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東証REIT指数は前日比-8.15%の1405.69ptに。最初のコツン?

ほぼ24時間マーケットが動いているとはいえ、今まではサイクルの起点と終点を何となく把握してたんですが、今日は何がなんだか。豪州ボロボロ、J-REITは朝は上昇したが酷い売られ、シンガポールREITも4%高だったのにいつのまにか4%以上安、ヨーロッパREITは相変わらずボロボロ、南アREITもボロボロ。この嵐はいつ終わるの?今晩アメリカどうなの?みたいな感じ。軽く混乱です。

今日のJ-REITで象徴的だったのは大和証券オフィス。2月21日にリーマンショック後の高値907,000円付けて1カ月で半値以下の446,500円まで下がる時間がありました。もう投げ売りが投げ売りを呼ぶマーケット。全銘柄の高値からの下落率を見ても今日大きく売られたのは下がってる銘柄。昨日あたりから秩序が戻りつつありましたが、今日も引き続きそんな感じ。空売り勢は笑いが止まらん状況でしょうが、パニックは一巡して、下がるときはジリジリと行くパターン。

ただ、一方で9日も警戒してた金利市場の混乱は本格化っぽいです。いよいよ長期金利の高騰が始まり、まさにスクイーズ相場。これは長期戦になりつつあるのか。。。

 

少しは落ち着いてきた・・・???

今週木曜まで11連続勤務は確定。しんどい、とにかくしんどい。inzaiです、こんばんわ。週末に1日も休めなかったのは8年ぶりの偉業です。来年度に向けて作った資料を足元の市場環境に変化に合わせるべくひたすら修正。そもそもが壮大なアートなんで1カ所直すと違う箇所が破綻するので、その穴埋めが更なる穴受けを誘発します。

それはさておき、今日のJ-REITは相変わらずぐちゃぐちゃでしたけど、銘柄間の相関は良い感じに崩壊してましたね。これは良い兆候です。売りが売りが呼ぶのが最悪でその時期が過ぎると凪がが来て少しずつ戻り始める。まあ今回は戻り圧力も相応に強いと思いますが、普通の上げ下げを繰り返さないと通常のリズムに戻れませんから。しかし3月14日で書いた1450pt水準をなかなか割れませんね、ここを割れてくれれば買いやすくなるので粘り強く待つしかないのか。。。

急落時のポジショニングの話

─────生きてる人、いますか?

今日もすごいマーケットでしたね。特に日銀発表からのがっかりナイアガラ。J-REITを後場寄りで買ってその日のうちの5%負けるとか交通事故より可能性低いですよ。全ての期待値がゼロになるってこんな感じかと。そして、そのまま欧州もクラッシュ&クラッシュ。inzaiです、こんばんわ。

こうも下落が続くと何もかもが安く見えます。悩ましいのはこういう時、どうやって乗り切るかですね。まず最初に言っておくと信用取引の人はごめんなさい、それを選んだ時点でプロと同等の才能とリスク管理がないといつか死ぬのが運命です。生き延びれれば有名人になれますが、そういう方でも優待族と違ってまったり生きてる人はいませんよね?そういうことです。

私はどうする予定かと言うと、ゆっくり買い下がっていきます。下落が急激な分、戻りも早い、なんてことは全然思ってなくて、そもそも自分は仮にボトム圏まで何もせずに我慢できてもそこで全額突っ込むようなキレるタイプではなし、戻り局面で上値を追っかけられるタイプでもない。なまじJ-REITに近いだけにどんなバリュエーションになっても自分の中で正当化すると思うので、常に保守的。なので圧倒的に買いそびれることが多い。なので安いと思ったら少しずつ買い下がります。ここで勝負だと思ったら含み損銘柄の損失確定して簿価を洗い替えますが、そんなことすら出来るかどうか分からない。ただ、あと30年は生きると思うのでその時にチャリンチャリン入ってくる配当金に対する税金還付分を思えば良いかなと。もし年間200万円の配当もらったら40万円税金で持っていかれるんですよ。タックスプラニング大事。

というわけで、リーマンショック以降、12年かけて戻してきた分をどこまで吐き戻すか、その後の戻りのイメージもまるでありませんが、欲しかった商品を10%刻みで買い下がっていきます。バリュエーションでどうのこうのではなくポジショニングだけです。なので、こんな機械的にやってるかと言うと投資ってどんなに頑張っても100発100中にはならないからです。1年に数回買い場はくるし、長く生きてればものたまにすごい買い場が来るので、その時にどう備えるか。J-REITみたいな配当商品買ってると常に全力でポジションを持ちたくなりますが、長い目線で見ると投資はどこまで行っても安くなる時に買ってなんぼ。大きく上がったら欲張らずに売って、あるいは、お金が入ってきても買わずに貯めて、踏み上げたらしゃあないわなくらいの余裕が大事です。言うは易しで、今年になってからまさかの大幅反発したときは発狂しそうになりましたが、ポジション持ってないわけじゃないので含み益増えてよかったなあと見送ってました。

今のJ-REITが安くないから勝負しないわけでじゃなく、安いんだけどもっと安くなることもある。その時に買えるようにしたい。上がっても下がっても後悔する投資をするか、上がっても下がっても後悔しない投資をするかそれだけの話だと思ってます。ただ、買われ過ぎ売られ過ぎはちゃんとバリュエーションしないと分からないのでそこは引き続き丁寧に。私の恩師みたいにリーマンショック時に1000pt割れで全額突っ込んで数カ月でマンション買えるくらい損して、つい先日手放したみたいな生き方も憧れるんですけどね。。。

で、ポジションニングで大事なのは常に最悪に備える。そして買い下がるときは金額均等で買えるようにポジションコントロールをする。この辺が大事です。入ってくる給料やボーナスを当てにしてもいいし、無理ない範囲で。調子悪ければ売って損を出して資金作ればいいんですよ。売却損は繰り延べられます。そうやって簿価を落としていけばいいだけの話です。

チャート見てると落ちてくるナイフを掴むより安値から大幅リバウンドしたタイミングで買う方が絶対に安く買えるとは思うんですが、案外これが難しい。大幅リバウンドする度に買うと案外高値掴んじゃうこともあるので、買い下がりもするしリバウンドも掴むしくらいでとりあえず戦略を偏らせない。これも大事。理想はボラティリティが死んだときに拾うことなんでしょうけど、そこまで待てないのもまた人間。特にこの数年間、高いよなーって見送ってきた人間からするとバーゲンセールにしか見えないので少しくらい買ってもええやろうと。

長くなりましたが、要は、こういうことを想定して逆算していくと全力でポジション持つなんてできないんです。J-REITをどう評価するかという話も大事ですがポジションニングも色々と大事。

このブログを見てらっしゃる大多数の方は含み損を抱えて身動き取れてないかと思います。中には奇跡的に現金化に成功して次の投資機会を待ってる方もいらっしゃるんでしょうけど、茫然と画面見ているだけの方が大半ではないでしょうか。しかし、まだ戦いは終わっていない、むしろ始まってます。ちょっとポジションを整理して次の機会に備えては如何でしょう?もし底で売ってしまってもそれはそれで残ったポジションが含み益になるからいいではないですか。

ただ、注意事項としてこの戦略はREIT以外には使えません。特にアセット持ってない事業法人はPERでえげつなく安くなってそのまま死ぬことも普通にあります。10%幅でのナンピンは怖い。そこは本当に注意です。テンバガーでお金持ち!なんてことにはならないけど安定してインカムがあってポジショニングで損失を減らせるのがJ-REITのいいところ。

ちなみにいつJ-REITが安くなるかという質問に対しては、借入金利がJ-REITの利益を圧迫してからです。金利負担が重くて稼働率も低くて、それでも利回りが今くらい高い。そういう状況になったらバーゲンセールです。ただ、今のJ-REITは借入期間も長いのでそんなに簡単にはバーゲンセール来ないでしょうね。

J-REIT分析(全体編) 2020年3月13日(修正あり)

久々にクラッシュ来ましたね!inzaiです、こんにちは。J-REITが上昇基調の時、特に割高感がある時は適当なことしか書かないことで評判の当ブログ。東証REIT指数の利回りが4%に乗ってきた3月9日ですら「大型銘柄は全然調整足りない」ってのは本音でしたがここまで来ると逆張り心に火が付いてきます。嫁さんが外出してる1時間でどこまで書けるか。

まず今の状況を整理します。13日の東証REIT指数の終値は1596.30ptで日銀がJ-REITを年間900億円買い始めてからの安値水準。13日の日中安値1478.49ptは2013年4月に日銀が年間300億円買い始めてバーナンキショックを乗り越えてからの安値水準で正に「何もなかったところまで戻ってきた水準」です。ざっくりとしたテクニカルな考え方でも「さすがにいいところまで来たよね」という感じがあります。

ではバリュエーションではどうなのか。分配金利回り4.8%は2012年後半の水準で東証REIT指数は1000ptをやっと超えた時の水準。1000pt強の時代と1600ptの今で分配金利回り水準が同じと言うことは、言い換えると2012年から2020年までにJ-REITの利益水準は1.5倍まで成長したということになります。もし皆さんがバリュエーションを真面目に考えたいというのであれば、外部成長寄与はさておき、少なくとも稼働率、賃料水準、そして各REITの支払金利がどの程度変わったのか、どのくらいストレスをかけるべきか検討する必要があります。

一例を挙げると、JREの2019年9月期は賃貸収入335億円に対し金利支払は10.7億円。2012年9月期は賃貸収入は214億円に対し18.3億円。賃貸収入1.5倍になってるのに支払金利は半分強。こんな事例がゴロゴロしているので真面目にストレスをかけようと思うと大変です。そして稼働率もただでさえ歴史的高水準かつFRもピーク時に比べると半減どころか1/3になってますので、一体どうすれば良いのか悩ましいところです。

個人的にはP/NAVを全く気にしてません。鑑定評価は遅効性が大きいので節目節目では効きにくいですし、歴史的に見るとP/NAV1倍で投資口価格のトレンドが変化したなんてことはほとんどないので、強いてP/NAV倍率で意識してるとしたら1.25倍以上で割高、0.8倍以下で割安、というかちょっと投資口価格の動きが変わる、売買フローの質が変わってくると言ったところでしょうか。1450pt以下なら誰が計算しても0.8倍以下になるでしょう。もちろんアベノミクス以降の鑑定評価額の改善が確実視される中でのP/NAV0.8倍と鑑定評価額の下落が懸念される0.8倍では違いますし、リーマンショック後の下落相場では悲観した見方からP/NAV倍率は0.6倍まで低下した時期もありました。

マクロ面では、コロナによる経済停滞&構造不況の具現化、米国大統領選の行方、BREXITでどうなるのか、そしてそもそも金融政策も財政政策も出来ること少なくね?と言った不安もありますが、ぶっちゃけ金融政策、財政政策拡張で赤字拡大!危険!と言ってるのは平時のプロレスであり、不況時の財政拡張は効きます。なんだかんだ言っても官僚が本気で政策考えると効果あります。先行き不透明感は正直かなり強いけどもこのジャブジャブでさらにお金回せば不動産回りには間違いなくプラス。

リスクとしては、株式市場のみならず債券市場、金利市場が大混乱していること。今回は実体経済に影響あっても短期市場は大丈夫かなーと思ってたのですが週後半からガタガタしてきました。金曜日はFEDの資金供給で一段落しかけてますが、見えないところでガンガンにレバレッジかけるプレーヤーがいるので彼らからお金が抜けるとジリジリ悪化する展開がある。ああいうファンドって日次で流動性提供してないので解約完了まで時間かかるんですよね。で、マーケットからお金が抜けて株式や債券の利回りが高くなれば投資家はああいうファンドに投資する必要がないのでさらにお金引き上げます。そうするとさらに債券、金利市場が壊れてさらにお金が抜けていく。なんというマッチポンプ。LTCMが代表的な事例ですが、今は規制で厳しくなった銀行のプロップがファンド立ち上げてああいうのがゾロゾロしているのでそこはちょっと怖い。

CLOは言われてるほどは危険はない。ゆるゆるだったクレジット市場も1年くらい前から少しだけ、ほんの少しだけ規律が戻ってきていたこともあり手遅れにはならないんじゃないかなー、ひょっとしたら逃げ遅れていた連中が一気に逃げる可能性もありますが、まだ比較的冷静なアセットクラス。

そういうのをガラガラポンするとJ-REITは1400pt割れと言わずともこの辺りで十分に魅力的かなと。不動産は右肩上がりだから低イールドでも許容されていたバリュエーションが厳しくなるってのはあると思います。ただ、これから不況に突っ込むと事業法人もファンドもますます不動産しか投資できませんからね。

嫁さんが雨のせいで30分で帰宅しました。個別銘柄編は後で!久々にオヌヌメランキング作る予定です。