に下がるケースが多くインデックスイベントくらいは逆行するんじゃないか?と期待しましたが、本日も例外ではありませんでした。それだけ覚悟していてもいざズルっと行くとがっくりしてしまう。出来高はそれほど多くはないのに買いの手控えが顕著。元気ないマーケットが続きます。

個別トップは森トラストホテル。森トラストをスポンサーとするホテル特化型です。保有物件はまだ4ホテルのみ。森トラ本体の伊達社長はホテル大好きな自信家なので、さぞかし手厚いサポートが得られると思いきや、スポンサーのコミットは未だ控え目。そもそも森トラがホテルに注力し始めたのはここ数年なのでREITに流れてくるのはもうちょっと先の話になりそう。ラフォーレをマリオットにリブランドしたものが続々オープンしているのでIPOの予定より前倒しで成長してくれると良いな。伊達社長は米国仕込みなので、他のデベロッパーみたいに良い物件だけ本体で抱え込むような日本特有の行動はしないと信じてます。海外はオペレーションと保有を切り分けるのが一般的かつ評価されるところなので、そのくらいは理解してくれているでしょう。それやらないからJ-REITは海外投資家から評されない。米国仕込みの星野リゾートはその辺、うまくやってくれてて評価されてます。と、希望ばっかり述べてしまうのは信じてない証左なのかもしれん。だって、家具屋の娘さんに雰囲気そっくりなんだもん。堀野副社長がうまく誘導してくれることを祈ろう。決算発表は明後日18日です。

 

ホテルリートとか色々

今年の目標は週一回の更新でしたが無事に風邪で死亡。inzaiです、こんばんわ。

森トラホテルは仮条件を133,000円‐143,000円に下げてきました。あのプライドの高そうな本体の社長が良く了承したなと思いますが、まあ158,000円は高めのボールにも程があるという感じですからね。これで配当利回り4%に乗せてきました。あとはテーパリングの雰囲気を出してきそうな日銀決定会合を目前に金利コストが超低く、かつ固定比率もそれほど高くない点や、ホテルの市況はピークアウトしたんじゃね?ラグジュアリーとか大丈夫?ラグジュアリーホテルやる人が少ないのはビジネスホテルの方が圧倒的に儲かるからだよ?とかそういうのを織り込んでどう着地させるかでしょうか。森トラストが10万円で増資したものを半年で1.5倍にして投資家に売り付けようとした(133,000円でも1.3倍ですが)ところとか、この御時勢に色々と浮世離れしたファイナンスを見ることが出来てそれはそれで楽しいです。

ホテルといえばいちご、ジャパンホテル、インヴィンシブルの月次が本日発表。前年比ボロボロだったインヴィンシブルが円安効果なのか数字はマイナスが目立つけども昨夏から11月の数字よりはマシに。3月くらいまでは稼働率上げるバッファがあるので前年比ではマシに見える期間あるかも。いちごとジャパンホテルも稼働率、ADRともに上昇しているとこはほとんどないですね。どっちか伸ばしてどっちか落ちてRevPARはなんとかプラスって感じ。いや、ADRを下げて稼働率上げるって言う典型的なピークアウトパターンが大半か。いちごはRevPAR下がっても売上プラスでジャパンホテルもそんな事例がいくつか。宿泊以外に注力したのか、ホテルの客室数が増えたのか、単に昨年に婚礼かレストランの改装やってて落ち込んだ反動なだけか。ダダ下がりだったスマイルホテル京都が持ち直しのは良かったですが、本町の下げがえぐい。そして札幌がついにブレーキかかってきました。あと、いちごのその他ホテルのADRが5000円切ってきましたね。何やってるのか。いずれにしろこのファンダだと昨年買ったホテルのバリュエーションが正当化できないので外部成長難しいのが難点。森トラホテルはどうかなー。

目立った話だと産業ファンドの東芝の物流施設取得。最短で1年後には退去できる契約なのに結構なお値段になってます。まあ意味分かんないですよね。日本ユニシスも退去する可能性高いってみんなが手を引いた物件取得してあの有様だったわけでほんとこういうリスクとるの好きな会社です。

派手な話が多いけどファンダメンタルズとしては目新しい話も懸念を否定する話も出てきません。なんとなく数字は良いイメージですがババ抜き的に投資家が去っていく感じが続くとまずい。想定外に強いって感じはしばらく味わってません。NBFあたりから強烈なストーリー出てきて欲しいけどどうなのか。相変わらずやる気ないのかもしれません。

 

森トラホテル、マリモ、ポジションなどなど

逆張りがどうにも当たらない。inzaiです、こんにちは。お御籤は久々に大吉を引いたので明日からは運気が巡ってくると信じたいのですが、もうちょっとやられるんだろうなーと雰囲気です。まあお御籤なんて宗教の最たるもんですからね。真剣に考えを積み重ねた結果、何かあと一押しが欲しい場合に縋るものであって毎日をふわふわ過ごしている人にとってはノイズでしかありません。それでも救われたことが1度や2度じゃないので毎年神頼みしているわけですが。

マーケットの焦点はほぼ100%、1月20日の大統領教書演説です。マーケットとしては新しいポジションを作りにくいし、せいぜい既存のポジションの細かい調整がメインです。含み益があれば残すし、踏まれていれば閉じるし、マーケットのボラティリティに耐えられるよう動かすくらい。ただ、2日に書いたよりもモメンタムが残っており、その後はジリジリと価格調整ではありますが安値を割り込んでないので、まだ大きな調整には早いかなと。

トランプ大統領がどういう体制を築こうかとしていることはほぼ固まりつつありますが、何をどのくらいの強度でやろうとしているかは未知数です。選挙で勝利してからここまでは経済人らしいバランス型、都合の悪いことは忘れて上手く良いとこ取り出来ておりますが、人選を整えるためにそれしかないだろうし、株高も上手く作用しました。自動車工場の国内誘致も成功しましたし、何よりも選挙で勝ったという事実が彼に余裕と責任を与えた印象があります。

ここからドル高、金利上昇、需要縮小、不安定な海外情勢に立ち向かわなければならない中で、彼の路線を次に繋ぐために4年間でやろうとしていることは非常に多いです。まず手を付けたのは、非常に分かりやすく、手を付けやすい供給サイドへのプレッシャー。日本の賃上げと同様に、企業にあれやれ、これやれと交渉しました。悪いようにしないし、輸入車には関税かけてやるからとかネゴの方法も色々あるでしょうし、何よりもギブアンドテイクは彼が得意とするところでまず結果を出しました。需要サイドに働きかけるのは非常に難しいですが、それが問題になるのは株高が落ち着いた後かなと。

外交は経済、軍事をフル活用してゴリゴリやるようで今は全面的にあらゆるチャネルを開いている状況。マイケル・ピルズベリーを重用した時点で中国への政策はこれまでよりもきつくなるのは明白で、それ以外の国とどう付き合っていくのか。リーマンショック後はやったもの勝ちの世界になっており、摩擦を嫌う先進国の弱腰をストレスに感じていたのは米国民のみならず日本も同じじゃないかとは思ってますが、「本気出せば勝てるだろう」と思っていた状況が本当にそうなのか。思ったより力が均衡してればみんな軍事に傾いてそれはそれで景気良くなりそうですけどね。対中国の面では対立を幸いにして貿易止めて保護主義に傾けやすいしですし、この辺はトランプ大統領がフルに利用してきそう。中国に経済人に戦争は出来ないだろうと足元見られなければいいですが。

そういうことを考えると足元の雇用増加、株高が落ち着いた後に国内の不満が高まった後に打てる手は少ないことから、不満が出る前に前にドンドン新しい手を打っていくのかなと思います。比較的わかりやすいところから取り組むのでしょう。

20日は少なくともグローバルな平和が掲げられることはなく、改めてMAGAを強調し、インパクトを考えるとダウ3万ドルとかまず出てくるのかもしれません。懸念されているドル高是正、4年間でインフラ投資を〇〇兆円、国内回帰のこの辺が小粒になる可能性はなく、実現できない場合は共和党に責任を擦り付けるか、少なくとも全力で取り組むことをアピールしてくるはず。外交は米国が一番であれば、360度付き合うが、味方と敵を明確にするぜ!とか言うのかなあ。優等生的内容なら売りでマーケットは決算など企業収益に移行、これまで通り過激なら一段高でその後は下落。一段高で上昇相場継続となると、低金利誘導、景気刺激策強調を更にコミットした場合でしょうか。トランプ大統領の基本スタンスは引き締めだし、財政の縛りがある中でどうやって実現するの?という向きもありますけど、既に経済戦争に入っているのだから、米国として使えるものは全て使っていくというスタンスも普通にありかと。完全にニュートラルなスタンスで臨むつもりです。

ポジション的には、円キャッシュ50%、米ドルキャッシュ5%、米ドル債券/優先株/REIT10%、J-REIT8%、日本株10%、新興国株式/債券/REIT13%、あとは欧州株やコモディティです。米ドルものを増やしたいのですが、金利が下がれば価格が上昇して、円高に振れるので何ともやりにくい。米株は何とも難しいけども、いつまでもゼロというのも気持ちが悪いので何とかしたい。。かと言ってここに来て順張りもなあ。基本的に逆張りで入っていきたい人間です。

さて、J-REITは大発会から3日連続でファイナンスが発表されました。2016年は4日連続でファイナンスだったので火曜日も続くかどうか。投信へのフローは鈍化しているので、例年通り、ファイナンスで重くなる展開かと思っていたのですが、意外にしっかりしてます。円安で海外が買っているのか。グローバルREIT全体が好調なので年末にかけて出て行った資金の戻りも大きいのか。

ファイナンスは森トラホテルのIPO、POはコンフォリアとJPR。森トラホテルは突っ込んできたようなそうでないような。相変わらず投資家を舐めたスキームと言うか、10万円でスポンサーが投資してREITを組成しておき、IPOでは15.8万円で売り出し。物件の取得価格が鑑定価格をそこそこ下回っていても、そのエクイティファイナンスだったら何の意味のないよね?大手REITのPNAVが1倍というわけではないので、完全にアンフェアというわけでないものの、次のファイナンスが投資家にとってディスカウント増資でも気にしないというスタンスなんでしょうか。なんだかなー。森トラリートの反省点が生きてないのかなあ。

あとのファイナンスはJPRとコンフォリア。JPRは東京スクエアガーデンを買います。文句なしの良いビルで、日本橋から京橋にかけてはガンガン再開発が進んでオフィスの集積地になるのでポテンシャルもあります(供給過多には目を逸らしつつ)。コンフォリアはまあ鑑定会社の都内レジでCR4%下回るのはさすがにやばいっしょという意思が伝わってきます。でもグロスも満室稼働で6%は余裕で切ってきます。物件価格は案の定お高め。ディールサイズが小さいのがREITの良心だと思ってます。

あと気になることと言えば、小型株のリバーサル。大江戸温泉リートが若干早めに動いて、マリモ地方創生リートもジリジリ上がってきました。正確には大型REITが頭打ちになって、住宅REITもバリュエーションきつくなって、最後の最後に小型株が来たなという感じ。一部の何考えているのか分からないREITはやや出遅れ。いや、もうなんというか、小型REITはトランプ爆誕でどうなるのか分からないと書いた時期がボトムでした。配当利回り7%、ディスカウント率30%超えて下げ止まり。あの時は相当悩んだし、配当利回り3.5%の中堅銘柄の2倍の収益が取れるのは経済性には十分と思ってはいたのですが、ロジックが思いつきませんでした。金利が低いのと価格がストレッチした状況では、現物価格に立脚するのは難しい。ただ、株価が上がったからと言って小型銘柄への見方は変わっておらず、リスクオフには弱く、リスクオンには最劣後というのは今後も同じかと。

マリモなんかはファミリーや駅から遠いところの影響は受けそうですし、家電もちょっと不安ながら、パッと見は住宅メインのREITっぽいので収益は安定してそうですし、短期的な配当金も現在のファンダメンタルズベースだと下振れ要因が考えにくい。何かあった場合にサラリーマン的に言い訳が難しい銘柄の最たるもんですな。

あと、地方の大江戸温泉は行ったことないので分かりませんけど、ブログでも度々言及してる通り1万円で食事付き、送迎も完備というのはコミュニケーションとしては良さそう。ただ、未だに周りに大江戸温泉に行ったことある人間がいないという事実。個人的には食事を犠牲にするというがなあと言う気持ちはありますが、旅館のように外れがないのは大きいのかあとも思います。醤油味しかしない煮物とか冷えた天ぷらとかマジ勘弁。大江戸温泉にお酒持ち込めるなら大江戸温泉のが良いという気持ちは良く分かります。

そんなかんなで3連休も終わりです。日経先物、ドル円、中国株はジリ高、シンガポールREITはミックス、ASEAN株式は若干のマイナス。まだ動かないよなあと思いながら目を離せません。疲れる。